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思い出に至る全ての道-鍵を守護する者⑧上-
憂鬱なワルツ
しおりを挟む教室を走り抜けようとした時だった。なるべく目立たないように、と思っていたのだが姿を見せたところ予想通り春香から声を掛けられた。
「あー美都! さっき凛が」
「ごめん! 後で聞くから!」
駆けながら春香に謝る。しかしその際に耳に聞こえてきた人名が気にかかった。
(そうだ凛──)
下校時刻が近いため様子を見に来てくれたのだろうか。数歩もすれば4組の教室だ。廊下の窓から彼女の姿が確認出来れば声を掛けて行こうと思った矢先。
「──近いな」
前を走る四季が呟く。確かに気配が近い。校舎内でも比較的近場にスポットが張られたようだ。走りながら禍々しい気が濃くなるのをすぐに感じ取った。
(──あれ?)
間も無く4組の教室を通過するところだった。横目で室内を確認するが凛の姿は見当たらない。だがポツンと鞄だけ置き去りにされていることだけは目に入った。そうなるともしかしたらまた自分を探しに出てしまったのかもしれないな、と申し訳なさを感じる。とは言えひとまずスポットに向かわなければならない。下校時刻までに退魔を終わらせるのだ。終わったらすぐに凛を探しに行こう。そう思い階段を駆け上がった。
「!」
すぐに周囲の違和感を察知して息を呑む。2階のホールだ。日中はそれなりに生徒が行き交う場所でもある。だからこそ驚いた。こんなところにスポットを張るのか、と。衣奈の読み通り、次の仕掛けが始まったのだろうかと穿ってしまう。だが考えている時間はない。自分がいなければスポットには入れないのだ。四季と顔を見合わせる。そしてそのままスポット内部へ切り込んだ。
相変わらずスポット内部は現実世界と色が反転されているため薄暗い。目が慣れるのも早くはなってきたがそれでもすぐにとはいかなかった。
「……っ、水唯──⁉︎」
目線の先に見知った彼の姿を見つけ名前をなぞる。驚いたのは、なぜ水唯がスポット内にいるのかという率直な疑問だった。スポットに入るためには「美都」が必要なのではなかったのか。いつもと違う雰囲気を感じ辺りを見渡す。そして信じられない光景を目の当たりにして一瞬息を呑んだ。
視線を動かした先にいたのはこのスポットを出現させた人物である新見の姿。そしてそのすぐ後ろで控える宿り魔。問題は更にその奥にいた人物だ。
「凛っ‼︎」
見間違えるはずがなかった。だからこそ彼女の名を叫んだのだ。彼女こそここにいるべきではない人間だ。血の気が引き、動揺を隠せず目を見開く。しかしすぐに傍で銃声が鳴り響きハッと我に返った。水唯と戦っている宿り魔に向けて四季が発砲したのだ。
宿り魔の咆哮が響く。見れば水唯も相当体力を消耗しているように感じた。ひとまず凛に駆け寄ろうとしたところを強い力で四季に腕を引き止められる。
「お前はダメだ!」
「どうして⁉︎ だって凛が──!」
四季からの制止を受け、訳が分からずに彼に噛み付く。無論通常な時ならば判断は出来た。しかし目の先には友人が宿り魔に囚われているのだ。冷静さを欠いてしまうのは当然だろう。
視線を凛に向ける。目立った外傷は見られないが、側に立つ異形に表情を固くしているように見えた。
「天浄清礼!」
側で退魔の言が聞こえる。水唯と交戦中の宿り魔へ向けて四季が引き金を引いた。宿り魔は断末魔を上げその場から消える。ようやく出来た通り道だと言わんばかりに、掴まれたままの腕を更に強く引かれた。足が縺れそうになりながらも水唯の元へ四季とたどり着く。
「一体どうなってる?」
「……っ、悪い。俺のせいだ」
半ば強引に行動を御されたため美都の気はそぞろだった。彼らの会話は耳に入っていない。それよりも凛を助けなければ、という思いだった。しかし四季がそれを許さない。思い通りに動けない煩わしさが焦燥を掻き立てた。
「──こんにちは、月代さん」
甲高い声で名前を呼ばれ、その人物に視線を動かした。この状況を作り出したであろう人物──新見は愉しそうに微笑んでいる。
「凛を離して! その子は関係ない!」
「何もしてないわよ。まぁこの先はあなた次第だけど」
その言葉にギリっと奥歯を噛み締める。直接自分を狙うのではなく、凛を人質にされたことに強い嫌悪感を抱いた。
「それに、関係ないなんてことはないわ。だってこの子は──あなたの大切な親友でしょう?」
「っ……!」
まさか、と息を呑む。自分と友人だから巻き込まれたのか。
────わたしの、せい?
そう考えた途端、目の前が揺らぐような思いだった。呼吸が止まりそうになるのをなんとか必死で繰り返す。
「美都違う、彼女はただ通りがかっただけだ!」
美都の異変に気付いた水唯が焦りつつ説明を付け加える。だがその言葉は宙を虚しく彷徨うこととなった。彼女にはまるで聞こえていないようだ。目を見開いたまま口を噤んでいる。
(わたしが──鍵の所有者だから……?)
今まで深く考えたことがなかった。他人を巻き込むということを。現実を目の当たりにしてようやく思い至る。鍵を持つということは、こういった危険も孕んでいるのだ。それはただ、鍵を持っているせいで。自分の、せいで。
「──美都!」
凛の声に名前をなぞられてようやくハッとして我に返る。遠くからでも不安そうに自分を見つめている姿が確認できた。
(助けなきゃ……凛を)
そうだ。自分が力を望んだ理由は、大切な人を守る為だ。こうして守られる為ではない。
見かねた四季が、凛の側にいる宿り魔に向かって発砲した。しかし弾丸は手前で結界に弾かれる。その様子を見た水唯は眉根を寄せ喉を引き絞った。
「夕月には身体に結界を施してある。宿り魔が手出しすることは──」
「出来ないとでも思ってるの? 見くびられたものね」
途中で水唯の言葉を奪うと、新見は吐き捨てるように言った。彼女が鋭く口出ししたことに水唯はまた声を詰まらせる。すると新見は凛に向かって手を向けた。
「さぁ──このままじゃこの子は危ないわよ。あなたはどうするのかしら?」
まるで煽っているかのようだ。それに応じるように美都はフラッと一歩前に出る。そしてその手に剣を呼び出した。口を噤んだままキッと視線を前に向ける。その表情を見ると新見は恍惚な笑みを浮かべた。
「いい顔。そうこなくちゃ──ね」
「──っ!」
何かが弾け飛ぶような音が響く。瞬間凛が身体を竦めたことから、その音が凛を守っていた結界が破られたのだということが察知出来た。彼女自身もそれに気付いたようだ。守られるものがなくなり、目の前に立つ脅威に小さな悲鳴をあげる。
「凛っ!」
無我夢中で駆け出す。自分を止めようとする彼らの声などはとうに耳に入っていなかった。片手に携えた剣で結界に切り込む。
「……っ!」
バチっという静電気のような音が鳴り響いた。周到に強力な結界を張っている。今までのどの結界よりも強固だということを肌で感じた。押し戻されないように必死に体重を剣に加える。
背後から四季からの援護射撃が届いた。こうなってしまうと彼もなりふり構っていられないという判断をしたのだ。しかし結界は揺らぐことはない。
(どうして……!)
悔しさに顔を歪める。なぜ自分はこんなにも弱いのか。守るために力を望んだはずだ。それなのにこれでは同じだ。あの時と。凛に再び魔の手が迫ろうとしている。その様をまた自分は見ていることしか出来ないのか。
(そんなの嫌──……!)
決めたはずだ。大切な人を守ると。その為に強くなると。
────凛を、守るんだ。
他の誰でもない、自分にしか出来ないことなんだから。
(違う……わたしだから出来るんだ)
もう力がなかった頃の自分じゃない。守護者の力は、ただ守る為に。
初めて力を望んだとき。あの時ほど自分の無力さを苛んだことはなかった。あんな思い二度としたくない。そう思ったはずだ。
────お願い。
指輪は自分の望みを叶えて、剣の形を成した。剣を握りしめている手にグッと力を込める。何度も願ったその願いを、改めて心に掲げた。
心音が跳ねる。身体が燃えるように熱い。まるで自分が自分じゃないみたいに。
「──っ、はあぁっ‼︎」
電磁波のような凄まじい音が辺りに響いた。紛れもなく結界が破れる瞬間だ。その光景に新見は目を見張る。
一画を引いていた結界が失われた。美都はそのまま宿り魔の元へ駆け出す。
「天浄──清礼っ!」
不意を突かれた魔物は対処の術もなくただ切っ先に裂かれる。そして仰々しい叫びをした後その場から消滅した。
「凛!」
何度呼んだかわからないその名を口にしながら、彼女の元へ走り肩を抱く。小刻みに震えてはいるが自分が触れると安心したような表情を見せた。ようやく凛に触れられたことに安堵の息を漏らす。
するとすぐ近くで新見の高笑う声が聞こえた。ハッと目線を移す。ひとしきり笑い終えると彼女はその目を美都へ向ける。
「やっぱり面白いわねあなたは。期待通り──いえ、それ以上よ」
「どういうこと⁉︎」
言動の意図が読めず、苦い顔で新見に問いただす。しかし一筋縄でいくはずもない。彼女はもちろん美都からの問いに答えることはなかった。
「退屈せずに済みそうね。まだまだ」
すぐに四季と水唯が駆け寄り、遮るようにして間に立つ。新見の最後のセリフが引っかかり美都は顔を顰めた。やはり新見にはまだ策があるということだ。これで襲撃が終わるわけではないと瞬時に理解する。
「あなたがもう少し歩み寄ってくれたら嬉しいんだけど……まぁいいわ」
独り言に近い形で新見が呟いた。歩み寄るなど難しい事はわかっているはずだ。皮肉めいている。しかしそれさえも己で完結させたようだった。
「お祭りは明日だもの。今日はこれまでね」
「! 何をするつもりなの⁉︎」
「さぁ? それは明日わかることよ。あなたはあなたのことだけを考えていれば良いと思うわ」
噛み付くようにして詰問するが案の定答えは返ってこない。新見の含みのある言い方は、まるで明日の文化祭で何かを起こすという暗示にも聞こえる。否、暗示ではなく実際事を起こすつもりだ。だが敢えて自分を気遣うような文言が気にかかった。なぜ自分を狙う彼女こそが「己の身に気をつけろ」と示唆するのか。意図が読み切れず唇を噛み締める。
「可愛い子。あなたの真っ直ぐさ、すごく好きよ。つい目で追っちゃうほどにね」
「……っ!」
前に立つ少年らの間から見える新見の鋭い瞳に、悪寒が走った。何を考えているのか読めない彼女の眼がただ恐ろしい。好意的なその言葉には本当に意味があるのかと目を見張るほど考えてしまう。
新見はニコリと笑むと静かにその場から姿を消した。彼女がいた場所をしばらく呆然と見つめる。するとガラスが割れるような音が鳴り響き反転した世界から戻ってきた。黄昏時の校舎はスポットに入る前よりも閑散としている。陽が傾き仄かに暗くなり始めていた。
目の前で深く息を吐く音が聞こえ、思い出したようにハッと肩を抱いたままの少女に確認をとる。
「凛、怪我は⁉︎」
「私は大丈夫よ。少し驚いただけ」
ひとまず安堵したがそうは言うものの凛の心的負担は計り知れない。かなり危険な位置にいたのだ。あのまま襲われてもおかしくなかった。今こうして話せるのは何事もなかったからだとも言える。
「……ごめん、巻き込んで」
「美都のせいじゃないわ……!」
力なく凛に謝罪すると彼女はすぐさま首を横に振り、責任から逃してくれた。気を遣っているのではなく彼女の本心なのだろう。優しさが逆に沁みていく。傷を負ったわけでもないのに。
「──ねぇ美都……いつもあんな風に戦ってるの? あんな……っ、化け物と……」
歯切れ悪く凛が指すのは宿り魔のことだろう。彼女にとってはあの怪物を見るのは二度目なのだからそう言う感想になるのは理解できる。人ではないモノ。得体の知れない異形。おぞましさは側にいれば十分にわかるものだ。
「……うん。もう慣れたよ」
あくまでこの言葉は凛に対して安心させるために言ったものだ。確かにあの異形には慣れてはきた。だがそれは守護者になる時に恐怖を押さえ込んだからだ。ふとした時、冷静になるとまだ背筋が凍りそうになる。独特な気配のせいもあるだろう。出来るなら相対したくはないものだ。
尚も心配そうに見つめてくる凛に苦笑いを零す。するとすぐ近くでやり取りを見ていた水唯が不意に口を挟んだ。
「夕月はただ、本当に巻き込まれただけなんだ」
肩を竦め視線を落としながら呟く声のトーンから、水唯が自身に責任を感じているのだと見て取れた。
「一体──何があったの?」
この不可思議な状況の全容がまだ見えていない。凛が巻き込まれたこともそうだが、トリガーの存在なく水唯がスポットに入れたことも気になっていた。無論彼を責めるわけではない。だが当事者から聞かなければ話は進まないのも事実だ。
水唯がポツリポツリと当時の状況の説明を始める。一人でホールにいた時に新見に声をかけられそのまま対峙することとなった。その際、本当に偶然に凛が通りがかったのだと。
「私は美都を探しに行くところだったの。そしたら水唯の姿が見えて──……」
新見は直後スポットを張ったのだ。新見本人が張ったからこそトリガーは不要だったということらしい。顚末を耳にしてようやく理解することが出来た。凛は本当にただ運悪く巻き込まれただけだということだ。
(凛が無事でよかった……)
心臓が凍る思いだった。もし彼女に何かあったらと思い返す。あの瞬間に力が発揮できてよかったと心から感じた。
(そうだよ……あの頃とは違うんだから)
手のひらを見つめた後グッと握りしめる。自分には守護者の力がある。大切な人を守るための力が。
「──……っ」
一方、水唯はその表情を曇らせた。だが口にすることはしない。ただ己で考えたことに眉根を顰める。
「とりあえず──問題は明日だな」
静観していたままの四季がおもむろに口を挟む。彼の言葉に頷いた。宣戦布告のように新見が言っていたことだ。文化祭当日。彼女はただ自分の身だけ案じろと忠告した。一体何をするというのか。見当がつかず顔を歪ませる。
「新見の行動がわからない以上、常に近くにはいるべきだろう。窮屈に感じるかもしれないが」
「ううん。いつもありがとうね」
備えておくに越したことはない。むしろ彼らにはいつも気遣ってもらっている。それと、と思い凛に顔を向ける。
「凛も──出来れば明日は一緒にいて欲しいかな。また何かあったら嫌だし……」
「もちろんよ。その方が私も嬉しいわ」
自分に向けられた言葉に安堵したように凛は優しく笑みを浮かべる。念には念を入れることは大切だ。今日のことは偶然だったとはいえ、明日は計画的に行われるかもしれない。今度こそ凛に何かあればと気が気でないのだ。
はぁ、と小さく息を吐く。こんなに息が詰まりそうになりながら文化祭を迎えることになるとは。
(────、……わからない)
どれだけ考えても意図が掴めない。
鍵が必要なはずなのに、鍵を狙わない理由が。
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