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湯原と水野のダンジョンは着々と環境が整っているなかで、当然四宮と辰巳、そしてその二人を配下に置いていた淀嶋と水元にも動きがある。
内包魔力等の譲渡を行えるように期限を切って活動させていたのだが、期限を待たずして貸し出していた魔物の気配は消え去り、配下の契約も無くなったのだ。
もちろんその結果コアは破壊されてダンジョンが枯れているはずなので、転移魔法陣Cも使える状態ではないと判断しており、事実使えなくなっていた。
「水元の。あの二人、相当欲をかいたようじゃのう。せっかくの契約じゃが結果的に無駄にしてしもうた」
「本当たよね、淀嶋ジィ。せっかく僕達が大量の内包魔力を使って支援したのに。でも、このままだとまずいよね?弦間に対抗する術が無くなるかもしれない……」
実際は、何も力の無いただの10階層のダンジョン最下層のコアルームで、未だに怯え続けている四宮と辰巳。
既に喉の渇きと飢えが極限にまで達しており、一階層の入り口まで来ていたりする。
「畜生、湯原や水野を始末して悠々としているはずだったのに!」
「どうしてこうなった!!だけど、内包魔力とレベルさえ上がればまだチャンスはある!」
未だに呪詛を吐き出しているのだが、もちろんこれは全て湯原と水野の知る所になっている。
グロい描写等はハライチ、シノイチの方で遮断するのだが、今後の方針を決定するために必要な情報、今回で言えば、二人が救出するに値するか否かの判断になり得るので、湯原と水野の心身の負担にならないように伝えている。
危険因子であり助けるに値しないと判断されて放置されている二人は、手に木の枝を持って慎重に周囲を警戒している。
「フフフ、あんなカスを相手にしなくても、良い餌がいるじゃない!」
二人が地上型ダンジョンの入り口から出た時に、背後から聞こえた声に慌てて反応する。
そこには、獰猛な笑みを浮かべている召喚冒険者レベル45で、少し前に姉がダンジョンマスターをしており、自分自身は召喚冒険者である渡辺 朋美を始末した(と思っている)女性、三原 信子がいた。
右肘下は、四宮や辰巳、湯原達と同時に召喚された召喚冒険者である吉川達の裏切りによって切り落とされているが、莫大な富に物を言わせて魔道具を作成し、以前と全く変わらなく動けるほどの、そして外観から魔道具であると区別がつかない程の物を装着している。
すでにその魔道具のテストは同じ立場の渡辺 朋美を相手にした事で終了しており、吉川達に復讐するために移動していたのだが、少し前に<淫魔族>の二人がこの周囲をウロウロしていたのを思い出して、ついでに立ち寄ってみたのだ。
ダンジョンの中に入らなかったのは敵の大きな糧になってしまうため、敢えて様子を見ていたのだが、そう長い間待たずに二人が現れて喜んでいる。
「な、なんだテメーは!」
「俺達に何の用だ!」
「何を言っているの。あんた達ってダンジョンマスターでしょ?それも、時期的に言って吉川達と同時に召喚されたのじゃないの?」
「あ?吉川だ??」
「お前、吉川を知っているのか?」
「アハハハ、やっぱりそうなんだ。そんなに簡単に自分の身分を明かしちゃうなんて、やっぱり召喚されたばかりなんだね。で、眷属はどうしたの?見た所……魔物もいないみたいだけど?」
笑顔のままスラッと剣を鞘から抜き去る信子を見て、腰を抜かして後ずさる二人。
「ま、待て!俺達は吉川達とは関係ねーよ。あいつらと何かあったのなら、俺達も協力する」
「そ、そうだ。あいつらの癖、いや、弱点を教えられるはずだ!」
「そっ。ありがとう。でも、あいつらの癖はもう知っているわよ。私が丹精込めてレベル30少し前まで引き上げたからね。この周辺で裏切られたけど。はぁ、少し話しただけだけど、どう見てもアンタらもあいつ等と同じ匂いがするわね。精々私の糧になって頂戴!」
「ま、待ってく……」
「……ひぃ~~~~~」
四宮の言葉は最後まで続かずに容赦なく首が飛び、辰巳は震えているだけ……
「アンタも情けないわね。お!流石はダンジョンマスター。雑魚でもきちんとレベルが上がるじゃない!!アハハハ、これであの吉川とか言うカス共をしっかりと仕留める事が出来るわね。バイバイ!」
この無慈悲な言葉が、辰巳が聞いた最後の言葉になった。
「これでレベルは49。フフ、ご馳走様、雑魚のお二人さん!」
もうここまでくれば、仮に吉川達がレベル30になっていようが全く問題ないと思い王都に向かって戻っていく信子だ。
残されたのは、二人のダンジョンマスターの亡骸と既に枯れ始めている地上型の二つのダンジョン、そして既に枯れ切っている地下型二つのダンジョンだけだ。
淀嶋と水元は、四宮と辰巳が対弦間ダンジョン用の手駒として使えなくなったと言う事を調査するまでもなく判断していたので、召喚冒険者である信子の手から守る事が出来なかった。
たら・れば・を言っても仕方がないが、ここで少しでも様子を見る様な配慮を見せていればこの場に召喚冒険者が来ている事に気が付き、手駒を守る事も出来たし、信子も流石に二人のダンジョンマスターの力であれば問題なく始末出来ていたはずなので、ダンジョンのレベルが上昇する結果になっていただろう。
内包魔力等の譲渡を行えるように期限を切って活動させていたのだが、期限を待たずして貸し出していた魔物の気配は消え去り、配下の契約も無くなったのだ。
もちろんその結果コアは破壊されてダンジョンが枯れているはずなので、転移魔法陣Cも使える状態ではないと判断しており、事実使えなくなっていた。
「水元の。あの二人、相当欲をかいたようじゃのう。せっかくの契約じゃが結果的に無駄にしてしもうた」
「本当たよね、淀嶋ジィ。せっかく僕達が大量の内包魔力を使って支援したのに。でも、このままだとまずいよね?弦間に対抗する術が無くなるかもしれない……」
実際は、何も力の無いただの10階層のダンジョン最下層のコアルームで、未だに怯え続けている四宮と辰巳。
既に喉の渇きと飢えが極限にまで達しており、一階層の入り口まで来ていたりする。
「畜生、湯原や水野を始末して悠々としているはずだったのに!」
「どうしてこうなった!!だけど、内包魔力とレベルさえ上がればまだチャンスはある!」
未だに呪詛を吐き出しているのだが、もちろんこれは全て湯原と水野の知る所になっている。
グロい描写等はハライチ、シノイチの方で遮断するのだが、今後の方針を決定するために必要な情報、今回で言えば、二人が救出するに値するか否かの判断になり得るので、湯原と水野の心身の負担にならないように伝えている。
危険因子であり助けるに値しないと判断されて放置されている二人は、手に木の枝を持って慎重に周囲を警戒している。
「フフフ、あんなカスを相手にしなくても、良い餌がいるじゃない!」
二人が地上型ダンジョンの入り口から出た時に、背後から聞こえた声に慌てて反応する。
そこには、獰猛な笑みを浮かべている召喚冒険者レベル45で、少し前に姉がダンジョンマスターをしており、自分自身は召喚冒険者である渡辺 朋美を始末した(と思っている)女性、三原 信子がいた。
右肘下は、四宮や辰巳、湯原達と同時に召喚された召喚冒険者である吉川達の裏切りによって切り落とされているが、莫大な富に物を言わせて魔道具を作成し、以前と全く変わらなく動けるほどの、そして外観から魔道具であると区別がつかない程の物を装着している。
すでにその魔道具のテストは同じ立場の渡辺 朋美を相手にした事で終了しており、吉川達に復讐するために移動していたのだが、少し前に<淫魔族>の二人がこの周囲をウロウロしていたのを思い出して、ついでに立ち寄ってみたのだ。
ダンジョンの中に入らなかったのは敵の大きな糧になってしまうため、敢えて様子を見ていたのだが、そう長い間待たずに二人が現れて喜んでいる。
「な、なんだテメーは!」
「俺達に何の用だ!」
「何を言っているの。あんた達ってダンジョンマスターでしょ?それも、時期的に言って吉川達と同時に召喚されたのじゃないの?」
「あ?吉川だ??」
「お前、吉川を知っているのか?」
「アハハハ、やっぱりそうなんだ。そんなに簡単に自分の身分を明かしちゃうなんて、やっぱり召喚されたばかりなんだね。で、眷属はどうしたの?見た所……魔物もいないみたいだけど?」
笑顔のままスラッと剣を鞘から抜き去る信子を見て、腰を抜かして後ずさる二人。
「ま、待て!俺達は吉川達とは関係ねーよ。あいつらと何かあったのなら、俺達も協力する」
「そ、そうだ。あいつらの癖、いや、弱点を教えられるはずだ!」
「そっ。ありがとう。でも、あいつらの癖はもう知っているわよ。私が丹精込めてレベル30少し前まで引き上げたからね。この周辺で裏切られたけど。はぁ、少し話しただけだけど、どう見てもアンタらもあいつ等と同じ匂いがするわね。精々私の糧になって頂戴!」
「ま、待ってく……」
「……ひぃ~~~~~」
四宮の言葉は最後まで続かずに容赦なく首が飛び、辰巳は震えているだけ……
「アンタも情けないわね。お!流石はダンジョンマスター。雑魚でもきちんとレベルが上がるじゃない!!アハハハ、これであの吉川とか言うカス共をしっかりと仕留める事が出来るわね。バイバイ!」
この無慈悲な言葉が、辰巳が聞いた最後の言葉になった。
「これでレベルは49。フフ、ご馳走様、雑魚のお二人さん!」
もうここまでくれば、仮に吉川達がレベル30になっていようが全く問題ないと思い王都に向かって戻っていく信子だ。
残されたのは、二人のダンジョンマスターの亡骸と既に枯れ始めている地上型の二つのダンジョン、そして既に枯れ切っている地下型二つのダンジョンだけだ。
淀嶋と水元は、四宮と辰巳が対弦間ダンジョン用の手駒として使えなくなったと言う事を調査するまでもなく判断していたので、召喚冒険者である信子の手から守る事が出来なかった。
たら・れば・を言っても仕方がないが、ここで少しでも様子を見る様な配慮を見せていればこの場に召喚冒険者が来ている事に気が付き、手駒を守る事も出来たし、信子も流石に二人のダンジョンマスターの力であれば問題なく始末出来ていたはずなので、ダンジョンのレベルが上昇する結果になっていただろう。
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