7 / 50
第二章
2-2
しおりを挟む
レジーナは暗闇の中にいた。痛くて苦しい。けれど、それはレジーナの痛みではなかった。
「誰か」の感情が流れ込んで来る。同時に、大量のヴィジョンが押し寄せ、レジーナは頭が割れそうなほどの痛みを感じた。
村が見える。見知らぬ村だが、それがヴィジョンの持ち主の故郷だということが、レジーナには分かった。笑いかけてくる見知らぬ人達は、彼の大切な人達。綺麗な碧い瞳の女性、彼の母親が、彼を「クロード」と呼んだ。
(……っ!)
切り替わるヴィジョン。村を襲う魔物の群れ、血に濡れた家族を背に、彼は一人戦い続けた。傷つき、絶望し、家族の命が尽きたことに気づきながらも、剣をふるい続ける。やがて地に立つ者が彼一人となった時、男は痛みに吠え、悲しみに絶叫した。そして、長い長い慟哭の末、彼は新たな人生を歩み始めた。
始まったのは魔物との戦い。場所を変え、立場を変え、ひたすらに戦い続ける。戦って、戦って、もう何のために戦うのか、彼自身がその理由を見失ってしまった頃、男は王国の騎士となっていた。
それで漸く、レジーナには男の正体が分かった。彼女の知る「彼」とはかけ離れた姿、生い立ちなど知るべくもなかったが、男は彼女の知るよりもずっと泥臭く生き、そして、自身の人生に絶望していた。
忠誠を尽くしてきたはずの国の中枢から向けられる疎まし気な視線。共に戦ってきたはずの仲間にすら恐れられ、妬まれていることを男は知っていた。けれど、彼は変わらなかった。変わらぬまま、戦い続けた。それが、男にとってたった一つの生きる意味だったからだ。
その結果、行きついた先は、男にとって酷く残酷なものだった。
『クロード、貴様はこの場に残れ』
男、クロードに下された命令は、ダンジョンの崩落をたった一人で食い止めるというもの。命じたのはダンジョン調査の責任者、当時の騎士団長だった男。レジーナはその男をよく知っていた。
『このままダンジョンの崩落を許せば、多くの人命が失われることになる。コアに魔力を注ぎ、崩落を阻止しろ』
金の髪に緑の瞳をした上官の命令に、クロードはただ「諾」と答えた。その命の意味するところを理解しながら――
『これは貴様への最後の命令だ』
クロードは死ぬことを望まれていた。ダンジョンをひと一人の魔力で支えるなど、土台無理な話。あまりに理不尽で非情な命に、レジーナは憤った。全てを受け入れ、諦めてしまった男の代わりに。
(なんでっ!どうして怒らないのよっ!)
死ぬと分かって「御意」と答えたクロードのそれからの生には、何も無かった。
何の音も動きもない空間で――クロードの秀でた目には暗闇に浮かぶ球体が見えていたが――、ただ魔力を奪われるだけの時が過ぎていく。やがてクロードはその両の目を静かに閉じた。が、彼の生は終わらない。それまでと変わらぬ虚無が延々と続いた。
レジーナは気が狂いそうだった。ヴィジョンを見ているだけ、クロードの過去を追体験しているだけなのに。
(無理よ、こんなの無理……!)
けれど、クロードは狂うことさえ出来ずにいた。正気を保ったまま、ダンジョンを訪れる者が絶えたことを確信して漸く、彼は徐々にその意識を手放していった。闇に沈んでいく彼の意識、長い時間をかけて消えていこうとしていたクロードの自我は、けれど、たった一つの存在によって急速に呼び戻された。
まず、コアが送り込んだヒトの反応が、彼の意識を呼び起こした。次いで、目にしたものが、失ったはずの彼の心を揺り動かす――
(あれって…)
クロードの目に映る女。コアルームの天井から落ちてきたのは、見間違いようもなく、レジーナ自身だった。
『守らねば』
レジーナを目にしたクロードの内に生まれた意志。長い時間の内に磨耗してしまっていたクロードの原点とも言える思いが甦った。魔物との戦いに明け暮れたのは、疎まれ謗られようと騎士であり続けたのは、守りたかったからだ。人の命を、彼らの生活を、自分と同じ思いをするものがもう二度と現れぬように――
鎖を断ち切ったクロードが、レジーナを抱きとめる。
『すまない』
(なぜ、あなたが謝るの?)
『許して欲しい』
レジーナは腹が立った。既に枯れ果てたダンジョンの崩落を自身の責と責めるクロードの従順に。
(あなたのせいじゃないでしょうっ!?)
何もかも、クロードのせいではなかった。レジーナがこんな場所に跳ばされてしまったのも、崩落が起きたことさえ。なのに――
『守るから。必ず、守ってみせるから』
(なんでっ!?なんで、あなたがそこまでするの……!?)
クロードの誓い、思いの強さの分だけ大きくなる「声」が、レジーナの中でグワングワンと響き渡る。急速に浮上し始めたレジーナの意識が、静かな、けれど、レジーナにとってはうるさいくらいの彼の声を確かに聞いた。
――この命に、代えても
「っ!?」
内に響いたクロードの声に、レジーナは叩き起こされる。
開いた瞳に映ったのは、覆い被さる獣のような巨体だった。髪も髭も伸び放題。薄汚れて、ゾッとするような臭気を放つ。けれど、その獣はレジーナを圧し潰さぬよう、まるで宝物であるかのようにレジーナを抱きしめ、ただ一意に、一つの思いだけを胸の内に繰り返していた。
――守る
「っ!!」
――絶対に、守ってみせる
「っ!?放しなさい!!」
男の思いの強さに、レジーナは恐慌を来たした。レジーナは誰からもこんな感情を向けられたことがない。だから、男のヴィジョンで見たはずの天井の崩落も、身を挺してくれた男の行動も、全て頭から抜け落ちていた。今がどんな状況か、全て忘れてレジーナは叫んだ。
「放して!離れなさいよ!」
レジーナは、これ以上、男の声を聞きたくなかった。ひたむきに、自身を守ろうとする男の声など。けれど、レジーナの心など知らぬ男は、レジーナが意識を取り戻したことにひどく安堵していた。
――良かった……
心からの安堵。そしてその声は直ぐに、レジーナの身を案じる声に変わる。
――ちゃんと、守れただろうか。怪我はさせていないだろうか。圧し潰しはしなかったか……
「いいから!さっさと離れてよ!」
レジーナの三度目の叫びに、漸く男が立ち上がる。無言のまま、自身の背中に受けた瓦礫全てを押し退けて。
「あ……!」
周囲が見えて漸く、レジーナは自分の置かれた状況を思い出した。天井が完全に抜け、上階から入る光に浮かび上がる光景。散らばる残骸がコアルームの床一面を覆いつくしている。これだけの質量の下敷きにされて、男、クロードが庇ってくれなければ、レジーナは確実に死んでいた。上半身を起こし、茫然と周囲を見回せば、目の前に武骨な手が差し出された。
「……必要ないわ」
今の精神状態では、レジーナは彼の手を取ることが出来ない。支えを断り、立ち上がろうとしたところで、レジーナの身体がフラついた。瞬時に伸びてきた大きな手に身体を支えられ、また、聞こえてしまった。
――怯えないで欲しい。傷つけはしない。必ず……
「触らないでっ!」
咄嗟に、クロードの手を振り払う。クロードはそれに何を言うでもなく。ただ静かにレジーナを見下ろしていた。レジーナはクロードの碧い瞳を睨み上げた。心臓が、痛いくらいに鳴っている。抑えきれない熱に、レジーナは自身の頬が赤く染まるのを自覚した。
「誰か」の感情が流れ込んで来る。同時に、大量のヴィジョンが押し寄せ、レジーナは頭が割れそうなほどの痛みを感じた。
村が見える。見知らぬ村だが、それがヴィジョンの持ち主の故郷だということが、レジーナには分かった。笑いかけてくる見知らぬ人達は、彼の大切な人達。綺麗な碧い瞳の女性、彼の母親が、彼を「クロード」と呼んだ。
(……っ!)
切り替わるヴィジョン。村を襲う魔物の群れ、血に濡れた家族を背に、彼は一人戦い続けた。傷つき、絶望し、家族の命が尽きたことに気づきながらも、剣をふるい続ける。やがて地に立つ者が彼一人となった時、男は痛みに吠え、悲しみに絶叫した。そして、長い長い慟哭の末、彼は新たな人生を歩み始めた。
始まったのは魔物との戦い。場所を変え、立場を変え、ひたすらに戦い続ける。戦って、戦って、もう何のために戦うのか、彼自身がその理由を見失ってしまった頃、男は王国の騎士となっていた。
それで漸く、レジーナには男の正体が分かった。彼女の知る「彼」とはかけ離れた姿、生い立ちなど知るべくもなかったが、男は彼女の知るよりもずっと泥臭く生き、そして、自身の人生に絶望していた。
忠誠を尽くしてきたはずの国の中枢から向けられる疎まし気な視線。共に戦ってきたはずの仲間にすら恐れられ、妬まれていることを男は知っていた。けれど、彼は変わらなかった。変わらぬまま、戦い続けた。それが、男にとってたった一つの生きる意味だったからだ。
その結果、行きついた先は、男にとって酷く残酷なものだった。
『クロード、貴様はこの場に残れ』
男、クロードに下された命令は、ダンジョンの崩落をたった一人で食い止めるというもの。命じたのはダンジョン調査の責任者、当時の騎士団長だった男。レジーナはその男をよく知っていた。
『このままダンジョンの崩落を許せば、多くの人命が失われることになる。コアに魔力を注ぎ、崩落を阻止しろ』
金の髪に緑の瞳をした上官の命令に、クロードはただ「諾」と答えた。その命の意味するところを理解しながら――
『これは貴様への最後の命令だ』
クロードは死ぬことを望まれていた。ダンジョンをひと一人の魔力で支えるなど、土台無理な話。あまりに理不尽で非情な命に、レジーナは憤った。全てを受け入れ、諦めてしまった男の代わりに。
(なんでっ!どうして怒らないのよっ!)
死ぬと分かって「御意」と答えたクロードのそれからの生には、何も無かった。
何の音も動きもない空間で――クロードの秀でた目には暗闇に浮かぶ球体が見えていたが――、ただ魔力を奪われるだけの時が過ぎていく。やがてクロードはその両の目を静かに閉じた。が、彼の生は終わらない。それまでと変わらぬ虚無が延々と続いた。
レジーナは気が狂いそうだった。ヴィジョンを見ているだけ、クロードの過去を追体験しているだけなのに。
(無理よ、こんなの無理……!)
けれど、クロードは狂うことさえ出来ずにいた。正気を保ったまま、ダンジョンを訪れる者が絶えたことを確信して漸く、彼は徐々にその意識を手放していった。闇に沈んでいく彼の意識、長い時間をかけて消えていこうとしていたクロードの自我は、けれど、たった一つの存在によって急速に呼び戻された。
まず、コアが送り込んだヒトの反応が、彼の意識を呼び起こした。次いで、目にしたものが、失ったはずの彼の心を揺り動かす――
(あれって…)
クロードの目に映る女。コアルームの天井から落ちてきたのは、見間違いようもなく、レジーナ自身だった。
『守らねば』
レジーナを目にしたクロードの内に生まれた意志。長い時間の内に磨耗してしまっていたクロードの原点とも言える思いが甦った。魔物との戦いに明け暮れたのは、疎まれ謗られようと騎士であり続けたのは、守りたかったからだ。人の命を、彼らの生活を、自分と同じ思いをするものがもう二度と現れぬように――
鎖を断ち切ったクロードが、レジーナを抱きとめる。
『すまない』
(なぜ、あなたが謝るの?)
『許して欲しい』
レジーナは腹が立った。既に枯れ果てたダンジョンの崩落を自身の責と責めるクロードの従順に。
(あなたのせいじゃないでしょうっ!?)
何もかも、クロードのせいではなかった。レジーナがこんな場所に跳ばされてしまったのも、崩落が起きたことさえ。なのに――
『守るから。必ず、守ってみせるから』
(なんでっ!?なんで、あなたがそこまでするの……!?)
クロードの誓い、思いの強さの分だけ大きくなる「声」が、レジーナの中でグワングワンと響き渡る。急速に浮上し始めたレジーナの意識が、静かな、けれど、レジーナにとってはうるさいくらいの彼の声を確かに聞いた。
――この命に、代えても
「っ!?」
内に響いたクロードの声に、レジーナは叩き起こされる。
開いた瞳に映ったのは、覆い被さる獣のような巨体だった。髪も髭も伸び放題。薄汚れて、ゾッとするような臭気を放つ。けれど、その獣はレジーナを圧し潰さぬよう、まるで宝物であるかのようにレジーナを抱きしめ、ただ一意に、一つの思いだけを胸の内に繰り返していた。
――守る
「っ!!」
――絶対に、守ってみせる
「っ!?放しなさい!!」
男の思いの強さに、レジーナは恐慌を来たした。レジーナは誰からもこんな感情を向けられたことがない。だから、男のヴィジョンで見たはずの天井の崩落も、身を挺してくれた男の行動も、全て頭から抜け落ちていた。今がどんな状況か、全て忘れてレジーナは叫んだ。
「放して!離れなさいよ!」
レジーナは、これ以上、男の声を聞きたくなかった。ひたむきに、自身を守ろうとする男の声など。けれど、レジーナの心など知らぬ男は、レジーナが意識を取り戻したことにひどく安堵していた。
――良かった……
心からの安堵。そしてその声は直ぐに、レジーナの身を案じる声に変わる。
――ちゃんと、守れただろうか。怪我はさせていないだろうか。圧し潰しはしなかったか……
「いいから!さっさと離れてよ!」
レジーナの三度目の叫びに、漸く男が立ち上がる。無言のまま、自身の背中に受けた瓦礫全てを押し退けて。
「あ……!」
周囲が見えて漸く、レジーナは自分の置かれた状況を思い出した。天井が完全に抜け、上階から入る光に浮かび上がる光景。散らばる残骸がコアルームの床一面を覆いつくしている。これだけの質量の下敷きにされて、男、クロードが庇ってくれなければ、レジーナは確実に死んでいた。上半身を起こし、茫然と周囲を見回せば、目の前に武骨な手が差し出された。
「……必要ないわ」
今の精神状態では、レジーナは彼の手を取ることが出来ない。支えを断り、立ち上がろうとしたところで、レジーナの身体がフラついた。瞬時に伸びてきた大きな手に身体を支えられ、また、聞こえてしまった。
――怯えないで欲しい。傷つけはしない。必ず……
「触らないでっ!」
咄嗟に、クロードの手を振り払う。クロードはそれに何を言うでもなく。ただ静かにレジーナを見下ろしていた。レジーナはクロードの碧い瞳を睨み上げた。心臓が、痛いくらいに鳴っている。抑えきれない熱に、レジーナは自身の頬が赤く染まるのを自覚した。
90
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
悪役令嬢の身代わりで追放された侍女、北の地で才能を開花させ「氷の公爵」を溶かす
黒崎隼人
ファンタジー
「お前の罪は、万死に値する!」
公爵令嬢アリアンヌの罪をすべて被せられ、侍女リリアは婚約破棄の茶番劇のスケープゴートにされた。
忠誠を尽くした主人に裏切られ、誰にも信じてもらえず王都を追放される彼女に手を差し伸べたのは、彼女を最も蔑んでいたはずの「氷の公爵」クロードだった。
「君が犯人でないことは、最初から分かっていた」
冷徹な仮面の裏に隠された真実と、予想外の庇護。
彼の領地で、リリアは内に秘めた驚くべき才能を開花させていく。
一方、有能な「影」を失った王太子と悪役令嬢は、自滅の道を転がり落ちていく。
これは、地味な侍女が全てを覆し、世界一の愛を手に入れる、痛快な逆転シンデレラストーリー。
死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」
公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。
死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」
目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。
「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」
隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。
そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……?
「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」
資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。
婚約破棄された人たらし悪役令嬢ですが、 最強で過保護な兄たちと義姉に溺愛されています
由香
ファンタジー
婚約破棄のその日、
悪役令嬢リリアーナは――弁明すら、しなかった。
王太子と“聖女”に断罪され、すべてを失った彼女。
だがその裏で、王国最強と名高い三人の兄と、
冷静沈着な義姉が、静かに動き始めていた。
再検証によって暴かれる“聖女の嘘”。
広場で語られる真実。
そして、無自覚に人を惹きつけてしまう
リリアーナの優しさが、次々と味方を増やしていく――。
これは、
悪役令嬢として断罪された少女が、
「誰かの物語の脇役」ではなく、
自分自身の人生を取り戻す物語。
過保護すぎる兄たちと義姉に溺愛されながら、
彼女は静かに、そして確実に幸せへ向かっていく。
『悪役令嬢は、二度目の人生で無言を貫く。~処刑回避のために黙っていただけなのに、なぜか冷徹宰相様から「君こそ運命の人だ」と溺愛さています~』
放浪人
恋愛
「もう、余計なことは喋りません(処刑されたくないので!)」
王太子の婚約者エリスは、無実の罪を着せられた際、必死に弁解しようと叫び散らした結果「見苦しい」と断罪され、処刑されてしまった。 死に戻った彼女は悟る。「口は災いの元。二度目の人生は、何があっても口を閉ざして生き延びよう」と。
しかし、断罪の場で恐怖のあまり沈黙を貫いた結果、その姿は「弁解せず耐え忍ぶ高潔な令嬢」として称賛されてしまう。 さらに、人間嫌いの冷徹宰相クラウスに「私の静寂を理解する唯一の女性」と盛大な勘違いをされ、求婚されてしまい……!?
「君の沈黙は、愛の肯定だね?」(違います、怖くて固まっているだけです!) 「この国の危機を、一目で見抜くとは」(ただ臭かったから鼻を押さえただけです!)
怯えて黙っているだけの元悪役令嬢と、彼女の沈黙を「深遠な知性」と解釈して溺愛する最強宰相。 転生ヒロインの妨害も、隣国の陰謀も、全て「無言」で解決(?)していく、すれ違いロマンティック・コメディ! 最後はちゃんと言葉で愛を伝えて、最高のハッピーエンドを迎えます。
【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない
春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。
願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。
そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。
※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
乙女ゲームの悪役令嬢になったから、ヒロインと距離を置いて破滅フラグを回避しようと思ったら……なぜか攻略対象が私に夢中なんですけど!?
猪木洋平@【コミカライズ連載中】
恋愛
「イザベラ、お前との婚約を破棄する!」「はい?」悪役令嬢のイザベラは、婚約者のエドワード王子から婚約の破棄を言い渡されてしまった。男爵家令嬢のアリシアとの真実の愛に目覚めたという理由でだ。さらには義弟のフレッド、騎士見習いのカイン、氷魔法士のオスカーまでもがエドワード王子に同調し、イザベラを責める。そして正義感が暴走した彼らにより、イザベラは殺害されてしまった。「……はっ! ここは……」イザベラが次に目覚めたとき、彼女は七歳に若返っていた。そして、この世界が乙女ゲームだということに気づく。予知夢で見た十年後のバッドエンドを回避するため、七歳の彼女は動き出すのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる