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第5話 二人の晩餐会
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「そうでしょう? 領地で取れるハーブをブレンドして作ったハーブティーなんですよ」
領地で取れたハーブを使ったお茶をエレインに褒められて、心なしか侯爵の声も弾んでいるようだ。
「こんな口当たりが滑らかで、香りの良いハーブティーは初めてです」
「葉が上質なのもそうですが、抽出時間も美味しく淹れるポイントなんです」
「そう言えば、先程も侯爵自らが淹れてらした……」
何から何まで普通ではないのでうっかり見逃していたが、侯爵が手ずからお茶を淹れるなどまず有り得ない。
「折角良いものですから、領主の私ぐらい美味しく飲んであげたいのです」
「侯爵……」
質の良いハーブでも、噂の所為で売れない。何とも勿体ない話だ。
「何とかやってみます、なんて言いましたけど、実際は私はただの商人の娘ってだけで何の能力もありません。まあ、多少商売のことは知ってますけど、魔法は使えませんから呪いを解くことも出来ません」
エレインは少し自嘲的に笑った後、ハーブティーのカップを置いてカッと目を見開く。
「ですが、為せば成る為さねば成らぬ何事も、ですよ! とにかくこの危機的な財政状況を打開出来るよう頑張りましょう!」
立ち上がって拳を突き上げるエレイン。そんな彼女の思わぬやる気にハイラムは圧倒された。そんな様子のハイラムに気が付いて、エレインは急に恥ずかしくなって、再び座った。
「すみません。烏滸がましい口を……」
「いいえ。そんなことないですよ……」
何故か二人とも照れて、しばし無言でハーブティーを飲んだ。ハイラムは奇妙に歪んだ口元の穴から器用にハーブティーを飲んでいる。
ちゃんと飲んでる……って当然か。仮面が取れない以上、それに適応するしかないんだもの。
感心して見ていたエレインがはっと我に帰り、ハイラムに少々聞き辛いことを尋ねてみる。
「それで、あの……その、夫婦生活の、ことなん、ですけど……」
「はい?」
「その……子供のこと、とか……」
「あっ……いえ、そういうことはしなくて大丈夫です。私もこんな仮面をしてますし……」
とても自分に対して女性がそんな気持ちにならないということをハイラムは充分理解していた。彼の言葉にエレインはほっと安堵のため息を吐いた。
「そ、そうですよね。良かった……」
「え、ええ。そうですとも……それでは、失礼しますね。夕食の支度が整ったら呼びに来ます」
二人とも何故か妙に気恥ずかしい空気を醸し出し、ハイラムは空になった茶器を片付けてそそくさと部屋を出て行った。それをエレインはそわそわした気持ちで見送る。そして一拍置いて、ふーっとため息を吐いた。
「でも、一体私に何が出来るのかしら……」
家が商人だからといって、エレインは別にそこで働いたことがあるわけではない。侯爵家の財政を立て直す具体的な方策なんてとても思い付かない。
「だからと言って、このまま、というわけにはいかないわ」
侯爵の為人に触れて、エレインは何となく彼の力になりたいと思うようになっていた。
少なくとも、今まで会ってきた貴族の中でダントツに出来た人、というか優しい人だもの。平民の私にすら偉ぶらないし。何とか出来ないかな、という気持ちは本当よ。
「まずは父と兄に相談してみようかしら?」
それが良いのかもしれない。まずは売れる物をきちんとした値段で売れるようにしなくては。それに、人手を確保して、お屋敷も修繕したいし、庭だって手入れしないと……ああ、やることがいっぱいだわ。これも乗り掛かった、というか乗っちゃった舟よ。やれるだけのことはやってみなくちゃ。
エレインはよしっと立ち上がって、手紙を書くべく紙と万年筆を手に取った。
***
日が落ちてすっかり暗くなった頃、エレインの部屋の扉を誰かが叩く。
「はい?」
「エレインさん、夕食の準備が整いました」
穏やかな声音で呼び掛けられ、エレインは行きます、と答えて部屋からでる。夜になり薄暗い廊下で陰影の濃くなった断末魔の叫びを上げる仮面を見ると、違うと分かっていても死神かも、と思わせるものがあった。
やっぱりちょっと怖いかも……。
侯爵の為に何かしたい、と決意したばかりだが、怖いものは怖かった。
「エレインさん?」
「な、何でもないです。お腹すいちゃいましたねっ」
じっと仮面を見つめていたので、ハイラムに不審がられてしまった。エレインは誤魔化すように笑顔で腹部を摩った。
「そんな大したものはお出し出来ませんが……」
ハイラムはエレインの舌と胃袋を満たせるか心配しているようだ。
「い、いえ、そんな。私好き嫌いはありませんから、大丈夫です」
ハイラムに案内され食堂に入ると、長いダイニングテーブルの隅に向かい合って食器が置かれているのが見えた。二人はそこへ座る。エレインはそわそわと周囲を見る。ダイニングテーブルには色とりどりの花が美しく飾ってあった。いつも活けてあるのか、あるいは結婚した記念に用意したものだろうか、とエレインが考えていると食前酒が運ばれてきた。淡い黄金色で、口に含むと弱めの炭酸がシュワリ、と広がる。
アルコールに刺激され、食欲が湧いてきた。
一体どんなお料理が運ばれてくるのかしら?
楽しみな反面、侯爵の怖い仮面と向き合って食べると、何だかこれが最後の晩餐になるのでは、という気がしてくる。年季の入った燭台に刺さる長い蝋燭の炎に照らされている仮面は不気味さがいや増していた。
いけない、いけない、侯爵は別に”本物”じゃないんだから。
まず運ばれてきた前菜は、サラダを添えた鶏肉と豆のテリーヌ。
うん。豚のレバーよりもあっさりしていて食べやすいわ。豆の食感がアクセントになっていていい感じ。
スープは、じっくりと煮込まれたコンソメスープ。牛骨や鶏ガラの出汁の旨味と煮込まれた野菜やスパイスの味がまろやかに調和している。
なんて飲みやすいの。濃過ぎず薄過ぎず絶品だわ。
次はポワゾン(魚料理)。白身魚の香草パン粉焼きだ。
衣のチーズとハーブが淡白な白身魚とよく合うわ。酸味のあるソースとも相性抜群ね。
口をさっぱりさせるソルベを挟んでヴィアンド(肉料理)。その前にハイラムから声を掛けられる。
「エレインさん、赤ワインは飲まれますか?」
「えっと、そうですね、では一杯だけ……」
これだけ料理も美味しいなら、ワインの質も相当良いはずだわ。
エレインは楽しみになってきた。
「これまでのお料理もとっても美味しいです」
「お気に召して頂けて良かった。エレインさんがいらっしゃるというので、料理人も張り切って作ってくれました。普段はもっと質素なので申し訳ないですが」
「そんな。毎日こんな良い物食べたら、あっという間に体重が増えてしまいます」
おどけたようにエレインが笑うと、侯爵も安堵したようにため息を吐く。程なく料理とワインが運ばれてきた。料理は、子羊のロースト。
羊肉って少し癖があって食べ辛いものもあるけど、ハーブが効いてるからかしら、臭みが全然ないわ。美味しい。重過ぎない赤ワインとのマリアージュもぴったりだわ。
最後にデザートで、フルーツとチーズのタルト。温かいハーブティーも供され、口の中の脂をさっぱりと流し、後味の爽やかさが心地良い。
「デザートも美味しいですけど、このハーブティーもすごく美味しいですね」
「喜んで頂けて良かった。ハーブティーは私がブレンドしたんですよ」
「まぁ、侯爵ご自身が?」
意外な侯爵の告白に、エレインは目を丸くする。
「これも呪いの副産物なのですが。呪いを解こうとありとあらゆる事を試してきた物の中に錬金術もありまして。薬草やハーブのことも色々詳しくなったんです。それでうちで取れるハーブをブレンドして飲むようになったんです」
「それでお料理に合わせて……」
「そうなんです」
エレインは空になったカップを見つめた後、顔を上げ笑顔を見せた。
「とっても美味しかったので、もう一杯いただけます?」
領地で取れたハーブを使ったお茶をエレインに褒められて、心なしか侯爵の声も弾んでいるようだ。
「こんな口当たりが滑らかで、香りの良いハーブティーは初めてです」
「葉が上質なのもそうですが、抽出時間も美味しく淹れるポイントなんです」
「そう言えば、先程も侯爵自らが淹れてらした……」
何から何まで普通ではないのでうっかり見逃していたが、侯爵が手ずからお茶を淹れるなどまず有り得ない。
「折角良いものですから、領主の私ぐらい美味しく飲んであげたいのです」
「侯爵……」
質の良いハーブでも、噂の所為で売れない。何とも勿体ない話だ。
「何とかやってみます、なんて言いましたけど、実際は私はただの商人の娘ってだけで何の能力もありません。まあ、多少商売のことは知ってますけど、魔法は使えませんから呪いを解くことも出来ません」
エレインは少し自嘲的に笑った後、ハーブティーのカップを置いてカッと目を見開く。
「ですが、為せば成る為さねば成らぬ何事も、ですよ! とにかくこの危機的な財政状況を打開出来るよう頑張りましょう!」
立ち上がって拳を突き上げるエレイン。そんな彼女の思わぬやる気にハイラムは圧倒された。そんな様子のハイラムに気が付いて、エレインは急に恥ずかしくなって、再び座った。
「すみません。烏滸がましい口を……」
「いいえ。そんなことないですよ……」
何故か二人とも照れて、しばし無言でハーブティーを飲んだ。ハイラムは奇妙に歪んだ口元の穴から器用にハーブティーを飲んでいる。
ちゃんと飲んでる……って当然か。仮面が取れない以上、それに適応するしかないんだもの。
感心して見ていたエレインがはっと我に帰り、ハイラムに少々聞き辛いことを尋ねてみる。
「それで、あの……その、夫婦生活の、ことなん、ですけど……」
「はい?」
「その……子供のこと、とか……」
「あっ……いえ、そういうことはしなくて大丈夫です。私もこんな仮面をしてますし……」
とても自分に対して女性がそんな気持ちにならないということをハイラムは充分理解していた。彼の言葉にエレインはほっと安堵のため息を吐いた。
「そ、そうですよね。良かった……」
「え、ええ。そうですとも……それでは、失礼しますね。夕食の支度が整ったら呼びに来ます」
二人とも何故か妙に気恥ずかしい空気を醸し出し、ハイラムは空になった茶器を片付けてそそくさと部屋を出て行った。それをエレインはそわそわした気持ちで見送る。そして一拍置いて、ふーっとため息を吐いた。
「でも、一体私に何が出来るのかしら……」
家が商人だからといって、エレインは別にそこで働いたことがあるわけではない。侯爵家の財政を立て直す具体的な方策なんてとても思い付かない。
「だからと言って、このまま、というわけにはいかないわ」
侯爵の為人に触れて、エレインは何となく彼の力になりたいと思うようになっていた。
少なくとも、今まで会ってきた貴族の中でダントツに出来た人、というか優しい人だもの。平民の私にすら偉ぶらないし。何とか出来ないかな、という気持ちは本当よ。
「まずは父と兄に相談してみようかしら?」
それが良いのかもしれない。まずは売れる物をきちんとした値段で売れるようにしなくては。それに、人手を確保して、お屋敷も修繕したいし、庭だって手入れしないと……ああ、やることがいっぱいだわ。これも乗り掛かった、というか乗っちゃった舟よ。やれるだけのことはやってみなくちゃ。
エレインはよしっと立ち上がって、手紙を書くべく紙と万年筆を手に取った。
***
日が落ちてすっかり暗くなった頃、エレインの部屋の扉を誰かが叩く。
「はい?」
「エレインさん、夕食の準備が整いました」
穏やかな声音で呼び掛けられ、エレインは行きます、と答えて部屋からでる。夜になり薄暗い廊下で陰影の濃くなった断末魔の叫びを上げる仮面を見ると、違うと分かっていても死神かも、と思わせるものがあった。
やっぱりちょっと怖いかも……。
侯爵の為に何かしたい、と決意したばかりだが、怖いものは怖かった。
「エレインさん?」
「な、何でもないです。お腹すいちゃいましたねっ」
じっと仮面を見つめていたので、ハイラムに不審がられてしまった。エレインは誤魔化すように笑顔で腹部を摩った。
「そんな大したものはお出し出来ませんが……」
ハイラムはエレインの舌と胃袋を満たせるか心配しているようだ。
「い、いえ、そんな。私好き嫌いはありませんから、大丈夫です」
ハイラムに案内され食堂に入ると、長いダイニングテーブルの隅に向かい合って食器が置かれているのが見えた。二人はそこへ座る。エレインはそわそわと周囲を見る。ダイニングテーブルには色とりどりの花が美しく飾ってあった。いつも活けてあるのか、あるいは結婚した記念に用意したものだろうか、とエレインが考えていると食前酒が運ばれてきた。淡い黄金色で、口に含むと弱めの炭酸がシュワリ、と広がる。
アルコールに刺激され、食欲が湧いてきた。
一体どんなお料理が運ばれてくるのかしら?
楽しみな反面、侯爵の怖い仮面と向き合って食べると、何だかこれが最後の晩餐になるのでは、という気がしてくる。年季の入った燭台に刺さる長い蝋燭の炎に照らされている仮面は不気味さがいや増していた。
いけない、いけない、侯爵は別に”本物”じゃないんだから。
まず運ばれてきた前菜は、サラダを添えた鶏肉と豆のテリーヌ。
うん。豚のレバーよりもあっさりしていて食べやすいわ。豆の食感がアクセントになっていていい感じ。
スープは、じっくりと煮込まれたコンソメスープ。牛骨や鶏ガラの出汁の旨味と煮込まれた野菜やスパイスの味がまろやかに調和している。
なんて飲みやすいの。濃過ぎず薄過ぎず絶品だわ。
次はポワゾン(魚料理)。白身魚の香草パン粉焼きだ。
衣のチーズとハーブが淡白な白身魚とよく合うわ。酸味のあるソースとも相性抜群ね。
口をさっぱりさせるソルベを挟んでヴィアンド(肉料理)。その前にハイラムから声を掛けられる。
「エレインさん、赤ワインは飲まれますか?」
「えっと、そうですね、では一杯だけ……」
これだけ料理も美味しいなら、ワインの質も相当良いはずだわ。
エレインは楽しみになってきた。
「これまでのお料理もとっても美味しいです」
「お気に召して頂けて良かった。エレインさんがいらっしゃるというので、料理人も張り切って作ってくれました。普段はもっと質素なので申し訳ないですが」
「そんな。毎日こんな良い物食べたら、あっという間に体重が増えてしまいます」
おどけたようにエレインが笑うと、侯爵も安堵したようにため息を吐く。程なく料理とワインが運ばれてきた。料理は、子羊のロースト。
羊肉って少し癖があって食べ辛いものもあるけど、ハーブが効いてるからかしら、臭みが全然ないわ。美味しい。重過ぎない赤ワインとのマリアージュもぴったりだわ。
最後にデザートで、フルーツとチーズのタルト。温かいハーブティーも供され、口の中の脂をさっぱりと流し、後味の爽やかさが心地良い。
「デザートも美味しいですけど、このハーブティーもすごく美味しいですね」
「喜んで頂けて良かった。ハーブティーは私がブレンドしたんですよ」
「まぁ、侯爵ご自身が?」
意外な侯爵の告白に、エレインは目を丸くする。
「これも呪いの副産物なのですが。呪いを解こうとありとあらゆる事を試してきた物の中に錬金術もありまして。薬草やハーブのことも色々詳しくなったんです。それでうちで取れるハーブをブレンドして飲むようになったんです」
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