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幼馴染との日常
幼馴染との日常②
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「あ、そうだ。地酒、途中のドライブインで買ったの。お母さん冷やしといて」
「あら、お父さん喜ぶわ~。亮ちゃんも飲むわよね?」
いや、それは父が拗ねるから!
「お父さんすぐ拗ねるからちゃんと亮平のは別で買ったよ。2つ入ってるでしょ? 光太郎には地ビール。週末、帰ってくるんでしょう?」
3歳年下の弟、枚岡光太郎は地元の国立大学の歯学部に通っている。今は大学の近くに一人暮らしの身だ。
私の父は枚岡歯科医院の二代目で母は歯科衛生士だ。光太郎はいずれ、その歯科医院を継ぐ予定だ。
「おばさん、俺のも冷やしといて。後で飲みたい!」
「頂き物の水なすがあるのよ。切っとくわ」
ホント、亮平には至れり尽くせりだな。
「あ、そうそう。お父さんとお母さん、明日歯科医師会のゴルフコンペなのよ」
「あー、毎年恒例のね。朝早いの?」
母がゴルフを初めて10年くらいになる。このコンペは毎年2人とも楽しみにしてるのだ。
「早いわよ。5時出発だから」
しかし早朝出発だというのに、父は夕食の後、親友の室田先生とゴルフ練習場に行ってるという。
「おじさん、前日から飛ばして大丈夫なの?」
「言って聞く人じゃないからね。私はさっさと寝るわ。お父さんもそろそろ出るって連絡あったから、もうすぐ帰って来るでしょう」
そう言って台所の片付けを始めた。
「あ、じゃあ水なすは私が切るからいいよ。片付けもやっておくから。お母さんはお風呂に入ってきたら?」
「そう? じゃあお願いね」
そう言ってダイニングから出て行った。
「お前、明日休みだろ? 俺も休みなんだ。地酒、付き合えよ」
「えぇ! 今日? めちゃくちゃ疲れてるんだけど……」
「俺、今日珍しくオンコールじゃないんだ」
だから付き合え! と言ってくる。
キャンプの疲れ、半端ないんだけど……。しかしあの地酒は私もちょっと飲んでみたかったんだよね。
「……ちょっとだけだからね。片付け手伝ってよね」
「おう! じゃ、うちで飲もうぜ」
「……」
あー、そっちか……。
ホント、疲れてるんだけど。
◇ ◇ ◇
藤田家に入るなり、いつものように亮平の部屋に連れ込まれる。
ベッドに押し倒され、大きな身体が私を包み込むように覆い被さる。
「んっ……ちょっ…………亮……」
ちょっと待って。地酒を冷蔵庫に入れなきゃ。亮平!
という言葉は亮平の唇で塞がれ、声に出すことは出来なかった。
このところお互い忙しくてカラダを重ねていなかった反動か、亮平は『待て』のできない大型犬になってしまっている。
その夜、私は亮平の気が済むまで貪り尽くされた。
私と亮平は決して恋人同士という訳ではない。言うなれば身体だけの関係……つまりはセフレだ。
幼馴染でセフレ。この関係になってもう6年になる……。
「あら、お父さん喜ぶわ~。亮ちゃんも飲むわよね?」
いや、それは父が拗ねるから!
「お父さんすぐ拗ねるからちゃんと亮平のは別で買ったよ。2つ入ってるでしょ? 光太郎には地ビール。週末、帰ってくるんでしょう?」
3歳年下の弟、枚岡光太郎は地元の国立大学の歯学部に通っている。今は大学の近くに一人暮らしの身だ。
私の父は枚岡歯科医院の二代目で母は歯科衛生士だ。光太郎はいずれ、その歯科医院を継ぐ予定だ。
「おばさん、俺のも冷やしといて。後で飲みたい!」
「頂き物の水なすがあるのよ。切っとくわ」
ホント、亮平には至れり尽くせりだな。
「あ、そうそう。お父さんとお母さん、明日歯科医師会のゴルフコンペなのよ」
「あー、毎年恒例のね。朝早いの?」
母がゴルフを初めて10年くらいになる。このコンペは毎年2人とも楽しみにしてるのだ。
「早いわよ。5時出発だから」
しかし早朝出発だというのに、父は夕食の後、親友の室田先生とゴルフ練習場に行ってるという。
「おじさん、前日から飛ばして大丈夫なの?」
「言って聞く人じゃないからね。私はさっさと寝るわ。お父さんもそろそろ出るって連絡あったから、もうすぐ帰って来るでしょう」
そう言って台所の片付けを始めた。
「あ、じゃあ水なすは私が切るからいいよ。片付けもやっておくから。お母さんはお風呂に入ってきたら?」
「そう? じゃあお願いね」
そう言ってダイニングから出て行った。
「お前、明日休みだろ? 俺も休みなんだ。地酒、付き合えよ」
「えぇ! 今日? めちゃくちゃ疲れてるんだけど……」
「俺、今日珍しくオンコールじゃないんだ」
だから付き合え! と言ってくる。
キャンプの疲れ、半端ないんだけど……。しかしあの地酒は私もちょっと飲んでみたかったんだよね。
「……ちょっとだけだからね。片付け手伝ってよね」
「おう! じゃ、うちで飲もうぜ」
「……」
あー、そっちか……。
ホント、疲れてるんだけど。
◇ ◇ ◇
藤田家に入るなり、いつものように亮平の部屋に連れ込まれる。
ベッドに押し倒され、大きな身体が私を包み込むように覆い被さる。
「んっ……ちょっ…………亮……」
ちょっと待って。地酒を冷蔵庫に入れなきゃ。亮平!
という言葉は亮平の唇で塞がれ、声に出すことは出来なかった。
このところお互い忙しくてカラダを重ねていなかった反動か、亮平は『待て』のできない大型犬になってしまっている。
その夜、私は亮平の気が済むまで貪り尽くされた。
私と亮平は決して恋人同士という訳ではない。言うなれば身体だけの関係……つまりはセフレだ。
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