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6 初戦闘!?かと思いきや……

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あれは人型をしているが人なんかじゃねぇ!
早く逃げないと!

「な、何をしているのにゃ?」

「喋るな!俺の勘が奴には関わらないほうがいいって言ってるんだよ!
とりあえずお前も早く走れ!」

そういっている間にも奴は俺に迫ってくる。

追いつかれる!
そう思って更にスピードを上げるがもうダメだ。
もう諦めて戦おう。
そう思っていた矢先。

「街まで案内しますヨォォォ!?
乗ってケヨー!ヘイ!!」

え…何こいつ……
そいつは一つ目の…ゲームで言えば、そう。サイクロプスのようなモンスターだった。

「街まで案内しますヨォォォ!あなた方困っていたように見えたネ!
私助けるネ!」

マジで何こいつ….…
案内してくれるらしいし、場所分かんないし甘えておくか?

「じゃ、じゃあ頼みます」

「分かったネ!ついてくるネ!」

マジで何なんだこいつ……
それから3分ほどして。

「着いたネ!」

え…?近くね?
そう思いモコの方を見る。

あ。目を逸らしやがった。

「おい。」

そう声をかけるとモコがビクッとする。

「な、何かにゃ?」

「お前、こんな近いじゃねぇか!」

「いや!良いところまで来てたにゃ!」

「いや、でもさっき反対方向向かってたよな?」

その言葉に更にビクッとする。

「ご、ごめんにゃ」

「まぁ、許してやるよ」

ここであの変なサイクロプスと別れ街の中へ入る。

検問などはなくすんなり入れた。
モコはスタスタと歩いて行き一つの喫茶店?のような場所にはいる。

「さぁ座るにゃ」

「ああ」

「とりあえず力の説明をしていくにゃ
まず暴言を吐くと力が抜けた感覚があったにゃ?
あれは神様の力により少しでもいい心を持って欲しいという気持ちから…あと力が強すぎるからという理由でその効果がついてるにゃ」

「…めんどくさいんだな」

「それを言っちゃおしまいにゃ」

「はは、違い無いな」

「カード魔法の説明もするかにゃ?」

「いや、それはいい。自分で試してみたいからな」

「ふーんにゃ」

「てかお前金とか持ってるのか?」

「急にこっち来させられて持ってるとおもうかにゃ?」

「だよな~……
じゃあ冒険者ギルドとかってあるのか?」

「勿論あるにゃ。この世界を舐めているのかにゃ?
冒険者ギルドどころか建築ギルド、魔導士ギルドとかとりあえずいっぱいあるにゃ」

「へ~…じゃあそのギルドに行ってみるか」

「でもギルドに登録するのも金がいるにゃよ?」

「え……
 狩ってきたモンスターを売る場所とかはないのか?」

「それはあるけどギルドに登録してないと70%分しかもらえないのにゃ」

「別に良くない?」

「ダメなのにゃ!!金こそが命なのにゃ!!」

「そうか……ってあそこに少女がいるけど襲われてるぞ?
助けなくていいのか?」

「ここはそういう世界なのにゃ弱肉強食。
それこそがルール。なのにゃ」

「んー。でもそういう訳にもいかないよな~
もしかしたらお礼に……フフ」

「……気持ち悪いにゃ……」

「うるせぇ!とりあえず助けに行くぞ」

「チッ、分かったのにゃ」

態度悪いな……
という訳で早速少女を襲っているチンピラの所へ向かう。

「おい!金出さないと痛い目に合わしちゃうよ?」

「や、やめて下さい!私お金持ってないんです」

「はあ?そんな格好してもってねぇ訳がねぇだろ!」

確かにチンピラが言うように身なりも貴族のようにしっかりしていていかにもお嬢様って感じだ。
だが金を出せとかいうあいつは前世を思い出してムカつくので1回ボコりたい。

「おいおい!そんなか弱い少女いじめて何が楽しいんだ!?」

作しば
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