23 / 87
承『記憶喪失の《討伐者》』
第9話 ドラゴン
しおりを挟む
----------
俺が失踪した……とされてから2週間が経過した。傷はほとんど治り、包帯も外された。まだ訓練には支障をきたすが、何とかついていける位まで回復した。
「お前が休息をとっている間、仲間と共にあの森に入ったが……巣は見つからなかった。代わりに、森の奥から血腥い臭いがしたがな……」
そうだった。都市のお偉いさんとやらに命令されて、強制的に白蛇の巣を探索していたのだった。
森の奥から血腥い臭いとは……妙なことも起きていたのか、俺が休んでいる間に。
「それで……お前の怪我さえ治れば、もう一度森の中に探しに行こうと思ってな。もちろん、無理にとは言わない。お前にもトラウマとかいうやつがあるかもしれんしな」
俺は……行きたい。谷底まで落下し、その過程で大怪我を負っているが、それでも俺は行ってみたい。森の中にある何かに魅力を感じているのか。
森の中で自分自身がどう行動したか記憶していないが、この怪我を負ってでも、森の中に行かないという選択肢はない。特に躊躇いなどなく、”野生の勘”ってものが「行け」と言っている。
「俺は……行きます」
意を決して俺はそう発言した。
「あぁ……そうか」と彼はそう呟いた。誰にも聞こえないように呟いたのか、はたまた無意識に発した言葉なのか、これは俺には分からないが。
「まぁ……行けるのなら行くか。お前のその怪我が完治したらの話だが……」
----------
2日後、俺の怪我は完全に治った。
「お前……治るの早すぎるな」
身体には自信がある彼でも驚いていたが、それどころではない。
早く、早く森の中に行きたいのだ。もはや怖いくらいである。何故そこまで森に行きたいのか、俺も分からないが。
ドタドタ……と足音が響く。
「大変だ、クリムさん!」
ある村人が焦りながら家に入り、彼に助けを求めた。その村人は焦りを通り越して、恐怖を目の前で体感してきたような顔をしていた。
「ステラ村にドラゴンが出現した! 早く行かないと……被害が……」
ドラゴンと言ったな。ドラゴンは……本の中に登場していたはずだ。仮想の生物で……龍のような見た目をしているとか。
俺はこのドラゴンとやらが気になって仕方がない。
「クリムさん、行きましょう」
俺は自分からそう話しかけていた。
「あぁ、そうだな」
彼もすぐさま討伐の支度を始めた。
----------
隣の村と言えども、距離は結構離れている。幸いなことに馬が使えるが、その馬でも20分はかかるだろう。
前回の白蛇の時のような荷馬車でもなく、馬に直接乗るような形である。乗馬の訓練も重ねたため、振り落とされることも無い。
そして、隣の荷馬車には彼女……シアンさんとキミカさんが乗っている。シアンさんの彼氏さん……アイさんがこの村にまだ居るとのことだ。
しかし、ここ一帯は平原だ。平らな野原がずっと広がっている。時々、木が数本だけ存在するが、基本的には平らな土地である。
そのため、この距離が離れた地でもドラゴンを観測することができる。
霧がかっており、正確に視認することはできないが、爬虫類のような見た目をしている。
鱗に覆われた真紅の身体に、鋭い爪、ところどころに黒いヒレ、巨大な翼、そして口からは灼熱の炎を吐いている。
蛇が翼を持ったような生物と思っていたが、違った。大きな腕も足もあり、丸みを帯びた腹をしている。その腹の中には何が詰まっているのだろうか。
「アイ……生きてて」
彼女の呟く声が、馬の足音にかき消されつつも聞こえた。
----------
「グゴワァァァァ!!」
ドラゴンの咆哮が響き渡る。村の大半は破壊され、村人もまた息をしている者はほとんどいない。ドラゴンの炎が村を焼き尽くし、真緑であった平原も、真っ赤に染まり始めていた。
いや、村人の死体などひとつも無い。既に避難しているのか、悲鳴など一切聞こえず、ただドラゴンの咆哮のみが響き渡っている。
炎があるため思うように近づけないが、村の周りからでも分かる。村人がいないということを。
「どうなってるんだ……?」
討伐者の彼も驚愕している。そのドラゴンは、俺たちの真上を飛ぶだけである。攻撃も何もせず、まるで俺たちを待っていたかのように。
「アイは……どこ?」
彼女も村に近づきたいが、なかなか難しい。遠くから見つめる他ままならない。
「あの……真上のドラゴンは……?」
俺たちの村……ストラート村の村人がそう言った。ヤツはどうするべきだろうか。弓矢を持つ村人もいるが、ここから届くかというと……それはまた微妙な高さである。
俺たちは馬から降りて、広がる草原の周りを探索し始めた。周りに居るであろう村人の捜索を開始したが、それよりも真上で飛び続けているドラゴンのことが気になっている。
次の瞬間、その上空にいたドラゴンは俺たちの方へ真っ逆さまに落ちてきた。
「避けろ!」
彼の叫びも届かず、ほとんどの者がドラゴンの下敷きになりそうであった。
そう、実際に下敷きにはなっていない。直前でドラゴンが止まった。そして、そのまま飛び去っていった。
衝撃波で吹き飛ばされた者も何人かいるが、直撃した者や大怪我を負う者は誰もいなかった。馬も無事である。
いや、また俺たちの方に向かって突っ込んできた。
「まただ、避けろ!」
その叫びも彼が発したのだが、またドラゴンは直前で真上に飛んでいった。俺たちを傷つける意思は無いのか、それとも俺たちで遊んでいるのか。全く理解ができない動きをしている。
「アイツ……何がしたいのかさっぱり分からんな……」
「どうしたらいいんだ……?」
村人たちが話し合っている隙にも、またヤツは俺たちに向かって飛んでくる。で、また空高く上に飛んでゆく。
このままでは埒が明かない。
「ガイアさん、村人たちを避難させましょう」
と、俺は彼にそう言った。
彼も納得し、すぐに村人たちを消火作業という体で、燃え盛る村の周りに円状に散らせるよう命令した。こうすれば、ドラゴンが誰を狙っているのかが確かなものとなる。
「来たぞ!」
あのドラゴンは、俺とガイアさん所に向かって飛んできた。狙いは俺たちなのだろう。
先も寸止めで飛び行くあたり、ある程度の知能はヤツの中に存在する。細かな物を見分ける”目”も持っている。
「ガイアさん、馬に乗りましょう!」と彼に言うが、時既に遅し。ヤツは既に俺の真上にいた。その近さ、おそらくだが10mもないだろう。
ヤツの腹を真下から覗くことができるくらいの近さである。疑問に思っていたあの大きな腹も間近で見ることができるが、今それどころではない。
だが、ヤツは俺の真上で空中停止しているままである。そのままヤツが真下に降りてくれば、俺たちは間違いなく押し潰されるだろう。馬に乗ることができたとしても、ヤツの翼に扇がれれば俺たちはどこか遠くまで飛ばされてしまうだろう。それくらい……大地を包み込むような大きな翼を持っている。
何故だ。ヤツはずっと空中停止している。何もせず、そのままの状態である。何故だ、何故。
「スカイ、村からドラゴンを遠ざけるぞ!」
----------
俺が失踪した……とされてから2週間が経過した。傷はほとんど治り、包帯も外された。まだ訓練には支障をきたすが、何とかついていける位まで回復した。
「お前が休息をとっている間、仲間と共にあの森に入ったが……巣は見つからなかった。代わりに、森の奥から血腥い臭いがしたがな……」
そうだった。都市のお偉いさんとやらに命令されて、強制的に白蛇の巣を探索していたのだった。
森の奥から血腥い臭いとは……妙なことも起きていたのか、俺が休んでいる間に。
「それで……お前の怪我さえ治れば、もう一度森の中に探しに行こうと思ってな。もちろん、無理にとは言わない。お前にもトラウマとかいうやつがあるかもしれんしな」
俺は……行きたい。谷底まで落下し、その過程で大怪我を負っているが、それでも俺は行ってみたい。森の中にある何かに魅力を感じているのか。
森の中で自分自身がどう行動したか記憶していないが、この怪我を負ってでも、森の中に行かないという選択肢はない。特に躊躇いなどなく、”野生の勘”ってものが「行け」と言っている。
「俺は……行きます」
意を決して俺はそう発言した。
「あぁ……そうか」と彼はそう呟いた。誰にも聞こえないように呟いたのか、はたまた無意識に発した言葉なのか、これは俺には分からないが。
「まぁ……行けるのなら行くか。お前のその怪我が完治したらの話だが……」
----------
2日後、俺の怪我は完全に治った。
「お前……治るの早すぎるな」
身体には自信がある彼でも驚いていたが、それどころではない。
早く、早く森の中に行きたいのだ。もはや怖いくらいである。何故そこまで森に行きたいのか、俺も分からないが。
ドタドタ……と足音が響く。
「大変だ、クリムさん!」
ある村人が焦りながら家に入り、彼に助けを求めた。その村人は焦りを通り越して、恐怖を目の前で体感してきたような顔をしていた。
「ステラ村にドラゴンが出現した! 早く行かないと……被害が……」
ドラゴンと言ったな。ドラゴンは……本の中に登場していたはずだ。仮想の生物で……龍のような見た目をしているとか。
俺はこのドラゴンとやらが気になって仕方がない。
「クリムさん、行きましょう」
俺は自分からそう話しかけていた。
「あぁ、そうだな」
彼もすぐさま討伐の支度を始めた。
----------
隣の村と言えども、距離は結構離れている。幸いなことに馬が使えるが、その馬でも20分はかかるだろう。
前回の白蛇の時のような荷馬車でもなく、馬に直接乗るような形である。乗馬の訓練も重ねたため、振り落とされることも無い。
そして、隣の荷馬車には彼女……シアンさんとキミカさんが乗っている。シアンさんの彼氏さん……アイさんがこの村にまだ居るとのことだ。
しかし、ここ一帯は平原だ。平らな野原がずっと広がっている。時々、木が数本だけ存在するが、基本的には平らな土地である。
そのため、この距離が離れた地でもドラゴンを観測することができる。
霧がかっており、正確に視認することはできないが、爬虫類のような見た目をしている。
鱗に覆われた真紅の身体に、鋭い爪、ところどころに黒いヒレ、巨大な翼、そして口からは灼熱の炎を吐いている。
蛇が翼を持ったような生物と思っていたが、違った。大きな腕も足もあり、丸みを帯びた腹をしている。その腹の中には何が詰まっているのだろうか。
「アイ……生きてて」
彼女の呟く声が、馬の足音にかき消されつつも聞こえた。
----------
「グゴワァァァァ!!」
ドラゴンの咆哮が響き渡る。村の大半は破壊され、村人もまた息をしている者はほとんどいない。ドラゴンの炎が村を焼き尽くし、真緑であった平原も、真っ赤に染まり始めていた。
いや、村人の死体などひとつも無い。既に避難しているのか、悲鳴など一切聞こえず、ただドラゴンの咆哮のみが響き渡っている。
炎があるため思うように近づけないが、村の周りからでも分かる。村人がいないということを。
「どうなってるんだ……?」
討伐者の彼も驚愕している。そのドラゴンは、俺たちの真上を飛ぶだけである。攻撃も何もせず、まるで俺たちを待っていたかのように。
「アイは……どこ?」
彼女も村に近づきたいが、なかなか難しい。遠くから見つめる他ままならない。
「あの……真上のドラゴンは……?」
俺たちの村……ストラート村の村人がそう言った。ヤツはどうするべきだろうか。弓矢を持つ村人もいるが、ここから届くかというと……それはまた微妙な高さである。
俺たちは馬から降りて、広がる草原の周りを探索し始めた。周りに居るであろう村人の捜索を開始したが、それよりも真上で飛び続けているドラゴンのことが気になっている。
次の瞬間、その上空にいたドラゴンは俺たちの方へ真っ逆さまに落ちてきた。
「避けろ!」
彼の叫びも届かず、ほとんどの者がドラゴンの下敷きになりそうであった。
そう、実際に下敷きにはなっていない。直前でドラゴンが止まった。そして、そのまま飛び去っていった。
衝撃波で吹き飛ばされた者も何人かいるが、直撃した者や大怪我を負う者は誰もいなかった。馬も無事である。
いや、また俺たちの方に向かって突っ込んできた。
「まただ、避けろ!」
その叫びも彼が発したのだが、またドラゴンは直前で真上に飛んでいった。俺たちを傷つける意思は無いのか、それとも俺たちで遊んでいるのか。全く理解ができない動きをしている。
「アイツ……何がしたいのかさっぱり分からんな……」
「どうしたらいいんだ……?」
村人たちが話し合っている隙にも、またヤツは俺たちに向かって飛んでくる。で、また空高く上に飛んでゆく。
このままでは埒が明かない。
「ガイアさん、村人たちを避難させましょう」
と、俺は彼にそう言った。
彼も納得し、すぐに村人たちを消火作業という体で、燃え盛る村の周りに円状に散らせるよう命令した。こうすれば、ドラゴンが誰を狙っているのかが確かなものとなる。
「来たぞ!」
あのドラゴンは、俺とガイアさん所に向かって飛んできた。狙いは俺たちなのだろう。
先も寸止めで飛び行くあたり、ある程度の知能はヤツの中に存在する。細かな物を見分ける”目”も持っている。
「ガイアさん、馬に乗りましょう!」と彼に言うが、時既に遅し。ヤツは既に俺の真上にいた。その近さ、おそらくだが10mもないだろう。
ヤツの腹を真下から覗くことができるくらいの近さである。疑問に思っていたあの大きな腹も間近で見ることができるが、今それどころではない。
だが、ヤツは俺の真上で空中停止しているままである。そのままヤツが真下に降りてくれば、俺たちは間違いなく押し潰されるだろう。馬に乗ることができたとしても、ヤツの翼に扇がれれば俺たちはどこか遠くまで飛ばされてしまうだろう。それくらい……大地を包み込むような大きな翼を持っている。
何故だ。ヤツはずっと空中停止している。何もせず、そのままの状態である。何故だ、何故。
「スカイ、村からドラゴンを遠ざけるぞ!」
----------
0
あなたにおすすめの小説
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
処刑された勇者は二度目の人生で復讐を選ぶ
シロタカズキ
ファンタジー
──勇者は、すべてを裏切られ、処刑された。
だが、彼の魂は復讐の炎と共に蘇る──。
かつて魔王を討ち、人類を救った勇者 レオン・アルヴァレス。
だが、彼を待っていたのは称賛ではなく、 王族・貴族・元仲間たちによる裏切りと処刑だった。
「力が強すぎる」という理由で異端者として断罪され、広場で公開処刑されるレオン。
国民は歓喜し、王は満足げに笑い、かつての仲間たちは目を背ける。
そして、勇者は 死んだ。
──はずだった。
十年後。
王国は繁栄の影で腐敗し、裏切り者たちは安穏とした日々を送っていた。
しかし、そんな彼らの前に死んだはずの勇者が現れる。
「よくもまあ、のうのうと生きていられたものだな」
これは、英雄ではなくなった男の復讐譚。
彼を裏切った王族、貴族、そしてかつての仲間たちを絶望の淵に叩き落とすための第二の人生が、いま始まる──。
この聖水、泥の味がする ~まずいと追放された俺の作るポーションが、実は神々も欲しがる奇跡の霊薬だった件~
夏見ナイ
ファンタジー
「泥水神官」と蔑まれる下級神官ルーク。彼が作る聖水はなぜか茶色く濁り、ひどい泥の味がした。そのせいで無能扱いされ、ある日、無実の罪で神殿から追放されてしまう。
全てを失い流れ着いた辺境の村で、彼は自らの聖水が持つ真の力に気づく。それは浄化ではなく、あらゆる傷や病、呪いすら癒す奇跡の【創生】の力だった!
ルークは小さなポーション屋を開き、まずいけどすごい聖水で村人たちを救っていく。その噂は広まり、呪われた女騎士やエルフの薬師など、訳ありな仲間たちが次々と集結。辺境の村はいつしか「癒しの郷」へと発展していく。
一方、ルークを追放した王都では聖女が謎の病に倒れ……。
落ちこぼれ神官の、痛快な逆転スローライフ、ここに開幕!
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる