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愛とはなんぞと問われれば1
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「――あの話考えてくれた?」
唐突にそんなこと言われ頭を傾げる。
「やだなぁ、この前告白したじゃないか」
響介さんに誘われて待ち合わせ場所に着くと。
『じゃあ行こうか』
なんて。すでに待ってたらしい彼が微笑んだ。
そして連れていかれたのは、なんかやたら雰囲気の良いお店。
昼間はカフェで夜はイタリアンを出すところみたい。駅からほど近くて、周りは若いカップルや女性同士の友達連れとか。
とにかくあまり縁のない場所だった。
そこで豊富すぎて悩みながらメニューを決めて店員さん (これまたキラキラした綺雰囲気の麗な人たちばかり)に伝えて立ち去ってから、あの一言。
「こ、告白……」
確かにされた、なんならあれはプロポーズだった気がするけど。
「もう一度言うけど。オレは暁歩ちゃんが好きだよ、結婚だってしたい」
「響介さん、すごく嬉しいです。でも僕はそういうの……」
もう恋愛沙汰はいいや、むしろ余計なこと考えたくない。そう思って断ろうとするけど。
「もしかしてあの噂を気にしてるのかな」
僕がαなら誰彼構わず身体を開くっていうアレか。すると彼の耳にも入ってるんだな。
胃のあたりがすでに重くなってくる。
「だとすれば大丈夫。オレがなんとかしてあげる」
「え?」
「オレと付き合ったら、ちゃんとみんなの誤解が解けるようにしてあげるから」
そんなことは可能なんだろうか。訝しむ僕に、彼は大きく頷いた。
「オレも暁歩ちゃんが事実無根の嘘で傷つくのは、これ以上は見たくないしね」
「でも」
「それに暁歩ちゃんも友達は選んだ方がいい」
「え?」
「奈々ちゃん、だっけ。あの子が最初に言い回ってたんだよ、君のこと」
「!」
また胸が締め付けられるような気分に。
「信じたくないだろうけど。あの子、Ωだろう? 凪由斗がヤリ捨てしたんだよ。最低だよな」
「まさかそんな。彼が……嘘だ」
「嘘じゃないよ、あいつがドヤ顔で言いふらしてたからさ。それで奈々ちゃんが逆恨みしたんだよ。ほら、暁歩ちゃんもΩでアイツに絡まれてたでしょ」
だから大学に来ないんだろうな、と大きなため息をついた。
「あいつはそういうヤツだよ、暁歩ちゃん」
悲しそうに響介さんが言った時にちょうど店員さんがドリンクを持ってきてくれた。
「そんな全然知らなかった」
「仕方ないよ。あと彼女も君にかなりコンプレックス持ってたみたいだから」
「そんなどうして」
僕なんかより奈々の方がずっと可愛くて魅力的で。何より同じΩでも女の子だ。
でもそれ以上に、凪由斗が彼女を傷付けたのは許せない。
怒りと悲しみがぐちゃぐちゃになって、それを飲み下すようにドリンクに口をつけた。
「っ……」
少し咳き込みそうになったけど、動揺してほとんど一気飲みしてしまう。
僕はお酒飲めないからノンアルコールカクテルにしたけど、味は普通のカクテルみたいだ。
いや、普通のっていうのも飲んだことないんだけど。
「こっちの方が飲みやすいよ」
すぐさま彼が店員さん呼んで、ドリンクを頼んでくれる。なんかすごくオシャレな名前で言うだけで舌噛んじゃいそうなものを。
「オレはすべてのことから君を守ってあげられる」
すべてのこと、か。じゃあ僕のこのどうにもやるせない気持ちからも? 無理だろ。だって自分自身ですらまだよく分かってない。
「この前も言ったけど。結婚だって考えてるんだ」
「それはいくらなんでも先のこと過ぎます」
付き合ってもないのにそんな事、考えられるわけも無い。でも響介さんは軽く首を振って僕の方に手を伸ばす。
「本当なら今すぐオレのものにしたいのに」
「響介さん……」
そんな事をこの場で堂々と。
さすがに周りが気になって辺りに視線をそっと走らせる。
案の定、多分聞き耳を立てているだろう女性が数人。
こんなイケメンだもん、気になるよね。しかも相手が僕みたいなのとか。
気恥ずかしくて、料理やドリンクを持ってきてくれた女性店員さんの顔が見れなかった。
「暁歩ちゃん」
「りょ、料理! 美味しそうですね。あっ、これも綺麗だなぁ」
食いしん坊のふりして早速料理に手をつけるけど実は食欲どころじゃない。それでも喉だけは乾いてグラスを手にする。
「写真、撮っていいですか? あんまりにもオシャレだから」
「いいよ。SNSでもしてるの」
「いえ、そうじゃないけど友達にも自慢したいし」
「友達。香乃ちゃんだね。そういえば昔から仲良いのかな」
「短大からですよ。あ、もう大丈夫です。食べましょうか!」
努めてテンションあげて料理を楽しむことにする。
告白のことはしっかり話したいんだけど、なんかちょっと断り辛いというか。さっきからそれとなく断ってるんだけど伝わらないというか。
あとやっぱりこの場では勘弁して欲しい。これ以上、好奇の目に晒されるのはね。
聞こえもしない陰口の幻聴聞こえて来そうだ。
「暁歩ちゃんって美味しそうに食べるね」
「ふ、ふぇ? 」
「可愛いよ。食べちゃいたいくらい」
「っ……ごほッ、ぉ!?」
思いもかけないことを食べてる最中に言われてマヌケ極まりない声が出ただけじゃなく、むせて咳き込んでしまった。
「大丈夫?」
「ごほっ、こほ……っ、だ、大丈夫です。ちょっとだけ……す、すいません」
ああもう行儀悪すぎだろ、僕。
口を手でおさえて肩を震わせていると、彼が心配そうに。
「これ飲みなよ」
と自分のグラスまで差し出してくれる。
「ごめんなさい」
やっとの事でそれを受け取って一口。少し楽になった。
「もっと飲んでもいいよ」
「ほんとすいません」
さっきから空回ってる気がする。
でもら彼も悪いんだぞ。可愛いなんて、慣れない言葉をいきなり言うなんて。
「ほんと可愛いよね、暁歩ちゃんって」
「いやいや、そういうのビックリしちゃいますって」
「なんで。正直に言っただけだよ」
可愛いなんてはじめていわれた。こうやってストレートに好意をぶつけてくれたのも、かもしれない。
「オレ、気が気じゃないんだよね」
「え?」
困ったように笑いながら、彼は僕が返したグラスに口をつける。
「暁歩ちゃんのこと狙ってるヤツがいるから」
「そんな」
あの腹の立つ噂のせいだろう。ビッチ呼ばわりされてたとは、ってそういえばそんな悪態吐かれたことあったっけ。
今まで忘れてたや。Ωは男女問わず、こういう中傷されがちなのを身をもって体験したわけだけど。
「もちろん、実際に手を出したら徹底的に潰すけどね」
そんなことをサラッという響介さんの顔は笑顔だけど、少し目が怖い。
「は、はぁ……」
「オレはね。好きな子はすごく大切にしたいし、結構尽くすタイプだよ」
「なんとなく分かりますよ、それ」
「でしょ」
優しいし身のこなしもスマートだし、王子様系っていうとこんな感じなのかもしれない。
凪由斗とはまったく別のタイプだ。
「その分少し独占欲が強めなんだけどね。あ、もう少し飲む?」
いつの間にかまたグラスが空になってたらしい。
はじめて飲んだけど、たしかに飲みやすくて美味しい。
「僕はやっぱり今は恋愛とか考えられないというか。保育士になるのを優先したいんです。ごめんなさい」
よし、ちゃんと言えた。
別に響介さんのことが嫌いとかじゃない。
「わかったよ」
頭を下げた僕に、彼はやっぱり優しくて。
「暁歩ちゃんは真面目だね。そこも好きだけど」
「響介さん」
「ま、仕方ないよな」
僕なんかがフッてしまった形になったのにおだやかに接してくれる。
「じゃあ今日はとことん付き合ってもらおうかな、友達として」
「それなら喜んで」
お互いようやく目を合わせて笑った。
唐突にそんなこと言われ頭を傾げる。
「やだなぁ、この前告白したじゃないか」
響介さんに誘われて待ち合わせ場所に着くと。
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なんて。すでに待ってたらしい彼が微笑んだ。
そして連れていかれたのは、なんかやたら雰囲気の良いお店。
昼間はカフェで夜はイタリアンを出すところみたい。駅からほど近くて、周りは若いカップルや女性同士の友達連れとか。
とにかくあまり縁のない場所だった。
そこで豊富すぎて悩みながらメニューを決めて店員さん (これまたキラキラした綺雰囲気の麗な人たちばかり)に伝えて立ち去ってから、あの一言。
「こ、告白……」
確かにされた、なんならあれはプロポーズだった気がするけど。
「もう一度言うけど。オレは暁歩ちゃんが好きだよ、結婚だってしたい」
「響介さん、すごく嬉しいです。でも僕はそういうの……」
もう恋愛沙汰はいいや、むしろ余計なこと考えたくない。そう思って断ろうとするけど。
「もしかしてあの噂を気にしてるのかな」
僕がαなら誰彼構わず身体を開くっていうアレか。すると彼の耳にも入ってるんだな。
胃のあたりがすでに重くなってくる。
「だとすれば大丈夫。オレがなんとかしてあげる」
「え?」
「オレと付き合ったら、ちゃんとみんなの誤解が解けるようにしてあげるから」
そんなことは可能なんだろうか。訝しむ僕に、彼は大きく頷いた。
「オレも暁歩ちゃんが事実無根の嘘で傷つくのは、これ以上は見たくないしね」
「でも」
「それに暁歩ちゃんも友達は選んだ方がいい」
「え?」
「奈々ちゃん、だっけ。あの子が最初に言い回ってたんだよ、君のこと」
「!」
また胸が締め付けられるような気分に。
「信じたくないだろうけど。あの子、Ωだろう? 凪由斗がヤリ捨てしたんだよ。最低だよな」
「まさかそんな。彼が……嘘だ」
「嘘じゃないよ、あいつがドヤ顔で言いふらしてたからさ。それで奈々ちゃんが逆恨みしたんだよ。ほら、暁歩ちゃんもΩでアイツに絡まれてたでしょ」
だから大学に来ないんだろうな、と大きなため息をついた。
「あいつはそういうヤツだよ、暁歩ちゃん」
悲しそうに響介さんが言った時にちょうど店員さんがドリンクを持ってきてくれた。
「そんな全然知らなかった」
「仕方ないよ。あと彼女も君にかなりコンプレックス持ってたみたいだから」
「そんなどうして」
僕なんかより奈々の方がずっと可愛くて魅力的で。何より同じΩでも女の子だ。
でもそれ以上に、凪由斗が彼女を傷付けたのは許せない。
怒りと悲しみがぐちゃぐちゃになって、それを飲み下すようにドリンクに口をつけた。
「っ……」
少し咳き込みそうになったけど、動揺してほとんど一気飲みしてしまう。
僕はお酒飲めないからノンアルコールカクテルにしたけど、味は普通のカクテルみたいだ。
いや、普通のっていうのも飲んだことないんだけど。
「こっちの方が飲みやすいよ」
すぐさま彼が店員さん呼んで、ドリンクを頼んでくれる。なんかすごくオシャレな名前で言うだけで舌噛んじゃいそうなものを。
「オレはすべてのことから君を守ってあげられる」
すべてのこと、か。じゃあ僕のこのどうにもやるせない気持ちからも? 無理だろ。だって自分自身ですらまだよく分かってない。
「この前も言ったけど。結婚だって考えてるんだ」
「それはいくらなんでも先のこと過ぎます」
付き合ってもないのにそんな事、考えられるわけも無い。でも響介さんは軽く首を振って僕の方に手を伸ばす。
「本当なら今すぐオレのものにしたいのに」
「響介さん……」
そんな事をこの場で堂々と。
さすがに周りが気になって辺りに視線をそっと走らせる。
案の定、多分聞き耳を立てているだろう女性が数人。
こんなイケメンだもん、気になるよね。しかも相手が僕みたいなのとか。
気恥ずかしくて、料理やドリンクを持ってきてくれた女性店員さんの顔が見れなかった。
「暁歩ちゃん」
「りょ、料理! 美味しそうですね。あっ、これも綺麗だなぁ」
食いしん坊のふりして早速料理に手をつけるけど実は食欲どころじゃない。それでも喉だけは乾いてグラスを手にする。
「写真、撮っていいですか? あんまりにもオシャレだから」
「いいよ。SNSでもしてるの」
「いえ、そうじゃないけど友達にも自慢したいし」
「友達。香乃ちゃんだね。そういえば昔から仲良いのかな」
「短大からですよ。あ、もう大丈夫です。食べましょうか!」
努めてテンションあげて料理を楽しむことにする。
告白のことはしっかり話したいんだけど、なんかちょっと断り辛いというか。さっきからそれとなく断ってるんだけど伝わらないというか。
あとやっぱりこの場では勘弁して欲しい。これ以上、好奇の目に晒されるのはね。
聞こえもしない陰口の幻聴聞こえて来そうだ。
「暁歩ちゃんって美味しそうに食べるね」
「ふ、ふぇ? 」
「可愛いよ。食べちゃいたいくらい」
「っ……ごほッ、ぉ!?」
思いもかけないことを食べてる最中に言われてマヌケ極まりない声が出ただけじゃなく、むせて咳き込んでしまった。
「大丈夫?」
「ごほっ、こほ……っ、だ、大丈夫です。ちょっとだけ……す、すいません」
ああもう行儀悪すぎだろ、僕。
口を手でおさえて肩を震わせていると、彼が心配そうに。
「これ飲みなよ」
と自分のグラスまで差し出してくれる。
「ごめんなさい」
やっとの事でそれを受け取って一口。少し楽になった。
「もっと飲んでもいいよ」
「ほんとすいません」
さっきから空回ってる気がする。
でもら彼も悪いんだぞ。可愛いなんて、慣れない言葉をいきなり言うなんて。
「ほんと可愛いよね、暁歩ちゃんって」
「いやいや、そういうのビックリしちゃいますって」
「なんで。正直に言っただけだよ」
可愛いなんてはじめていわれた。こうやってストレートに好意をぶつけてくれたのも、かもしれない。
「オレ、気が気じゃないんだよね」
「え?」
困ったように笑いながら、彼は僕が返したグラスに口をつける。
「暁歩ちゃんのこと狙ってるヤツがいるから」
「そんな」
あの腹の立つ噂のせいだろう。ビッチ呼ばわりされてたとは、ってそういえばそんな悪態吐かれたことあったっけ。
今まで忘れてたや。Ωは男女問わず、こういう中傷されがちなのを身をもって体験したわけだけど。
「もちろん、実際に手を出したら徹底的に潰すけどね」
そんなことをサラッという響介さんの顔は笑顔だけど、少し目が怖い。
「は、はぁ……」
「オレはね。好きな子はすごく大切にしたいし、結構尽くすタイプだよ」
「なんとなく分かりますよ、それ」
「でしょ」
優しいし身のこなしもスマートだし、王子様系っていうとこんな感じなのかもしれない。
凪由斗とはまったく別のタイプだ。
「その分少し独占欲が強めなんだけどね。あ、もう少し飲む?」
いつの間にかまたグラスが空になってたらしい。
はじめて飲んだけど、たしかに飲みやすくて美味しい。
「僕はやっぱり今は恋愛とか考えられないというか。保育士になるのを優先したいんです。ごめんなさい」
よし、ちゃんと言えた。
別に響介さんのことが嫌いとかじゃない。
「わかったよ」
頭を下げた僕に、彼はやっぱり優しくて。
「暁歩ちゃんは真面目だね。そこも好きだけど」
「響介さん」
「ま、仕方ないよな」
僕なんかがフッてしまった形になったのにおだやかに接してくれる。
「じゃあ今日はとことん付き合ってもらおうかな、友達として」
「それなら喜んで」
お互いようやく目を合わせて笑った。
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