眩しい君の隣へ。

初恋

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第11話 はいチーズ

「クレーンゲームって,難しい」
「そう?」
「景品のお菓子持って言われると,むかつく」
「ははっごめん。コインもすぐ消し飛ばしてたしね」

うるさいな。
ムキになって,私は若槻を睨んだ。

「そう言えば,一花ってお金,どっから出してんの?」
「お母さんが月1で置いてくお金と,土曜日と月曜日,出来るだけフルで働いた分」
「バイト? 足りないの?」
「生活費としては十分過ぎるくらい」

ただ。

「彼氏?」

そんなとこ。

「女子の見た目とデートにお金はかかるものだよ」

なんか,多分違うけど。
全部引っくるめてそうゆうことにしておく。

「ごめん,一花。こんな金使わせるとこ連れてきて」

…なんで?

「楽しいよ」

あ,そうだ。

「写真,とらない?」
「え?」
「プリ,高校生なら撮るんでしょ?」
「え,と。それは…」

違った?
私は小首をかしげた。
中学生の時ですら,スマホに付けている人がいた気がするんだけど。

「流石にはずいから,スマホで勘弁して」
「…いいけど」

正直その辺は何でもいい。
プリクラに興味はあっても,ただ記念が欲しかっただけ。
景品も何も取れなかったし。

「じゃ」

外に出て,私はカメラを構えた。
自撮りなんてしたこと無いし,ちょっと時間がかかったけど,やっとピントが合う。

「はいチーズ」
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