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「お風呂あがったよー。まぁ、シャワーだけだけどね。洗い物終わった?」
「うん、さっき終わらせたよ。はい、ノート。意外に早かったね、お風呂あがるの」
「ささっと上がって日記見たかったからね」
「そんなに面白いことは書いてないよ? まぁ今日の分だけはちょっと面白いことがあったけど。それじゃあ先に僕は寝ようかな。ご飯食べたら眠くなってきたし」
「えー? もっとお話ししたいのに。まぁ、いろいろあったのは事実みたいだししょうがないか。うーん、しょうがない日記は明日の朝に読むことにして私も寝ることにしようかな。よし、一緒に寝るわよ」
「え?」
「久しぶりに会ったお嫁さんを一人で寝かせるつもりなの?」
「もう、しょうがないな。一緒に寝ようか。日記が気になって眠れないなんて後で言わないでね」
「い、言わない。……と思う。うん。よし、どちらかが寝るまでお話ししましょう。そうすれば大丈夫よ」
「何が大丈夫なのさ、まぁ、いいけどね」
静人は根拠のないかなでの言葉に諦めた様子で寝室に戻っていく。さっきまで静人一人だけだった部屋だが、人が一人増えただけであるのに寂しかった部屋がにぎやかになる。
「それじゃあ眠くなるまでたくさん話すわよ」
「僕はもう眠いんだけど?」
「少しくらい付き合ってくれてもいいじゃない。それにしず君は少し眠いくらいの時のほうが素直になるし」
「僕はいつだって素直だと思うけどね」
「ホントに? そうとは思えないけど……。あ、私の方の話聞いてくれてるだけでいいよ。しず君が話し始めたら私の日記を読む楽しみがなくなっちゃうし」
「分かったよ。面白い話を聞かせてね」
「その無茶ぶりはひどくない?!」
騒がしくも笑いあいながら同じベッドで楽しく夜を過ごした。そんな次の日の夜。
「うん? あ、もう朝か……」
「あ、起きた? 朝ご飯出来てるわよ」
部屋の窓から差し込んだ光にまぶしそうに眼を開けた静人の前には、悪戯気に微笑んだかなでの姿が見えた。
「おはよう、かなで」
「うん、おはよう。ほらほら、はやく朝食冷めちゃうから。お味噌汁とご飯と焼き魚っていう和風にしてみたよ。味わって食べるように。あ、そういえば日記読んだけど最後のってホントなの?」
「いつもありがとうね。味わって食べるよ。それと最後のはホントだよ。今日はその子のところに焼き芋を作ることを約束してたんだけどいいかな?」
かなでは考える素振りを見せた後、心配そうな顔で静人の顔を見る。
「焼き芋? うーん、まぁいいけど。私もついていっていいかしら?」
「うーん、いいけど……。変なことをしないようにね。ついでに一回会うときに拒否されたらダメだからね?」
「分かった。ふふ、楽しみね。かわいい女の子なの?」
「そうだね、かわいらしい女の子だよ」
「神社に一人でいるんでしょう? いっぱい可愛がらないといけないわね!」
「頼むから嫌がられるようなことはしないでね」
「分かってるわよー。ほらほらはやく布団から出て、食べ終わったら焼き芋の準備をしないといけないんだから」
かなではもみじに会えるのが嬉しいのか、ニコニコしながら布団をはがして静人の手を取ってリビングに向かう。
「顔くらい洗わせて」
「あ、それもそうね。顔を洗ったらすぐに来るんだからね?」
「分かった」
静人が洗面台の前を通るときに繋いでいた手を離して洗面台を指さすと、かなでは納得した顔をした後、再度忠告をしてリビングのほうに歩いて行った。静人はそんなかなでを苦笑した顔で見送った後いつものように朝の身支度を始めた。とはいえそこまで時間もかからずに終わらせられたのですぐにリビングに向かった。
「あら、すっきりした顔してるわね」
「顔を洗ったからね、あ、おいしそうな朝食だね。いただきます。もしかして、レンジ使った?」
味噌汁からほのかに湯気がたってるのを確認した静人は、申し訳なさそうな顔で椅子に座りながらご飯に手を付ける。
「もう冷めてたからね。やっぱり温かいご飯のほうが美味しいでしょ?」
「うん、あったかいね。ありがとう、おいしいよ」
「ふふ、どういたしまして。それ食べ終わったら焼き芋の準備ね!」
「うん。というかすごく楽しそうだね。そんなに会うのが楽しみなのかい?」
静人はかなでのうきうきした声につられるように嬉しそうな笑顔を見せる。
「ええ、日記を読んだ感じ、なんかすごくいい子な気がしたから。そんな子が一人で神社にいるんでしょう? そんなの寂しいじゃない、私だったら寂しすぎるわ! だから、あった瞬間からものすごく甘やかすわよ」
かなでは自分の言葉の光景を想像したのか早口でまくし立てる。そんなかなでに静人は笑みを浮かべた後、困った表情を浮かべる。
「ほどほどにね? 昔から子猫とかを拾っては逃げられるんだから」
「ちゃ、ちゃんと愛情をもって接してたんだけどね。しつけとかもちゃんと本読んで勉強したのに、大きくなったらいつの間にかいなくなるのよね。そんなに私、嫌がるようなことしたのかしら」
「あんまり構いすぎるとダメっていうし、もみじちゃんにもその調子だとうざがられちゃうかもよ?」
「う、うざ……、というかしず君。女の子を子猫と同じ扱いしたらダメだよ」
「え? 今更? まぁ、確かに動物と同じ扱いはダメかな……。あれ、でも、狐なんだから動物……?」
「あまりそこらへんは深く考えないで見た目通りで扱えばいいんじゃない? 狐の見た目なら狐として、女の子の見た目なら女の子としてさ」
「なるほどね。うん……、それでいいのかもね。よし、ごちそうさまでした」
静人はかなでの説明に納得したのか、少し考えた後に軽く頷いて最後の一口を食べ終えた。
「はーい。それじゃあ私は洗い物終わらせてからいくから、しず君は先に準備始めてて」
「分かった」
かなでは静人から、空の食器を預かるとキッチンにもっていく。静人は最初自分で持っていこうとしていたが、持っていた食器をかなでに取られて頼まれごともされたので、焼き芋の準備を始めた。
「うん、さっき終わらせたよ。はい、ノート。意外に早かったね、お風呂あがるの」
「ささっと上がって日記見たかったからね」
「そんなに面白いことは書いてないよ? まぁ今日の分だけはちょっと面白いことがあったけど。それじゃあ先に僕は寝ようかな。ご飯食べたら眠くなってきたし」
「えー? もっとお話ししたいのに。まぁ、いろいろあったのは事実みたいだししょうがないか。うーん、しょうがない日記は明日の朝に読むことにして私も寝ることにしようかな。よし、一緒に寝るわよ」
「え?」
「久しぶりに会ったお嫁さんを一人で寝かせるつもりなの?」
「もう、しょうがないな。一緒に寝ようか。日記が気になって眠れないなんて後で言わないでね」
「い、言わない。……と思う。うん。よし、どちらかが寝るまでお話ししましょう。そうすれば大丈夫よ」
「何が大丈夫なのさ、まぁ、いいけどね」
静人は根拠のないかなでの言葉に諦めた様子で寝室に戻っていく。さっきまで静人一人だけだった部屋だが、人が一人増えただけであるのに寂しかった部屋がにぎやかになる。
「それじゃあ眠くなるまでたくさん話すわよ」
「僕はもう眠いんだけど?」
「少しくらい付き合ってくれてもいいじゃない。それにしず君は少し眠いくらいの時のほうが素直になるし」
「僕はいつだって素直だと思うけどね」
「ホントに? そうとは思えないけど……。あ、私の方の話聞いてくれてるだけでいいよ。しず君が話し始めたら私の日記を読む楽しみがなくなっちゃうし」
「分かったよ。面白い話を聞かせてね」
「その無茶ぶりはひどくない?!」
騒がしくも笑いあいながら同じベッドで楽しく夜を過ごした。そんな次の日の夜。
「うん? あ、もう朝か……」
「あ、起きた? 朝ご飯出来てるわよ」
部屋の窓から差し込んだ光にまぶしそうに眼を開けた静人の前には、悪戯気に微笑んだかなでの姿が見えた。
「おはよう、かなで」
「うん、おはよう。ほらほら、はやく朝食冷めちゃうから。お味噌汁とご飯と焼き魚っていう和風にしてみたよ。味わって食べるように。あ、そういえば日記読んだけど最後のってホントなの?」
「いつもありがとうね。味わって食べるよ。それと最後のはホントだよ。今日はその子のところに焼き芋を作ることを約束してたんだけどいいかな?」
かなでは考える素振りを見せた後、心配そうな顔で静人の顔を見る。
「焼き芋? うーん、まぁいいけど。私もついていっていいかしら?」
「うーん、いいけど……。変なことをしないようにね。ついでに一回会うときに拒否されたらダメだからね?」
「分かった。ふふ、楽しみね。かわいい女の子なの?」
「そうだね、かわいらしい女の子だよ」
「神社に一人でいるんでしょう? いっぱい可愛がらないといけないわね!」
「頼むから嫌がられるようなことはしないでね」
「分かってるわよー。ほらほらはやく布団から出て、食べ終わったら焼き芋の準備をしないといけないんだから」
かなではもみじに会えるのが嬉しいのか、ニコニコしながら布団をはがして静人の手を取ってリビングに向かう。
「顔くらい洗わせて」
「あ、それもそうね。顔を洗ったらすぐに来るんだからね?」
「分かった」
静人が洗面台の前を通るときに繋いでいた手を離して洗面台を指さすと、かなでは納得した顔をした後、再度忠告をしてリビングのほうに歩いて行った。静人はそんなかなでを苦笑した顔で見送った後いつものように朝の身支度を始めた。とはいえそこまで時間もかからずに終わらせられたのですぐにリビングに向かった。
「あら、すっきりした顔してるわね」
「顔を洗ったからね、あ、おいしそうな朝食だね。いただきます。もしかして、レンジ使った?」
味噌汁からほのかに湯気がたってるのを確認した静人は、申し訳なさそうな顔で椅子に座りながらご飯に手を付ける。
「もう冷めてたからね。やっぱり温かいご飯のほうが美味しいでしょ?」
「うん、あったかいね。ありがとう、おいしいよ」
「ふふ、どういたしまして。それ食べ終わったら焼き芋の準備ね!」
「うん。というかすごく楽しそうだね。そんなに会うのが楽しみなのかい?」
静人はかなでのうきうきした声につられるように嬉しそうな笑顔を見せる。
「ええ、日記を読んだ感じ、なんかすごくいい子な気がしたから。そんな子が一人で神社にいるんでしょう? そんなの寂しいじゃない、私だったら寂しすぎるわ! だから、あった瞬間からものすごく甘やかすわよ」
かなでは自分の言葉の光景を想像したのか早口でまくし立てる。そんなかなでに静人は笑みを浮かべた後、困った表情を浮かべる。
「ほどほどにね? 昔から子猫とかを拾っては逃げられるんだから」
「ちゃ、ちゃんと愛情をもって接してたんだけどね。しつけとかもちゃんと本読んで勉強したのに、大きくなったらいつの間にかいなくなるのよね。そんなに私、嫌がるようなことしたのかしら」
「あんまり構いすぎるとダメっていうし、もみじちゃんにもその調子だとうざがられちゃうかもよ?」
「う、うざ……、というかしず君。女の子を子猫と同じ扱いしたらダメだよ」
「え? 今更? まぁ、確かに動物と同じ扱いはダメかな……。あれ、でも、狐なんだから動物……?」
「あまりそこらへんは深く考えないで見た目通りで扱えばいいんじゃない? 狐の見た目なら狐として、女の子の見た目なら女の子としてさ」
「なるほどね。うん……、それでいいのかもね。よし、ごちそうさまでした」
静人はかなでの説明に納得したのか、少し考えた後に軽く頷いて最後の一口を食べ終えた。
「はーい。それじゃあ私は洗い物終わらせてからいくから、しず君は先に準備始めてて」
「分かった」
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