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夜景
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「弘人…。」
剛が後ろからそっと抱きしめてきた。思わず胸がドキンとなる。
「弘人、お前と一緒に夜景を眺めるなんて最高の気分だ。マジで、ママさんに感謝だな。」
「ああ、そうだな。すげぇ卒業記念だよな。それに、こうして一緒に居られるなんてな…。なんか贅沢すぎて信じらんねぇ…。ホント、感謝しねぇとな。」
「東京に行ったら、何か名物でも送っておくよ。」
「うん。俺も…また、ママさんに会いに行って、お礼を言わないとな。」
「ああ、俺の分まで頼む。弘人、ありがとな。」
「俺の方こそ…、有り難う。剛…。」
ママさんからの贈り物は素晴らしい夜景と幸せな2人だけの時間…。俺達は寄り添いながらうっとりと窓の外を眺め続ける。
「弘人、ゴールデンウィークには東京に来てくれるか?」
「ああ、勿論!会いに行くぞ!」
「じゃあ、その時にまた、一緒に夜景を見ような。」
「おう!それ、楽しみだな!東京の夜景か~。綺麗なんだろうな~。」
「あ、そうだ!弘人。ママさんからのプレゼント、見てみようぜ。」
不意に思い出したように剛が言う。ママさんから手渡された合格祝いだ。
パッと室内の電気が点く。改めて部屋の中を見渡してみる。シンプルで広々とした空間の中、綺麗にベッドメイクされたキングサイズのダブルベッドが目を引く。
「うわっ!?弘人、ダブルベッドだぜ。それにしてもデカイな…。」
「マジですげぇ部屋だな…。これ、料金も高そうだよな…?ホントにいいのかな…?」
見事な夜景と大きなダブルベッドに圧倒された俺達は、落ち着かなげにベッドの上に座り込む。
「まぁ…、これもママさんの好意だ。有り難く受け取ろうぜ!それより、早く開けてみようぜ?」
俺の不安を吹き飛ばすように剛が言う。既に精算済みなのだから、今更どうこう言っても始まらないのだ。そして又、更に驚く事となる。プレゼントの中身はローションとコンドームのセットだった。
「え…?マジかよ…?」
「なんか…すげぇな…。」
お互いに呆気にとられつつ顔を見合わせる。
「ブッ…。弘人、お前なんて顔してんだよ?」
剛が吹き出すように笑って言う。
「剛、お前こそニヤけてるぞ。」
そして俺も思わず吹き出す。
「参ったな~!?ママさん、何、考えてんだよ~!?」
「ホント!マジ!ビックリだよな~!」
2人して大きな溜め息と妙な脱力感、ドサリとベッドに倒れ込む。ママさんからの贈り物は余りにも完璧過ぎた。俺達の最後の夜への御膳立てらしい。何だか照れくさくて笑いが込み上げる。顔を見合わせてはクスクスと小さく笑う。
「フフッ…。マジで参るよな。」
「剛、お前…ニヤけ過ぎだろ。」
「フフッ…。最高だな。最後の夜に弘人と一緒。すげぇ嬉しいぜ。」
「うん、俺も…。」
「弘人…、好きだぜ。」
「俺も…、好きだ…。」
優しく見つめる剛の瞳、そっと髪の毛を撫でてくれる。それが嬉しくて切なくなる。目頭が熱くなるのを感じてギュッと目を閉じる。
「………弘人、泣くなよ…。」
剛の口唇が優しくキスをしてくれる。
「………うん。もう、泣かない。」
そっと目を開くと、間近にある剛の瞳が潤んだようにゆらめいている。
「剛…。俺、ちゃんと笑ってお前を送り出すから。だから…心配するな。」
「分かった。弘人、東京で待ってるから…。お前が来るの…待ってる…。」
見つめ合う視線が絡み合い、そっと重ね合う口唇。お互いの寂しさと切なさを慰め合うように交互にキスを交わす。何度も重ね合う口唇は、やがてお互いを追い求め熱く深く強く交わる。口唇の間を行き交う舌が絡まり合い、少しでも相手の中へ…そして自分の中へ…追いかけては受け止める。息が苦しくなろうとも、離れられない口唇が延々とキスを交わす。
「はぁ…っ、剛……、あぁ…、剛……」
「弘人…、好きだ…、ん…っ、弘人…」
口唇の合間から漏れる吐息が熱くなり、互いの熱が上昇してゆく。夢中でキスを交わしながら相手の身体を求め合う。剛の手が俺の身体を這うように動き始め、俺も剛の背中に手を伸ばしてその肉体を感じ取る。
剛の太腿が股の間に割り込んできて、その膝で俺の脚を軽々とすくい上げる。そのまま滑り込んできた腰と同時に反対の膝を抱え上げられ、あっと言う間に体勢が変わる。そのまま上から覆い被さられ、俺は両脚を深く曲げ身体を半分に折り曲げられた格好になる。
《うわっ!何これ?!なんか恥ずかしい…!》
身体が柔らかいので余り苦しくはないのだが、妙に恥ずかしさを感じてしまう。更に押し付られた剛の股間の熱を感じて身体がビクンと跳ねる。ジーンズの上からでも感じ取れるほど熱く硬くなっているのが分かる。
「あぁっ…、ん…っ!剛…っ、な…何?!」
剛の昂ぶりを感じて思わず大きな声が漏れた。そのままグイグイと押し付けられて応えるように腰が揺れてしまう。俺はもう剛の虜になっている。こうなると、攻めの剛と受けの俺の関係性が成り立ってしまう。やや戸惑いを感じながらも俺はメロメロになる。
「あ…っ、あぁ…っ…、やっ…感じる…」
前回、剛に散々に攻められた股間の熱がぶり返すように一気に熱くなるのを感じる。思わず身を捩るが、のしかかられた剛の身体を押し退ける事は出来ない。
「弘人、感じるか?」
更に両膝をグッと押し上げられ、お尻が上を向くほどに深く腰を折り曲げられる。そして、グイグイと擦りつけるように刺激されているのは股間の深部だ。剛が狙っている場所は俺の秘部だった。
お互いにジーンズを履いている。それでも気持ち良く感じてしまう俺。
「あ…あぁ……っ、剛の熱い…、なんか気持ちいい……。」
「なぁ、触ってもいいか?服着てるから恥ずかしくねぇだろ?」
剛の手がスルリと伸びてきてジーンズの上から触れてきた。指先で軽く探られた後、グイッと押し込まれるような感覚に驚いた腰がビクンと小さく跳ねる。そのまま指先で揉むように刺激される。ジーンズの上からなので指で触られている感覚は鈍い。その感触も嫌ではない。ただ、剛に触られているのが恥ずかしい。
「剛…、嫌じゃないけど…。やっぱり、お前に触られてるの恥ずかしい…。」
「フフッ…。分かった。じゃあ、俺のがいいか?」
「………うん。剛のが…いい…。」
「フフッ。弘人、嬉しいぜ。好きだよ…弘人…。好きだ…。」
甘い囁き、嬉しそうな剛の声、幸せそうに優しくキスをしてくれる。
《剛…、俺も幸せ……》
トロンとする頭で剛のことだけを想う。
「んっ…、あぁ…っ、はぁ…んっ…剛…、剛…、好き…、剛、ぁぁ…っ…」
剛の昂ぶりを感じながら緩やかな気持ち良さに身を浸す。強い快感ではないが、剛の腕に抱かれている事が幸せなのだ。その身体を抱きしめて甘い声を漏らす。
「弘人…、弘人…、好きだ…。」
首すじに顔を埋める剛の口唇が柔らかく肌を這う。そして、何度も何度も囁いてくれる。両腕で俺の膝を抱え込んだまま腰の攻めを続ける剛の興奮度が上がってゆく。息が荒くなり、腰を更に深く押し込んでくる。
俺は身動きが取れぬまま、ただ剛に縋りついて声を漏らすだけだ。
《剛、興奮してきてる…!俺、どうすりゃいいんだ…?!》
剛の興奮は雄の本能を意味している。本来ならば挿入したいという欲望があるのだ。
剛が後ろからそっと抱きしめてきた。思わず胸がドキンとなる。
「弘人、お前と一緒に夜景を眺めるなんて最高の気分だ。マジで、ママさんに感謝だな。」
「ああ、そうだな。すげぇ卒業記念だよな。それに、こうして一緒に居られるなんてな…。なんか贅沢すぎて信じらんねぇ…。ホント、感謝しねぇとな。」
「東京に行ったら、何か名物でも送っておくよ。」
「うん。俺も…また、ママさんに会いに行って、お礼を言わないとな。」
「ああ、俺の分まで頼む。弘人、ありがとな。」
「俺の方こそ…、有り難う。剛…。」
ママさんからの贈り物は素晴らしい夜景と幸せな2人だけの時間…。俺達は寄り添いながらうっとりと窓の外を眺め続ける。
「弘人、ゴールデンウィークには東京に来てくれるか?」
「ああ、勿論!会いに行くぞ!」
「じゃあ、その時にまた、一緒に夜景を見ような。」
「おう!それ、楽しみだな!東京の夜景か~。綺麗なんだろうな~。」
「あ、そうだ!弘人。ママさんからのプレゼント、見てみようぜ。」
不意に思い出したように剛が言う。ママさんから手渡された合格祝いだ。
パッと室内の電気が点く。改めて部屋の中を見渡してみる。シンプルで広々とした空間の中、綺麗にベッドメイクされたキングサイズのダブルベッドが目を引く。
「うわっ!?弘人、ダブルベッドだぜ。それにしてもデカイな…。」
「マジですげぇ部屋だな…。これ、料金も高そうだよな…?ホントにいいのかな…?」
見事な夜景と大きなダブルベッドに圧倒された俺達は、落ち着かなげにベッドの上に座り込む。
「まぁ…、これもママさんの好意だ。有り難く受け取ろうぜ!それより、早く開けてみようぜ?」
俺の不安を吹き飛ばすように剛が言う。既に精算済みなのだから、今更どうこう言っても始まらないのだ。そして又、更に驚く事となる。プレゼントの中身はローションとコンドームのセットだった。
「え…?マジかよ…?」
「なんか…すげぇな…。」
お互いに呆気にとられつつ顔を見合わせる。
「ブッ…。弘人、お前なんて顔してんだよ?」
剛が吹き出すように笑って言う。
「剛、お前こそニヤけてるぞ。」
そして俺も思わず吹き出す。
「参ったな~!?ママさん、何、考えてんだよ~!?」
「ホント!マジ!ビックリだよな~!」
2人して大きな溜め息と妙な脱力感、ドサリとベッドに倒れ込む。ママさんからの贈り物は余りにも完璧過ぎた。俺達の最後の夜への御膳立てらしい。何だか照れくさくて笑いが込み上げる。顔を見合わせてはクスクスと小さく笑う。
「フフッ…。マジで参るよな。」
「剛、お前…ニヤけ過ぎだろ。」
「フフッ…。最高だな。最後の夜に弘人と一緒。すげぇ嬉しいぜ。」
「うん、俺も…。」
「弘人…、好きだぜ。」
「俺も…、好きだ…。」
優しく見つめる剛の瞳、そっと髪の毛を撫でてくれる。それが嬉しくて切なくなる。目頭が熱くなるのを感じてギュッと目を閉じる。
「………弘人、泣くなよ…。」
剛の口唇が優しくキスをしてくれる。
「………うん。もう、泣かない。」
そっと目を開くと、間近にある剛の瞳が潤んだようにゆらめいている。
「剛…。俺、ちゃんと笑ってお前を送り出すから。だから…心配するな。」
「分かった。弘人、東京で待ってるから…。お前が来るの…待ってる…。」
見つめ合う視線が絡み合い、そっと重ね合う口唇。お互いの寂しさと切なさを慰め合うように交互にキスを交わす。何度も重ね合う口唇は、やがてお互いを追い求め熱く深く強く交わる。口唇の間を行き交う舌が絡まり合い、少しでも相手の中へ…そして自分の中へ…追いかけては受け止める。息が苦しくなろうとも、離れられない口唇が延々とキスを交わす。
「はぁ…っ、剛……、あぁ…、剛……」
「弘人…、好きだ…、ん…っ、弘人…」
口唇の合間から漏れる吐息が熱くなり、互いの熱が上昇してゆく。夢中でキスを交わしながら相手の身体を求め合う。剛の手が俺の身体を這うように動き始め、俺も剛の背中に手を伸ばしてその肉体を感じ取る。
剛の太腿が股の間に割り込んできて、その膝で俺の脚を軽々とすくい上げる。そのまま滑り込んできた腰と同時に反対の膝を抱え上げられ、あっと言う間に体勢が変わる。そのまま上から覆い被さられ、俺は両脚を深く曲げ身体を半分に折り曲げられた格好になる。
《うわっ!何これ?!なんか恥ずかしい…!》
身体が柔らかいので余り苦しくはないのだが、妙に恥ずかしさを感じてしまう。更に押し付られた剛の股間の熱を感じて身体がビクンと跳ねる。ジーンズの上からでも感じ取れるほど熱く硬くなっているのが分かる。
「あぁっ…、ん…っ!剛…っ、な…何?!」
剛の昂ぶりを感じて思わず大きな声が漏れた。そのままグイグイと押し付けられて応えるように腰が揺れてしまう。俺はもう剛の虜になっている。こうなると、攻めの剛と受けの俺の関係性が成り立ってしまう。やや戸惑いを感じながらも俺はメロメロになる。
「あ…っ、あぁ…っ…、やっ…感じる…」
前回、剛に散々に攻められた股間の熱がぶり返すように一気に熱くなるのを感じる。思わず身を捩るが、のしかかられた剛の身体を押し退ける事は出来ない。
「弘人、感じるか?」
更に両膝をグッと押し上げられ、お尻が上を向くほどに深く腰を折り曲げられる。そして、グイグイと擦りつけるように刺激されているのは股間の深部だ。剛が狙っている場所は俺の秘部だった。
お互いにジーンズを履いている。それでも気持ち良く感じてしまう俺。
「あ…あぁ……っ、剛の熱い…、なんか気持ちいい……。」
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剛の手がスルリと伸びてきてジーンズの上から触れてきた。指先で軽く探られた後、グイッと押し込まれるような感覚に驚いた腰がビクンと小さく跳ねる。そのまま指先で揉むように刺激される。ジーンズの上からなので指で触られている感覚は鈍い。その感触も嫌ではない。ただ、剛に触られているのが恥ずかしい。
「剛…、嫌じゃないけど…。やっぱり、お前に触られてるの恥ずかしい…。」
「フフッ…。分かった。じゃあ、俺のがいいか?」
「………うん。剛のが…いい…。」
「フフッ。弘人、嬉しいぜ。好きだよ…弘人…。好きだ…。」
甘い囁き、嬉しそうな剛の声、幸せそうに優しくキスをしてくれる。
《剛…、俺も幸せ……》
トロンとする頭で剛のことだけを想う。
「んっ…、あぁ…っ、はぁ…んっ…剛…、剛…、好き…、剛、ぁぁ…っ…」
剛の昂ぶりを感じながら緩やかな気持ち良さに身を浸す。強い快感ではないが、剛の腕に抱かれている事が幸せなのだ。その身体を抱きしめて甘い声を漏らす。
「弘人…、弘人…、好きだ…。」
首すじに顔を埋める剛の口唇が柔らかく肌を這う。そして、何度も何度も囁いてくれる。両腕で俺の膝を抱え込んだまま腰の攻めを続ける剛の興奮度が上がってゆく。息が荒くなり、腰を更に深く押し込んでくる。
俺は身動きが取れぬまま、ただ剛に縋りついて声を漏らすだけだ。
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