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午後はまるまる
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特訓を終えてフードコートに向かった静子たちを場所取りしていたサクラたちが昼食とともに出迎える。
テーブルに並んでいたのは赤と黄色のストライプで彩られたフランクフルトに一口サイズのドーナッツ。
それに喉の乾きを癒やすためのスポーツドリンクである。
他に希望があれば買い足してもらおうという腹づもりで軽めのモノを用意した彼女たちだが、合流した一行の姿に驚かざるを得ない。
「特訓って言うから多少怪我しても不思議じゃないですけど……何で赤井センパイだけ大怪我なんスか」
4人うち3人については多少の打ち身や腫れの跡は見受けられるものの法術で治療されて治る最中なのが見受けられているのだが喜一の頭だけはギャグ漫画のようなチリチリパーマに変わっていた。
冬子はこの頭を指して大怪我と指摘しており壁のある彼女が気に掛けるほどの様変わりである。
「わたしがモタモタしていたから巻き添えになったんです」
「オレも横から見ていて驚いたよ。姐さんったらやりすぎなんだから」
「仕方がないじゃないか。お見合いじゃ特訓の意味がないんだし」
「でも俺もアオはやり過ぎたと思うぞ。その証拠に同じ条件で相手をしていた斑目くんはアフロにされていないんだしさ」
「そう言われてもなあ」
十にまで責められたアオはポリポリと頭をかいて照れ隠し。
この喜一が受けた被害の原因はすべて特訓中に放った魔法の被害である。
初回と同様にいわゆるお見合いの状態になるたびにアオは稲妻による全方位攻撃を敢行。
その結果、もっとも無防備に魔法を受けたのは狙われるとは思わずに対峙する喜一だった。
「そうそう。静子のほうがアオさんの魔法を食らっているはずなんだからさ。なのに喜一だけそんな頭になっちゃって軟弱なんだから」
「仕方がないだろ。ワイまで巻き添えにするとは思わなかったんだから」
「それでもねぇ……最初の1回は仕方がないにしても以降も全部モロだったし」
「う、うるせえ」
メイのからかいをまぜこぜにしてしまおうと言う態度でドーナツに手を伸ばした喜一は一口で2つ放り込んで口を膨らませた。
(仕方がないじゃねえか。眼の前であんなのが揺れていたらよ)
そう、彼が悶々としながら再び視線を向けたのは静子の胸元。
魔法のダメージで少し生地が傷んだ暴力的なバストだった。
魔法による攻撃を受けて眼の前でダメージを受ける同級生を前にして、喜一は失礼ながら彼女の肢体に見とれてしまう。
喜一は同じ櫛灘寮に住む同級生二人に対して「もしそういう関係になったら喜んで受け入れる」程度に異性として意識していた。
それは男女の壁を感じさせないノリの良さがあるメイに惹かれているのもあるが、それ以上に大人しい静子には肉体的な魅力を感じている。
高校2年生といえば多感な時期。
しかも今日は水着なのだから余計にである。
「まあ見た目が変わっただけだし良いじゃねえか。今日のところはちょっとしたイメチェンってことで」
「お! 斑目は良いことを言う」
「それはそれでお前は少し反省しろよ。途中から赤井くんをアフロにするのが楽しくなっていただろ?」
「う、うん」
十に再び注意を促されたアオは煮えきらない態度で彼の言葉に頷いた。
そのままやや上目遣いに彼を見るアオの目線は何かを伝えたいが言い出せない乙女のもの。
この二人がチグハグな男女関係であると知っているサクラだけがコレに気づいて心の中でニヤニヤとしていた。
テーブルに並んでいたのは赤と黄色のストライプで彩られたフランクフルトに一口サイズのドーナッツ。
それに喉の乾きを癒やすためのスポーツドリンクである。
他に希望があれば買い足してもらおうという腹づもりで軽めのモノを用意した彼女たちだが、合流した一行の姿に驚かざるを得ない。
「特訓って言うから多少怪我しても不思議じゃないですけど……何で赤井センパイだけ大怪我なんスか」
4人うち3人については多少の打ち身や腫れの跡は見受けられるものの法術で治療されて治る最中なのが見受けられているのだが喜一の頭だけはギャグ漫画のようなチリチリパーマに変わっていた。
冬子はこの頭を指して大怪我と指摘しており壁のある彼女が気に掛けるほどの様変わりである。
「わたしがモタモタしていたから巻き添えになったんです」
「オレも横から見ていて驚いたよ。姐さんったらやりすぎなんだから」
「仕方がないじゃないか。お見合いじゃ特訓の意味がないんだし」
「でも俺もアオはやり過ぎたと思うぞ。その証拠に同じ条件で相手をしていた斑目くんはアフロにされていないんだしさ」
「そう言われてもなあ」
十にまで責められたアオはポリポリと頭をかいて照れ隠し。
この喜一が受けた被害の原因はすべて特訓中に放った魔法の被害である。
初回と同様にいわゆるお見合いの状態になるたびにアオは稲妻による全方位攻撃を敢行。
その結果、もっとも無防備に魔法を受けたのは狙われるとは思わずに対峙する喜一だった。
「そうそう。静子のほうがアオさんの魔法を食らっているはずなんだからさ。なのに喜一だけそんな頭になっちゃって軟弱なんだから」
「仕方がないだろ。ワイまで巻き添えにするとは思わなかったんだから」
「それでもねぇ……最初の1回は仕方がないにしても以降も全部モロだったし」
「う、うるせえ」
メイのからかいをまぜこぜにしてしまおうと言う態度でドーナツに手を伸ばした喜一は一口で2つ放り込んで口を膨らませた。
(仕方がないじゃねえか。眼の前であんなのが揺れていたらよ)
そう、彼が悶々としながら再び視線を向けたのは静子の胸元。
魔法のダメージで少し生地が傷んだ暴力的なバストだった。
魔法による攻撃を受けて眼の前でダメージを受ける同級生を前にして、喜一は失礼ながら彼女の肢体に見とれてしまう。
喜一は同じ櫛灘寮に住む同級生二人に対して「もしそういう関係になったら喜んで受け入れる」程度に異性として意識していた。
それは男女の壁を感じさせないノリの良さがあるメイに惹かれているのもあるが、それ以上に大人しい静子には肉体的な魅力を感じている。
高校2年生といえば多感な時期。
しかも今日は水着なのだから余計にである。
「まあ見た目が変わっただけだし良いじゃねえか。今日のところはちょっとしたイメチェンってことで」
「お! 斑目は良いことを言う」
「それはそれでお前は少し反省しろよ。途中から赤井くんをアフロにするのが楽しくなっていただろ?」
「う、うん」
十に再び注意を促されたアオは煮えきらない態度で彼の言葉に頷いた。
そのままやや上目遣いに彼を見るアオの目線は何かを伝えたいが言い出せない乙女のもの。
この二人がチグハグな男女関係であると知っているサクラだけがコレに気づいて心の中でニヤニヤとしていた。
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