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勇vs魔人フォカロル
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ガギィーーーーン
勇の拳がフォカロルの展開した物理障壁と激突し
衝撃音が響き渡る
目に見えない壁の向こうでフォカロルがニヤニヤしている
そして勇達から奪った聖剣、フォカロルの言う魔剣を
勇に向かって振りかざす
勇は後方に向かって宙返りをして剣を交わし
後方に2転3転して距離をとる
『さぁどうする~~??
君の拳は僕には届かないよ?』
フォカロルは余裕の笑顔を浮かべている
ヘラヘラしているフォカロル見て勇がぼそっと呟く
『あの顔むかつくな~もう』
『ええぃ!!』
勇はそう叫びフォカロルに向かって
飛んでいき正拳、上下に蹴り
飛んで回し蹴り、上空で回転してかかと落とし
一瞬で背後に回り不意をつき下段の蹴り
勇の猛攻が続く
しかしどれもこれも見えない壁に阻まれる
そのたび衝撃音が響き渡る
『おお~怖い怖い
どれも直撃をくらったら僕でも危ないねフフフ』
そう言って魔剣を振りかざす
『ほらほらほら~
この剣の切れ味は知ってるよね~
ちょっとでも触れると真っ二つだよ~~』
振りかざすというよりは振り回すに近い攻撃が続く
勇はギリギリの所でフォカロルの剣を交わしながら
反撃を繰り返す
どんなに連続で拳を叩きつけようが
不意をついた蹴りを繰り出そうが
フォカロルが展開している物理障壁阻まれ
一撃を当てる事ができない
勇は少し距離をとって考える
私の攻撃はあいつには届かない
物理障壁・・・とか言ってたけど
直接的な攻撃は全部阻まれる
勇は無言で石を拾ってフォカロルに
向かって投げる
当たり前のようにフォカロルの直前で
石は砕け散った
これもダメなんだよね~
魔法ならきっとあいつに届く
エリカが言ってたもんね
でもなぁ~私の魔法は諸刃の剣だしなぁ~
一撃で仕留められなければ
たぶん私が剣で切られて死んじゃう
半分こにされるのはちょっとやだな~~
う~ん
魔法・・・かぁ・・・』
考え込む勇
『何かいい案は思いついたかい?』
絶対の自信があるフォカロルは
余裕をみせ剣をくるくる振り回している
勇は余裕のあまり隙だらけのフォカロルを見て
楽勝で勝てる試合を落とした過去を思い出す
師であった祖父に指摘された慢心
最初から全力であれ
全力かぁ
いつの間にか私
剣での攻撃を交わす事を考えてた
おじいちゃんが言ってったっけ
『自分を信じて一撃を繰り出せ
勇のスピードとパワーなら
大抵のやつはかわせんし
喰らえば無事ではいられんよて』
過去の稽古中で祖父を思い出す
『大抵っておじいちゃん交わすじゃん』
『そりゃわしだからじゃよ』
勇はそんな会話を懐かしく思いつつも
活を入れられた気がし少し微笑む
そして無意識のうちに次を考えていた事で
本気の一撃でも重みがなかった事に気が付く
目を閉じてゆっくり深呼吸をす
捨身じゃないけど
私は私を信じる
魔法による壁なら
その魔法より強い一撃なら
きっと壊せる
そんな理屈があるかどうかは知らないけど
でも私なら出来る
だって私勇者だもん
目の前のフォカロルをじっと見つめ
そして勇はしっかりと腰を落とし
右拳を腰の高さに
そして後ろに引く
体の軸はそのままのする事で
引かれた拳は体を捻ってパワーを貯め
反動から出る力を爆発させる瞬間を待つ
しばし沈黙の時間
勇はふっと息を吐き出した瞬間
その姿が消え瞬時にフォカロルの懐に入る
勇は体を捻った反動から出る力を
右拳にのせて一撃を繰り出す
当然のようにフォカロルの物理障壁と激突する
激しい衝突音の向こうでフォカロルは余裕の笑顔でいた
先ほどまでならここで諦めていた勇だったが
残された力の全てを右に乗せる
物理障壁と勇の拳との衝撃音は衝撃波となる
そしてその衝撃波によってフォカロルの物理障壁に
亀裂が生まれる
そこを見逃さなかった勇は
反撃を恐れずさらに踏み込み力を乗せる
『ああああああああああぁぁぁぁ!!!!!』
勇が叫ぶ
と同時に物理障壁が破られ
ニヤけたフォカロルのボディに
重い一撃が突き刺さる
ニヤけていた顔が苦悶の顔に変わり
その全身に衝撃波が広がる
フォカロルはその場に崩れ落ちる
つづく
勇の拳がフォカロルの展開した物理障壁と激突し
衝撃音が響き渡る
目に見えない壁の向こうでフォカロルがニヤニヤしている
そして勇達から奪った聖剣、フォカロルの言う魔剣を
勇に向かって振りかざす
勇は後方に向かって宙返りをして剣を交わし
後方に2転3転して距離をとる
『さぁどうする~~??
君の拳は僕には届かないよ?』
フォカロルは余裕の笑顔を浮かべている
ヘラヘラしているフォカロル見て勇がぼそっと呟く
『あの顔むかつくな~もう』
『ええぃ!!』
勇はそう叫びフォカロルに向かって
飛んでいき正拳、上下に蹴り
飛んで回し蹴り、上空で回転してかかと落とし
一瞬で背後に回り不意をつき下段の蹴り
勇の猛攻が続く
しかしどれもこれも見えない壁に阻まれる
そのたび衝撃音が響き渡る
『おお~怖い怖い
どれも直撃をくらったら僕でも危ないねフフフ』
そう言って魔剣を振りかざす
『ほらほらほら~
この剣の切れ味は知ってるよね~
ちょっとでも触れると真っ二つだよ~~』
振りかざすというよりは振り回すに近い攻撃が続く
勇はギリギリの所でフォカロルの剣を交わしながら
反撃を繰り返す
どんなに連続で拳を叩きつけようが
不意をついた蹴りを繰り出そうが
フォカロルが展開している物理障壁阻まれ
一撃を当てる事ができない
勇は少し距離をとって考える
私の攻撃はあいつには届かない
物理障壁・・・とか言ってたけど
直接的な攻撃は全部阻まれる
勇は無言で石を拾ってフォカロルに
向かって投げる
当たり前のようにフォカロルの直前で
石は砕け散った
これもダメなんだよね~
魔法ならきっとあいつに届く
エリカが言ってたもんね
でもなぁ~私の魔法は諸刃の剣だしなぁ~
一撃で仕留められなければ
たぶん私が剣で切られて死んじゃう
半分こにされるのはちょっとやだな~~
う~ん
魔法・・・かぁ・・・』
考え込む勇
『何かいい案は思いついたかい?』
絶対の自信があるフォカロルは
余裕をみせ剣をくるくる振り回している
勇は余裕のあまり隙だらけのフォカロルを見て
楽勝で勝てる試合を落とした過去を思い出す
師であった祖父に指摘された慢心
最初から全力であれ
全力かぁ
いつの間にか私
剣での攻撃を交わす事を考えてた
おじいちゃんが言ってったっけ
『自分を信じて一撃を繰り出せ
勇のスピードとパワーなら
大抵のやつはかわせんし
喰らえば無事ではいられんよて』
過去の稽古中で祖父を思い出す
『大抵っておじいちゃん交わすじゃん』
『そりゃわしだからじゃよ』
勇はそんな会話を懐かしく思いつつも
活を入れられた気がし少し微笑む
そして無意識のうちに次を考えていた事で
本気の一撃でも重みがなかった事に気が付く
目を閉じてゆっくり深呼吸をす
捨身じゃないけど
私は私を信じる
魔法による壁なら
その魔法より強い一撃なら
きっと壊せる
そんな理屈があるかどうかは知らないけど
でも私なら出来る
だって私勇者だもん
目の前のフォカロルをじっと見つめ
そして勇はしっかりと腰を落とし
右拳を腰の高さに
そして後ろに引く
体の軸はそのままのする事で
引かれた拳は体を捻ってパワーを貯め
反動から出る力を爆発させる瞬間を待つ
しばし沈黙の時間
勇はふっと息を吐き出した瞬間
その姿が消え瞬時にフォカロルの懐に入る
勇は体を捻った反動から出る力を
右拳にのせて一撃を繰り出す
当然のようにフォカロルの物理障壁と激突する
激しい衝突音の向こうでフォカロルは余裕の笑顔でいた
先ほどまでならここで諦めていた勇だったが
残された力の全てを右に乗せる
物理障壁と勇の拳との衝撃音は衝撃波となる
そしてその衝撃波によってフォカロルの物理障壁に
亀裂が生まれる
そこを見逃さなかった勇は
反撃を恐れずさらに踏み込み力を乗せる
『ああああああああああぁぁぁぁ!!!!!』
勇が叫ぶ
と同時に物理障壁が破られ
ニヤけたフォカロルのボディに
重い一撃が突き刺さる
ニヤけていた顔が苦悶の顔に変わり
その全身に衝撃波が広がる
フォカロルはその場に崩れ落ちる
つづく
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2025/12/7
一話あたりの文字数が多くなってしまったため、第31話から1回2~3千文字となるよう分割掲載となっています。
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