★完結!★【転生はもう結構です!】崖から落とされ死んだ俺は生き返って復讐を誓うけど困ってるドラゴン助けたら女になって娘が出来ました。

monaka

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第411話:災厄去ってまた災厄。

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『それは多分……』

 仮説、ではあるがママドラが説明してくれた。
 ラムはランガムで種により暴走した教祖にやられた。
 ネコに回復してもらったが体内から組織を破壊されていて完全に治すのは無理だという話だった。

 しかし本当にそうだろうか?
 確かに今の方がネコの能力とアルマの同調が進み相乗効果で回復力が上がっている。
 とはいえ、あの時既にネコは吹き飛んだ人体を元に戻す事が出来るほどの力を有していた。

 つまり、何か回復を阻害する原因があったのだろう。

『私はずっと不思議だったのよ。でもこれだったら説明がつくでしょ?』

 確かにそうだ。
 ラムの足は組織が破壊されていただけではなく、きっとあの種の魔力に汚染されていたのだ。

 結果的にラムはネコの治癒で一命を取り留めたが、それのせいで自分の足で歩くことが出来なくなった。

 魔物化を治す為に種の魔力と逆波数魔力を流す事、そして強化されたネコの力……ラムの足を治す為に必要なのはその二つだった。

 今回の件で治ったのは完全に偶然で、リリィの力を借りずともこの二人が力を合わせれば治療する事は可能だっただろう。

 でも、リリィの力が無ければそれに気付く事が出来なかった。

 本当にこの行き遅れアホ女は……やってくれるぜ。

「ラムちゃん良かったですねぇ~♪」
「うんっ、うんっ、本当に嬉しいのじゃ……」

 今までラムは足が動かない事くらいどうってことないという態度を取ってきたが、この様子を見る限り……ずっと我慢していたんだろう。

 俺のせいでこうなったと、俺に思わせない為に辛さを押し込んで耐えていたんだ。

「ラムちゃん」

「な、なんじゃ……?」

 真っ赤な目でラムが顔を上げる。俺は彼女をそっと抱きしめた。

「今までずっと辛い思いさせてごめんな」

「なっ、何を……ずるいのじゃ……今、そんなこと、言われたら……な、ないでしまうじゃろうがぁ……」

「あのー? もしもーし。そこでイチャイチャしてないで早く街の方確認しにいきませんかー? わらわの功績はこんなもんじゃないですよー? 早くもっともっと讃えてほしいですー」

 リリィ……この空気でよくそんな事言えるなこいつ。

 ……でも確かにそれはそうだな。

「ラムちゃん、立てるか?」

「うむ、もう……立てるのじゃ」

 ラムは自分で立ち上がり、俺の腰のあたりにぎゅっと抱き着いてから「よしっ! じゃあ街の様子を見に行くのじゃっ!」と元気よく笑った。

「よし、じゃあまずはダリルから見ていこう」

 ……その後、俺達が王都へ向かうと何が起きたのか分からないといった顔をした人々が、荒れ狂った街に頭を抱えていた。

 その中にローラ達の姿も見つけ一安心した俺は、皆にあの菓子はもう食べるなと説明して回った。

『ミナト! ミナト……! いったい何をした!?』

 お、意外と遅かったな。

『いったいどんな手を使えばこれだけ広範囲の人々を一斉に治療する事が出きるのだ!? 説明しろ!』

 うるせぇなぁ……ラムに魔力波数調べてもらって逆波数の魔力を流して同時にネコに治癒をかけてもらってだな……。

『それだけでは世界中で一斉に人間が元に戻った理由にはならないだろう!?』

 おいどうしたんだよ珍しくせっかちだな。

『いいから早く教えるのだ。いったい何をどうやった?』

 シルヴァはいつになく大興奮だった。
 ここまで速く、しかも俺達だけで結果を出すとは思ってなかったんだろう。

 全部リリィのおかげだよ。

『……彼女の? リリィは確かに魔法を一通り使える才能は有していたしマリウスの索敵能力も使用可能だが……』

 言っとくけどな、あの女はバケモンだぞ。
 自分で魔法を作り出す事が出来る。土からゴーレム作ってその辺の精霊をぶち込んで自在に操ったり、ネコとラムの力を世界中に拡散させたりな。

『……なんと』

 シルヴァは完全に沈黙した。
 それがどういう感情なのかは俺には分からないが、少なからずリリィに対する見方、考え方が変わった事だろう。

 でさ、さすがに世界を救った救世主様の願い事くらいは聞いてくれるよな?

『……?』

 リリィがお前とデートしたいんだとさ。言っておくけど拒否権ねぇからな?

『ふふ、なるほどな……それくらいでいいのならいくらでも付き合うと伝えてくれ。出来る限り労ってやらねばな』

 そうしてやってくれ。
 ……というかその反応って事は本当に世界中の魔物化した人間が元に戻ったと思っていいんだな?

『全てを確認している訳ではないがほぼ間違いあるまい』

 本当にこんな無茶を通してしまうとはリリィ……恐ろしい女だ。

 バシュゥゥゥゥゥン!!

 その時、轟音が響き渡った。

「な、なんじゃなんじゃっ!?」
「ごしゅじん、何ですかあれ!?」
「わ、わらわは何もしてないですからねーっ!?」

『な、何事だ!?』

 突然、街から光の柱がどこかへ向かって立ち上った。

 その現象はどうやらシルヴァの方でも起きているらしい。

 シルヴァ! 何が起きた!?

『分らん! 突然光の柱が……! これは、どこか一点へ向かっている……!』

 俺が空へ移動し、光の向かう先を見ると、確かにどこか一点へ向けて各地から光の柱が向かっている。

「おいおいなんかやべぇぞコレは……!」

『一度ミナトの家で合流しよう。すぐに来れるな?』

 あ、あぁ。

 ……今度は一体何が始まったってんだよ。

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