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決意の結果
発見
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運良く医者を味方につけた俺は、安心して朝を迎えることができた。
「おっはよー!ミナト君!」
「おっ、ミナミ。傷はもう大丈夫なのか?」
「ぜんっぜん平気だよ。エミリアちゃんもちゃんと目が覚めたみたい。」
どうやら二人は無事に復活できたらしい。あの医者のおかげだ。あとでもう一度礼を言っておかねばならない。
「お二人とも元気になってくれてよかったです。二人とも頑張りましたね。」
すると、あの医者が顔を出す。そして、彼の後ろからエミリアが現れた。
「おはよう、ミナト。昨日は助けてくれたみたいね。素直に礼を言うわ。」
「お前も元気そうでなによりだ。本当にありがとうございます…」
ここで言葉が止まる。よく考えたら、この医者の名前を聞いていない。
すると、彼は
「私のことはダクタルとお呼びください。では、私はアレの捜索を続けたいと思います。」
「よろしくお願いします。」
ダクタルが目の前から去ったところで突然エミリアが口を開いた。
「あのさ、私と昨日戦ったやつ誰?」
「ああ…あいつはアリアだ。」
「アリア?」
「俺たちの学校の序列2位だ。知らないのか?」
「あれがアリア?!何であそこにいたの?」
「俺たちの作戦をケアンズが密告したらしい。あの野郎、絶対に殺してやる。」
「うそっ…先生裏切ったの?!クソッ!最初から信じなかったらよかった。」
「今更だ。今はコウ救出に専念する。あいつは今護送車でどこかの刑務所に護送車で運ばれているはずだ。だから、その刑務所を特定して、着いたところを襲撃する。」
「えっ!もうそれ国を敵にしてない?!」
エミリアが冗談交じりの大きな声で叫ぶ。
「エミリアちゃん、あのね。もうこれからは本当の命を懸けた戦いになると思ってね?」
ミナミがしれっと重大なことを口にする。
「へっ?」
エミリアが気の抜けた声で聞き返す。
「ミナミの言う通りだ。これからは俺たちとダクタルしか味方はいないと思え。」
「そうだよ。エミリアちゃん。もう私たちはねえ…指名手配されてるかもね。」
「意味わかんない!指名手配って…最初そこまではないって話だったよね?!」
「もう遅いぞ、エミリア。今更引き返すことはできない。」
「少し考えさせて。」
そしてエミリアは自分の病室に戻っていった。
俺とミナミだけが残ったとき、
「ミナト君、助けてくれてありがと。私がアリアちゃんに刺されたときに声かけてくれたでしょ?」
「当たり前だ。だが、結局お前に怪我をさせてしまったことには深く反省している。改めて言おう。すまなかった。」
「そんなのいいよ。助けようとしてくれただけで十分だよ。」
そう言ってミナミは自分の体を俺に預けてくる。そして、囁いた。
「本当にありがと。大好きだよ。」
俺は嬉しさで飛び上がりそうになった。最近彼女が出来たばかりの俺にこんな体験はないからだ。
「おう、そ、そうか。まあ何より無事でよかった。」
すると、この雰囲気に耐えかねたのかミナミが話し出した。
「ところでさ、アリアちゃんにどうやって勝ったの?」
「あいつはすごかった。特に宝剣の技がすごかった。剣で伝説上の生き物を具現化したんだ。」
「なにそれ?!やっば!」
「まあ、お前はその前に倒れていたからな。知らないのも当然だろう。」
「何よ?弱くてごめんなさーい。」
「そんなつもりはない。あの『オロチ』の能力は別格だ。あれに負けて恥じることはないと思うぞ。」
「でも、ミナト君は勝ったんでしょ?」
「そうだけど…」
「うわー何それー。人を上げて、自分はそれより上だからもっとすごいんだぜ、みたいな?」
「はあ…お前あいつにどうやって勝ったのか知りたいんじゃなかったのか?」
「あっ。忘れてた。続き教えて。」
「切り替えが早くて結構。具現化されたやつがヤマタノオロチだ。頭が八つの怪物だったよ。特に爪と牙はものすごかったぞ。鋭すぎて、当たれば即死みたいな?」
「気絶しててよかった…」
「ははは、そして俺はそれを制御するアリアに目を付けて、アリアを切ったって感じだな。」
「ふーん。すごかったっていうのはよく伝わったよ。気絶しててよかったけど、ちょっと見たいって気持ちが湧いてきたけどね。」
その後、エミリアが病室から出て来た。
「私、あなたたちに協力するよ。」
これがエミリアの病室から出て来て、初めの言葉だった。
「おっはよー!ミナト君!」
「おっ、ミナミ。傷はもう大丈夫なのか?」
「ぜんっぜん平気だよ。エミリアちゃんもちゃんと目が覚めたみたい。」
どうやら二人は無事に復活できたらしい。あの医者のおかげだ。あとでもう一度礼を言っておかねばならない。
「お二人とも元気になってくれてよかったです。二人とも頑張りましたね。」
すると、あの医者が顔を出す。そして、彼の後ろからエミリアが現れた。
「おはよう、ミナト。昨日は助けてくれたみたいね。素直に礼を言うわ。」
「お前も元気そうでなによりだ。本当にありがとうございます…」
ここで言葉が止まる。よく考えたら、この医者の名前を聞いていない。
すると、彼は
「私のことはダクタルとお呼びください。では、私はアレの捜索を続けたいと思います。」
「よろしくお願いします。」
ダクタルが目の前から去ったところで突然エミリアが口を開いた。
「あのさ、私と昨日戦ったやつ誰?」
「ああ…あいつはアリアだ。」
「アリア?」
「俺たちの学校の序列2位だ。知らないのか?」
「あれがアリア?!何であそこにいたの?」
「俺たちの作戦をケアンズが密告したらしい。あの野郎、絶対に殺してやる。」
「うそっ…先生裏切ったの?!クソッ!最初から信じなかったらよかった。」
「今更だ。今はコウ救出に専念する。あいつは今護送車でどこかの刑務所に護送車で運ばれているはずだ。だから、その刑務所を特定して、着いたところを襲撃する。」
「えっ!もうそれ国を敵にしてない?!」
エミリアが冗談交じりの大きな声で叫ぶ。
「エミリアちゃん、あのね。もうこれからは本当の命を懸けた戦いになると思ってね?」
ミナミがしれっと重大なことを口にする。
「へっ?」
エミリアが気の抜けた声で聞き返す。
「ミナミの言う通りだ。これからは俺たちとダクタルしか味方はいないと思え。」
「そうだよ。エミリアちゃん。もう私たちはねえ…指名手配されてるかもね。」
「意味わかんない!指名手配って…最初そこまではないって話だったよね?!」
「もう遅いぞ、エミリア。今更引き返すことはできない。」
「少し考えさせて。」
そしてエミリアは自分の病室に戻っていった。
俺とミナミだけが残ったとき、
「ミナト君、助けてくれてありがと。私がアリアちゃんに刺されたときに声かけてくれたでしょ?」
「当たり前だ。だが、結局お前に怪我をさせてしまったことには深く反省している。改めて言おう。すまなかった。」
「そんなのいいよ。助けようとしてくれただけで十分だよ。」
そう言ってミナミは自分の体を俺に預けてくる。そして、囁いた。
「本当にありがと。大好きだよ。」
俺は嬉しさで飛び上がりそうになった。最近彼女が出来たばかりの俺にこんな体験はないからだ。
「おう、そ、そうか。まあ何より無事でよかった。」
すると、この雰囲気に耐えかねたのかミナミが話し出した。
「ところでさ、アリアちゃんにどうやって勝ったの?」
「あいつはすごかった。特に宝剣の技がすごかった。剣で伝説上の生き物を具現化したんだ。」
「なにそれ?!やっば!」
「まあ、お前はその前に倒れていたからな。知らないのも当然だろう。」
「何よ?弱くてごめんなさーい。」
「そんなつもりはない。あの『オロチ』の能力は別格だ。あれに負けて恥じることはないと思うぞ。」
「でも、ミナト君は勝ったんでしょ?」
「そうだけど…」
「うわー何それー。人を上げて、自分はそれより上だからもっとすごいんだぜ、みたいな?」
「はあ…お前あいつにどうやって勝ったのか知りたいんじゃなかったのか?」
「あっ。忘れてた。続き教えて。」
「切り替えが早くて結構。具現化されたやつがヤマタノオロチだ。頭が八つの怪物だったよ。特に爪と牙はものすごかったぞ。鋭すぎて、当たれば即死みたいな?」
「気絶しててよかった…」
「ははは、そして俺はそれを制御するアリアに目を付けて、アリアを切ったって感じだな。」
「ふーん。すごかったっていうのはよく伝わったよ。気絶しててよかったけど、ちょっと見たいって気持ちが湧いてきたけどね。」
その後、エミリアが病室から出て来た。
「私、あなたたちに協力するよ。」
これがエミリアの病室から出て来て、初めの言葉だった。
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