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最強龍誕生

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「起きてください…西条彩乃さん」


…んぅ……ここは…何処??
私は確か…急に眠くなって……ん??眠く??……………いやいやいや?!あれって通り魔に刺されて出血多量で意識朦朧になってたって事じゃない?!?!てかここ何処よ?!死んだの私?!

「あの…話を聞いて下さいませんか??西条彩乃さん??」

はっ?!貴女誰よ?!そしてここ何処?!
病院の割に辺り一面真っ白で何にもないんだけど??まさか私は死んでてこの場所は死後の世界で私は神様ですなんてバカな事言わないわよね???!

「その……ほぼ合ってます…この度は申し訳ありませんでした…私達神の不注意で本来死ぬ予定ではなかった西条彩乃さん…貴女を死なせてしまいました…」

はぁ?!何よ、それじゃぁ本来は私は死ぬ予定じゃなかったって事なの??
ハァァァ、ふざけんじゃないわよ…
…それで??

「えっ??」

え??じゃないわよ!!
本来なら私はいつ死ぬ予定だったのよ??
あと私結婚する予定は??
子供も出来る予定だったの??

「いっいえ、西条彩乃さんあなたは結婚はしておりません。ですので子供もいません。還暦間近で体を壊し、68歳で老人ホームに入居、85歳の生涯を終えるまで老人ホームで介護し」もういい!!もういい!!

分かった碌な人生じゃなかったのはよく分かったわよ!!
要するにブラック会社でこき使われるだけ使われて体が悲鳴をあげちゃったってことじゃない!!
それが分かっただけでも十分だわ…
少なくとも私が死んでも悲しむ人はいないって事だもの…
私の人生本当につまらない人生だったのね…
こんなに早く死ぬならさっさとあんな会社辞めて自由になるんだった…

「あの…怒っていないのですか??私達の所為で貴女は…」

怒ってたわよ…怒ってたけど死んでるのならどうしようもないじゃないの…
それにどうでもいいわよもう…どうせ元々死んでるように働いていたから死んでいたも同じだし…
なら周りに迷惑、は刺殺された時点でかけてるけど老後に迷惑かけずにすんだならまだ良かった方よ

「結構ドライですね…あの、それでですね…わたしたち私達 ..の不注意で起きてしまった言わば事故にあたりますので貴女を転生させて頂こうかと思います」

転生ねぇ…なんだかアニメとか小説に出てくるテンプレってやつみたいだわ
ふぅん、まぁいいわよ…
でも私達私達  ..っていう事は貴女の他にも原因のある神様とやらがいるってことよね??
で??そっちが原因で転生させてくれるって言うんだから、こっちの言う条件は受けてもらうわよ?
まずは小説とかだと神任せにすると性別が違うだの差別にあう種族だの碌な事がなさそうだから、性別は絶対に女が良いわね、それで転生先は一体何処になるのよ??同じ地球??

「いっいえ、転生先は地球の他に魔法が使える惑星も存在します、戦争も小さなものはありますが表立った大きな戦争はありません、種族差別も小さないざこざはあれど此方も表立ったことはないでしょう」

なら決まりね、転生先はその惑星が良いわ、種族は死ぬ前の私は兎に角働きまくってたからもう我武者羅に働くのはごめんだわぁ、今度はちょっと頑張って働いたら割りと稼げる位には頑丈な体が欲しいわね…ねぇ、竜種??っていうのかしら、それになりたいわねその種族って存在するの??もしないのなら美人美形と相場が決まってるエルフとかもふもふできて癒される獣人とかがいいわぁ…

「はっはぃ、龍神種という種族なら存在してます。名前の通り竜種の中でも特に強い個体で、全ての種族の頂天となります。ただ、この種族は先程言われたエルフや獣人、ドワーフ、人族に比べて強い個体故にどの種族よりも長命種となり老衰だと1000年以上は生きていた記録が残っています。次に長命なのがエルフ族で500年が平均となり、獣人とドワーフが300~400年、人が80~200年となってます」

ちょっとまってよ?!他の種族の寿命はなんとなく分かるけど何で人の寿命が200年まで生きてんのよ??
大体が長生きしても100ちょっとじゃないの??

「それはどの種族にも言える事なのですが、体内に宿る魔力量が多ければ多いほど長命となりやすいのです。ただし、人族は他の種族と比べると体内の魔力供給の循環が出来にくく、仮に魔力量が多くても使いこなせなければ普通に年老いて亡くなります。逆に言えば使いこなせればどの職に就いても優遇され、そういった方の殆どの人が王城等に就いています」

面倒っ!!人族面倒すぎるわ、絶対パス!!
やっぱりどうせ生まれ変わるなら強くて格好良くて誰にも文句言われなさそうな龍神種っていうのがいいわ!!
あっ、記憶が残ってて赤ちゃんプレイからスタートってオチは絶対嫌よ??記憶はきちんと消してもらわないとね、うん。
あとはある程度自立出来るようになるまでは守ってもらえる環境にしてね。
それさえ出来るなら後はもういいわ、あまり決めすぎても決められたレールの上を歩いてるようで何だか嫌だし

「分かりました。では種族は龍神種とさせて頂きます。記憶も消しておきますのでご安心下さい、環境は龍神種という事なので周りの同じ竜種が自立出来るまで守ってくださるでしょう。ただ、私達としましても決め事がこれだけでは申し訳が立たないので……私は生命の神なので先程から説明しております転生を、もう1人の神はあらゆる物を創作する神なので創作の力を授けます。この力は名の通りあらゆる物を…スキルを創るも良し、武器を創るも良し、の地球でいう最強チート??となるでしょう。」

えぇぇ…何その万能チート凄すぎでしょう!!貰えるのなら遠慮なく貰っておくけれど!!
そういえばさっきから私達って言ってるのに貴女1人だけじゃないの??
もう1人の神様とやらはどこにいるのよ??

「あのバ…いえあの神なら貴女に申し訳が無さ過ぎて合わせる顔がないとかで引き籠ってしまいまして…なので全ての疑問や質問には私が答えさせて頂きます」

今絶対バカって言おうとしてたわよね…しかも神が引き籠りって……
まぁいいわよ、今質問したってどうせ記憶ないんだしもう転生出来るのならして欲しいわ
あっ!!まってまだ一つあったわ忘れるところだった!!転生しても言葉がきちんと分かるようにしておいてね??よく小説とかで言葉が分からなくて苦労したって載ってたから!!

「はい、それなら大丈夫です。初めの頃は翻訳機能を付け、自然と転生先の言葉に馴染んでいく様にいたしますので。それでは質問は以上ですね??西条彩乃さん、この度は私達の過失が原因で短い生涯となり、誠に申し訳ございませんでした。次の貴女の人生に良きご加護がありますように…あなたの人生我々神達も見守られせて頂きます。行ってらっしゃいませ…」

えぇ、次の人生こそぐうたらに生きて幸せな人生だったって言ってやるわ!!
こんなによくしてくれてありがとう…


うわ……なに…これ…………眠……ぃ……………………………………………………………………













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