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第102話:イヴリンの器。
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巨竜ヴァルゴノヴァ……そいつが六竜全ての大本?
「ヴァルゴノヴァ本体はどうなったんだ?」
「ヴァルゴノヴァはもう存在しませんわ。正確には私達六竜はヴァルゴノヴァから生み出された、というよりは……ヴァルゴノヴァが分かれてそれぞれが自我を持ったのよ」
「じゃあ、そいつが全ての大本なんだな……」
そんな話はどこの神話やおとぎ話にも伝わっていない。俺が知らないだけかもしれないが。
「話が逸れましたが、私達は六つに分かれたわけじゃないの」
「どういう意味だ? 六つじゃない……? それより多かったとか?」
「そうよ。本来はもっと多かったの。でも主に力を振り分けられたのが私達六体というわけ」
「だったらそれ以外はどうなったんだ?」
アルマは軽く首を振る。
「それがイヴリンの器よ」
ようやく話が戻ってきたな……。
「で、そのイヴリンの器ってのは……」
「悪意の塊ですわ」
「えっ」
俺は思わず返事をする事が出来なかった。
その言葉の意味を図りかねている。
「ヴァルゴノヴァは私達六竜と……イヴリンという悪魔を生み出したのですわ」
「悪魔? 竜じゃなくて?」
「悪魔です。少なくとも私達はそう呼んでいますわ」
悪魔……その言葉を聞いて俺がまず思い出したのはキララだった。
キララの外見はまさに悪魔そのものだったように思う。
「イヴリンってのは一人なのか?」
「はい。イヴリンは一人です。しかし……イヴリンの器は一つではありません」
よく言っている意味がわからない。
アルマは俺の疑問はお見通しのようで、軽く微笑みながら先を続けた。
「イヴリンというのはヴァルゴノヴァから染み出た悪意の塊のような物なのですわ。しかし形を持たない……亡霊のような存在です。それは時に人間に憑りついて悪事を成したりします。この世界の歴史上大きな悪事を成した者、圧制者として有名な王などはもしかしたらイヴリンが関与していた可能性すらあります」
イヴリン。そう聞くと確かに悪魔って言葉がしっくりくるかもしれない。
「しかし、イヴリンは形を持たぬ故に大した力を発揮する事が出来ません。特例を除いては……」
特例、というのがイヴリンの器って所か?
「イヴリンというのは形のない悪意の塊。イヴリンの器というのはその逆で空っぽの器ですわ」
「そのイヴリンの器ってのもヴァルゴノヴァから?」
「はい。これはただの推論なのですが、私達六竜のできそこないではないかと……」
六竜のできそこない。その表現はなんだかしっくりくるようでいてピンとこない不思議な感じだった。
多分だけど、器の中に納まるべき力が納まった物が六竜となり、そうならなかったのがイヴリンなんだろう。
「イヴリンってのが六竜になりそこなった思念体みたいなもんだとして、なんで器が複数あるんだ?」
「それは分かりません。もしかしたら私がしらないだけでイヴリンのような者が他にもいるのかもしれませんし」
それは出来れば考えたくないな……。
ただでさえここに来て新しい情報が沢山出てきて頭パンクしそうだってのに。
「器だけならどうという事はないんだろう?」
ゲオルは明らかに警戒していた。ただの空っぽな器だとしたら大した問題じゃないと思うんだが……。
「あぁ、それでしたら簡単ですわ」
アルマは唇に人差し指を当てながら、どう言おうか悩んでいる。
「簡単って……まさかネコがイヴリンだとでも?」
「あら、怒るかと思ってその言い方以外を考えていたのに意味がありませんでしたわね。その通りです。ゲオルはユイシスさんが実はイヴリンで、既に器を手に入れている可能性を考慮したんでしょう」
「あのアホが悪魔だなんて事はまずねぇから大丈夫だろ。それより、イヴリンが器を手に入れるとそんなにまずいのか? まるで前例があるみたいな言い方じゃないか」
「前例はあります。もう何百年も前の話になりますが、一度イヴリンが器を手に入れた事がありました」
冗談で言ったつもりだったのに本当に前例があったらしい。
なんだか胸がそわそわして、無意識に辺りを見渡してしまった。
イリスは興味なさそうに蝶々を追いかけているし、おっちゃんは凹んでるアリアを慰めている。かむろは言いつけ通り座ってじっとしていた。気のせいか少々頬が上気しているように見える。
ゲオルは眉間に皺を寄せて俺とアルマを見ていたし、アルマは不敵に笑っている。
アルマって、とてもまともな奴に見えて実はかなり性格悪いんじゃ……。
「続けていいかしら? 以前イヴリンが器を手に入れた時、それはもう傍若無人に暴れ回りこの世界は混沌に染まりました。それを討伐したのは当時の勇者とその仲間達、そして共に戦った六竜の一人マリウス」
話に六竜が出てきたのも驚きだが、当時の勇者がイヴリンを……?
「まさかそのイヴリンって奴は……」
「そうですね。後世で魔王という呼び名をつけられている存在です。魔物を操る強力な存在を魔王と呼ぶのはおそらくここから始まったのでしょう。そして勇者も」
イヴリンが初代魔王……?
そしてそこから勇者という存在が生まれた。
勇者や魔王にすら六竜が関係していて、そしてそれらの大本はヴァルゴノヴァとかいう巨竜で、俺は今六竜の一人で、勇者で魔王なキララに狙われていて、ネコはイヴリンの器?
……はは、どうかしてる。いい加減頭痛くなってきた。
「私が先にこの器を確保できたのは僥倖でした。器に入って初めて分かったのですが、消えかけていた私ですら全盛期に近い力を取り戻しました。イヴリンにとっても最高の身体でしょうね」
……待てよ?
そもそもなぜネコがイヴリンの器なんだ?
――――――――――――――――――――――――
固有名詞ラッシュになってしまい申し訳ありません(;´∀`)
ヴァルゴノヴァ=六竜の大元
イヴリン=やばい
器=イヴリンが入るとやばい
とりあえずこれだけ把握出来れば大丈夫です!(笑)
「ヴァルゴノヴァ本体はどうなったんだ?」
「ヴァルゴノヴァはもう存在しませんわ。正確には私達六竜はヴァルゴノヴァから生み出された、というよりは……ヴァルゴノヴァが分かれてそれぞれが自我を持ったのよ」
「じゃあ、そいつが全ての大本なんだな……」
そんな話はどこの神話やおとぎ話にも伝わっていない。俺が知らないだけかもしれないが。
「話が逸れましたが、私達は六つに分かれたわけじゃないの」
「どういう意味だ? 六つじゃない……? それより多かったとか?」
「そうよ。本来はもっと多かったの。でも主に力を振り分けられたのが私達六体というわけ」
「だったらそれ以外はどうなったんだ?」
アルマは軽く首を振る。
「それがイヴリンの器よ」
ようやく話が戻ってきたな……。
「で、そのイヴリンの器ってのは……」
「悪意の塊ですわ」
「えっ」
俺は思わず返事をする事が出来なかった。
その言葉の意味を図りかねている。
「ヴァルゴノヴァは私達六竜と……イヴリンという悪魔を生み出したのですわ」
「悪魔? 竜じゃなくて?」
「悪魔です。少なくとも私達はそう呼んでいますわ」
悪魔……その言葉を聞いて俺がまず思い出したのはキララだった。
キララの外見はまさに悪魔そのものだったように思う。
「イヴリンってのは一人なのか?」
「はい。イヴリンは一人です。しかし……イヴリンの器は一つではありません」
よく言っている意味がわからない。
アルマは俺の疑問はお見通しのようで、軽く微笑みながら先を続けた。
「イヴリンというのはヴァルゴノヴァから染み出た悪意の塊のような物なのですわ。しかし形を持たない……亡霊のような存在です。それは時に人間に憑りついて悪事を成したりします。この世界の歴史上大きな悪事を成した者、圧制者として有名な王などはもしかしたらイヴリンが関与していた可能性すらあります」
イヴリン。そう聞くと確かに悪魔って言葉がしっくりくるかもしれない。
「しかし、イヴリンは形を持たぬ故に大した力を発揮する事が出来ません。特例を除いては……」
特例、というのがイヴリンの器って所か?
「イヴリンというのは形のない悪意の塊。イヴリンの器というのはその逆で空っぽの器ですわ」
「そのイヴリンの器ってのもヴァルゴノヴァから?」
「はい。これはただの推論なのですが、私達六竜のできそこないではないかと……」
六竜のできそこない。その表現はなんだかしっくりくるようでいてピンとこない不思議な感じだった。
多分だけど、器の中に納まるべき力が納まった物が六竜となり、そうならなかったのがイヴリンなんだろう。
「イヴリンってのが六竜になりそこなった思念体みたいなもんだとして、なんで器が複数あるんだ?」
「それは分かりません。もしかしたら私がしらないだけでイヴリンのような者が他にもいるのかもしれませんし」
それは出来れば考えたくないな……。
ただでさえここに来て新しい情報が沢山出てきて頭パンクしそうだってのに。
「器だけならどうという事はないんだろう?」
ゲオルは明らかに警戒していた。ただの空っぽな器だとしたら大した問題じゃないと思うんだが……。
「あぁ、それでしたら簡単ですわ」
アルマは唇に人差し指を当てながら、どう言おうか悩んでいる。
「簡単って……まさかネコがイヴリンだとでも?」
「あら、怒るかと思ってその言い方以外を考えていたのに意味がありませんでしたわね。その通りです。ゲオルはユイシスさんが実はイヴリンで、既に器を手に入れている可能性を考慮したんでしょう」
「あのアホが悪魔だなんて事はまずねぇから大丈夫だろ。それより、イヴリンが器を手に入れるとそんなにまずいのか? まるで前例があるみたいな言い方じゃないか」
「前例はあります。もう何百年も前の話になりますが、一度イヴリンが器を手に入れた事がありました」
冗談で言ったつもりだったのに本当に前例があったらしい。
なんだか胸がそわそわして、無意識に辺りを見渡してしまった。
イリスは興味なさそうに蝶々を追いかけているし、おっちゃんは凹んでるアリアを慰めている。かむろは言いつけ通り座ってじっとしていた。気のせいか少々頬が上気しているように見える。
ゲオルは眉間に皺を寄せて俺とアルマを見ていたし、アルマは不敵に笑っている。
アルマって、とてもまともな奴に見えて実はかなり性格悪いんじゃ……。
「続けていいかしら? 以前イヴリンが器を手に入れた時、それはもう傍若無人に暴れ回りこの世界は混沌に染まりました。それを討伐したのは当時の勇者とその仲間達、そして共に戦った六竜の一人マリウス」
話に六竜が出てきたのも驚きだが、当時の勇者がイヴリンを……?
「まさかそのイヴリンって奴は……」
「そうですね。後世で魔王という呼び名をつけられている存在です。魔物を操る強力な存在を魔王と呼ぶのはおそらくここから始まったのでしょう。そして勇者も」
イヴリンが初代魔王……?
そしてそこから勇者という存在が生まれた。
勇者や魔王にすら六竜が関係していて、そしてそれらの大本はヴァルゴノヴァとかいう巨竜で、俺は今六竜の一人で、勇者で魔王なキララに狙われていて、ネコはイヴリンの器?
……はは、どうかしてる。いい加減頭痛くなってきた。
「私が先にこの器を確保できたのは僥倖でした。器に入って初めて分かったのですが、消えかけていた私ですら全盛期に近い力を取り戻しました。イヴリンにとっても最高の身体でしょうね」
……待てよ?
そもそもなぜネコがイヴリンの器なんだ?
――――――――――――――――――――――――
固有名詞ラッシュになってしまい申し訳ありません(;´∀`)
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