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亀太郎の家出
しおりを挟む亀々村に亀の亀太郎がいました。
まあ、村と言っても家が3軒ぐらいしかないわけでございまして10歳という遊び盛りの亀太郎はつまらない訳です。
「ぼくはちがうもっとひろいところに行って沢山友達を作るよ。」
と言って家を出ていってしまいました。
亀太郎のお母さんは心配で心配でその日中探し回りました。それでも亀太郎は見つかるどころか会った人さえ見つからなかったのです。
その頃亀太郎の方はまあ友達を作って2、3日で帰ろうと思っていたのですが、村を出たのはいいものの自分が何処にいるのかさえわからなくなってしまいました。
亀太郎はお母さんが恋しくなってきました。食べ物も何も持って来ていなかったので亀太郎はどんどんお腹が空いてきました。
死にそうになると、もうどうなってもいいやと人間のこころには魔が差すものです。
それは亀も一緒だったようです。
亀太郎は泥棒をして食いつなぐ事にしました。とことこ歩いていると大きな屋敷がありました。
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