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叶わなかった未来4
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ーヒントー
振り返ると、そこには鏡に写る、“私”がいた。
フレームのない等身大の鏡だ。
鏡を見て気づいたことがある。
これは“今”を写してはいない。
それに、鏡に触れようとした指先が向こうへ通り抜けてしまう。
少年がいた方に振り返ると、居たはずの彼は、いつの間にか消えていた。
私は扉を潜るように、鏡の中に体を入れた。
硝子の空間を出ると、また畳の部屋に戻っていた。
今度は、カノジョのお母さんと一緒にいた、眼鏡をかけたもう一人の女性の姿があった。
眼鏡の女性は、私を見て言った。
「あなたも閉じ込められたのね。でも、大丈夫。この箪笥に部屋の鍵を隠しておいたはずだから」
だが、鍵が見つからないのか、眼鏡の女性は「あれ?おかしいわ」と呟き、箪笥の中に顔を突っ込んでいく。
私は窓際に置かれた、古い書き物机が気になった。
書き物机の引き出しを開ける。すると、そこには赤い筒ーー万華鏡が入っていた。
どこからか、小さくピアノの音が聞こえてくる。
「ピアノの音がしませんか」
そう尋ねると、眼鏡の女性は首を横に振った。
「いいえ、何も聞こえません」
私はよく耳をそばだてた。
そして、気がついた。ピアノの音は万華鏡からしていた。
私は万華鏡を覗いてみた。
振り返ると、そこには鏡に写る、“私”がいた。
フレームのない等身大の鏡だ。
鏡を見て気づいたことがある。
これは“今”を写してはいない。
それに、鏡に触れようとした指先が向こうへ通り抜けてしまう。
少年がいた方に振り返ると、居たはずの彼は、いつの間にか消えていた。
私は扉を潜るように、鏡の中に体を入れた。
硝子の空間を出ると、また畳の部屋に戻っていた。
今度は、カノジョのお母さんと一緒にいた、眼鏡をかけたもう一人の女性の姿があった。
眼鏡の女性は、私を見て言った。
「あなたも閉じ込められたのね。でも、大丈夫。この箪笥に部屋の鍵を隠しておいたはずだから」
だが、鍵が見つからないのか、眼鏡の女性は「あれ?おかしいわ」と呟き、箪笥の中に顔を突っ込んでいく。
私は窓際に置かれた、古い書き物机が気になった。
書き物机の引き出しを開ける。すると、そこには赤い筒ーー万華鏡が入っていた。
どこからか、小さくピアノの音が聞こえてくる。
「ピアノの音がしませんか」
そう尋ねると、眼鏡の女性は首を横に振った。
「いいえ、何も聞こえません」
私はよく耳をそばだてた。
そして、気がついた。ピアノの音は万華鏡からしていた。
私は万華鏡を覗いてみた。
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