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最終章
第96話 始まりの町ですか?
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僕の原点『ゴミの町、ヴァレン』。
アイリスと初めて出会えた町。
アイリスの祖父であるマイケル爺さんに拾われ、生き残る事が出来た町。
それだけじゃない、僕に初めて友達が出来た。
アイリス、シーマ…………ピエル。
四人いつまでも楽しく生きていけると、その頃は信じていた。
どうしてこうなってしまったんだろうか……全ては僕が現れたからなのだろうか……。
そんな事を思いながら、僕は自然と町中央にある広場に向かって歩いていた。
ヴァレン町は僕が捨てられた頃の姿に戻っている。
どこを見てもゴミ、ゴミ、ゴミ。
匂いも懐かしい。
最近は僕が全て収集してしまうから、ゴミの匂いを懐かしく思う。
臭くて、不快なその匂い……だけど、僕の原点の町の匂い…………愛おしい思い出の匂いだ。
「おい! そこのお前! さっさとゴミを持ってこい!」
広場の奥で、相変わらずのゴミ処理場で動かしている人がいて、僕に向かって叫んだ。
僕はもうここの住民じゃない……。
ゴミ処理を行っていた人が、心配そうに僕の元に駆けつけてくれた。
――――そして。
「ん? お前……もしかして……アレクか?」
「え?」
「久しぶりだな…………」
「ま、まさか……君は……」
「おう……まさかここで再開するとはな…………」
「久しぶり……ピエルくん」
ああ、なんて久しぶりな再開なんだ……あの頃、喧嘩別れ……いや、そんな生易しいものではないのだろう。
それでも、僕は未だ彼を友人と思っているのは……わがままで甘ちゃんなのだろうか?
「酷い格好に表情をしているな……よし、分かった。いくぞ? アレク」
「え?」
「俺はお前の所為でこうなった」
「は?」
「だから一発殴らせろ!」
と言いながら殴って来た。
あまりの突如な事に避ける事すらしなかった。
既にステータスに大差があるから全く痛くも痒くもない。
なのに……。
どうして心がこんなに痛むのだろう。
「おい! いつものアレクなら打ち返してみろよ!」
「くっ! なにを!」
僕もピエルくんに打ち返してやった。
僕の軽めのパンチですら吹き飛ばされる。
それでも立ち直りまた殴りかかって来る。
当然のように受ける僕。
そして、また殴り返し吹っ飛ばす。
そう繰り返していると、いつの間にか集まっていた住民達に止められた。
「ふん! クソみたいな表情してんのに、パンチは相変わらずつえーな」
「ふふっ、そりゃ……ね。僕、ステータスとかめちゃ高いし……」
「だろうな、あんなに優しく殴られてこんな痛いんだから」
「まだ痛む? 『ポーション』もう一本飲むか?」
「あん? いらんいらん。そんな高級なもん、そう何本も飲めるかっ!」
「ふふっ、これってさ、シーマくんが作ったやつなんだよ?」
「……そうか、やっぱあいつもすげぇな、何も出来なかったのは…………俺だけだな」
少し寂しそうな笑顔だった。
「そんな事ないと思うよ? この町を仕切っているんでしょう? さっき、子供にピエルさんをいじめないでくださいって泣きながらお願いされたくらいだから……ピエルくんがここでどれだけ頑張っているのか、よくわかるよ。こう見えても僕も町とか作ったからね」
「へぇ……アレクが作った町か、そりゃ良い町だろうな」
「当たり前よ! ――――ねえ、ピエルくん」
「ん?」
「――――うちの町に来ない?」
「…………いんや、行かない。俺はここの連中の面倒を見なくちゃいけないから」
「……そうか、そう言うと思ったよ」
「まあな……魅力的過ぎる提案だけどな……わりぃな」
「ううん」
「それはそうと…………その……なんだ、アイリスは元気にしてるのか?」
……
…………
「ああああ! このままじゃアイリスが死んじゃう!!」
「は!?!?」
感情に浸り過ぎてしまい、超巨大人型古代機械の事をすっかり忘れていた。
アイリスと初めて出会えた町。
アイリスの祖父であるマイケル爺さんに拾われ、生き残る事が出来た町。
それだけじゃない、僕に初めて友達が出来た。
アイリス、シーマ…………ピエル。
四人いつまでも楽しく生きていけると、その頃は信じていた。
どうしてこうなってしまったんだろうか……全ては僕が現れたからなのだろうか……。
そんな事を思いながら、僕は自然と町中央にある広場に向かって歩いていた。
ヴァレン町は僕が捨てられた頃の姿に戻っている。
どこを見てもゴミ、ゴミ、ゴミ。
匂いも懐かしい。
最近は僕が全て収集してしまうから、ゴミの匂いを懐かしく思う。
臭くて、不快なその匂い……だけど、僕の原点の町の匂い…………愛おしい思い出の匂いだ。
「おい! そこのお前! さっさとゴミを持ってこい!」
広場の奥で、相変わらずのゴミ処理場で動かしている人がいて、僕に向かって叫んだ。
僕はもうここの住民じゃない……。
ゴミ処理を行っていた人が、心配そうに僕の元に駆けつけてくれた。
――――そして。
「ん? お前……もしかして……アレクか?」
「え?」
「久しぶりだな…………」
「ま、まさか……君は……」
「おう……まさかここで再開するとはな…………」
「久しぶり……ピエルくん」
ああ、なんて久しぶりな再開なんだ……あの頃、喧嘩別れ……いや、そんな生易しいものではないのだろう。
それでも、僕は未だ彼を友人と思っているのは……わがままで甘ちゃんなのだろうか?
「酷い格好に表情をしているな……よし、分かった。いくぞ? アレク」
「え?」
「俺はお前の所為でこうなった」
「は?」
「だから一発殴らせろ!」
と言いながら殴って来た。
あまりの突如な事に避ける事すらしなかった。
既にステータスに大差があるから全く痛くも痒くもない。
なのに……。
どうして心がこんなに痛むのだろう。
「おい! いつものアレクなら打ち返してみろよ!」
「くっ! なにを!」
僕もピエルくんに打ち返してやった。
僕の軽めのパンチですら吹き飛ばされる。
それでも立ち直りまた殴りかかって来る。
当然のように受ける僕。
そして、また殴り返し吹っ飛ばす。
そう繰り返していると、いつの間にか集まっていた住民達に止められた。
「ふん! クソみたいな表情してんのに、パンチは相変わらずつえーな」
「ふふっ、そりゃ……ね。僕、ステータスとかめちゃ高いし……」
「だろうな、あんなに優しく殴られてこんな痛いんだから」
「まだ痛む? 『ポーション』もう一本飲むか?」
「あん? いらんいらん。そんな高級なもん、そう何本も飲めるかっ!」
「ふふっ、これってさ、シーマくんが作ったやつなんだよ?」
「……そうか、やっぱあいつもすげぇな、何も出来なかったのは…………俺だけだな」
少し寂しそうな笑顔だった。
「そんな事ないと思うよ? この町を仕切っているんでしょう? さっき、子供にピエルさんをいじめないでくださいって泣きながらお願いされたくらいだから……ピエルくんがここでどれだけ頑張っているのか、よくわかるよ。こう見えても僕も町とか作ったからね」
「へぇ……アレクが作った町か、そりゃ良い町だろうな」
「当たり前よ! ――――ねえ、ピエルくん」
「ん?」
「――――うちの町に来ない?」
「…………いんや、行かない。俺はここの連中の面倒を見なくちゃいけないから」
「……そうか、そう言うと思ったよ」
「まあな……魅力的過ぎる提案だけどな……わりぃな」
「ううん」
「それはそうと…………その……なんだ、アイリスは元気にしてるのか?」
……
…………
「ああああ! このままじゃアイリスが死んじゃう!!」
「は!?!?」
感情に浸り過ぎてしまい、超巨大人型古代機械の事をすっかり忘れていた。
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