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転生〜統治(仮題)
ダンジョンに向けて
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体力を使い果たし、昼まで眠る事となったルークは現在、城内に作られた工房にいる。目的はダンジョンに入る為の準備である。王族や腕利きの冒険者である嫁さん達は、上等な装備品を所持していた。しかし、それは通常の活動に関しては問題無いのだが、ダンジョンとなれば話は変わってくる。
メンテナンスも行えない、過酷な環境が予想されるのだ。これまで以上の武器や防具へと換装し、今まで使用してきた物は、アイテムボックスに予備として収納しておけば良い。
幸いにも、素材は帝国内とミリス領内の宝物庫にあった。戦闘の出来る者達には、どういった武器や防具が良いか聞きながら、戦闘の出来ない者達には取り回しのしやすい装備品を用意していく。とは言うものの、学園に通っている時までの嫁さん達の分は、既に用意してあったのだが渡してはいない。
戦えない嫁さん達の武器を説明すると、万が一の話ではあるが、斬り掛かられた場合を考えて小太刀とした。この世界の文化を考慮してショートソードにするつもりだったのだが、戦闘風景を思い描いた結果である。防戦一方になり、相手の剣を受け続ける事だろう。
鎬で受ける技術も無ければ、鍔迫り合いをする技術や体力も無い。それどころか、刃が滑って手を斬られるはずだ。鍔のある日本刀の方が良い。受ける際は峰で、斬る場合は刃で。ルークが真剣に考えた結果である。
重量や強度を考えた結果、皮はミスリル、刃はオリハルコンという訳のわからない物が出来上がる。この世界では、ミスリルやオリハルコンは超希少金属であり、その強度は文句のつけようがない。それ以上の金属となると、アダマンタイトのみである。しかしルークは、日本刀にアダマンタイトを使いたくはなかった。特に深い意味は無く、赤っぽい色合いが妖刀を思わせたから、というだけの事。
鞘は薄いピンク色にし、それぞれの出身国をイメージした絵を描き、持ち主の名前を小さく入れておいた。工芸品のような印象だが、まぁいいだろう。飾っておける状況が一番なのだから。それに、この小太刀を振るってはいけない。
魔力伝導率の良いミスリルが使われている事を考え、軽く魔力を込めながら小太刀を振るってみた。結果、小太刀から斬撃が飛び出したのだ。幸いにも魔の森での試し切りだった事もあり、人的被害は無い。しかし、斬撃を飛ばされた魔の森は悲惨な状態である。
「何本くらい伐採しちゃったんだろ?・・・・・って、コレって使っちゃダメな武器だ!」
こういった経緯を伝え、嫁さん達に手渡した。現在貰った嫁さん達は、大喜びで飛び跳ねている。その光景を無言で見つめていたクレアが、オレの元へとやって来た。
「ルーク様!そ、その・・・私にもあのショートソードを頂けないでしょうか!?」
「へ?ど、どうしたの?刀なら前にあげたよね?」
「あのような可愛らし・・・いえ、美しい剣を見ていたら羨ましくなってしまって・・・。」
あぁ、なるほど。クレアは可愛い物が好きだって、エミリアが教えてくれたっけ。それなら試作品から1つ選ぶとしよう。
「じゃあ、鞘だけ取り替える?」
「鞘だけ、ですか?」
「そう。鞘って壊れるからさ、クレアの刀に合わせた鞘を何本か作ってあったんだ。で、今回の練習で色々と絵を描いちゃったんだけど、時間が無くてそのまま残ってるんだよね。この中から好きなのを選んでいいよ?」
様々な色と絵の描かれた鞘をまとめて取り出し、作業台の上に並べる。クレアも皆と同じようなピンクの鞘を選ぶと思って見守っていたのだが、予想に反して青色の鞘を手に取った。あ・・・あれって最初に作った鞘だ。
海をイメージしたのだが、この世界で海を見た事が無い。悩んだオレは、地球の海と生き物達をデフォルメして描いたのだ。しかし作ってから、この世界の人に受け入れられない可能性を考えてボツにしたのである。
クレアから質問されるかと思い、若干身構えていたのだが、とびっきりの笑顔をオレに向けて鞘を抱き締めた。
「ありがとうございます!一生大切にしますね!!」
初めて見るクレアの笑顔に、オレの美人耐性さんは両断されてしまった。
「よし、クレア!今すぐ寝室に行こう!!・・・・・はっ!?」
「「「「「「「「「「じーっ」」」」」」」」」」
クレアの肩を抱き寄せて振り返ると、さっきまで騒いでいたはずの嫁さん達がジト目でオレを見ていた。
「寝室に行こう!じゃありません!!」
「まったく、どうしてクレアにだけあげる、ってナニコレ!?」
「可愛いですぅ!!」
「クレア、見せて見せて!!」
スフィアに突っ込まれ、ナディアに小言を頂戴するかと思われた次の瞬間、鞘を見たナディアが驚きの声をあげた。リノアからは見えるようだが、良く見えない様子のリリエルはクレアに見せるよう頼んでいる。
それからは鞘の品評会となってしまったので、ついでにクレアが取った鞘の絵について説明する事にした。
「海の風景を描こうと思ったんだけど、考えたら行った事無かったんだよね。で、前世の記憶にある景色を描いてたら、記憶が曖昧でさ・・・誤魔化すつもりで可愛くしちゃった。この世界だと、どんな生き物がいるの?」
「さぁ?」
「私も海は行った事がありませんので・・・。」
ナディアに問い掛けてみたが、あっさり知らないと言われ、博識のスフィアも行った事が無いと言う。行ってそうなのは・・・カレンかな?
「カレンは知ってる?」
「えぇ。有名なのはクラーケンやシーサーペントでしょうか?」
「シーサーペイント?」
リノアさん、おバカ丸出しですよ?それだと沖縄感満載である。そしてカレンさん?間違いではありませんが、それは魔物です。
「そうか・・・大型の魔物もいるんだよね。」
「大型の魔物・・・じゅるり。」
ティナさん!ヨダレ出てますよ!!
実はこの日、全員の思考力が低下していた。原因は、夜に頑張り過ぎた事であるが、それに気付く者はいない。
「海かぁ・・・いつか皆で行ってみたいね。」
「直に行く事になると思いますよ?」
「なんで?」
「シシル海洋王国の姫達も加えて頂きますから。」
「「「「「「「「「「あっ」」」」」」」」」」
忘れてたよ!前にそんな事言われたっけ!!思えば詳しく聞いてなかった気がする。その前に、これ以上嫁さんが増えたら、オレは1日中腰を振り続ける羽目になる。なんとかラモンじゃあるまいし、勘弁してくれ。
「そもそも、どうしてララさんとルルさんも娶る必要があるのですか?」
「ララ?ルル?・・・エミリア、誰?」
「ルーク様、クラスメイトの名前くらいは覚えましょうね?」
「・・・あい。」
エミリアに笑顔で窘められたが、目は笑っていなかった。ここは下手に口を挟むべきではない。
「その件に関しては、まだお話するつもりはありません。」
「まぁ下手に聞かずに、そのまま無かった事にしようじゃないか!そもそも、これ以上増えるのは良くないでしょ?」
「あら?私は20人以上になると予想してますけど?」
「20!?す、スフィア!冗談でもそんな事を言ってはいけません!!」
「そうよ!それ『フラグ』って言うんだからね!?」
フィーナよ、ナイスフォローである。良く言った。あとで褒美をやろう。しかし、時すでに遅し。口にしてしまったのだ。回収せずに済む事を神に祈るばかりだ。カレンちゃん、お願いね?
「そんな事より、アームルグには何時向かうのよ?」
「それなら明日の朝、オレが全力で王都に向かうから、転移出来るようになったら迎えにくるよ。」
「そう?それなら文句は無いわね。」
不満そうなルビアだったが、転移で移動出来ると聞いて機嫌が良くなった。さて、準備も整った事だし、気合入れてダンジョンに向かうとしよう!
「さて、そろそろ夕食の時間ですし、食堂へ向かう事にしましょう。あ、ルーク?全員へのプレゼントは、しっかり考えて下さいね?」
「は?スフィア、プレゼントって何?」
「当たり前でしょ?クレア1人だけ貰うなんてズルいじゃない。」
「ルーク、こういうのは公平にしないといけませんよ?」
ナディアには『何言ってんのよ?』って顔をされ、ティナには諭すように言われたが、オレは皆の分も用意した。ビシッと言わないといけない。ビシッと。
「皆にもあげたでしょ!?」
「「「「「「「「「「1個少ない!!」」」」」」」」」」
「る、ルーク様、すみません。」
ビシッと言い返されました。こういうのって金額とか数じゃなくて、気持ちが込められてるかどうかじゃないですか?
クレアには謝られたが、君を責めるつもりは無いからね?まぁ、詳しい事は寝室で話そうじゃないか。はっはっは。・・・はぁ。
メンテナンスも行えない、過酷な環境が予想されるのだ。これまで以上の武器や防具へと換装し、今まで使用してきた物は、アイテムボックスに予備として収納しておけば良い。
幸いにも、素材は帝国内とミリス領内の宝物庫にあった。戦闘の出来る者達には、どういった武器や防具が良いか聞きながら、戦闘の出来ない者達には取り回しのしやすい装備品を用意していく。とは言うものの、学園に通っている時までの嫁さん達の分は、既に用意してあったのだが渡してはいない。
戦えない嫁さん達の武器を説明すると、万が一の話ではあるが、斬り掛かられた場合を考えて小太刀とした。この世界の文化を考慮してショートソードにするつもりだったのだが、戦闘風景を思い描いた結果である。防戦一方になり、相手の剣を受け続ける事だろう。
鎬で受ける技術も無ければ、鍔迫り合いをする技術や体力も無い。それどころか、刃が滑って手を斬られるはずだ。鍔のある日本刀の方が良い。受ける際は峰で、斬る場合は刃で。ルークが真剣に考えた結果である。
重量や強度を考えた結果、皮はミスリル、刃はオリハルコンという訳のわからない物が出来上がる。この世界では、ミスリルやオリハルコンは超希少金属であり、その強度は文句のつけようがない。それ以上の金属となると、アダマンタイトのみである。しかしルークは、日本刀にアダマンタイトを使いたくはなかった。特に深い意味は無く、赤っぽい色合いが妖刀を思わせたから、というだけの事。
鞘は薄いピンク色にし、それぞれの出身国をイメージした絵を描き、持ち主の名前を小さく入れておいた。工芸品のような印象だが、まぁいいだろう。飾っておける状況が一番なのだから。それに、この小太刀を振るってはいけない。
魔力伝導率の良いミスリルが使われている事を考え、軽く魔力を込めながら小太刀を振るってみた。結果、小太刀から斬撃が飛び出したのだ。幸いにも魔の森での試し切りだった事もあり、人的被害は無い。しかし、斬撃を飛ばされた魔の森は悲惨な状態である。
「何本くらい伐採しちゃったんだろ?・・・・・って、コレって使っちゃダメな武器だ!」
こういった経緯を伝え、嫁さん達に手渡した。現在貰った嫁さん達は、大喜びで飛び跳ねている。その光景を無言で見つめていたクレアが、オレの元へとやって来た。
「ルーク様!そ、その・・・私にもあのショートソードを頂けないでしょうか!?」
「へ?ど、どうしたの?刀なら前にあげたよね?」
「あのような可愛らし・・・いえ、美しい剣を見ていたら羨ましくなってしまって・・・。」
あぁ、なるほど。クレアは可愛い物が好きだって、エミリアが教えてくれたっけ。それなら試作品から1つ選ぶとしよう。
「じゃあ、鞘だけ取り替える?」
「鞘だけ、ですか?」
「そう。鞘って壊れるからさ、クレアの刀に合わせた鞘を何本か作ってあったんだ。で、今回の練習で色々と絵を描いちゃったんだけど、時間が無くてそのまま残ってるんだよね。この中から好きなのを選んでいいよ?」
様々な色と絵の描かれた鞘をまとめて取り出し、作業台の上に並べる。クレアも皆と同じようなピンクの鞘を選ぶと思って見守っていたのだが、予想に反して青色の鞘を手に取った。あ・・・あれって最初に作った鞘だ。
海をイメージしたのだが、この世界で海を見た事が無い。悩んだオレは、地球の海と生き物達をデフォルメして描いたのだ。しかし作ってから、この世界の人に受け入れられない可能性を考えてボツにしたのである。
クレアから質問されるかと思い、若干身構えていたのだが、とびっきりの笑顔をオレに向けて鞘を抱き締めた。
「ありがとうございます!一生大切にしますね!!」
初めて見るクレアの笑顔に、オレの美人耐性さんは両断されてしまった。
「よし、クレア!今すぐ寝室に行こう!!・・・・・はっ!?」
「「「「「「「「「「じーっ」」」」」」」」」」
クレアの肩を抱き寄せて振り返ると、さっきまで騒いでいたはずの嫁さん達がジト目でオレを見ていた。
「寝室に行こう!じゃありません!!」
「まったく、どうしてクレアにだけあげる、ってナニコレ!?」
「可愛いですぅ!!」
「クレア、見せて見せて!!」
スフィアに突っ込まれ、ナディアに小言を頂戴するかと思われた次の瞬間、鞘を見たナディアが驚きの声をあげた。リノアからは見えるようだが、良く見えない様子のリリエルはクレアに見せるよう頼んでいる。
それからは鞘の品評会となってしまったので、ついでにクレアが取った鞘の絵について説明する事にした。
「海の風景を描こうと思ったんだけど、考えたら行った事無かったんだよね。で、前世の記憶にある景色を描いてたら、記憶が曖昧でさ・・・誤魔化すつもりで可愛くしちゃった。この世界だと、どんな生き物がいるの?」
「さぁ?」
「私も海は行った事がありませんので・・・。」
ナディアに問い掛けてみたが、あっさり知らないと言われ、博識のスフィアも行った事が無いと言う。行ってそうなのは・・・カレンかな?
「カレンは知ってる?」
「えぇ。有名なのはクラーケンやシーサーペントでしょうか?」
「シーサーペイント?」
リノアさん、おバカ丸出しですよ?それだと沖縄感満載である。そしてカレンさん?間違いではありませんが、それは魔物です。
「そうか・・・大型の魔物もいるんだよね。」
「大型の魔物・・・じゅるり。」
ティナさん!ヨダレ出てますよ!!
実はこの日、全員の思考力が低下していた。原因は、夜に頑張り過ぎた事であるが、それに気付く者はいない。
「海かぁ・・・いつか皆で行ってみたいね。」
「直に行く事になると思いますよ?」
「なんで?」
「シシル海洋王国の姫達も加えて頂きますから。」
「「「「「「「「「「あっ」」」」」」」」」」
忘れてたよ!前にそんな事言われたっけ!!思えば詳しく聞いてなかった気がする。その前に、これ以上嫁さんが増えたら、オレは1日中腰を振り続ける羽目になる。なんとかラモンじゃあるまいし、勘弁してくれ。
「そもそも、どうしてララさんとルルさんも娶る必要があるのですか?」
「ララ?ルル?・・・エミリア、誰?」
「ルーク様、クラスメイトの名前くらいは覚えましょうね?」
「・・・あい。」
エミリアに笑顔で窘められたが、目は笑っていなかった。ここは下手に口を挟むべきではない。
「その件に関しては、まだお話するつもりはありません。」
「まぁ下手に聞かずに、そのまま無かった事にしようじゃないか!そもそも、これ以上増えるのは良くないでしょ?」
「あら?私は20人以上になると予想してますけど?」
「20!?す、スフィア!冗談でもそんな事を言ってはいけません!!」
「そうよ!それ『フラグ』って言うんだからね!?」
フィーナよ、ナイスフォローである。良く言った。あとで褒美をやろう。しかし、時すでに遅し。口にしてしまったのだ。回収せずに済む事を神に祈るばかりだ。カレンちゃん、お願いね?
「そんな事より、アームルグには何時向かうのよ?」
「それなら明日の朝、オレが全力で王都に向かうから、転移出来るようになったら迎えにくるよ。」
「そう?それなら文句は無いわね。」
不満そうなルビアだったが、転移で移動出来ると聞いて機嫌が良くなった。さて、準備も整った事だし、気合入れてダンジョンに向かうとしよう!
「さて、そろそろ夕食の時間ですし、食堂へ向かう事にしましょう。あ、ルーク?全員へのプレゼントは、しっかり考えて下さいね?」
「は?スフィア、プレゼントって何?」
「当たり前でしょ?クレア1人だけ貰うなんてズルいじゃない。」
「ルーク、こういうのは公平にしないといけませんよ?」
ナディアには『何言ってんのよ?』って顔をされ、ティナには諭すように言われたが、オレは皆の分も用意した。ビシッと言わないといけない。ビシッと。
「皆にもあげたでしょ!?」
「「「「「「「「「「1個少ない!!」」」」」」」」」」
「る、ルーク様、すみません。」
ビシッと言い返されました。こういうのって金額とか数じゃなくて、気持ちが込められてるかどうかじゃないですか?
クレアには謝られたが、君を責めるつもりは無いからね?まぁ、詳しい事は寝室で話そうじゃないか。はっはっは。・・・はぁ。
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