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天の川へ願いを-鍵を守護する者④-
新たな影
しおりを挟む巴は色が反転された世界へ切り込んだ。何度ここへ入っても落ち着かない。当たり前だ。ここは宿り魔が対象者を囲う空間なのだから。ラクロスの試合が行われているコートから離れること数百メートル。人気の少ない競技場の裏側だ。
苦痛を堪える悲鳴が、耳に刺さる。その声を頼りに辺りを見回した。
「──っ!」
正に今、宿り魔が対象者から心のカケラを具現化するところであった。そして対象者の姿を見てやはりと息を呑む。巴は迷わずにその手に剣を呼び出すと真っ直ぐに宿り魔に向かって駆け出した。
しかし宿り魔は巴の存在にいち早く気付き、目の前の行為に手を止めるとその不気味な目で彼女を睨めつけた。
『守護者か……邪魔を、するな──!』
「!」
網のようなものが宿り魔の手から放たれる。巴はその攻撃を瞬時に交わした。
よく見れば対象者となった麻衣子がフェンスに身体を絡め取られているものと同じ物質だ。あれに捕われれば身動きが取れなくなる。その物質を見て、憑代となったのはラクロススティックだと理解した。麻衣子の物だろう。巴は奥歯を噛み締めて再び剣を構える。
「その子を放して!」
『貴様がおとなしくしていれば間も無く放してやる』
時間がない。一刻も早く退魔して、麻衣子を試合に連れ戻さなければ。そう考え巴は再び宿り魔へ向かった。
「はっ……!」
躊躇わず宿り魔へと切り込む。その切っ先が身体に触れ、宿り魔はけたたましく声をあげた。剣についている赤い宝珠が光る。このまま退魔出来る、そう思った。
「⁉︎」
瞬間、背後からする不穏な気配を察知して振り返る。初音か、と思い剣を構えた。
しかしそこに人影は見当たらない。巴はその光景に目を瞬かせる。今のは気のせいなのかと。だとすればこの背筋に走る悪寒は何なのだろう。巴は唾を飲み込んだ。そして目を細める。
────確実に、何かがいる。
見えない何かがこちらを窺っている。気配が物語っているのだ。実体が無いのに影だけそこにある。その不気味さに額に汗が滲んだ。
「っ! ああぁ……!」
「! やめて!」
背後からする悲鳴にハッとして振り返った。しまった。妙な気配に気を取られている間、宿り魔に回復の機会を与えてしまった。挙げ句の果てに再び麻衣子に魔の手が伸びている。だめだ、あちらに向かわなければ。そう思うのに。
(──っ……足が、動かない……!)
まるで何かに捕らわれているかのように、その場から動くことが出来ない。焦りと混乱で顔を歪ませる。目線の先では麻衣子が苦しんでいる姿が見て取れた。彼女を助けなければいけないのに。見えない影が、その場から動くことを許さない。
間も無く少女の声が掻き消えた。宿り魔は愉悦そうに下卑た笑みを浮かべている。
(心のカケラ……!)
ダメだ。アレを守らなければ。巴はグッと足に力を込める。動け、と力強く脳に命令した。
巴の念に応じるように、自身の足からようやく束縛が解かれる。小刻みに息をしながら一目散に彼女の元へ向かう。
「麻衣子!」
項垂れた少女の名を叫んだ。核となる心のカケラが失われたその身体には力が入っておらず、顔も土気色だ。その姿に目を見張る。心のカケラを取り戻さなければと、巴は宿り魔をキッと睨む。
『返して欲しいか?』
「……っ!」
ニタリと宿り魔が笑む。挑発にも似たその表情に神経が逆撫でられるようだった。宿り魔が無造作に手にしている心のカケラを取り返すため、巴は剣を振りかぶった。
しかし今度の攻撃は当たらなかった。宿り魔は巴の攻撃を躱し、切っ先は宙を切る。そしてまた何かが足に纏わりついた。
「──⁉︎」
暗くて判別が出来ない。だが巴の行動を妨げるかのように、見えない影が彼女の足元に絡みついているのは確かだった。
『死ねぇっ‼︎』
「っ!」
研ぎ澄まされた殺意とともに、宿り魔が身動きの取れない巴に攻撃を仕掛けた。その声にハッと反応し襲いかかってくる網を剣で防ぐ。圧倒的な力に気圧されそうになりながら、巴は必死に抵抗した。
(こんなことで──……!)
ギリ、と奥歯を噛み締める。こんなところで時間を取られているわけにはいかないのに。一刻も早く宿り魔から心のカケラを取り戻して、麻衣子に返さなければ。そうでないと彼女も危ない。静を待っている時間などないのだ。
────そうだ。強くならなければ。そう決めたはずだ。
優しさを弱さだなんて言わせない。この力でだってできることがあるはずだ。
巴はグッと剣の柄を握りしめる。その時、柄についている赤い宝珠がいつもと違う輝き方をしたのを彼女は見逃さなかった。
「……──っやあ‼︎」
『なにぃ⁉︎』
精一杯の力を持って網を断ち切る。同時に巴を縛り付けていた影からも再び解放され身体が自由になった。そして宝珠はいつものように退魔を知らせる輝きを放つ。
すぐさま体勢を整え、数メートルある宿り魔へ一直線に走った。少女は手にした剣を慣れた手付きで振りかざす。
「天浄清礼!」
今度こそ切っ先が宿り魔を貫く。一際耳をつん裂くような断末魔をあげ、宿り魔はその場から消滅した。
肩で息を繰り返しながら巴は握っている剣を胸元へ持ち上げた。
(さっきのは……?)
確かに宝珠はいつもと違う輝きを見せた。そのおかげで宿り魔の攻撃を返すことが出来たのだ。あれは一体どういうことかと不思議に思って首を傾げる。
「!」
そのすぐ後ハッと我に返った。今優先すべきはそのことではない。そう思って落ちたままの心のカケラを拾い上げて麻衣子の元へ向かう。宿り魔が消滅したことにより網の束縛から解け、倒れた彼女の上半身を起こしその身体を介抱する。胸の前に心のカケラを掲げると在るべき場所に戻っていくようにスッと光を放ち消えていった。一旦麻衣子の身体をフェンスに預ける。何故なら間も無くスポットが砕けるからだ。
立ち上がってふと何も無い空間を見る。あの不気味な気配は一体何だったのか判らずじまいになってしまった。見えない影に妨害されいつも以上に苦戦を強いられた。足元に絡みつく感覚が一向に消えない。巴はゾッとしたままスポットが消えるガラスの砕ける音に身を投じた。
『────なるほど』
初めて守護者の姿を目の当たりにし、その人物は思わず呟いた。想像していたよりも動ける。二人いるはずだが先ほどは少女の方しか現れなかった。あれが二人揃うと確かに厄介かもしれない。
『鍵の守護者か──』
情報は先に得ていたがあれ程幼い娘だとは思わなかった。だがあの少女の力量こそ計り知れない。途中、何か凄まじい力を発揮していたように見えた。今後また力をつけてくるはずだ。そうなってくると──。
『……邪魔だな』
命令を遂行するためには邪魔な存在でしかない。今後毎回現れるとなると、対策を考えなければならない。
────そうだ。
こんなこと早く終わらせる。その為ならば何を犠牲にしても構わない。誰が犠牲になろうと知ったことでは無い。
暗闇の中目を細めると、掲げていた手をグッと握りしめた。
◇
先ほど戦闘したスポットから少し離れた場所に出た美都は一目散に競技場裏へ駆けた。早く、彼女の元へと。
辿り着いたそこはスポットが張られていなくとも少しだけ陰鬱とした木陰だった。数日前に降った雨のせいで地面はぬかるんでおり、未だに水溜りも蒸発していない様が窺える。
フェンスにもたれかかって項垂れている麻衣子を見つけ、側まで駆け寄った。
「麻衣子! 麻衣子!」
彼女の肩を叩きながら名前を連呼する。揺すろうか迷ったが万が一脳震盪を起こしていたらいけないと考えこの方法を選んだ。すると小さく呻きながら目の前の少女が意識を取り戻す。
「……っ、美都……?」
「よかった……」
ホッと胸を撫で下ろす。だがここでゆっくりしているわけにもいかない。それは今しがた目を覚ましたばかりの麻衣子も気付いたようだ。
「試合は⁉︎」
「始まってる。麻衣子、多分熱中症で倒れたんだよ。立てる?」
麻衣子には悪いが宿り魔に襲われたとは到底話せない。時節柄その理由であれば不思議には思われないだろう。彼女の目の前に手を差し出しゆっくりと立ち上がらせる。まだぼんやりとしながらだが麻衣子は少しずつ状況を理解し始めた。
「戻らなきゃ……!」
「うん、行こう!」
そう言って麻衣子は競技場に向かって走り出した。美都もその後を続く。走りながら、麻衣子は悔しそうに顔を歪ませた。
「でもなんで熱中症なんか……ちゃんと水分摂ってたのに!」
彼女の言うことも尤もだ。しっかり塩分も水分も摂っていた。だから熱中症はあり得ないと、麻衣子はそう思っているのだろう。真実を知っているだけに美都は居た堪れない気持ちになる。
「わたしと別れた後ベンチに戻ったんじゃなかったの?」
自分と別れた後の麻衣子の動向をそれとなく訊ねる。深追いはフラッシュバックの要因となってしまいそうで本来であればこう言った詮索は行わない。しかしどうにも状況が不可思議だった。別れた地点からベンチまでは然程離れておらず、彼女がわざわざ競技裏場へ足を伸ばすことは本来ならあり得ないからだ。
「それが……なんかフラッと足が動いて。あんまり良く覚えてないんだけど……」
眉間にしわを寄せて麻衣子が当時の状況を説明する。彼女の話し振りから推測するに、途中で彼女の意志が働いていなかったように感じた。やはりおかしい。いつもの初音のやり方ではない、と美都もその表情に影を落とした。
「──ごめん、わたしも一緒に戻ればよかったね」
「何言ってんの。美都のせいじゃないでしょ? それより早く戻って試合、頑張ろ!」
麻衣子の前向きな言葉に少しだけ救われた気持ちになる。そうだ、今は試合に集中しなければ。彼女の言葉に頷いて、二人は無我夢中でコートを目指した。
「あ! みとちゃんかえってきた!」
那茅がそう言って観客席から立ち上がる。
第1クォーターが終わり、慌てた様子でベンチに2人の選手が入ってくる様が見て取れた。遅れてきた2人はチームメイトに謝るように頭を下げ、逆にチームメイトは安堵の表情を浮かべている。
周りの選手と同じように弥生も安堵の息を漏らした。
(良かった……)
幸いにもまだ試合は4分の3残っている。キャプテン不在のチームはやや押され気味だったがここからならまだ巻き返せるだろう。
しかしいつも以上に時間が掛かっていた気がする。相方である四季がいなかったためだろうか。遠目で美都の様子を窺うが大きな怪我は見られない。だとしたら厄介な宿り魔だったのかと推測することが出来る。
自分のことでは無いがやはり悔しく思ってしまう。美都にとっては引退をかけた試合なのだ。彼女に課せられた使命であるとはいえこんな時まで務めを果たさねばならないなんて。試合に影響が出なければいいが、と不安げにコートを見つめる。
審判のホイッスルが鳴り響き第2クォーターが始まる。コートには先ほど戻ってきた2人の姿が垣間見えた。
「麻衣子、大丈夫?」
「もちろん! さぁ取り返すよ。お願いね、美都」
「──うん!」
結局第1クォーターには間に合わなかった。しかしやはりスポット内にいた時の記憶は消えており、麻衣子はいつも通り元気な顔を覗かせる。彼女はもう大丈夫だ。そう思って美都も彼女から掛けられる言葉に気合いを入れた。
後輩1人と交代する。尽力してくれたことを労うと「あとはお願いします」と思いを託された。
美都はスティックをグッと握り締める。つい数分前に握っていたものとは全く違う。しかし目的は同じだ。
守ること。守護者もディフェンスもそうだ。状況は全く違うが、ラクロスにおけるボールが心のカケラであるならば、相手に渡すわけにはいかない。
「美都!」
そう自分の名を叫ぶのは麻衣子だ。相手チームにボールが渡り、こちらに攻めてくる様が見える。彼女の声に応じるように鋭敏に身体を動かした。
ディフェンスはオフェンスの起点となる。相手チームからボールを奪い、それを味方に繋げるのだ。ボールキャリアを捉え続け、ゴールに近づけさせることをしない。そして味方と連携を取る。美都は常に周りを見て判断する能力に長けていた。
「走って!」
いち早くオフェンスに指示を出す。すると一斉に味方のオフェンスがグラウンドを上がった。次の瞬間にはボールを奪取し、走っている味方へボールを繋ぐ。
観客席から歓声が上がった。今まで押されていただけに覇気の戻ったチームに高揚しているようだ。
それは観戦していた弥生と那茅も同じだった。
「みとちゃんかっこいー!」
「すごいわねー」
スマートフォンのカメラを向けながらその動きに感嘆する。那茅は目を輝かせて前のめりに応援していた。この年頃は周りからの影響を受けやすい。なのでこれはなんとなくの予想だが、那茅も将来ラクロスに触れるようになるんだろうなと感じた。それはそれで今から楽しみでもある。ひとまず今は、大きなコートで駆け回る1人の少女に釘付けだ。
パシャパシャとシャッターを切る。動きが早いため追うのに必死だ。この姿を見られて本当に良かったなと思う。
「とれてるー?」
「撮れてるわよ、ほら」
那茅が横からスマートフォンを覗き込んできたので幼子に画面を見せる。自分の目で見るよりも近い美都の姿に嬉しそうにしていた。
瑛久には送る予定だったがやはり四季にもこの写真を送ってあげよう。彼女の写真は欲しいはずだ。あとは──。
「こんなにかっこいいのに……」
弥生はポツリと呟いた。こんなにかっこいいのだから、写真よりも生で見た方が絶対に迫力は伝わる。ふと胸が詰まるような思いで、コートに立つ笑顔の少女を見つめた。
再び湧き上がる歓声で弥生の独り言は完全に掻き消える。
(……ここに座っているべきは、私じゃないはずなのに)
様々な因果で、こうなっただけだ。守護者のことがなければ、こんなに近しくなることもなかっただろう。
目を細めて遠くにいる美都を見つめる。
それでも今はこの距離が心地良い。彼女の助けになれるのであれば、今はこのままでいいのだ。
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