亀太郎

Kabochan

文字の大きさ
上 下
4 / 8

またもや、反抗!

しおりを挟む
亀太郎は
「バン」
と音を立ててドアを閉め、部屋にこもりました。


「何なんだよ、せっかく帰ってきてやったのに。チッ。何なんだよ、何なんだよ。」
ベッドの中で亀太郎は涙を流していました。


お母さんもお父さんも涙を流していました。
ほろり、ほろりと絶え間なく……。


喧嘩ぐらいでなぜ泣くの。亀太郎はわかるけどお父さん、お母さんまで?って思うかもしれませんがまあ感情豊かなキャラクターってことで。


朝になり、亀太郎は誰よりも先に起きました。でもお母さん、お父さんが起きても部屋の中でかがみ込んでいました。

「ご飯よ~。昨日はごめんなさい」
お母さんがいいました。


「フン」

「ねぇ、ご飯、亀太郎大好きな…」

「カレーライス?」 

「そうよ、カレーライスだわよ。」

亀太郎は行きたい気になってきました。でも念押しのもう一回。
「フン、行かない。」



これを言わなければ良かったのに…。お母さんはもういらないんだと思って仲直りするチャンスを逃してしまいました。


「いらないならこっちだってあげませーん。そんな亀に作るご飯はありません。
欲しくなったら誤りに下に来て「僕が間違っていました。もうこんなことはしません。」とでも言ったらのこりをあげるかもわからないわよ。ふふふふふ。」 


「そんなまずい料理こっちから願い下げだね。フン。コンビニ弁当のほうが百倍いや、千倍美味しい。前からそう思ってたんだけどお母ちゃんプライドがたかいから言わなかっただけ。」


「何なのよ。家にいるってだけでムカつくわ。」

こんな噛み合わない日々が続いておりました。
しおりを挟む

処理中です...