限界集落

wawabubu

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みのりの秋を迎え、稲の刈り取りが盛んに行われてます。

あたし、この季節が好きです。

環太平洋パートナーシップ協定(TPP)によって日本の農業が変わろうとしています。

限界集落や過疎問題にも直面する日本の農業政策。


あたしの飲み友達でもある、須田浩二君はそんな日本の農業に関心のある青年です。
彼が今年の夏、いい体験をしてきたというので聞いてみたら…。

では、須田君の話を今日はします。

彼は在籍する農学部で勉強するかたわら、実地体験の大切さに気づき、大学が夏季休暇中に各地の農村を回って農家のお手伝いをしながら、今、何が必要なのかを調査していたのです。

バッグパッキング姿で、京都府北部の多々良(たたら)地区にやってきました。
この地区は、限界集落の典型と言われ、彼の担当教授も非常に注目している場所なんです。

「安井さんって言ったよなぁ。この道で合ってんのかな」
ぼくは、教授からもらったメモ書きをたよりに、多々良地区に入りました。
もうツクツクボウシが鳴いている。
細いせせらぎに沿った杉木立(すぎこだち)の山道を行くと、ぱっと視界が開け、黄金の稲穂が絨毯のように棚田を飾っていました。

それは「日本昔話」の世界でした。
田んぼの中に一軒家。

そこに続く一本の道。

庭に人影が見えます。

「あそこかな。聞いてみよう」
ぼくは、歩を速めて、汗をふきふき、その家に近づきました。
「こんにちはぁ」
ぼくが挨拶しますと、四十代半ばの女性が手を振って下さいました。
「いらっしゃい。遠いとこから、大変やったね」
「安井さんですよね。須田です」
「お手紙いただいたんで、そろそろかなと思っとりましたぁ」
小さく見えた家は、入ってみると天井の高い、そこらの分譲住宅よりはよほど広いものでした。
仏間兼客間に通され、井戸水で冷やされた麦茶とマクワウリが出されました。
「なんか、恥ずかしね」
奥さんの安井佳代さんは言います。ぼくは、なんのことかなと思っていると。
「うちの人が亡くなってから、男の人をこの家に入れるのは何年ぶりやろ。それもこんな若い人を・・・」
「はぁ。ご主人、亡くなられたんですかぁ」
「ええ、動脈瘤が破裂してね、九年も前でしたわ」
そう言って、仏壇をふり返る。
「ここ、山奥でしょう、救急車なんか来てくんないし、間に合うはずがなかったわ」
「へぇ、そりゃお気の毒です。お子さんは?」
「娘が一人いますけど、神戸の大学にいってまして、一人暮らししとります。さ、なんもないけど、マッカ(マクワウリ)食べてね」
そう言って、台所に立ちました。
こりゃあ、大変そうだぞとぼくは思いました。
佳代さん一人でこの田んぼをやっつけるのは、とうてい無理なように思えたからです。
でも、九年間、そうやって来たんでしょうね。
香りの強いマクワウリは、疲れた体にとても安らぎを与えてくれました。

「母が居るんですよ。ハナレに」
「お元気なんですか?」
「ええ、まあ、農作業も手伝うてくれますし。頼りにしてます」
「ご挨拶してきましょうか?」
「今、寝てるでしょう。晩餉(ばんげ)のおりにでも・・」
佳代さんは四十半ばだと思うけれど、目がはっきりした美人だとぼくは思いました。
あとで知りますが、佳代さんは今年で五十歳になるんだとか。
体は、農作業で鍛えられたのか固太りって感じで、「この人なら、あれくらいの田んぼはわけなくこなすんじゃないかな」と思わせました。

「キュウリとナスを取りに行きましょか」
と佳代さんが誘ってくれました。
「はい、連れていってください」
家の南側のゆるい斜面にキュウリとトウモロコシ、ナス、トマトなどが植えられていました。
トウモロコシの中に入っていくと、もう外の世界はわからない空間です。

「須田君・・・って呼んでいいのかな」
「はい、コウジでもいいですよ」
「じゃ、こうちゃんにしよう。ここのキュウリをこのハサミでもいで行って」
「はい」
園芸バサミとカゴを手渡されました。
キュウリは、刺が鋭く、スーパーで売っているものとは比較にならないくらい新鮮でした。

収穫を終えて、家に帰るとおばあちゃんが台所で味噌汁なんかをつくっていました。
「おばあちゃん、この人。ほら言ってたでしょう。農業体験したいって・・・」
「ああ、来たんけぇ。細っこいなぁ。できるかぁ」
そういって、歯の抜けた口でフハフハと笑いました。
「須田浩二と言います。がんばりますんでよろしく」
「こうちゃんって呼んでやって。おばあちゃん」
「なんやぁ、幸太郎さんとおんなじかぁ」
そう、亡くなったご主人も「こうちゃん」と呼んでいたことがこのときわかったんです。ご主人は「入り婿」で舞鶴からやってきたそうです。

それから、二、三日、佳代さんについて手伝いながら農業の毎日の作業、いま抱えている問題を聞き取り、記録していきました。
幸太郎さんが使っていた部屋をあてがわれ、机もお借りして、調べものなどができるようにしていただきました。


でも、ある朝、洗濯物をしている佳代さんがぼくの汚れたシャツに顔を埋めているのを見てしまいました。
「ああ、この匂い、あの人と同じ・・・」
ぼくは、見てはいけないものを見てしまった気持ちで、金縛りにあったように動けなくなってしまったのです。
「佳代さん・・・」
佳代さんもオンナなんだ。「四十しざかり、五十のゴザ破り」と言うではないですか。
ぼくも童貞じゃないから、そういったことは知識として知っていました。
でも母親ほど年の離れた女性に欲情されるのはショックでした。

そっと、その場を後にして、部屋に戻りました。
ぼくのあそこは、しかし、キンキンに硬くなっています。
肉体の疲れとは裏腹に、性欲は強くなるといいます。

パンツを脱ぎ、激しくしごきました。
長いこと、仕事に没頭してたので禁欲状態でしたから、フィニッシュは1分ぐらいで迎えてしまいました。
黄色い粘い液体が大量に飛び散り、古い畳を汚しました。

ティッシュというものが、この部屋にないことに今更ながら気づきました。

慌てて、穿いていたパンツで始末し、新しいものに穿き替え、汚れたものをどうしたものかとうろうろしていると、フスマが突然、開いて、
「あら、着替え中?ごめんなさいね。それ洗うの?今洗濯中だから貸して」
「え、あ、これは・・・」
「いいから」
そう言って、ぼくの手から汚れたパンツを取り上げて行ってしまいました。
「どうしよう。出したてで、すごい匂いを放っているぞ」

そっと、ぼくは後をつけました。
裏の洗濯機のところに立っている佳代さんが見えました。
「やっぱり…」佳代さんの口の動きでそう言ったのがわかりました。
彼女が、ぼくのパンツを広げて見てるんです。そして鼻を近づけたんです。
「ああ、もうだめだ」と、ぼくは思いましたが、彼女の顔は満足げに微笑んでるように見えました。
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