眩しい君の隣へ。

初恋

文字の大きさ
9 / 15

第9話 たぶん違うって分かってる。

「おはよ! 一花今日空いてる?」

そんなことを,廊下のど真ん中で若槻が言うから。
その場にいた全員が,大きく反応した。
呆れて,私は数秒,答えずにいる。

「空いてるけど」

多分。

「じゃあ,ラーメン行こうよ,豚骨」
「いいよ」
「いいの?!」

もう無いと思ってたし,無くて良いと思ってたけど。
こんなところで断ったら,私の学校生活にもまた支障がありそうだ。

「その後もどっかいこうよ」
「いいけど」

私の時間は,人よりきっと多い。
勉強くらいしか,することがない。
持て余す時間をいくら人に取られたからって,なんの問題もない。

「んじゃあ俺がラーメン奢るよ」
「…そう」

明の愛は,たぶん違うって分かってる。
感想 0

あなたにおすすめの小説

なくなって気付く愛

戒月冷音
恋愛
生まれて死ぬまで…意味があるのかしら?

いちばん好きな人…

麻実
恋愛
夫の裏切りを知った妻は 自分もまた・・・。

思い出さなければ良かったのに

田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。 大事なことを忘れたまま。 *本編完結済。不定期で番外編を更新中です。

盗み聞き

凛子
恋愛
あ、そういうこと。

離婚した妻の旅先

tartan321
恋愛
タイトル通りです。

セレナの居場所 ~下賜された側妃~

緑谷めい
恋愛
 後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。

仮面王の花嫁

松雪
恋愛
婚約者を腹違いの妹に奪われ、新しい相手も見つからず修道院に行く覚悟を決めたルチア。修道女となるため髪を切った日の夜、王城から「国王がルチアを妻に望んでいる」という書簡を持った使者がやって来た。 しかし、従兄弟であり恋仲だったニールが国王のせいで死に至った過去を持つルチアは、国王からの求婚を喜べずーー。

片思いの貴方に何度も告白したけど断られ続けてきた

アリス
恋愛
幼馴染で学生の頃から、ずっと好きだった人。 高校生くらいから何十回も告白した。 全て「好きなの」 「ごめん、断る」 その繰り返しだった。 だけど彼は優しいから、時々、ご飯を食べに行ったり、デートはしてくれる。 紛らわしいと思う。 彼に好きな人がいるわけではない。 まだそれなら諦めがつく。 彼はカイル=クレシア23歳 イケメンでモテる。 私はアリア=ナターシャ20歳 普通で人には可愛い方だと言われた。 そんなある日 私が20歳になった時だった。 両親が見合い話を持ってきた。 最後の告白をしようと思った。 ダメなら見合いをすると言った。 その見合い相手に溺愛される。