22 / 30
第22話 精霊と聖女
しおりを挟む
皆が戦っている音がする。闇を切り裂く剣の音。息遣い。
私にはやり遂げる義務がある。聖女かどうかなんて関係ない。精霊よ、私の、いえ、全ての生きとし生ける者の叫びを、祈りを、どうか汲んで下さい。
精霊よ、お願い!
その祈りがついに届いたのか、弱々しいながらも光が降って来る。私は意識の中でそれを抱き締める。すると、その光は強く瞬いて、光がさざ波のように広がっていく。黒い靄が消えて行くのを直感的に感じて、私は目を開いた。皆も手を止めて成り行きを見守っている。
どす黒く汚れていた水が、再び透き通り水源から吹きあがった。光を受けてきらきらと反射している。重く苦しく不快な空気が、爽やかなものへと変わった気がした。
”私の願いを叶えてくれてありがとう。人の子よ”
どこからともなく声がして、私達はきょろきょろと周囲を見回す。
「一体誰です? どこから声が……」
敵意がなさそうなのは分かるけれど、姿が見えないのは不安だわ。すると、散光していた光が少しずつ集まってきて人の形のようになった。
”我は人の子が精霊と呼ぶもの。時代によって呼び名は様々だが、本質は変わらない。光に、大地に、水に、風に、我は宿っている。”
人の形をした光から低くも高くもないけれど、心地良い不思議な声が漏れてくる。
「あなたが……精霊、なのですか?」
”そうだ。人の子には視認出来ない故、今は人に似た姿を模っている”
「どうして私達の前に姿を現わして下さったのですか?」
毎日のように祈っている相手を目の前にしているのに、少しも威圧感がない。それどころか暖かみのある声に心が安らぐ気がした。
”礼だ”
「礼?」
”そう。穢れを祓ってくれたことへの”
「力がありながら、何故ご自身で浄化しない?」
ファウロス殿下がそう尋ねる。最もな疑問だった。
”ドラゴンもまた、我の一部だからだ”
その言葉に全員がぎょっとした。
「それは、一体どういうことでしょうか?」
精霊の言葉がすぐには呑み込めず、私は尋ねた。ドラゴンは精霊の力を穢す邪気の塊ではなかったの?
”恨み、憎しみ、嫉妬……それは我にとって汚濁となる”
「それは聞いたことがあります」
ピオニウスさんが言っていたことと同じだわ。
”澱が溜まり、堪え切れなくなると澱はドラゴンの姿になり暴れ、吐き出す”
「だから誰も、ドラゴンの住処がどこにあるのか知らなかったのか……」
”吐き出せばドラゴンは消える。ただ、我にもドラゴンが何処に出現するかは分からぬ”
「俺の国が襲われたのもただの偶然、だったわけか……だが、吐き出す前に穢れを浄化することは出来ないのか?」
ファウロス殿下の声音には苦いものが混じっている。
”我はただこの世界の自然に満ちる精霊に過ぎない。自然に浄化出来る容量を超えれば溜まっていくしかない。そしてそれも限界が来れば吐き出すしかない。ただ、かつては我の姿が見えなくとも、感応に優れた者が多かった。そういった者らが大地を浄化していた。だが、時代が下ると共に居なくなった”
「それで聖女が特別視されたのか。その時代におそらく唯一精霊の力を浄化に使うことが出来た。ピオ爺の言う通りだったという訳だ」
私はその言葉を聞いて、はっと気が付いたことがあった。
「そう。そうなんだわ」
「ソフィー?」
「だから、聖女様は人々に説いていたのですね。他者を敬い、自然を愛し、より良く生きよ、と。精霊の力を感じられないなら、なるべく澱を溜めないようにと、人々を諭していた」
「なるほど。それて歪な形ながらギルレーヌ王家と聖公家を中心としたこの大陸の秩序が出来上がった、ということか。人々が無用に争わぬように」
「そうなんだと思います。ただ、時代を経ていく内に途中から目的が変容してしまったようですけれど……」
私は自嘲的に笑った。聖女様が生きていた時代には、各国が領土や富を巡って小競り合いが絶えず、睨み合っていた。そして、溜まりに溜まった穢れが、ドラゴンの形を取って人々を襲った。
その吐き出された瘴気を浄化した聖女様とその協力者だった大公様は、何とか争いの無い世にしようとした。それがギルレーヌ国と聖公家の権威付けだったとしても。
恐らく組織的に聖教を纏めたのも、いつかこういう事態になった時のことを考えて、少しでも精霊の力を感じ取れる者を育成しようとしたのだわ。ただ、聖公家はその目的を忘れ、贅沢と政治に身を置くようになってしまった。
「ですが、それもそろそろ限界が来ているのかもしれません」
私はふとそう思った。こうしてドラゴンが現れて穢れを撒き散らした以上、何か変わらなければいけないのだわ。具体的にどうして良いのか、は分からないけれど。
”それではな、人の子よ”
最後にそう言って、光は薄れ、やがて中空へと消えて行った。
「さようなら……」
私は目を細めて、それを見送った。
壊れた噴水から、清水が止めどなく溢れている。ほどなく大地に染み渡り、残った穢れを浄化していくに違いないわ。
「……まずは壊れた物を直すのが先だな」
やれやれ、と殿下が呟く。けれど、どこか嬉しそうでもあった。
これで、私の仕事は終わったも同然ね。聖女の力が無くても、大地は蘇る。
嬉しいような悲しいような、そんな気持ちだった。
私はこの後、どうしたら良いのかしら……。
私にはやり遂げる義務がある。聖女かどうかなんて関係ない。精霊よ、私の、いえ、全ての生きとし生ける者の叫びを、祈りを、どうか汲んで下さい。
精霊よ、お願い!
その祈りがついに届いたのか、弱々しいながらも光が降って来る。私は意識の中でそれを抱き締める。すると、その光は強く瞬いて、光がさざ波のように広がっていく。黒い靄が消えて行くのを直感的に感じて、私は目を開いた。皆も手を止めて成り行きを見守っている。
どす黒く汚れていた水が、再び透き通り水源から吹きあがった。光を受けてきらきらと反射している。重く苦しく不快な空気が、爽やかなものへと変わった気がした。
”私の願いを叶えてくれてありがとう。人の子よ”
どこからともなく声がして、私達はきょろきょろと周囲を見回す。
「一体誰です? どこから声が……」
敵意がなさそうなのは分かるけれど、姿が見えないのは不安だわ。すると、散光していた光が少しずつ集まってきて人の形のようになった。
”我は人の子が精霊と呼ぶもの。時代によって呼び名は様々だが、本質は変わらない。光に、大地に、水に、風に、我は宿っている。”
人の形をした光から低くも高くもないけれど、心地良い不思議な声が漏れてくる。
「あなたが……精霊、なのですか?」
”そうだ。人の子には視認出来ない故、今は人に似た姿を模っている”
「どうして私達の前に姿を現わして下さったのですか?」
毎日のように祈っている相手を目の前にしているのに、少しも威圧感がない。それどころか暖かみのある声に心が安らぐ気がした。
”礼だ”
「礼?」
”そう。穢れを祓ってくれたことへの”
「力がありながら、何故ご自身で浄化しない?」
ファウロス殿下がそう尋ねる。最もな疑問だった。
”ドラゴンもまた、我の一部だからだ”
その言葉に全員がぎょっとした。
「それは、一体どういうことでしょうか?」
精霊の言葉がすぐには呑み込めず、私は尋ねた。ドラゴンは精霊の力を穢す邪気の塊ではなかったの?
”恨み、憎しみ、嫉妬……それは我にとって汚濁となる”
「それは聞いたことがあります」
ピオニウスさんが言っていたことと同じだわ。
”澱が溜まり、堪え切れなくなると澱はドラゴンの姿になり暴れ、吐き出す”
「だから誰も、ドラゴンの住処がどこにあるのか知らなかったのか……」
”吐き出せばドラゴンは消える。ただ、我にもドラゴンが何処に出現するかは分からぬ”
「俺の国が襲われたのもただの偶然、だったわけか……だが、吐き出す前に穢れを浄化することは出来ないのか?」
ファウロス殿下の声音には苦いものが混じっている。
”我はただこの世界の自然に満ちる精霊に過ぎない。自然に浄化出来る容量を超えれば溜まっていくしかない。そしてそれも限界が来れば吐き出すしかない。ただ、かつては我の姿が見えなくとも、感応に優れた者が多かった。そういった者らが大地を浄化していた。だが、時代が下ると共に居なくなった”
「それで聖女が特別視されたのか。その時代におそらく唯一精霊の力を浄化に使うことが出来た。ピオ爺の言う通りだったという訳だ」
私はその言葉を聞いて、はっと気が付いたことがあった。
「そう。そうなんだわ」
「ソフィー?」
「だから、聖女様は人々に説いていたのですね。他者を敬い、自然を愛し、より良く生きよ、と。精霊の力を感じられないなら、なるべく澱を溜めないようにと、人々を諭していた」
「なるほど。それて歪な形ながらギルレーヌ王家と聖公家を中心としたこの大陸の秩序が出来上がった、ということか。人々が無用に争わぬように」
「そうなんだと思います。ただ、時代を経ていく内に途中から目的が変容してしまったようですけれど……」
私は自嘲的に笑った。聖女様が生きていた時代には、各国が領土や富を巡って小競り合いが絶えず、睨み合っていた。そして、溜まりに溜まった穢れが、ドラゴンの形を取って人々を襲った。
その吐き出された瘴気を浄化した聖女様とその協力者だった大公様は、何とか争いの無い世にしようとした。それがギルレーヌ国と聖公家の権威付けだったとしても。
恐らく組織的に聖教を纏めたのも、いつかこういう事態になった時のことを考えて、少しでも精霊の力を感じ取れる者を育成しようとしたのだわ。ただ、聖公家はその目的を忘れ、贅沢と政治に身を置くようになってしまった。
「ですが、それもそろそろ限界が来ているのかもしれません」
私はふとそう思った。こうしてドラゴンが現れて穢れを撒き散らした以上、何か変わらなければいけないのだわ。具体的にどうして良いのか、は分からないけれど。
”それではな、人の子よ”
最後にそう言って、光は薄れ、やがて中空へと消えて行った。
「さようなら……」
私は目を細めて、それを見送った。
壊れた噴水から、清水が止めどなく溢れている。ほどなく大地に染み渡り、残った穢れを浄化していくに違いないわ。
「……まずは壊れた物を直すのが先だな」
やれやれ、と殿下が呟く。けれど、どこか嬉しそうでもあった。
これで、私の仕事は終わったも同然ね。聖女の力が無くても、大地は蘇る。
嬉しいような悲しいような、そんな気持ちだった。
私はこの後、どうしたら良いのかしら……。
15
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
短編)どうぞ、勝手に滅んでください。
黑野羊
恋愛
二度も捨てられた聖女です。真実の愛を見つけたので、国は救いません。
あらすじ)
大陸中央にあるルオーゴ王国で、国を守る結界を維持してきた聖女ロザリア。
政略のため王太子と婚約していた彼女は、突如『真の聖女』が現れたとして婚約を破棄され、聖女の座を追われてしまう。さらに、代わりに婚姻しろと命じられた聖騎士からも拒絶され、実家にも見捨てられたロザリアは、『最果ての修道院』へと追放された。
けれど彼女はそこで、地位や栄光、贅沢などとはほど遠い、無条件に寄り添ってくれる『真実の愛』と穏やかな日々を手にいれる。
やがて聖女を失った王国は、崩壊へ向かっていき――。
ーーー
※カクヨム、なろうにも掲載しています
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
【完結】転生したら断罪イベントの真っ最中。聖女の嘘を暴いたら、王太子が真っ青になりました
丸顔ちゃん。
恋愛
王太子は私――エリシアに婚約破棄を宣言し、
隣では甘ったるい声の“聖女”が「こわかったんですぅ♡」と泣き真似をしている。
だが私は知っている。
原作では、この聖女こそが禁術で王太子の魔力を吸い取り、
私に冤罪を着せて処刑へ追い込んだ張本人だ。
優しい家族を守るためにも、同じ結末は絶対に許さない。
私は転生者としての知識を武器に、
聖女の嘘と禁術の証拠を次々に暴き、
王太子の依存と愚かさを白日の下に晒す。
「婚約は……こちらから願い下げです」
土下座する王太子も、泣き叫ぶ聖女も、もう関係ない。
私は新しい未来を選ぶ。
『魔力ゼロの欠陥品』と蔑まれた伯爵令嬢、卒業パーティーで婚約破棄された瞬間に古代魔法が覚醒する ~虐げられ続けた三年間、倍返しでは足りない~
スカッと文庫
恋愛
「貴様のような無能、我が国の王妃には相応しくない。婚約を破棄し、学園から追放する!」
王立魔道学園の卒業パーティー。きらびやかなシャンデリアの下、王太子エドワードの声が冷酷に響いた。彼の隣には、愛くるしい表情で私を嵌めた男爵令嬢、ミナが勝ち誇ったように寄り添っている。
伯爵令嬢のリリアーヌは、入学以来三年間、「魔力ゼロの欠陥品」として学園中の嘲笑を浴び続けてきた。
婚約者であるエドワードからは一度も顧みられず、同級生からはゴミのように扱われ、ミナの自作自演による「いじめ」の濡れ衣まで着せられ……。
それでも、父との「力を隠せ」という約束を守るため、泥を啜るような屈辱に耐え抜いてきた。
――だが、国からも学園からも捨てられた今、もうその約束を守る必要はない。
「さようなら、皆様。……私が消えた後、この国がどうなろうと知ったことではありませんわ」
リリアーヌが身につけていた「魔力封印の首飾り」を自ら引き千切った瞬間、会場は漆黒の魔力に包まれた。
彼女は無能などではない。失われた「古代魔法」をその身に宿す、真の魔道の主だったのだ。
絶望する王太子たちを余目に、隣国の伝説の魔術師アルベルトに拾われたリリアーヌ。
彼女の、残酷で、甘美な復讐劇が今、幕を開ける――。
婚約破棄をお望みでしたので。――本物の公爵令嬢は、奪った全員を生き地獄へ落とす
鷹 綾
恋愛
卒業舞踏会の夜。
公爵令嬢エルシェナ・ヴァルモンは、王太子エドガーから大勢の前で婚約破棄を言い渡された。
隣にいたのは、儚げな涙で男たちの同情を集める義妹セラフィナ。
「お姉様に虐げられてきました」と訴える彼女を庇い、王太子はエルシェナを悪女として断罪する。
けれど彼らは知らなかった。
王家の華やかな暮らしも、王太子の立場も、社交界での信用も、その多くがヴァルモン公爵家――そしてエルシェナの存在によって支えられていたことを。
静かに婚約破棄を受け入れたその日から、エルシェナはすべてを止める。
王宮に流れていた便宜も、信用も、優先も。
さらに継母イザベルの不正、義妹セラフィナの虚飾、王太子の浅はかさを、一つずつ白日のもとへ晒していく。
奪ったつもりでいた義妹も、捨てたつもりでいた王太子も、家を食い潰していた継母も――
やがて名誉も立場も未来も失い、二度と這い上がれない生き地獄へ落ちていく。
これは、すべてを奪われかけた本物の公爵令嬢が、
自分を踏みにじった者たちへ救済なき断罪を下す物語。
異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです
籠の中のうさぎ
恋愛
日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。
「はー、何もかも投げだしたぁい……」
直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。
十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。
王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。
聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。
そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。
「では、私の愛人はいかがでしょう」
冷酷騎士団長に『出来損ない』と捨てられましたが、どうやら私の力が覚醒したらしく、ヤンデレ化した彼に執着されています
放浪人
恋愛
平凡な毎日を送っていたはずの私、橘 莉奈(たちばな りな)は、突然、眩い光に包まれ異世界『エルドラ』に召喚されてしまう。 伝説の『聖女』として迎えられたのも束の間、魔力測定で「魔力ゼロ」と判定され、『出来損ない』の烙印を押されてしまった。
希望を失った私を引き取ったのは、氷のように冷たい瞳を持つ、この国の騎士団長カイン・アシュフォード。 「お前はここで、俺の命令だけを聞いていればいい」 物置のような部屋に押し込められ、彼から向けられるのは侮蔑の視線と冷たい言葉だけ。
元の世界に帰ることもできず、絶望的な日々が続くと思っていた。
──しかし、ある出来事をきっかけに、私の中に眠っていた〝本当の力〟が目覚め始める。 その瞬間から、私を見るカインの目が変わり始めた。
「リリア、お前は俺だけのものだ」 「どこへも行かせない。永遠に、俺のそばにいろ」
かつての冷酷さはどこへやら、彼は私に異常なまでの執着を見せ、甘く、そして狂気的な愛情で私を束縛しようとしてくる。 これは本当に愛情なの? それともただの執着?
優しい第二王子エリアスは私に手を差し伸べてくれるけれど、カインの嫉妬の炎は燃え盛るばかり。 逃げ場のない城の中、歪んだ愛の檻に、私は囚われていく──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる