『剣』をマスターした俺は勇者と名乗ることにした。

飯麦 食飲

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魔王討伐

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「トルキー様のその強さで世界を魔王から防いで欲しいのだ。」
は?なんで?加護がキモいから?魔力?ステータス?
「な、なんでですか…?」

「その腕前を見込んでトルキー様に勇者となり、魔王を討伐していただきたい。現在、魔王軍の進行が五十パーセントとなっているにも関わらず、それに対抗できる勇者がなぜか召喚されない。なので、勇者に匹敵するほどの力をお持ちのトルキー様にお助けられないかなと思ってだ。」

え…勇者…勇者が召喚されないの多分、俺のせいだな…ある意味俺は勇者だからな。これって俺の責任…だよな…?うぅ…勇者ってなるのは良いんだけどよぉ、魔王討伐か…でもなこれで俺が出なかってらこの国も全て魔王軍に滅ぼされる…どっちみち、スローライフは必ずないんだよな。なら…

「でます!…ま、魔王殲滅作戦に参加します!で、ですのでそれ相応の対価を要求します」
「さすがトルキー様。じゃあ、早急に魔王殲滅部隊メンバーを立ち上げるぞ!」
うぅぅぅう。なんかノリで魔王倒すことになっちゃった…最悪だ……準備とレベル上げしないとな………

魔王殲滅作戦当日。
「はあ…今日が命日なんだな…レベルは八十までいったしあとは本番だな…もしなんかあったら神聖魔法でぶちかませばいいよな…ハクは狐らしくなってレベル九九。…飼い主よりも上がってる…なんか悔し。」
トルキーが落ち込んでいると、ドアが叩かれた。

「トルキー様!お手紙が届いております。」
「おし!今行く!」

外へ出ると、盾使い、弓使い、白魔導師、魔法使い、ヒーラーが横並びに並んでいた。盾使いが何かの手紙を渡してきた。手紙はギルドからで、内容は魔王討伐隊編成のことだった。

「トルキー様。
この度は魔王討伐作戦に同意していただき、あるがとうございます。魔王討伐隊編成では、トルキー様を含むと、六名でのご参加となります。盾使いはサーレム、弓使いはゴロ、白魔導師はメアリー、魔法使いはポッサミ、そしてヒーラーがイヤーシスです。おっと、ハクさんもいたかな。魔王との戦いまでは各配置に着く形となります。トルキー様は前線の第一騎士団たちと戦ってください。
                                ギルドマスター 」

ふーん。美人さん多いな。なんか前世で会社員やってた頃思い出す…言葉遣い?も似てるし。
「どうしましたか?」
「ん?あ、ああ。大丈夫だ。それじゃあ早速魔王討伐、行くか。」
「「「「「はい!」」」」」

俺らは洗礼した時にも使った、でかい馬車に乗って戦場の近くに行った。
「うわっ。ここ、魔素の濃度が異常です…」
「確かに、魔素が多すぎるかもしれませんね…」
「吐きそうだ…おぅぇ…」
「もう吐いてるじゃないか。」

俺らが戦場に着いた頃にはもう数千人の人が羽のある、ドス黒い人間と戦っていた。
「加勢しましょう!」
「急がなくては!」
「ああ!」
と言って、俺たちは自分の持ち場へと駆けつけて行った。

「…さてと。俺も行かなくっちゃだな。前線は結構前に行っちゃってるし転移魔法使おっかな…人に見られないとこ…あった!ちょうど良すぎ!」
トルキーは芝が生い茂ってる所で転移魔法を発動させ、最前線まで飛んでいった。

「グゥァアア!」
「ん?え、鍛冶屋のおっちゃんが魔族に襲われてる!は?何で?とりあえず助けなきゃな。」

カキン

「隊長!」
ん?隊長?

「ありがとな…死ぬとこだったぜ…って!トルキーの坊主!」
「ぅおう!鍛冶屋のおっちゃん!加勢すっぞ!」
「オーケーだ!」
と言ってトルキーは鍛冶屋のおっちゃんと共に戦った。

「疲れたな…魔力の消費が…」
「ん?そうか?鍛冶屋のおっちゃんにも強化バフかけてるが?」
それを聞いた鍛冶屋のおっちゃんはびっくりしていた。
「マジかよ…やっぱ坊主には勝てねぇな…」

「ま、良いだろ。それより、もう魔城だぞ…魔王の幹部とか出てきそうだな…」
「坊主の仲間はどこだ?合流しろよ。」
すると、後方からイヤーシスの声が聞こえた。

「トルキーさ~ん!お疲れ様でぇ~す!今魔力と体力回復します!お仲間もみんな無事です!」
「おっ!」
それから、俺らはヒーラーさんたちに全て回復してもらい、準備万全な状態で魔城に乗り込んだ。

「我らが城に侵入者だ!ただちに魔王様へと伝達を!」
「はっ!」
俺は魔王に伝達に行く魔兵に気配を消しながらついて行き、途中で魔兵を魔王の部屋の近くで気絶させ魔兵に変装し、部屋に入った。

「魔王様、伝達です。現在、敵が魔城へと侵入中。ってあれ?魔王いなくね?気配もしないし…」
「主…いつから我を尾行しておった…」
声のした方向へ反射的に見ると、さっきついて行って直前で気絶させた魔兵だった。
「は?」

「だ~から、いつから我の跡をつけてきたのじゃ!」
え。もしかしてこの魔兵が魔王?
「そうじゃ!我はエリザベット・ルーチェン・エリエじゃ!」
冗談でしょ。この弱っちい魔兵が?てかなんか心の声漏れてそうだし。

「弱っちいとは何じゃ!このスキルは世に一人しか持っとらんめずらしいスキルじゃぞ!我のスキル、点眼の聞耳じゃ!」
お前が魔王軒魔兵なんだな。じゃあお前を殺すね。と頭の中で言い放ち、魔王に突っ込んで行こうとしたが直前で魔王に止められた。

「ちょ、ちょちょちょちょちょ待てい!」
なんだ?
「我に提案じゃ!我は戦争など望んでおらん!元はといえどお主らが先に仕掛けてきたのじゃろう?」

それで?てか君たちも侵略してきてるんじゃないかな?
「わ、我と友になるのじゃ!我らの軍を今すぐ撤退させる代わりに我が好きなように人間の街に行って良いようにするのじゃ。我は孤独で寂しかったんじゃ…だめかの?」

いやきもいて。てかこっちに来れるようになったら簡単に街を壊されるだろうし。
「我が侵略しとったのは寂しかったからじゃ!遊ぶとしたら人間の街で魔物を倒すのが楽しかったじゃけど人間たちが我らを恐れて我らが街で遊ぶことができなくなったからで…」

ふーん…要は、俺らがお前らを恐れちゃって追い払ったと。で、侵略して遊ぼうと。で良いんだな?
「あ、ああ。そうじゃ。」
八つ当たりじゃん。普通侵略までは行かなくないか?話し合いすれば良かっただけじゃん。

「そ、それは…と、ともかく!この条件で良いな⁈」
はいはいどうぞ。
「では…全軍、撤退!」
その瞬間、魔王の伝達によって全軍が魔城に帰ってきた。

「皆の者!聞け!侵略は条約により、破棄された!これからは侵略をしたものは即死とする!」
「はっ!」

「じゃあ帰ろうか。」
「はい。」
「討伐するどころか仲良くなってしまいましたね。」
「あはははっ」
「ああ!」

俺らは馬車に乗り、屋敷に戻った。
「「「「お帰りなさいませ!トルキー様」」」」
「おかえり!トルキー。」
「はい!」

帰ると、ムネデカたちメイドとアルミーが俺を迎えてくれ、いつもより豪華な食事をしながら結果報告し深い眠りについたのだった。
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