溺愛年下くんのウソと秘密

ルナ

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イケメンから一目惚れってまじっすか

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男性が予約してくれたお店はとてもお洒落で、着回し重視で買ってきた私の洋服が
とても浮いているような気持ちになった。

「あかりさん!こっちこっち!!」

そんな私を気にもしない詩織は私の腕に手を回し男性が待っている個室へ連れていく。

「こんばんは~!はじめまして~~!!!」

詩織の声に男性陣の目線が詩織のほうへ向く。

…あれ?なんか。
童顔?若く見える。

「はじめまして~!詩織ちゃん!!マッチングアプリで連絡取ってた、陸!」

「陸君、写メと全然変わらないね、かっこいいじゃん!!」

詩織は陸君の向いの席に座りながら小声で、今日あたり~~!
とささやいてきた。
マッチングアプリは写メの詐欺が多いらしい。
写真と変わらない人が来ただけでも詩織の中では当たりらしい。

ガチャンッ

騒々しい音に目を向けると、私の向いに座っていた男性がグラスを倒したらしい。
慌ててこぼれたウーロン茶を拭いていた。

「店員さん、すみませんが、飲み物をこぼしてしまったみたいなので
 拭きタオル少し多めにもらえませんか?」

詩織と陸君が会って早々いい感じになっているのを見た私は、
零れたウーロン茶の掃除に集中することにした。

「洋服、濡れてないですか?」

店員さんからもらったタオルで零れた水滴を拭きながら、ふと男性の方を
見上げると、そこには現実世界では見た事がないほどのイケメンが立っていた。

「…洋服は濡れてないです、大丈夫。ありがとうございます。」

ずっと席から立ったまま私を見つめるイケメン。
てかこの子…肌綺麗…。
どこぞの韓国ドラマからやってきたのですか?
それとも実は人間じゃなくロボット?

「あ、あの…」

声もイケボかよ、完璧すぎる。

「あの、隣に座ってもいいですか?こぼしたウーロン茶は拭いたんですけど、
 冷たくて…」

イケメンが私の隣に座ってくれるの?
何、神様からのプレゼントですか?

「私の隣でよければどうぞ座ってください」

冷静を装っても頭の中はパニック。
詩織に助けを求めようとしたが、詩織は陸君との会話に夢中。
お茶をこぼした事すら気づいていなかった。
まさに二人の世界に入り込んでいる。

私の隣に座ったイケメンは零れたお茶を拭いたタオルを持ったまま
私の顔をジっと見ている。
そりゃ、イケメンからしたら、こんなズボラな恰好している女、見る機会も
ないだろうけど…。
あまり見られると、とても気まづい。

「私の顔に何かついてますか?」

「あっ、いえ…何もついていないです」

「新しい飲み物何か頼みますか?」

「じゃあ、ウーロン茶お願いします」

この人も私と同じで、人見知りな部分があるのかしら。
モジモジしながらも私の顔をずっとのぞき込むイケメン。

この状況に耐え切れなくなった私はお手洗いに避難する事にした。

席を立つ私を見上げ少し寂しそうな顔をするイケメン。
もう、一体なんなの…

そんな顔するイケメンに気づかない振りしてお手洗いに避難した私。
胸に手を充てると、久しぶりに高鳴ってる心臓。
こんなドキドキしたのは、あの韓国ドラマの推しを見つけた時以来。

テレビの向こう側ではなく、今目の前に居た人に対してドキドキするなんて
しばらく無かった。

高鳴った心臓を落ち着かせ、深呼吸した私がトイレから出ると
そこにはあのイケメンの姿があった。

「…え?」

「俺、いや、僕、丹羽 瑛太と申します!お姉さんに一目惚れしました!!
 よかったら名前と連絡先を教えてくれませんか!?」



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