チャンスは一瞬、幸せは一時

倫太郎

文字の大きさ
上 下
1 / 5
はじめに

不倫について

しおりを挟む
「罪は一生」

そもそも、この本の題名にはこの言葉が抜けている。

賢人の言葉でもなんでもなく、これは僕の40数年間の人生で得た教訓だ。

もっと多くの人生を経験している先輩方からすれば、若造が分かったような能書きをたれるな!とお叱りを受けそうだが、僕にとってはこの題名の教訓は、いくら歳を重ねても一生変わらないものになるだろう。

仕事、恋愛、試験、欲望、夢、なんでもそうだ。全てにおいて当てはまると思っている。

ではなぜ「罪は一生」という言葉を題名に入れなかったのか。

不倫をしている人達は皆、この認識が大なり小なりあるはずだが、昨今の不倫事情の中では相当薄らいでいる。
もしくは無くなっている人もいるのではないか。

だから「一時の幸せ」を求めて、男女は奔走する。
周りをキョロキョロ見ながら走るやつもいれば、闇雲に走るやつもいる。
ただそれは奔走の仕方が違うだけで、「罪」の意識は先に進めば進むほど見えなくなっていくことに気付いていない。

そう、この僕がまさにそうだ。

これは僕の体験記であり、不倫について書いているものだ。
そして、僕だけじゃなく、不倫をしている全ての人は「罪は一生」が欠けているのだ。

だから、わざと外した。

さぁ「チャンスは一瞬、幸せは一時」を楽しもうではないか。
しおりを挟む

処理中です...