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1章
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しおりを挟むセイとクロエ、ヒイロの出会いは決して綺麗なものではなかった。
セイはある国の王の娘の一人だった。
だが、早くに母親が亡くなりだんだんとセイの味方はいなくなっていった。
最終的には離れに追いやられ、埃のかぶった狭い部屋で過ごすことになった。
それでもセイはよかった。
離れに追いやられたことで、他の兄弟と会う頻度は減り、いじめられることも減った。
ある日、とうとう城を追い出されてしまった。
結構な距離があるぼろぼろの屋敷に住むことを強要された。
出て行く条件として、セイは使用人を連れて行きたいと王である父に願った。
さすがに小さいセイではできないことが多い。
だが、城の中には一緒に出て行きたいという者はおらず…当然のことだ。
そこで外から雇うことにした。
何人か候補を連れてくるから、そこから選んで出て行くように王は言った。
離れに候補の者たちが来たと連絡を受け、自分の持っている服で一番いいものを選んで待合室に向かう。
扉を開けた先には太って高級な布で作った服を着ている中年の男と、ぼろではないが、あまり綺麗とは言えない格好の男女がそれぞれ居た。男性4人に女性2人。
自分より少し年上の子どもから、40代くらいの大人…。見て一目でわかった。
この人たちは奴隷なんだ。そしてこの太っている奴が売人。
「さて、いかがなさいますか?どれを選んでもそれほど変わりはないと思いますが、若い者の方がいいとは思いますよ。」
そう言って自分のひげをなでる男。
そう言った男の言葉に、いい年の奴隷は下を向いた。
セイは全員を見渡す。
みんな悪い人ではなさそうだな。
幼いながらセイには人を見る目があった。
「ここにいる全員買うよ。」
「はいは、ぜんい…ってえ、すみませんね、一人分の金額しか貰ってないんでそれは難しいですね。」
男はへらへらと笑って言う。
「お金はある。」
そう言うとセイが部屋の奥から小さい木箱を持ってきた。
開けると中には大きな宝石が1個入っていた。
「こ、これは!?」
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