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第一章 戦国世界の最強軍師
織田家の槍の名手とは私の事でごじゃる。
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「さささ、次は皆さんの鍛練を積む場所で有名な、道場を案内させていただきますよ~。」
「おぉ!!待ってましたー!」
と、なんともギャグ気質で乗っている仲だが、藤吉郎との話には何かとついていきやすかった。
さて、移動して場所は清洲城城下の西口より入れる場所。
ここの人の多くは武家が中心に集まっているらしく、主に弓道、剣道、柔道、剣術や学問等、様々な事を専門的にやっげいる道場や学問所が多くならんでいた。
大通り一本道。
勿論、脇にも道は通っているのだが、その道も極限に曲がることなく真っ直ぐに作られているところもとても綺麗で見通しやすく作られていた。
「やはり、驚きましたか?」
「え?」
「この作りですよ。これも、信長様がここで発案された天下の構成なのです。」
「へぇ。まぁ、確かに他の場所と比べてみると通りも全然広いし、どちらかと言えば家も敷き詰められてる訳じゃなく少し放されて作られているな。」
物知りのように答えていく藤吉郎に淡々と、どうなのか答えていく俺。
質問攻めが始まるのかと思ったが、そうでもなく、建物の案内が始まった。
「まず、始めにここ。一番大きい館の中から説明させていただきます。ここは、剣術や剣道など、刀や槍という武器関係の鍛練が出来るところなのです!」
と、中へ入ると専用の草履らしきものがおいてある。
すぐそばに階段があり、玄関は普通の民家っぽいな。
「此方ですよ。」
藤吉郎は、奥に進んでいくと手前の襖を開ける。
中には何人か、女の子達が練習をしているようだった。
「ん、木下殿。」
と、藤吉郎と同じくらいの背の女の子が練習途中で此方を向く
「あ、犬千代ちゃん。」
藤吉郎はそういうと、犬千代の方へ嬉しそうに向かっていく。
前田犬千代。またの名を利家。
織田家槍の名手として信長を支え、後には藤吉郎(豊臣秀吉)の盟友として戦乱の世を生き抜く。
藤吉郎とは、織田初期から共に戦ってきた仲であり、藤吉郎が関白になる利家に対して羽柴の姓を与えて、敬意を示したという歴史もある。
「前田犬千代利家。よろしくでごじゃるぞ。」
「ぉおお....俺は相良裕太。よろしくな!」
ごじゃるというのが土下座したくなるほど言えない可愛さであり、ここに来てから俺も少々『ロリコン』と化して来た気がしなくもない。
「赤ん坊みたいに思われたくないみたいけどれど、どうしてもござるがごじゃるになっちゃう。でも、そんなこと気にしてたらいつまでたっても信長様みたいな胸の大きい女性になんてなれないし、強い心を持つ犬千代ちゃんなら何にも心配要らないでごじゃるよね!...ありゃりゃ。私もごじゃるになっちゃったでごじゃる。」
「誠でごじゃるでごじゃる。」
「脱線しすぎだー!というか、強い心は女の子どうしでも失礼じゃないのか!?折れたらどうする!?」
「犬千代ちゃんは大丈夫だよー。ねー!」
「その通りでごじゃる。」
コイツらグルなの?と言うか、秀吉。お前そんなに餓鬼だったのか...。
犬千代はそういうと腕を組み、藤吉郎も同じく腕を組み、「うんうん」と言いながら頷いている。
「...し、しかし色々設備が整っているんだな。」
「えぇ。あ、良ければ種子島館にもいきませんか?彼処凄いんですよ!」
と、犬千代が少し悲しい顔をして此方を見てくる。
見たあとに、藤吉郎の方を向くと
「みんな種子島に興味津々で最近はこっちに来る人も少ない。でも、私は此方で槍を回していた方が楽しい。」
「へぇ。格好いいな。まさに、織田家の槍の名手がいいそうな言葉だな。」
「め、名手...。」
そういうと、犬千代は恥ずかしそうに両手で顔を抑える。
槍を持っているのを忘れたのか、床に槍を落としてしまうが、そんなことお構い無しらしい。
「そ、そう。なってみせるでごじゃる...そう、織田家の槍の名手とは私の事でごじゃる。と言えるようになる。それが私の目標」
「そうか。なら、敬意を表して幼名じゃなくて利家って呼んであげなくちゃな。犬千代ってのは確か幼名だったよな?」
いい忘れていたが、俺はそこまで歴史が得意ではない。どちらかというと人並みの知識くらいしか持ってはいない。ただ、これとそれは別。俺の好きな都道府県は石川県!しかも、石川といえば加賀!加賀百万石!加賀百万石と言えば、加賀藩!加賀藩と言えば前田家!前田家と言えば前田利家!だから、利家の幼名くらいは知っている。こっちの利家は大人になりたいって言っているんだ。なら、名前から、幼名じゃなくて改名で呼んであげるのも男の役目だと思う。だから。
「そう...忝ない。」
「....私も混ぜて下さいよ~。」
と、藤吉郎は涙ぐんで飛び付いてくる。本当に幼い。
「わわわ、分かったから。藤吉郎、離れてくれ!種子島館に行こう!!な?な!?」
「うぅ....そ、そうですね。私が泣いちゃ先輩失格です!頑張ります。」
「...そのいき。」
立ち直りはやいなー。藤吉郎。流石天下人....!!
「おぉ!!待ってましたー!」
と、なんともギャグ気質で乗っている仲だが、藤吉郎との話には何かとついていきやすかった。
さて、移動して場所は清洲城城下の西口より入れる場所。
ここの人の多くは武家が中心に集まっているらしく、主に弓道、剣道、柔道、剣術や学問等、様々な事を専門的にやっげいる道場や学問所が多くならんでいた。
大通り一本道。
勿論、脇にも道は通っているのだが、その道も極限に曲がることなく真っ直ぐに作られているところもとても綺麗で見通しやすく作られていた。
「やはり、驚きましたか?」
「え?」
「この作りですよ。これも、信長様がここで発案された天下の構成なのです。」
「へぇ。まぁ、確かに他の場所と比べてみると通りも全然広いし、どちらかと言えば家も敷き詰められてる訳じゃなく少し放されて作られているな。」
物知りのように答えていく藤吉郎に淡々と、どうなのか答えていく俺。
質問攻めが始まるのかと思ったが、そうでもなく、建物の案内が始まった。
「まず、始めにここ。一番大きい館の中から説明させていただきます。ここは、剣術や剣道など、刀や槍という武器関係の鍛練が出来るところなのです!」
と、中へ入ると専用の草履らしきものがおいてある。
すぐそばに階段があり、玄関は普通の民家っぽいな。
「此方ですよ。」
藤吉郎は、奥に進んでいくと手前の襖を開ける。
中には何人か、女の子達が練習をしているようだった。
「ん、木下殿。」
と、藤吉郎と同じくらいの背の女の子が練習途中で此方を向く
「あ、犬千代ちゃん。」
藤吉郎はそういうと、犬千代の方へ嬉しそうに向かっていく。
前田犬千代。またの名を利家。
織田家槍の名手として信長を支え、後には藤吉郎(豊臣秀吉)の盟友として戦乱の世を生き抜く。
藤吉郎とは、織田初期から共に戦ってきた仲であり、藤吉郎が関白になる利家に対して羽柴の姓を与えて、敬意を示したという歴史もある。
「前田犬千代利家。よろしくでごじゃるぞ。」
「ぉおお....俺は相良裕太。よろしくな!」
ごじゃるというのが土下座したくなるほど言えない可愛さであり、ここに来てから俺も少々『ロリコン』と化して来た気がしなくもない。
「赤ん坊みたいに思われたくないみたいけどれど、どうしてもござるがごじゃるになっちゃう。でも、そんなこと気にしてたらいつまでたっても信長様みたいな胸の大きい女性になんてなれないし、強い心を持つ犬千代ちゃんなら何にも心配要らないでごじゃるよね!...ありゃりゃ。私もごじゃるになっちゃったでごじゃる。」
「誠でごじゃるでごじゃる。」
「脱線しすぎだー!というか、強い心は女の子どうしでも失礼じゃないのか!?折れたらどうする!?」
「犬千代ちゃんは大丈夫だよー。ねー!」
「その通りでごじゃる。」
コイツらグルなの?と言うか、秀吉。お前そんなに餓鬼だったのか...。
犬千代はそういうと腕を組み、藤吉郎も同じく腕を組み、「うんうん」と言いながら頷いている。
「...し、しかし色々設備が整っているんだな。」
「えぇ。あ、良ければ種子島館にもいきませんか?彼処凄いんですよ!」
と、犬千代が少し悲しい顔をして此方を見てくる。
見たあとに、藤吉郎の方を向くと
「みんな種子島に興味津々で最近はこっちに来る人も少ない。でも、私は此方で槍を回していた方が楽しい。」
「へぇ。格好いいな。まさに、織田家の槍の名手がいいそうな言葉だな。」
「め、名手...。」
そういうと、犬千代は恥ずかしそうに両手で顔を抑える。
槍を持っているのを忘れたのか、床に槍を落としてしまうが、そんなことお構い無しらしい。
「そ、そう。なってみせるでごじゃる...そう、織田家の槍の名手とは私の事でごじゃる。と言えるようになる。それが私の目標」
「そうか。なら、敬意を表して幼名じゃなくて利家って呼んであげなくちゃな。犬千代ってのは確か幼名だったよな?」
いい忘れていたが、俺はそこまで歴史が得意ではない。どちらかというと人並みの知識くらいしか持ってはいない。ただ、これとそれは別。俺の好きな都道府県は石川県!しかも、石川といえば加賀!加賀百万石!加賀百万石と言えば、加賀藩!加賀藩と言えば前田家!前田家と言えば前田利家!だから、利家の幼名くらいは知っている。こっちの利家は大人になりたいって言っているんだ。なら、名前から、幼名じゃなくて改名で呼んであげるのも男の役目だと思う。だから。
「そう...忝ない。」
「....私も混ぜて下さいよ~。」
と、藤吉郎は涙ぐんで飛び付いてくる。本当に幼い。
「わわわ、分かったから。藤吉郎、離れてくれ!種子島館に行こう!!な?な!?」
「うぅ....そ、そうですね。私が泣いちゃ先輩失格です!頑張ります。」
「...そのいき。」
立ち直りはやいなー。藤吉郎。流石天下人....!!
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