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第2部 第4章 再会と再開
第112話 そろそろ脱走しようかと思います
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「ショウさん成分が足りないので、そろそろ脱走しようかと思います」
「はい?」
メルサイン大神殿の一室にて。ソフィアの発言に、サフラン王女は目を丸くした。
「なんちゃって」
がくり、とサフラン王女が崩れる。
「もう。姉様ったら、なにを仰っているのですか」
「すみません。ショウさん成分が足りないのは本当なのです」
「だからといって脱走だなんて、冗談にしても突飛すぎますわ」
ソフィアはじぃっとサフラン王女を見つめ、やがて微笑を浮かべる。
「実は脱走も冗談ではありません」
「なんちゃって、と仰いましたのに?」
「ショウさん成分が足りないから、という部分が冗談です」
「もう……そのショウさん成分とはなんですの?」
「ショウさんと一緒にいて満たされる気持ち的なものです。このままでは枯れ果ててしまいそうです」
「姉様ったら……」
「それはさておき。最近の兵隊さんの噂によると、また地方で人手が足りなくなったそうで、今度は警備隊からも人が派遣されるそうです」
ソフィアはメルサイン大神殿に来てから、できる限り聞き耳を立てながら生活していた。
ソフィアたちをここまで連れてきた部隊の隊長――リックが色々と便宜を働かせてくれたお陰で、窮屈さとは無縁だった。
用意されたソフィアたちの部屋は、賓客用に整えられた快適なものであったし、監視付きであれば、大神殿の中をある程度自由に動くこともできた。
さらにソフィアは、大神殿内にある、神具や土産物の製造現場にも出入りするようになっていった。そこでソフィアは愕然としたものだ。
巡礼者や観光客に売ったり配ったりする物品であるが、すべてが手作りで、どれも品質が一定でなく、作業効率も悪かった。
軟禁中ではあるものの、うずうずして我慢できず、工程を大改革してしまった。
監視員に宗教的な文句を言われたが、そこはサフラン王女や聖女セシリーが、教義を上手に解釈して話してくれたお陰で事なきを得た。
結局、生産量が増えたので、作業員や僧侶には感謝されるようになった。物作り魂の布教成功である。
とはいえ、高位の僧侶には目を付けられてしまったようで、それ以降はあまり目立つようなことはできていない。
それでも、ソフィアたちが大神殿内で自由に振る舞う姿は、もはや自然なものと化していた。
そうなると警戒も薄れ、聞こえてくる噂話の質も変わってくる。
「――警備隊から人が派遣されるということは、監視の目が少なくなりますわね?」
「そうです。しかもリック隊長さんは今はいません」
色々と便宜してくれたとはいえ仕事は厳しくこなす隊長のリックは、脱走する上でどうかわすか悩みどころだった。それが今は別任務中。
「まさに好機ですわ。どのような計画ですの?」
ソフィアは、上着のポケットから針と糸を取り出した。作業現場から借りてきた物だ。
「スートリア信徒のローブのデザインは覚えておいでですね?」
ソフィアの問いでサフラン王女はだいたい察した。
「まあ。なるほど、そういうことですわね?」
やがて、公務に駆り出されていた聖女セシリーが部屋に戻ってくると、彼女を交えて脱走計画を練り上げていく。
そして数日後。準備を整えたソフィアたちは、さっそく計画を実行した。
まず、ソフィアはいつものように作業現場に顔を出し、生産を手伝う。こうなると長いので、いつも監視役はそのうち居眠りをしてしまう。
その隙に、サフラン王女に縫ってもらった信徒ローブをかぶる。ありあわせの生地で作ったので細部を見られるときついが、遠目ならば気づかれない。
それから大聖堂へ行き、巡礼にやってきた大勢の信徒の中に身を隠す。みんなローブを着た同じ格好だ。
そこでしばらく待てば、手はず通り、サフラン王女と聖女セシリーもやってくる。彼女らも、日課中にふとした隙を突いてローブをかぶってやってきたのだ。
やがて礼拝を終えた信徒たちに紛れて、大神殿の外のほうへと歩みを進めていく。
「上手くいきそうですわね」
「ですが、ドキドキが止まりません。ば、ばれていませんよね? 私、不自然ではありませんよね?」
どこか楽しげなサフラン王女に対し、聖女セシリーは不安で顔がこわばっている。
「大丈夫、その調子です」
かくいうソフィアも、胸のドキドキが止まらない。緊張で喉もからからだ。
「そこの御婦人がた」
「ひゃっ」
だから、警備隊員に声をかけられて、つい声を上げてしまった。
すぐ取り繕い、至って平静な表情で振り返る。
「……なにか?」
「その先は段差になってる。足元に注意してください」
「これはありがとうございます。注意します」
「あっ!」
ソフィアが礼を言ったそばから、聖女セシリーの体勢が崩れた。緊張のしすぎて、足がうまく動かせなかったのかもしれない。
「危ない!」
サフラン王女が受け止め、転倒は防ぐ。だがセシリーのかぶっていたフードがめくれてしまう。
「聖女様!? なぜここに!?」
「走ります!」
気づかれてすぐ、ソフィアはふたりの手を引いて走り出す。
「お待ちを!」
警備隊員は大声を上げながら追ってくる。四方八方からその仲間がやってくる。
どっちに逃げる? 焦りつつ周囲を見渡すと、物陰のほうからこちらに手招きする何者かが見えた。
警備隊員たちは迫っている。迷う暇はない。一か八か。
ソフィアはふたりの手を引き、一緒にその物陰へ飛び込もうとする。
だが一歩遅い。追いつかれ、セシリーの腕が掴まれてしまう。
ダメかと思ったその時。
物陰からローブの男が飛び出し、警備隊員を殴りつけた。セシリーを奪い返す。
「バーンさん!?」
セシリーにバーンと呼ばれた男は、静かに頷いた。
「はい?」
メルサイン大神殿の一室にて。ソフィアの発言に、サフラン王女は目を丸くした。
「なんちゃって」
がくり、とサフラン王女が崩れる。
「もう。姉様ったら、なにを仰っているのですか」
「すみません。ショウさん成分が足りないのは本当なのです」
「だからといって脱走だなんて、冗談にしても突飛すぎますわ」
ソフィアはじぃっとサフラン王女を見つめ、やがて微笑を浮かべる。
「実は脱走も冗談ではありません」
「なんちゃって、と仰いましたのに?」
「ショウさん成分が足りないから、という部分が冗談です」
「もう……そのショウさん成分とはなんですの?」
「ショウさんと一緒にいて満たされる気持ち的なものです。このままでは枯れ果ててしまいそうです」
「姉様ったら……」
「それはさておき。最近の兵隊さんの噂によると、また地方で人手が足りなくなったそうで、今度は警備隊からも人が派遣されるそうです」
ソフィアはメルサイン大神殿に来てから、できる限り聞き耳を立てながら生活していた。
ソフィアたちをここまで連れてきた部隊の隊長――リックが色々と便宜を働かせてくれたお陰で、窮屈さとは無縁だった。
用意されたソフィアたちの部屋は、賓客用に整えられた快適なものであったし、監視付きであれば、大神殿の中をある程度自由に動くこともできた。
さらにソフィアは、大神殿内にある、神具や土産物の製造現場にも出入りするようになっていった。そこでソフィアは愕然としたものだ。
巡礼者や観光客に売ったり配ったりする物品であるが、すべてが手作りで、どれも品質が一定でなく、作業効率も悪かった。
軟禁中ではあるものの、うずうずして我慢できず、工程を大改革してしまった。
監視員に宗教的な文句を言われたが、そこはサフラン王女や聖女セシリーが、教義を上手に解釈して話してくれたお陰で事なきを得た。
結局、生産量が増えたので、作業員や僧侶には感謝されるようになった。物作り魂の布教成功である。
とはいえ、高位の僧侶には目を付けられてしまったようで、それ以降はあまり目立つようなことはできていない。
それでも、ソフィアたちが大神殿内で自由に振る舞う姿は、もはや自然なものと化していた。
そうなると警戒も薄れ、聞こえてくる噂話の質も変わってくる。
「――警備隊から人が派遣されるということは、監視の目が少なくなりますわね?」
「そうです。しかもリック隊長さんは今はいません」
色々と便宜してくれたとはいえ仕事は厳しくこなす隊長のリックは、脱走する上でどうかわすか悩みどころだった。それが今は別任務中。
「まさに好機ですわ。どのような計画ですの?」
ソフィアは、上着のポケットから針と糸を取り出した。作業現場から借りてきた物だ。
「スートリア信徒のローブのデザインは覚えておいでですね?」
ソフィアの問いでサフラン王女はだいたい察した。
「まあ。なるほど、そういうことですわね?」
やがて、公務に駆り出されていた聖女セシリーが部屋に戻ってくると、彼女を交えて脱走計画を練り上げていく。
そして数日後。準備を整えたソフィアたちは、さっそく計画を実行した。
まず、ソフィアはいつものように作業現場に顔を出し、生産を手伝う。こうなると長いので、いつも監視役はそのうち居眠りをしてしまう。
その隙に、サフラン王女に縫ってもらった信徒ローブをかぶる。ありあわせの生地で作ったので細部を見られるときついが、遠目ならば気づかれない。
それから大聖堂へ行き、巡礼にやってきた大勢の信徒の中に身を隠す。みんなローブを着た同じ格好だ。
そこでしばらく待てば、手はず通り、サフラン王女と聖女セシリーもやってくる。彼女らも、日課中にふとした隙を突いてローブをかぶってやってきたのだ。
やがて礼拝を終えた信徒たちに紛れて、大神殿の外のほうへと歩みを進めていく。
「上手くいきそうですわね」
「ですが、ドキドキが止まりません。ば、ばれていませんよね? 私、不自然ではありませんよね?」
どこか楽しげなサフラン王女に対し、聖女セシリーは不安で顔がこわばっている。
「大丈夫、その調子です」
かくいうソフィアも、胸のドキドキが止まらない。緊張で喉もからからだ。
「そこの御婦人がた」
「ひゃっ」
だから、警備隊員に声をかけられて、つい声を上げてしまった。
すぐ取り繕い、至って平静な表情で振り返る。
「……なにか?」
「その先は段差になってる。足元に注意してください」
「これはありがとうございます。注意します」
「あっ!」
ソフィアが礼を言ったそばから、聖女セシリーの体勢が崩れた。緊張のしすぎて、足がうまく動かせなかったのかもしれない。
「危ない!」
サフラン王女が受け止め、転倒は防ぐ。だがセシリーのかぶっていたフードがめくれてしまう。
「聖女様!? なぜここに!?」
「走ります!」
気づかれてすぐ、ソフィアはふたりの手を引いて走り出す。
「お待ちを!」
警備隊員は大声を上げながら追ってくる。四方八方からその仲間がやってくる。
どっちに逃げる? 焦りつつ周囲を見渡すと、物陰のほうからこちらに手招きする何者かが見えた。
警備隊員たちは迫っている。迷う暇はない。一か八か。
ソフィアはふたりの手を引き、一緒にその物陰へ飛び込もうとする。
だが一歩遅い。追いつかれ、セシリーの腕が掴まれてしまう。
ダメかと思ったその時。
物陰からローブの男が飛び出し、警備隊員を殴りつけた。セシリーを奪い返す。
「バーンさん!?」
セシリーにバーンと呼ばれた男は、静かに頷いた。
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