めぐる鍵、守護するきみ-鍵を守護する者-

空哉

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高い空へ唄う歌-鍵を守護する者⑤-

それはある暑い日で

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8月に入り連日最高気温を更新している。家と学校の往復だけでも制服に汗が染み込むようだ。授業ではないのだから特に出席義務はない。だから無理して炎天下の中、学校に来る必要も本来ならば無いのだ。しかし学校が好きであることに加え合唱コンクールの練習があるため美都みとは毎日のように登下校を繰り返していた。
「!  水唯すいー!」
4組の教室前でりんと別れた後、少し前にある見慣れた人影に気付き、美都が声を掛けて走った。その声に応じるように水色の髪をなびかせて前を歩く少年が振り向く。彼女の姿を捉えると星名水唯ほしなすいは金色の瞳を揺らしその口元に笑みを零した。
「おはよう。元気だな」
「おはよー!  これだけ暑いとなんか逆にテンション上がっちゃって」
そう理由を口にすると水唯は顎に手を当てて苦笑する。
暑い暑いと口にしても涼しくならないことは百も承知だ。だからこそ暑さに項垂れるのではなく、なんとかテンションだけでも保っておきたいと言うのが本音だ。周りからは暑苦しいと言われそうだが。
「今日は四季しきと一緒じゃないのか」
「途中から来るって言ってた。寝不足みたいで」
「そうなのか。しっかりしてそうに見えるのに」
「なんか夜遅くに勉強始めて、気づいたら朝だったんだって」
水唯が転校してきてすぐ、四季と同居していることがバレている。というのも隣の家に引っ越してきた人物が水唯であったからだ。親戚という設定を大いに利用してなんとか怪しまれずに済んでいる。鍵の守護者としての務めがあることは絶対に秘密だからだ。特にその後水唯からの言及もないので、おそらく彼は納得してくれたのだと思っている。彼も特別、こちらに干渉はしない。だが隣を歩く水唯を見ているとたまに心配になることがある。
「ねぇ水唯、ちゃんと食べてる?」
ふとそう口に出したのは、あまりにも彼が華奢に見えるからだ。線が細く端麗な顔立ちをした彼は儚げという言葉がよく似合う。それに以前、自炊はほとんどしていないという主旨の話を耳にしていた。猛暑が続く中、食事が疎かになっていないか気にかかっていたのだ。
美都がそう訊ねると水唯は一瞬言葉を詰まらせて眉間にしわを寄せた。一拍置いた後言いづらそうに口を開く。
「……ひとまず何か胃に入れるようにはしている」
「だ──だめだよ、ちゃんと食べないと!」
「わかってはいるんだが……その、食事を作業としか思っていなくて」
眉を下げながらそう呟く水唯の言葉を聞いて美都は青ざめた。これはまずい。年頃の男の子がロクに食事もせず、さらにその食事を栄養を摂取するためだけの作業としか見ていないのは一大事だ。美都は慌ててすぐに彼に訊ねた。
「好きなものとかないの?  お肉とか魚とか」
「特には──……こだわりはない」
「じゃあ何でも食べられる?  夜ご飯何か持ってくよ」
「あ、あまり気にしないでくれ。負担になったら悪い」
美都の提案に恐縮しながら水唯は肩を竦めた。そうは言っても杜撰な食事事情を聞いたからにはこのままにしておけない。しかし彼に気を遣わせたくもないなと思い眉を下げた。
「全然負担じゃないよ。でも……迷惑かな?」
あまりお節介をし過ぎてもいけない。彼にも彼の生活スタイルがあるのだから。しかし心配なことに変わりはない。なにせ彼は一人暮らしで食に興味がなければ栄養が偏ることは必至だ。
「いや、迷惑とかではないんだが……手間がかかるだろう?」
「二人分も三人分も変わらないよ。ってまあ作るのは主に四季なんだけど……」
自分の提案ではあるが料理に関しては四季が作る方が圧倒的に上手い。栄養面でも味付けでも、彼は料理にこだわりがあるようで最近はすっかり食事当番を担ってもらっている。
水唯は苦笑して美都のその言葉に返した。
「……ありがとう。二人の都合の良い感じにしてくれれば」
「!  うん、わかった!」
パァと表情を明るくさせ、美都が頷いた。こんなプライベートな会話が廊下でできるのも、夏休みで生徒数が少ないからだ。午前中、特に早い時間は更に人が少ない。塾通いの生徒もいるため教室に入ってもいつものような活気は無いのだ。
ぱらぱらといる教室内のクラスメイトと挨拶を交わし席に座る。補講という名目で教室は開放されているが講義が詰まっているわけではない。ほとんどの時間が自習のようなものだ。
冷房の効いた教室には窓越しから蝉の声が響く。校庭では部活動に勤しむ後輩たちの姿があった。今年もあっという間に夏が過ぎ去るのだろう。
「──!」
心臓が一つ大きく鳴る。原因はわかっている。だから周りの生徒に気付かれないように胸に手を当てゆっくり深呼吸した。
(……大丈夫)
まだ時間はある。それに期待のしすぎも良くない。それは十分に学んでいるはずだ。無駄に緊張する必要は無い。日々は目まぐるしく変化していくのだから。今はただ、それに身を任せるだけだ。
こんな空調の行き届いた部屋で冷や汗をかくなんて自分くらいだろうな、と思いながら美都は苦笑して自習用具を鞄の中から取り出す。ちょうどその時同じく鞄に入れたままにしていたスマートフォンが振動した。四季だろうかと思い画面を表示する。
【今月はいつ帰ってくるの?】
と無駄な装飾語が一つもない短絡的な文章で送ってきたのは伯母である円佳まどかであった。思わず顔を引き攣らせる。なぜなら修学旅行の土産を渡しに行ったきり常盤家には顔を出していないからだ。
菫のいる教会から常盤家は程近い。あそこまで向かうのであれば立ち寄ることも可能なのだが何分「迷惑をかけてはいけない」という思考が働いているためほとんど連絡を取っていない状態なのだ。
しかしこの円佳からのメッセージを読むに、有無を言わさず「帰ってこい」という強い念のようなものをひしひしと感じる。美都は心の中で唸ったあと、
【考えておきます】
と同じく短絡的な文章で返信をした。どうせならば菫のところに行くついでが良い。それに早くまた彼女にも会わなければというところだ。四季の予定も訊いてみなければ。
そう言えば今朝の彼は珍しく眠そうにしていたなとふと思い出した。理由を聞いて彼らしいとは思ったが。昼食時にでも1度電話を入れてみようかと考え、今朝の出来事を思い浮かべながら美都は1人、笑みを零した。





朝の挨拶を交わした後。ぼーっと調理をする彼の姿が目に入った。
「どうしたの?  眠い?」
「……眠い」
素直なのか、ただ問われた言葉をそのまま口にしたのかは判らないが珍しいなと美都は目を瞬かせた。こうして起きて朝食を作っているのは当番であるという責任感からだろう。
「補講は必須じゃないんだし今日は寝てたら?」
「でもお前が行くなら……」
「無理して付き合うことないって。寝不足なんでしょ?」
自分のことを考えてくれるのはありがたいが寝不足のまま補講に出たところで身にならなければ本末転倒だ。尚もぼんやりとしながら頷く四季は、それでも小慣れた手付きで朝食の準備を進める。まるで身体に染み込んでいるかのようだ。さすがだなとは思うが少し心配にもなる。うーんと唸ったのち美都は彼が立っているキッチンに回り込んだ。
「!」
「熱はないね……本当に寝不足みたいだね」
ちょうど盛り付けが終わったところを見て、彼の額に手を伸ばした。夏バテや熱中症の可能性も否定できないと思ったので体感温度を確認したかったのだ。どうやらそうではなさそうで安心した。四季はいきなり伸びてきた手に驚いて目を見開いたのち、すぐにまた眠そうに目を細め美都の手を取った。
「え?  あ、ちょっ……!」
「…………眠い」
「だから寝てなよ」
腕を引いたのち、美都の肩に顔を埋めてぽそりと呟く。いつもより少しだけ幼く感じるのは無防備に見えるからだろう。ぽんぽん、と背中を叩いてあやすようにしながら寝室へ促した。ここで寝られても彼の体重を支える自信は無い。
「でも寝不足って……なにしてたの?」
「普通に勉強……してたら……スイッチが入って……気付いたら……」
気付いたら朝だったということか。真面目な四季らしいと言えばらしいが。自分の体調にも気を遣って欲しいところだ。うつらうつらしながらぶつ切りに説明する声を聞いて思わず苦笑する。それくらいのやる気を自分にも分けて欲しい。
「ほら、もう十分だから。用意してくれてありがと」
「ん……」
「もう四季ー」
寝息が聞こえそうなくらい四季の応答は薄い。よくこの状態で朝食を作れたなと謎の感心をしてしまう。だがこのままだと学校にも行けないしなぁ、と息を吐いたところ彼の手が自分の肩に伸びた。起き上がるために支えにするのかと思いきやその手は肩を通過し髪に触れる。
「髪……」
「うん?」
「結びたい」
「?  わたしの?」
「うん。したら寝る」
まるで寝ぐずりする子どものようだ。寝惚けてはいそうだが確固たる意志を感じるところは何なのだろうか。やれやれと息を吐いて項垂れたままの四季に声をかけた。
「わかったから。じゃあ洗面所行こ」
そう言って美都は眠そうにしたままの四季を洗面所へ促した。一抹の不安が残るが彼がやると言っている手前仕方がない、任せるとしよう。恐らくは最近、自分がよく髪を結んでいるからだろう。連日の暑さで長い髪が鬱陶しいのでひとつに括っているのだ。毎年のことなので自分では慣れたものなのだが、彼としては目新しかったのかはたまた結った方が好みだったのか、よく目線が首筋に来ていたのを知っている。
洗面所について櫛と髪ゴムを手に取る。先に整えてはあったので手直しだけするために櫛で梳かしていたところ「やる」と短く四季が意思表示をしたためそのまま彼に任せることにした。
(大丈夫かな……)
目を瞬かせて鏡越しに彼の様子を見守る。普段はソツなく何でもこなすので心配はしないのだが今日は何せこんな感じだ。しかし意に反して至って手際よく四季は美都の髪をまとめていった。ちゃんとおくれ毛が出ないように器用に櫛を動かしながら。彼の優しい手つきが心地良い。首筋に触れられるたびに少し心臓が高鳴る。髪ゴムを手にして結わえていく姿は真剣そのものだ。
「出来た」
「うん、大丈夫そう。ありがとー」
自分で結ぶのとほぼ同じ感覚がするので大丈夫だろうと美都は表情を明るくした。さすがに器用だなと思う。お礼を伝え後ろを向こうとした瞬間、彼の手が再び伸びて首筋に触れた。
「っ!  こら……!  ほら寝るんでしょ」
「……寝る」
「うん。わたしご飯食べたら学校行くから」
「ん……俺も起きたら行く」
結い終わったあと再びぼんやりとし始めた四季の背を押しながら強引に足を進ませる。自分の言葉に返事をしているものの起きた後果たしてちゃんと覚えているのだろうかと疑問に感じるところだ。たまにはゆっくりしていれば良いのにとさえ思う。
「ソファーでいい……起きられなくなりそうだから」
「でもあんまり寝心地良くないよ?」
「大丈夫だ……」
本当はベッドで寝たほうが効率が良いとは思うのだが四季がそう言うならば仕方ない。何より彼の足もそちらに向かっている。ここは四季の意志を尊重するかとふらふらと歩く彼が段差で転ばないように手を添えた。そのままの勢いで四季がソファーに倒れこむ。こんな彼もたまには新鮮で良いなと思いクスクスと笑いながらソファーの背にかかっているブランケットに手を伸ばした。
「わ!」
ブランケットを手にする直前で動きを阻止される。手首を掴まれ思わず四季の身体に倒れそうになるところだった。
「一緒に……」
「寝ません!  ほら早く寝る!」
懇願に近い形の彼の言葉をいなし、掴んでいる手を引き剥がした。まったく、起きているのかいないのか。今度こそ美都はブランケットを手に取り彼の身体にかけた。既に彼は寝息を立てている。
四季の寝顔を見ながら美都はようやく一息ついた。新しい彼の一面を見られたのは良いが無理しすぎていないか心配になる。勉強のことはもちろん守護者の務めのこともだ。負担になっていなければ良いのだが。
(あ、急がないと……!)
ハッと時計を確認するといつもより時間が回っていることに気付いた。登校時間は自由ではあるのだが凛が待っているのだ。この炎天下の中待たせては悪い。そう考えながら美都は朝食を食べ終えるといつもより静かに家を後にしたのであった。





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