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Kabochan

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ママ、会いにいくよ。

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私は早く食べ終わってソファーに座っていた。


ママはご飯の途中でねむ~い、と言って椅子に座ったまま寝始めた。


ママはいつも元気でそんな事滅多にないから、疲れたのかなと思ってそっとしておいた。


だけどそれからもう起きているママを見ることはなかった。


それから何10年か経ったある日、私は35才になっていた。


今日はママの命日。


ママ、お元気で。


もうすぐそっちに行くからね。


私はお仏壇に向かってそう言うとアパートの窓から飛び降りた。


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