★完結!★【転生はもう結構です!】崖から落とされ死んだ俺は生き返って復讐を誓うけど困ってるドラゴン助けたら女になって娘が出来ました。

monaka

文字の大きさ
220 / 476

第214話:そんなんでも母親。

しおりを挟む

「一人でなどダメに決まっているでしょう!? それならレジスタンスを二手に分けて……」

「馬鹿者め。お主等だけで一か所攻め落とす事すら儂は不安なのじゃ。戦力分散などできるものか」

 確かにレジスタンス総勢百名ほどで五百は居るだろう拠点を落とすのはなかなかに厳しい物があるだろう。分散してる余裕など有る筈がない。

「しかし、それなら……せめて私だけでもボスの傍に……!」

「ならぬ。ヨーキスはレジスタンスの指揮をせよ。お主にしか任せられん。ダンゲルはあの性格じゃからのう」

「しかしボス一人だけなど認められるはずもありません!」

 ……ダンゲルって奴がどんな性格かは分からないが、ラムの言い方から察するに指揮を任せられるタイプではないんだろう。
 ならヨーキスはレジスタンスにとって必要な人材だ。

 ラムの術式はかなりの物だし、きっと単騎で拠点の一つくらいならいけると思うが、俺も心配ではある。

「……なら俺達が攻める拠点には俺だけで行く。レジスタンスにはレナ、ラムにイリスをつける」

 出来れば三人一緒に行動したかったが、今はそうするのが一番だろう。

 ギャルンが絡んでなきゃいいんだけどな。
 誰にもヘルプを頼めない状況であんな奴相手にすると考えただけで気分が悪くなる。

「レナは対複数に特化しているからレジスタンスの力になるだろう。イリスはこう見えて俺の……イルヴァリースの娘だからな。めちゃくちゃ強いぞ? それなら安心だろう?」

「う、うむ……そういう事であれば……」

 ヨーキスが悔しそうに頷く。俺達を全面的に否定できる状態じゃないからこいつも葛藤しているんだろう。

「なんと、儂らの部隊にまで力を貸してくれるんじゃな……なんと礼を言っていいものか」

「いいって事よ。それより、二人はそれでいいか?」

 俺の背後で何故か脇腹をつつき合う遊びをしてた二人に声をかける。

「私はいいよ。ミナトがそうしろっていうならやる。その代わりご褒美期待してるからね?」

「お、おう……考えとくわ。イリスは?」

「あたしもいいよ? ラムちゃんともっと仲良くなりたいし♪」

「だからラムちゃんと……まぁよかろう。イルヴァリースの娘が一緒となれば心強いのじゃ。こちらこそよろしく頼むのじゃ」

「イリス、だよラムちゃん♪」

 ラムの話をちゃんと聞いてるんだかいないんだか、イリスは自分の名前をちゃんと覚えてほしいらしくそこだけ突っ込んだ。

「う、うむ……ではイリスよ。頼んだのじゃ」

「まっかせてー♪ 邪魔する奴等は全ぶっころだから!」

 ……イリスはきっと今言ったように実行に移すだろう。
 敵だと認識したのならばそれが魔物だろうが人間だろうが嬉々として殺せる。

 それが頼もしくもあり、恐ろしい所でもあり、不安な所だ。

 だからと言ってこんな時に人間を殺すのは良くない、なんて説教をする気はない。無駄だ。
 むしろ迷いを生みかねない。

 親としては歯痒いところだ。

『イリスももう子供じゃないのよ。親の姿からきちんと学習してるわ』

 ……それが不安なんだろうがよ……。

 何せ本来見本になるべき親の俺が復讐の為に元仲間を殺す旅をしてたんだから。

『後悔してる?』
 ……いや、後悔は無い。俺は人としてはダメな事ばかりしてきただろうけど、それを後悔した事も間違った事だと思ってもいないさ。

『だったら大丈夫よ。イリスを信じてあげなさい』

 ……やっぱりそんなんでもお前はイリスの母親なんだな。

『そんなんでも、は余計よ』
 すまん。

『分かればよろしいっ♪ ……それに人としてダメって言うけど君今人間じゃないし』
 お前もそれ一言余計だね?

「よし、善は急げじゃ! 決行は二日後! ヨーキス、急いで各地に散ったレジスタンスたちを一同に集めよ!」

「はっ、仰せの通りに!」

 ヨーキスはラムに深々と頭を下げ、次に俺達を睨む。

「私が居ないからといってくれぐれもボスに妙な真似はするなよ……!」

 妙な事ってなんだよ……。
『ろりこんがバレているわ……』
 はいはいどうせろりこんですよ。
『み、ミナト君が認めた……!』
 はいはいうっせーうっせーうっせーわ。

『……嫌い』
 そりゃ光栄だね。

 というか……。
 ヨーキスの奴は俺が目を合わせたらだらだら冷や汗かいて目を逸らした。

「まだ怖がってんじゃねぇかよ……無理して文句言わなくても取って食ったりしねぇって言ったろ?」

「た、頼んだぞ!」

 ヨーキスはそう言い放つとすたこらと小屋から出ていった。

「なんかすまんのう。ヨーキスも、儂も……まだ六竜が目の前に居るという恐怖が抜けんのじゃ」

「分からんでもないからいいさ。俺だって初めてイルヴァリースと会った時は絶望したもんだ。むしろ半分は人間だから心配しなくていい」

「そ、そうか……うむ、信頼して良いのじゃな?」

 やっぱり誰かさんのせいでかなり不安にさせちまってるなぁ。

『誰の事かしらね? どこかのロリペド犯罪者のせいかもしれないわね!』
 まだ怒ってんのかお前……。

『ふんっだ!』
 こいつ……!

「まぁ俺は半分人間だがラムちゃんと一緒に行くイリスは正真正銘イルヴァリースの娘だから気を付けてくれよ?」

「……儂、今から震えが止まらんのじゃが」

「大丈夫。ラムちゃんが裏切ったりしなければイリスは敵だけをぶっころしてくれるよ」

「……は、はは……それは、心強いのじゃ……」

『……イライラしたからって幼女にフラストレーションぶちまけるなんて最低ね』

 否定はしねぇけど言い方もうちょっとなんとかなんねぇの?


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた

季未
ファンタジー
【書き溜めがなくなるまで高頻度更新!♡٩( 'ω' )و】 気がつくとダンジョンコア(石)になっていた。 手持ちの資源はわずか。迫りくる野生の魔物やコアを狙う冒険者たち。 頼れるのは怪しげな「魔物ガチャ」だけ!? 傷ついた少女・リナを保護したことをきっかけにダンジョンは急速に進化を始める。 罠を張り巡らせた塔を建築し、資源を集め、強力な魔物をガチャで召喚! 人間と魔族、どこの勢力にも属さない独立した「最強のダンジョン」が今、産声を上げる!

異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜

KeyBow
ファンタジー
 間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。  何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。  召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!  しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・  いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。  その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。  上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。  またぺったんこですか?・・・

魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた

黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。 名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。 絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。 運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。 熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。 そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。 これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。 「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」 知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

処理中です...