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しおりを挟む「ご飯も食べ終わったし¬¬続き始めよう。次は私たちが食べるときに使う机を作る。一人で作ってみてもいい?」
「もちろん。さっきも僕はほとんど何もしてないからね。僕はケガしないように見張ってるだけだから」
「分かった。そこで見てて。あ、デザインはどうするの?」
「一応、そこも今回は任せようかな」
「むむ、分かった。頑張ってみる。最初は無難なのでやってみる」
「シンプルイズベストっていう言葉もあるぐらいだから。それがもしかしたら一番なのかもね」
「どういう意味なの?」
「意味としては単純な物こそが最適であるかな。まぁ、簡単に言えば単純なものが最高だよ」
「なるほど。奇をてらったものよりも単純なものに最終的に行きつくってこと?」
「おー、そういう風に言われると分かりやすいね」
「変にこだわるよりはシンプルなのがいいのかな」
静人の言葉に青藍が悩むそぶりを見せていると、いつの間にかもみじと一緒に横にいたかなでが話しかけてくる。
「結局は自分の好きなようにするのが一番よ」
「あ、おねえさん。することなくなったの?」
「そ、そうね。たしかにやることなくなったけど。だから来たというわけではないのよ?」
「そっか。もみじちゃん料理はもういいの?」
「これ以上作っても食べないし、もったいないからやめることにしたの。今日作らなくても明日があるから」
「なるほどねー。うーんじゃあ私も今日はこれまでにしとこうかな。おにいさんたちはどうする?」
「僕たちも今日の所は帰ろうかな。明日も今日と同じようにものづくりしていこうか」
「分かった。あ、紙とペン借りてもいい? デザイン描いてみたい」
「あら、デザインに興味あるの? なんのデザイン? 洋服?」
「明日作る予定の机とか椅子」
「そっか……、洋服作る予定とかあったりしない?」
「今のところない」
「少しも?」
「ない」
青藍のきっぱりとした言葉にかなでがうなだれているともみじがかなでの裾を引っ張る。そんなもみじのほうを見ると目がキラキラしているもみじと目が合った。
「お姉さん、私は少し興味あるかも」
「ホント!? もみじちゃん!?」
「う、うん。裁縫にも少し興味あるんだけど……」
「裁縫のほうは私じゃ教えられないし、えっと、この前一回だけ来たことある二人の女性のことは覚えてる?」
「うん! 覚えてるよ! わたしたちの洋服を作ってくれた人だよね!」
「覚えてたのね、偉いわ。そうそう、その人達に裁縫のほうは頼んでみようか」
「よろしくお願いします!」
「デザインのほうは私が教えるわね。あ、これが紙とペンね」
「ありがとう。洋服は分からないけど机とかの設計図は描きたかったから」
「残念だけどしょうがないわね。洋服のことはもみじちゃんに頑張ってもらうわ」
「頑張るよ! でも、デザインってどうやって書けばいいの?」
「明日参考になりそうな本とかを料理の本と一緒に持ってくるからその時に教えるわね」
「分かった!」
かなでの言葉に嬉しそうな声で頷いてる横で青藍が静人に向かって指でつんつんしていた。静人はどうしたのかと青藍のほうを見ると無表情の青藍と目が合う。
「おにいさん。私にも設計図書くときに参考になりそうなもの欲しい」
「それもそうだね。一から書くよりはいいか。分かったそこらへんは明日来るまでに探しておくよ」
「うん。よろしくおねがいします」
「ペン以外の筆記用具も必要だろうしそこらへんも買ってくるよ」
「? 分かった」
青藍にはペン以外の筆記用具が思いつかないのか不思議そうな顔で頷く。そんな青藍たちを見た静人達は微笑みながらも帰り支度を進める。
「それじゃあ今日は帰るね。また明日」
「じゃあね!」
元気に手を振って帰るかなで達に同じように元気に手を振って見送るもみじ。そんなもみじに見送られながらかなで達はその場から去っていった。
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