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ドリームエッグ
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あたしは、機械組み立て工場に勤めています。
ある日、工場には巨大な卵のような装置がおかれていた。
タバコをふかしながら、工場長の浅井さんが満足げにそれを眺めている。
「浅井さん、これ何?」
「ドリームエッグ」
「だから、なに?」
「夢のたまご」
「わかってるわい!何に使うのよ」
「言われへんな」
にやっと浅井さん。
おっと、あたしに言えないだと。
企業秘密かよ。
するとエッグが開いて、見習い機械工の中村君が出てきた。
こいつも、にやけている。
「すごいですよ。これ」
「おまえ、使うたんとちゃうやろな?あかんで、サラなんやから」
「つこてませんて。昼間っから」と赤くなってやがる。
あたしに言えないのも当然だった。
この装置「ドリームエッグ」は近未来の男性用の夢のオナマシーンだったからだ。
概要はこうだ。
タマゴ型の個室になっていて、ハッチから出入りする。
中は身長2メートルぐらいの人まで入れるゆったり空間だ。
殻付きベッドと思えばいい。
ヘッドギアを装着し、アイマスク(立体映像が見られるスクリーンが内蔵されている)をし、ペニーさんに特製オナホを装着するそうな。
※オナホの説明いりますか?もうええでしょ。
そして、寝る。
自動的にハッチが閉まって、個室空間がさまざまなLED照明で明滅し、映像に合わせてくれる。
「しゃあないな。なおぼんにも説明しとかんと」と言いながら浅井さんはうれしそうだ。
「だいたいわかりました。で、これどこが発注してきたん」
「こんど南区にできたアミューズメントパーク「宝島」にこいつをずらっとならべて、営業しはんねん」
「ああ、KBS京都で夜遅くに宣伝してる、いかがわしいとこやな」
「な、これ、オナホやけど、めっちゃようできてんねんで。オレ、組み立ててん」
あほの中村がはずしてもってきよった。かなり大きい。
入れる穴は小さいけど。
肌色のシリコンだかウレタンだかの樹脂が見えていてリアルである。
エアチューブが数本つながっていて、気圧で微妙な動きをするらしいことは見て分かった。
「それシリンダーか?」
「そや、こんなちっさいシリンダーで二十の気室をコントロールするねん。それも映像に合わしてやで」
「シーケンサやろ?」とあたし
「ちゃうで。コンピュータで映像に同期して動くんや。ピストン運動は別のモーターでしてくれる」
「すごいな。女性用はないんか」と聞きたくなるやん。
「残念でした。男用だけ。映像信号に制御信号が載せてあって、それを拾って、サイマルキャストがどうだかこうだかで・・・」
「わけわからんほどすごいな」あたしは感心した。
人の欲望はここまで上りつめるものなのか。
「ああ、芸術や。ジャパンイズナンバーワンや」と浅井さん。
「それに、スカラーロボットの「舌」が映像に合わせて舐めてくれる。最高やろ。これもオレが組み立ててん」
もう、中村君は巨匠のような顔つきになっている。
「あたし、オナホはいらんから、そのベロがほしいな」
「ははっ。そらそうや。バイブとかローターを装着したら女性用にもなるのにな。市場が少ないんかな」
自分のタバコで煙たそうになりながら浅井さんが提案した。
「女は、かよってまではせんなぁ。基本、そんなことにお金使いたくないんで」
あたしは、なかば、あきれていたのかもしれない。
「男との違いはそこや」と浅井さんがぼそっと言った。
つまりはシーズとニーズの話になってしまいますねぇ。
産業機械ですから。
こんな仕事があったらなぁ。
お仕事の妄想でした。
この商品はフィクションです。
詳しくはウェブで見てもわかりませんよ。
ある日、工場には巨大な卵のような装置がおかれていた。
タバコをふかしながら、工場長の浅井さんが満足げにそれを眺めている。
「浅井さん、これ何?」
「ドリームエッグ」
「だから、なに?」
「夢のたまご」
「わかってるわい!何に使うのよ」
「言われへんな」
にやっと浅井さん。
おっと、あたしに言えないだと。
企業秘密かよ。
するとエッグが開いて、見習い機械工の中村君が出てきた。
こいつも、にやけている。
「すごいですよ。これ」
「おまえ、使うたんとちゃうやろな?あかんで、サラなんやから」
「つこてませんて。昼間っから」と赤くなってやがる。
あたしに言えないのも当然だった。
この装置「ドリームエッグ」は近未来の男性用の夢のオナマシーンだったからだ。
概要はこうだ。
タマゴ型の個室になっていて、ハッチから出入りする。
中は身長2メートルぐらいの人まで入れるゆったり空間だ。
殻付きベッドと思えばいい。
ヘッドギアを装着し、アイマスク(立体映像が見られるスクリーンが内蔵されている)をし、ペニーさんに特製オナホを装着するそうな。
※オナホの説明いりますか?もうええでしょ。
そして、寝る。
自動的にハッチが閉まって、個室空間がさまざまなLED照明で明滅し、映像に合わせてくれる。
「しゃあないな。なおぼんにも説明しとかんと」と言いながら浅井さんはうれしそうだ。
「だいたいわかりました。で、これどこが発注してきたん」
「こんど南区にできたアミューズメントパーク「宝島」にこいつをずらっとならべて、営業しはんねん」
「ああ、KBS京都で夜遅くに宣伝してる、いかがわしいとこやな」
「な、これ、オナホやけど、めっちゃようできてんねんで。オレ、組み立ててん」
あほの中村がはずしてもってきよった。かなり大きい。
入れる穴は小さいけど。
肌色のシリコンだかウレタンだかの樹脂が見えていてリアルである。
エアチューブが数本つながっていて、気圧で微妙な動きをするらしいことは見て分かった。
「それシリンダーか?」
「そや、こんなちっさいシリンダーで二十の気室をコントロールするねん。それも映像に合わしてやで」
「シーケンサやろ?」とあたし
「ちゃうで。コンピュータで映像に同期して動くんや。ピストン運動は別のモーターでしてくれる」
「すごいな。女性用はないんか」と聞きたくなるやん。
「残念でした。男用だけ。映像信号に制御信号が載せてあって、それを拾って、サイマルキャストがどうだかこうだかで・・・」
「わけわからんほどすごいな」あたしは感心した。
人の欲望はここまで上りつめるものなのか。
「ああ、芸術や。ジャパンイズナンバーワンや」と浅井さん。
「それに、スカラーロボットの「舌」が映像に合わせて舐めてくれる。最高やろ。これもオレが組み立ててん」
もう、中村君は巨匠のような顔つきになっている。
「あたし、オナホはいらんから、そのベロがほしいな」
「ははっ。そらそうや。バイブとかローターを装着したら女性用にもなるのにな。市場が少ないんかな」
自分のタバコで煙たそうになりながら浅井さんが提案した。
「女は、かよってまではせんなぁ。基本、そんなことにお金使いたくないんで」
あたしは、なかば、あきれていたのかもしれない。
「男との違いはそこや」と浅井さんがぼそっと言った。
つまりはシーズとニーズの話になってしまいますねぇ。
産業機械ですから。
こんな仕事があったらなぁ。
お仕事の妄想でした。
この商品はフィクションです。
詳しくはウェブで見てもわかりませんよ。
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