4 / 5
プロローグ
男●患者服●移動
しおりを挟む私の家の前に止まった車からスキンヘッドで大柄、歳は五十代くらいでたくましいアゴヒゲを蓄えた男が出てきた。
(ローレ・ロンソンさんですか?)
強面の顔に似合わず透き通るような声で私に聞いた。
(はい、そうです)
(そうか、じゃあ後部座席でこの服に着替えて。)
間髪いれずその人はそう言うと患者服のような物を私に渡した。
(一応今着てる服も親の所有物だから、そのまま施設に来ると捕まっちゃうよ?後部座席にはこういったとき用にカーテンがあるからそれを引いて着替えたらいいよ。)
笑いを含んだ言い方でそう言った。
私は流石に信用していない人の後ろで着替えるのは気が引けたので、
(家で着替えます)
とだけ言って家で着替えることにした。
私は不安や疑問を持ちながらも渡された服に着替えることにした。
しばらくしてその服に着替え終えると家に別れを告げて表に出た。
男は運転席から顔をだして、タバコを吸いながら待っていた。
私が助手席に乗り、(着替えました)
と言うと
(そうか)と一言だけ言って車のエンジンをかけ、車を出した。
そこからはどちらも喋らず、しばらくは無言の時間が過ぎた。
私の住んでいた町から目的地の大都へは、街二つぶんほどの距離があり、大体三時間ほどかかる。
私は着いてからの事や、これからのこと、母の遺骨やその他いろいろなことを考えていた。
男は相変わらずタバコをぷかぷか吹かしていた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる