鍵っ子

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鍵っ子

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鍵っ子というのは、いつの時代にもいて、親が仕事でいない家の子はそうならざるを得ない。
自分も気がついたときには鍵っ子だった。

ぼくは、高三で、来年は大学受験なんだけど、なかなか勉強のやる気が出ない。
お父さんは、進学しなくても好きな道を進めばいいと言ってくれてるんだけど、お母さんは「大学は出てないと将来が不安」なんてことを言う。

自分には友達が少なかった。

別に引きこもりというわけではないが、対人関係が苦手だった。
先生と話すのも嫌だったし、気の合う生徒といえば、後藤ぐらいだった。
後藤は、それでも人付き合いという面ではぼくより優っていた。
物静かだが、なんでもよく知っていた。
人当たりがよく、彼の周りにはいつも何人か生徒たちが集まっていた。

それをうらやましく思いながら教室の隅で眺めているのが、ぼくだった。

明日から連休なんで、その日は、なんだか気分も軽やかに家路に着いた。
駅から離れた丘を背にして建っているマンションがぼくの住まいだ。
急な坂を登り、石垣をめぐらせた土台を穿ったようなエントランスは、なかなか気に入っていた。

三階にぼくの部屋があった。
エレベータを降りて、そちらのほうに歩いていこうとすると、お隣の真帆(まほ)ちゃんがランドセルを椅子にして座っているのが見えた。
彼女も鍵っ子だった。

「どうしたの?」
ぼくは、この子になら、すっと声が掛けられた。
「お兄ちゃん。あたし、鍵を忘れちゃって、締め出し・・・へへへ」
「中にあるのか?鍵」
「うん。ママがお仕事にいっちゃって」
「しょうがないな。ぼくんちにいなよ」
「いいのぉ?」
「いいに決まってんじゃん。お隣どうしさ」
そう言って笑ってやると、真帆ちゃんもにっこりと返してくれた。
真帆ちゃんは小学四年生だった。
背がスラっと高く、六年生ぐらいに見える。

部屋に入れると
「あたしんちと、同じはずなのに、いつも変な感じ」
そんなことを言った。
真帆は何度も、うちにきている。
彼女のママさんから、急な仕事で預かってほしいというお願いがよくあったから。

「何が、変な感じなんだい?」
「反対なんだよね。うちとは」
確かにそうだろう。
こういうマンションの隣り合わせの部屋は間取りが同じでも配水管の都合かなんかで鏡のように正反対の配置になるそうだ。

「おばさんは、遅いの?」
「ああ、いつも晩の八時にならないと帰ってこない。真帆ちゃんのママは?」
「今日はね。えっとぉ」
習いたてなのか、壁の時計を見ながら
「六時半には帰ってくるって」
「そっか。まだ三時間もあるぜ。なにする?」
「お兄ちゃんは、宿題?」
「宿題って・・・まぁ、勉強はしないとな。でもあしたから休みだろ。遊ぼうぜ」
「だね。何して遊ぶ?」
「前みたいに、お風呂に入ろうか」
ぼくは、いつごろからか秘密の遊びを真帆とするようになっていた。
「またぁ」
「いやか?」
「いいけどぉ」
小首をかしげる、真帆の表情がたまらなく可愛かった。
もう、ぼくは勃起していた。

お風呂のお湯が張られるのを待つ二人だった。
「まほ・・」
「おにいちゃん・・」
そうやって、ソファで唇を重ねあうのだった。
ぼくが教えたとおりに、舌を絡めさせてくる。
甘いシロップのような真帆の唾液がたまらなかった。
髪から立ちのぼる、子供特有の乳製品のような香りが鼻をくすぐった。
「いいかい?」
「うん」
ぼくは、パンツのゴムのところから手を差し入れて、真帆の割れ目をなぞった。
「あん」
可愛い声を漏らす真帆。
こんな小さな子でも、しばらくすると濡れてくるのが驚きだった。
ぼくは、童貞だし、女の体のことなんか、知識の上でしか知らない。
真帆のあそこに顔を近づけ、観察することで知識を補強しているのだ。
陰毛も生えない、幼い性器をひろげながら、膣やクリトリスらしきものを、解剖でもするような眼差しで調べた。

二人は、たまらなくなって、どちらからともなく着衣を脱ぎ始めた。
「お兄ちゃん、おっきくなってる」
「そりゃそうさ。真帆ちゃんのきれいな体を見たら、男はみんなこうなるよ」
「ふうん」
真帆には事情があって父親がいない。
だから、とてもぼくになついてくれる。
「こんなことして、ママに知れたらどうする?」
「言わないよ。あたし」
そうやって、二人は秘密を共有した。

亀頭を完全に露出した、我が分身を真帆に触らせた。
「さわってごらん」
「熱いよ。どきどきしてる。それに硬い」
「気持ちいいよ。こうやって、上下に・・・ね」
ぼくは、真帆の、か細く冷たい手を取って、マスターベーションのようにしごかせた。
自分でするより数倍、気持ちがいい。

「かっちかちだね。お兄ちゃん」
「ああ」
ぼくは、真帆の「貝」も指の腹でさすった。
もう、ぬらぬらと液体がひろがっていた。
「あん、なんか・・・変」
真帆が目を瞑って、つぶやく。
「いきそうか?」
「いくって?」
「気持ちよくなって、ふわっとなるような感じにならないか?」
「なんか、そんな感じがする」
赤い顔をして、げっ歯類のような小さな前歯を唇の間から覗かせている少女。
ぼくは、手を止めて、刺激を与えるのを中断した。
真帆は、肩で息をしていた。


「お風呂に行こう」
湯が溜まったようなので、浴室に真帆をいざなった。
裸の少女は、よろよろと立ち上がって、歩き出す。

湯気が充満した浴室は、暑い位だった。
シャワーでぼくはさっと体を洗い、ペニスと尻を入念に洗った。
硬いペニスはどうしようもなくやり場に困った。
「お兄ちゃんのおちんちん、バネみたい」
「だろ」
「痛くないの?真っ赤だよ」
「痛くはないよ」
「なんで、そんなになるの?」
いい質問だ。
「女のあそこに入れるためだよ」
いままで、いっしょにいたずらしてきたけれど、ふたりとも無言だった。
でも、今日は、なんだか余裕だったから、会話も弾む。

「ここに?」と自分の指を秘め処に持っていく真帆。
「セックスって知らないか?まだ習ってないか?」
「知ってるよ。男と女が赤ちゃんを作るためにするんでしょ?セックス」
「そうだよ。そのためには真帆ちゃんのお腹の中に、ぼくの精子を入れないとね」
「セイシ?」
「そうさ。精子と真帆ちゃんの卵子が出会って、赤ちゃんになるんだ」
ぼくは、真帆を石鹸で洗いながら説明した。
「おちんちんは、真帆ちゃんのお腹の卵子に精子を出会わせるための管(くだ)なんだ。わかった?」
「じゃ、その、おっきいのをお尻に差し込むの?」
「お尻の穴じゃないよ。膣だよ、チツの穴」
ぼくは、ゆびで、そのあたりを触ってやった。
「あ・・ん。そこに入れるの?入るかなぁ」
「まだ、無理だよ。大人にならないと。生理もまだなんだろ」
「セイリは、まだ。でもママには、もうすぐじゃないかなと言われてる。ママは、あたしんくらいのときにセイリになったからって」
早口で、真帆が言った。

ぼくは、真帆の胸のふくらみが少し目立ってきているのを見て、なるほどと思った。
「泡合戦、しようか」
「あれ、気持ちいいね」
もう三度目だけど、お互いの体に石鹸を塗りつけて密着して擦りあうのだ。
ぼくは冷たい床に寝て、泡だらけの真帆を上に乗せる。
泳ぐようにして、真帆が体を密着させて滑る。
ペニスが真帆の股に挟まれて、ねじられるのがたまらない。
「お兄ちゃんの、おちんちん挟んじゃうぞ・・」
「もっと、してくれ」
ペニスが割れ目にも当り、真帆も気持ちがいいのだろう、本当にセックスしているみたいに声を上げている。
「ああん、お兄ちゃん。気持ちいいよぅ」
「いいかい、いいだろう。ぼくも気持ちいいよ。
「お兄ちゃんの、チン毛が気持ちいい」
そんなことを言うようになったのは、おどろきだ。
泡だらけの少女の、なんと妖艶なこと。
こんな罪深い遊びを、ぼくたちはしているのだった。

わずかに膨らんだ、お乳を口に含み、ぼくは吸った。
「いあやぁん。だめぇ」
そう言いながら、胸を押し付けている。
ぼくは試したくなった。
挿入を・・・

「な、真帆ちゃん。入れてみよっか」
「え?するの?セックス」
「できるかも。痛かったら止めてあげるから」
真帆を、今度はタイルに寝かせた。
「ひゃっ。冷たい」
幼い股を広げさせた。
そこは、石鹸ではないぬめりで十分潤っているようだった。
股を割り、ぼくはひざを折って、赤黒く膨れ上がった亀頭をそのすじ目に沿わせた。
「うっ」
「まだだよ」
ぽっかりと小さな膣が口をあけている。
とても、ぼくのペニスが通過できそうには見えなかった。
それでも、押し付けてみた。
にゅるり・・・
その穴は広がり、亀頭の三分の一くらいを呑もうとしていた。
「痛いか?」
ううんと首を振る真帆。
もう少し進めた。
なんとかカリの部分まで入り込みそうだった。
「ちょっと、痛い」
でも、硬い感じでそれ以上、入ることを拒んでいるようだった。
そのまま、真帆の表情を見ながら、ミリ単位でピストンしてみた。
「あっ。くっ」
首をのけぞらせて、真帆が喜んでいるような表情を見せた。
「いいのか?気持ちいいのか?」
「うん。なんか・・・いい」
亀頭だけの挿入で、ぼくも登りつめそうだった。
マスターベーションとは、まったく異なる快感がぼくを酔わせる。
こんな、可愛らしい女の子に、はめているのが、ぼくだってこと・・・
クッチュ、クッチュ
いやらしい音が浴室に響く。
そして、真帆の声がかぶさる。
「あん、あん。お兄ちゃん。いい」
カリが弾力のある処女膜に引っかかり、その感触がたまらなかった。
腰から全身につるような痙攣が走り、その可愛い性器の中に、真新しい精液を噴射した。
「いやぁん」
ぼくは、ひざをがくがくさせながら、放ち終え、真帆の小さな体に抱きついた。
急激に硬さを失う分身が、真帆の狭い場所から押し出された。
体をかがめてその部分を見ると、淡い血の混じった白濁液がどろりと幼い裂け目からタイルに落ちていた。
真帆はというと、寒さに震えるような様子で横たわっていた。
「なんか、あたしの中に・・・お兄ちゃん・・・」
「ああ、これが精子だよ。赤ちゃんの素だよ」
ぼくは、指ですくって、真帆の目の前に持っていった。
「うあ、血が・・この白いどろどろしたのが、セイシ・・・」

とっさに、ぼくは真帆を抱きかかえ、湯船に横たわらせた。
「冷たかったろ?」
「ううん」
「ごめんね。やっちゃった」
「お兄ちゃん。あたし、良かったよ」
「ぼくも、最高だった。初めてだったから」
「うふふ、これでオトナになったかな」
そして、ぼくも湯船につかり、ふたりで、口を吸いあった。
「お兄ちゃん、おっきくなったら、あたしと結婚して」
「え?そうか、そうだよな。いやぁ、ぼくは、いいぞぉ」
「ほんと?」
「ほんとだよ。ぼく、真帆のために勉強するよ。それで、立派なお婿さんになるよ」
「うれしいーっ」
そう言って、首に巻きついてきた。

お湯がばしゃんと跳ねた。

めでたし、めでたし

後藤君(あたしの旦那)から聞いた、山本君というクラスメイトの話をもとに書きました。

そして山本さんの奥さんは真帆さんです。
ご主人より、八つも年下なんですよ。

って、うちとおんなじやん。
旦那にこの話、見せたら。
「知らんぞぉ」だって。
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