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11章 タレク島の決戦!!
STORY171 空中戦②
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「主砲、発射!!」
ガリアンの号令によってバロン号の主砲がタロスに向けて射たれる。
バシュゥゥ……
「なんだと!?」
ガリアンは驚愕した。放たれた主砲はタロスの表面に当たった瞬間に弾かれてしまった。
「ガーゴイルがバロン号を取り囲んでいます!」
レーザー反応を監視していたクルーが報告する。
「ちぃっ! 魔機関銃で周りのガーゴイルどもを撃ち落とせ!!」
ガリアンは舌打ちしながらも素早く指示をとばす。
ドゴォォォォォン!!
轟音とともに凄まじい衝撃に襲われる。
「なにがあった!?」
ガリアンが状況を確認する。
「タ……タロスの腕が!!」
オペレーターは顔面に恐怖をはりつけていた。ガリアン、暁の渡り鳥、ゼルアルがタロスのほうに視線を向ける。
「くそ!」
状況を確認したガリアンが表情をゆがめた。タロスは本体と鎖で繋がった前腕部を投げつけてきた。
「あの野郎、あんな装備まであるのかよ!?」
ガリアンは歯を食い縛る。
「やはり、俺がでる」
ウラボスは出撃するべく甲板に爪先を向ける。
「おとなしくしてろ! バロン号はこんなもんじゃねぇ!! あのデカブツには魔力系の砲撃は効果が期待できねぇ! ならば、実弾を使うまでだ! 主砲に実弾装填、急げ!!!」
ガリアンが次なる指示をだす間にもタロスは上腕部を振る。鎖で繋がった前腕部が鉄球のようにバロン号を襲う。
「くっそぉぉぉぉ!!!!」
操舵手が舵をきってバロン号を急浮上と急旋回させる。タロスの前腕部がバロン号の船底をかすめていく。
「主砲をデカブツに向けたまま距離をとれ!」
ガリアンが指示に従ってクルーがバロン号を導く。
「実弾装填、完了しました!」
待ちに待った報告が入る。
「撃ぇぇぇい!!」
轟音とともに発射されて砲弾はタロスに命中した。超巨大ゴーレムであるタロスもバロン号の主砲を直撃で受けてよろめく。
「よし、いける! 次弾の装填を急げ!!」
ズドォォォォォン!!
バロン号は再び激しい衝撃に襲われてしまう。
「今度はなんだ!?」
ガリアンが状況報告を求める。
「ガーゴイルどもの魔術攻撃により魔機関銃が数基破壊されました! さらに数体のガーゴイルが甲板に取り付いています!!」
「くっ! バロン号を回転させつつ急旋回だ! 総員にベルトで体を固定するよう連絡! さらに攻撃可能な魔機関銃は回転中も撃ち続けろ!!」
ガリアンの指示により回転と急旋回を同時に行い、取り付いたガーゴイルを振り落としていく。しかし、バロン号にも相当な負荷がかかってしまう。
「もういい。回転と急旋回を止めろ! 主砲はデカブツを、魔機関銃はガーゴイルどもを攻撃!」
バロン号とガーゴイルの激しい撃ち合いは続く。
魔機関銃の攻撃によりガーゴイルはほとんど壊滅的な状態となっている。しかし、バロン号もほとんど全ての魔機関銃を破壊されていた。
「バロン号の魔力がほぼなくなりました! また、魔機関銃も全基破壊されました!」
ガリアンに絶望的な報告がされる。
「まさか、ここまでとは予想外だったぜ。だが、まだ終わっちゃいねぇ! 悪ぃが舵を代わってくれねぇか」
ガリアンは操舵手から舵を代わる。
「総員、衝撃に備えてベルトで体を固定しろ! これからあのデカブツと決着をつけてやる!! バロン号を限界高度まで浮上させろ」
「了解!」
バロン号が上空に向かって急浮上する。生き残ったガーゴイルがそれを追う。
「残ったガーゴイルはあいつだけか?」
「はい、あの1体のみです!」
オペレーターがレーダーを確認して答える。
「そうか。なら、あいつも一緒に片付けるとしよう。これより俺がバロン号の全制御を預かる」
限界高度まで達したバロン号は180度ターンする。
「いくぞぉ!!!!」
ガーゴイルを正面にとらえたバロン号は地上に向けてブースト加速する。それに回転力も加えることで巨大な弾丸となって急降下する。
まともに受けたガーゴイルは瞬時に四散した。
「勝負だ、デカブツ!!」
視認できるようになったタロスを見据えてガリアンが吼える。
タロスはバロン号の特攻を受け止めようとはしない。その場を離れてバロン号が地面に激突するのを狙う。
(やはり、そうきたかよ!)
その動きを読んでいたガリアンはバロン号を水平にもどして急旋回する。強引な動きに大きな負荷を受けてバロン号全体が軋む。
急旋回したバロン号に薙ぎ倒されたタロスは背中を地面に着ける。
「とどめだ!!」
高度を上げたバロン号はタロスに立ち上がる間を与えず、ブースト加速と回転しながら真っ直ぐに降りてくる。
回転するバロン号と地面に挟まれたタロスは遂に破壊されて完全に停止した。
ガリアンの号令によってバロン号の主砲がタロスに向けて射たれる。
バシュゥゥ……
「なんだと!?」
ガリアンは驚愕した。放たれた主砲はタロスの表面に当たった瞬間に弾かれてしまった。
「ガーゴイルがバロン号を取り囲んでいます!」
レーザー反応を監視していたクルーが報告する。
「ちぃっ! 魔機関銃で周りのガーゴイルどもを撃ち落とせ!!」
ガリアンは舌打ちしながらも素早く指示をとばす。
ドゴォォォォォン!!
轟音とともに凄まじい衝撃に襲われる。
「なにがあった!?」
ガリアンが状況を確認する。
「タ……タロスの腕が!!」
オペレーターは顔面に恐怖をはりつけていた。ガリアン、暁の渡り鳥、ゼルアルがタロスのほうに視線を向ける。
「くそ!」
状況を確認したガリアンが表情をゆがめた。タロスは本体と鎖で繋がった前腕部を投げつけてきた。
「あの野郎、あんな装備まであるのかよ!?」
ガリアンは歯を食い縛る。
「やはり、俺がでる」
ウラボスは出撃するべく甲板に爪先を向ける。
「おとなしくしてろ! バロン号はこんなもんじゃねぇ!! あのデカブツには魔力系の砲撃は効果が期待できねぇ! ならば、実弾を使うまでだ! 主砲に実弾装填、急げ!!!」
ガリアンが次なる指示をだす間にもタロスは上腕部を振る。鎖で繋がった前腕部が鉄球のようにバロン号を襲う。
「くっそぉぉぉぉ!!!!」
操舵手が舵をきってバロン号を急浮上と急旋回させる。タロスの前腕部がバロン号の船底をかすめていく。
「主砲をデカブツに向けたまま距離をとれ!」
ガリアンが指示に従ってクルーがバロン号を導く。
「実弾装填、完了しました!」
待ちに待った報告が入る。
「撃ぇぇぇい!!」
轟音とともに発射されて砲弾はタロスに命中した。超巨大ゴーレムであるタロスもバロン号の主砲を直撃で受けてよろめく。
「よし、いける! 次弾の装填を急げ!!」
ズドォォォォォン!!
バロン号は再び激しい衝撃に襲われてしまう。
「今度はなんだ!?」
ガリアンが状況報告を求める。
「ガーゴイルどもの魔術攻撃により魔機関銃が数基破壊されました! さらに数体のガーゴイルが甲板に取り付いています!!」
「くっ! バロン号を回転させつつ急旋回だ! 総員にベルトで体を固定するよう連絡! さらに攻撃可能な魔機関銃は回転中も撃ち続けろ!!」
ガリアンの指示により回転と急旋回を同時に行い、取り付いたガーゴイルを振り落としていく。しかし、バロン号にも相当な負荷がかかってしまう。
「もういい。回転と急旋回を止めろ! 主砲はデカブツを、魔機関銃はガーゴイルどもを攻撃!」
バロン号とガーゴイルの激しい撃ち合いは続く。
魔機関銃の攻撃によりガーゴイルはほとんど壊滅的な状態となっている。しかし、バロン号もほとんど全ての魔機関銃を破壊されていた。
「バロン号の魔力がほぼなくなりました! また、魔機関銃も全基破壊されました!」
ガリアンに絶望的な報告がされる。
「まさか、ここまでとは予想外だったぜ。だが、まだ終わっちゃいねぇ! 悪ぃが舵を代わってくれねぇか」
ガリアンは操舵手から舵を代わる。
「総員、衝撃に備えてベルトで体を固定しろ! これからあのデカブツと決着をつけてやる!! バロン号を限界高度まで浮上させろ」
「了解!」
バロン号が上空に向かって急浮上する。生き残ったガーゴイルがそれを追う。
「残ったガーゴイルはあいつだけか?」
「はい、あの1体のみです!」
オペレーターがレーダーを確認して答える。
「そうか。なら、あいつも一緒に片付けるとしよう。これより俺がバロン号の全制御を預かる」
限界高度まで達したバロン号は180度ターンする。
「いくぞぉ!!!!」
ガーゴイルを正面にとらえたバロン号は地上に向けてブースト加速する。それに回転力も加えることで巨大な弾丸となって急降下する。
まともに受けたガーゴイルは瞬時に四散した。
「勝負だ、デカブツ!!」
視認できるようになったタロスを見据えてガリアンが吼える。
タロスはバロン号の特攻を受け止めようとはしない。その場を離れてバロン号が地面に激突するのを狙う。
(やはり、そうきたかよ!)
その動きを読んでいたガリアンはバロン号を水平にもどして急旋回する。強引な動きに大きな負荷を受けてバロン号全体が軋む。
急旋回したバロン号に薙ぎ倒されたタロスは背中を地面に着ける。
「とどめだ!!」
高度を上げたバロン号はタロスに立ち上がる間を与えず、ブースト加速と回転しながら真っ直ぐに降りてくる。
回転するバロン号と地面に挟まれたタロスは遂に破壊されて完全に停止した。
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