能力『ゴミ箱』と言われ追放された僕はゴミ捨て町から自由に暮らすことにしました

御峰。

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最終章

第93話 地上と空の攻防戦ですか?

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 地上では、呪いの森から溢れかえっている魔物の大軍がダークエルフの里に向けられていた。

 『ヴァレンシア』のおかげで、ダークエルフ達を急いで『ベータ領』に避難させる事が出来た。

 ギルティファングに乗り、大急ぎで避難し、『ベータ領』で魔物の大軍を迎え撃つ準備を着々と進めている。

 シーマが作り上げた『特殊ポーション』も大量に配置され、壮絶な戦いの始まりを予感させるものであった。


 数時間後、『ベータ領』の防壁から向こう地平線に土煙が上がり始めた。

 同時に、領内に鐘の音が鳴り響く。

 それは緊急時の鐘の音だった。

 『ベータ領』を囲っている壁は、アレクが作った最も固い『城壁』で出来ているとはいえ、これほどの数の大軍だとどうなるか分からない。

 『ベータ領』の全ての軍勢は息を呑み込んだ。

 三十分後。

 遂に魔物の大軍が襲い掛って来た。

「全軍、油断せず放て! 飛び乗って来る魔物は槍兵が対処しろ!」

 ヘルドの号令と共に、防壁に待機していた弓兵達の弓は放たれた。

 この弓矢一つ一つもアレクがリサイクルを併用して作り上げた『特殊な弓矢』であった。

 弓矢が魔物に刺さると直ぐにドカーーンと爆発して中に入っていた小さな破片が周辺に飛び散った。

 その破片は周辺の魔物に刺さり、多くの魔物を倒していった。

 これがアレクが作った『対魔物用爆発飛散型弓矢』である。

 これはヘルドも知らなかった武器で、アレクがコッソリ作っており、もし魔物が現れた時に使うようにシーマに伝えていた弓矢だった。

 それでも魔物の数が多すぎる為、数匹城壁辿り着いた。

 そして、城壁に激突する。

 ――――だが、城壁は傷一つ付かなかった。

 そのまま後続の魔物に手前の魔物が潰されつつ、弓矢の攻撃で数をどんどん減らしていく。

 跳躍力がある魔物が防壁に飛び移ろうとしても、防壁の上には長槍を構えている槍兵がおり、飛び移る前に串刺しにして対応していた。

 数時間。

 誰もが全力で対応して、魔物の大軍は遂に最後の一匹が倒され、『ベータ領』にも漸くひと時の安心が訪れた。

 全ては、こういう事は起きるであろうと予想していたかのような、アレクの事前準備がなければ、守り切る事が出来なかっただろう。

 ヘルドは、見えない空の向こうを見つめながら、彼の安堵を心配していた。



 ◇



 空の向こうに多くの船団が見えている。

「アイちゃん。防御は僕が頑張るから、砲撃お願いね!」

「マスター! はいなの! 頑張りますなの!」

 そして、僕達の空の上の戦いが始まった。

 相手の砲撃は出来るだけ避けながら、こちらの砲撃を撃ち込む。

 相手の船は速度も遅く、砲撃までの時間も長ければ、撃つ前に砲台が光るので割と見てからでも間に合うくらいには簡単に避けられた。

 たった数分で既に半分の船団を殲滅した頃、相手の奥に一際大きい船が一隻ある事に気がついた。

「アイちゃん! 向こうのデカブツを攻めよう!」

「あいあいさ!」

 デカブツに近づきつつ、周りの船団に向かって砲撃は休まない。

 一応、船全部墜とさないといけなさそうだからね。

 僕とアイちゃんの阿吽の呼吸により、相手の攻撃が当たる事はなく、次々墜とされ、遂に僕達は大型船に辿り着いた。



「うわ……デカすぎだろう……街一つ分の大きさはあるんじゃ……」

 大型船は今まで見た事ないくらい巨大な船だった。
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