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ぼくがころした
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「とった!!」
突如として壁に剣を突き立てたアルグスに、アンセとイリスウーフも足を止める。
「敵を仕留めたの!?」
アンセの言葉にアルグスは、無言で、剣を引き抜く。刃には鮮血が付着している。偶然壁に寄りかかっていた一般人のものでもなければ、間違いなく「敵」の血だ。
壁の向こう側に行く道を探すのも煩わしい。イリスウーフが拳で壁を打ち破り、三人は向こう側に回って自分達を追い詰めていた手練れの弓使いの姿を確認する。
それは、小柄な、プラチナブロンドの少女であった。見覚えはない。
壁にもたれかかって座り、腹から夥しい量の血を流して荒い息をしている少女。アルグスは、その少女の持っている弓に見覚えがある様な気がした。
少女はアルグスの方を見て小さな声で呟いた。
「あ……アルグスさん……」
苦しそうに、消え入りそうに。そして悲しそうな表情でアルグスを見る。剣は腹部を貫いていた。おそらく内臓を傷つけているであろうし、何よりも失血が多い。そう時を置かずしてこの少女はその命を散らすことになるであろうとアルグス達は察した。
「ごめんなさい……ごめんなさい、アルグスさん」
「君は、『孤児院』の『卒業生』か……?」
謝られる謂われは、無い筈なのだ。彼女が「卒業生」ならば、ティアグラの指示に従って賊を捕縛しようとして、失敗しただけのはずなのだから。
しかしアルグスは彼女の姿ににどこか見覚えがある様な気がしてならなかった。
自信のなさそうな伏し目がちな目つき、どこか怯えたような態度、こんな態度の少女を見たことがある様な気がしてならなかった。
「きみは……誰なんだ」
「アルグス!!」
その時、彼らの背後から声がかけられた。
息せき切って走ってきた男、その正体は賢者ドラーガ。後ろには回復術師のマッピも控えている。どうやら行方不明になっていたドラーガを無事見つけて合流することができたようである。
「くそっ、遅かったか!!」
しかしドラーガはアルグスをスルーして倒れている少女を抱きかかえた。
「マッピ! すぐに回復を!! アルグス……お前は……」
言い淀むドラーガ。その間にマッピが少女に回復魔法をかけようと近づく……が。
「ドラーガさん、けがは治せますが、失った血は戻りません。この失血では、もう……」
そのマッピの言葉を受けてドラーガの顔が青ざめた。改めてアルグスに語り掛ける。
「アルグス……アルグス達は、向こうに行って離れていろ。
マッピ、それでもいい。すぐ回復を。せめて痛みだけでも取ってやれ」
ドラーガの言葉を受けてマッピはすぐに少女に回復魔法をかける。しかし受けた傷は治せてもなくしたものは戻せない。無から有を作り出せる神の御業ではないのだ。回復魔法は。
「何を……何をやっているんだ。戦った僕を差し置いて話を……」
アルグスはふらふらと頼りない足取りでドラーガと少女に近づく。うっすらと、勘づいてはいるのだ。その少女が何者なのか。
これまで得た情報から、「それ」が成しえない事ではないと気づいているのだ。しかしその上で、その考えを追いやっていた。考えたくもなかったからだ。彼女が、自分達に弓を引くことなど。そして彼女を自分が殺してしまうことなど。
「そ、その子は……いったい、誰なんだ……」
それはまるで、死刑宣告を受ける被告のような、絶望に漬かった表情であった。
「ドラーガさん……ありがとう……ありがとう。
こんな私のために。仲間を裏切って、殺そうとした私なんかのために……」
「もういい、喋るな。きっと助かる。体力を温存するんだ」
「みんな、ごめんなさい。私、本当に……許してなんて、言えない……」
ぽろぽろと涙を流す少女。ドラーガは彼女をだきしめ、血を失って冷え切った体を暖める。
「いいんだ。みんなも許してくれる。お前はティアグラに騙されていただけだ。
お願いだから、もう謝らないでくれ、クオス」
「クオ……ス……?」
その考えが、全く頭の中にない筈はなかったのだ。可能性は考えられたのだ。
しかし、戦闘の高揚感、アドレナリンの分泌による万能感から、その考えを隅に追いやっていた。アルグスは、彼女の名前を口の中で力なく呟き、よろよろと後ずさりし、そして壁に寄りかかってようやく自分の体を支えた。
「わたし、それでも……生まれ変わりたいと、思ってしまったから……みんなを裏切ってでも……
何も言わずにこの町を去れば、よかったのに……みんなを殺さないと、新たな人生を踏み出せないと、思い込んで……」
「いいんだ。お前の人生を好きなように生きて何が悪い。悪いのは全部ティアグラだ。あいつに騙されただけなんだ」
ドラーガとクオス。二人のやり取りをただ見ているだけしかできないメッツァトルのメンバー。事態に全くついていけない。しかし、アルグスだけが、その表情を絶望に染めていた。
壁に寄りかかってようやく立ち、顔からは脂汗がとめどなく溢れ出て、瞳孔は開き、その呼吸は麻の如く乱れている。
「わたし、ほんとうに、みんなに会えて……ドラーガさんに会えて、よかったです……」
ドラーガは彼女の髪を撫で、体力の落ちた彼女でも聞こえるように、耳元で呟く。
「お前は、いい女だったよ……俺が今までに会ったどんな女よりも、な」
最期にひとしずく、涙を流して、彼女は息絶えた。
ドラーガはしばらく彼女を抱きしめたままであったが、やがてゆっくりとその体を横たわらせ、そして最後にその瞼を掌で閉じた。
「ど、どういうことなんです? ドラーガさん……」
マッピが尋ねるが、しかしドラーガは黙して語らず、ただ跪いて少女の遺体を眺めているだけである。
「クオスさんは……転生法で、女性の体に……?」
ようやく事態を飲み込んだイリスウーフのその言葉に全員がハッとする。
「じゃ、じゃあ、私達が戦っていたのは……クオスだっていうの?」
アンセがそう言って、すぐに自分の口を押えて、そしてアルグスの方を見た。そう。戦っていたのがクオスならば、その少女を殺したのは……アルグスなのだ。
「ぼくが……」
もはや壁に寄りかかってすら自分の体を支えられず、とうとうアルグスは地面に膝をついた。
すでに汗なのか、涙なのか涎なのか、全く分からないが、顔はぐしょぐしょに濡れており、それと同時に目の周りはひび割れるほどに乾燥している。
「ぼくが……クオスを……ころした」
もはや誰も声をかけられない。
その全てが、彼の精神が尋常でないことを物語っていた。
「ぼくが……」
「そうよ」
夜の闇の中に響く、凛とした声。
「あなたが、クオスを殺したのよ。アルグス」
聖女ティアグラ。
突如として壁に剣を突き立てたアルグスに、アンセとイリスウーフも足を止める。
「敵を仕留めたの!?」
アンセの言葉にアルグスは、無言で、剣を引き抜く。刃には鮮血が付着している。偶然壁に寄りかかっていた一般人のものでもなければ、間違いなく「敵」の血だ。
壁の向こう側に行く道を探すのも煩わしい。イリスウーフが拳で壁を打ち破り、三人は向こう側に回って自分達を追い詰めていた手練れの弓使いの姿を確認する。
それは、小柄な、プラチナブロンドの少女であった。見覚えはない。
壁にもたれかかって座り、腹から夥しい量の血を流して荒い息をしている少女。アルグスは、その少女の持っている弓に見覚えがある様な気がした。
少女はアルグスの方を見て小さな声で呟いた。
「あ……アルグスさん……」
苦しそうに、消え入りそうに。そして悲しそうな表情でアルグスを見る。剣は腹部を貫いていた。おそらく内臓を傷つけているであろうし、何よりも失血が多い。そう時を置かずしてこの少女はその命を散らすことになるであろうとアルグス達は察した。
「ごめんなさい……ごめんなさい、アルグスさん」
「君は、『孤児院』の『卒業生』か……?」
謝られる謂われは、無い筈なのだ。彼女が「卒業生」ならば、ティアグラの指示に従って賊を捕縛しようとして、失敗しただけのはずなのだから。
しかしアルグスは彼女の姿ににどこか見覚えがある様な気がしてならなかった。
自信のなさそうな伏し目がちな目つき、どこか怯えたような態度、こんな態度の少女を見たことがある様な気がしてならなかった。
「きみは……誰なんだ」
「アルグス!!」
その時、彼らの背後から声がかけられた。
息せき切って走ってきた男、その正体は賢者ドラーガ。後ろには回復術師のマッピも控えている。どうやら行方不明になっていたドラーガを無事見つけて合流することができたようである。
「くそっ、遅かったか!!」
しかしドラーガはアルグスをスルーして倒れている少女を抱きかかえた。
「マッピ! すぐに回復を!! アルグス……お前は……」
言い淀むドラーガ。その間にマッピが少女に回復魔法をかけようと近づく……が。
「ドラーガさん、けがは治せますが、失った血は戻りません。この失血では、もう……」
そのマッピの言葉を受けてドラーガの顔が青ざめた。改めてアルグスに語り掛ける。
「アルグス……アルグス達は、向こうに行って離れていろ。
マッピ、それでもいい。すぐ回復を。せめて痛みだけでも取ってやれ」
ドラーガの言葉を受けてマッピはすぐに少女に回復魔法をかける。しかし受けた傷は治せてもなくしたものは戻せない。無から有を作り出せる神の御業ではないのだ。回復魔法は。
「何を……何をやっているんだ。戦った僕を差し置いて話を……」
アルグスはふらふらと頼りない足取りでドラーガと少女に近づく。うっすらと、勘づいてはいるのだ。その少女が何者なのか。
これまで得た情報から、「それ」が成しえない事ではないと気づいているのだ。しかしその上で、その考えを追いやっていた。考えたくもなかったからだ。彼女が、自分達に弓を引くことなど。そして彼女を自分が殺してしまうことなど。
「そ、その子は……いったい、誰なんだ……」
それはまるで、死刑宣告を受ける被告のような、絶望に漬かった表情であった。
「ドラーガさん……ありがとう……ありがとう。
こんな私のために。仲間を裏切って、殺そうとした私なんかのために……」
「もういい、喋るな。きっと助かる。体力を温存するんだ」
「みんな、ごめんなさい。私、本当に……許してなんて、言えない……」
ぽろぽろと涙を流す少女。ドラーガは彼女をだきしめ、血を失って冷え切った体を暖める。
「いいんだ。みんなも許してくれる。お前はティアグラに騙されていただけだ。
お願いだから、もう謝らないでくれ、クオス」
「クオ……ス……?」
その考えが、全く頭の中にない筈はなかったのだ。可能性は考えられたのだ。
しかし、戦闘の高揚感、アドレナリンの分泌による万能感から、その考えを隅に追いやっていた。アルグスは、彼女の名前を口の中で力なく呟き、よろよろと後ずさりし、そして壁に寄りかかってようやく自分の体を支えた。
「わたし、それでも……生まれ変わりたいと、思ってしまったから……みんなを裏切ってでも……
何も言わずにこの町を去れば、よかったのに……みんなを殺さないと、新たな人生を踏み出せないと、思い込んで……」
「いいんだ。お前の人生を好きなように生きて何が悪い。悪いのは全部ティアグラだ。あいつに騙されただけなんだ」
ドラーガとクオス。二人のやり取りをただ見ているだけしかできないメッツァトルのメンバー。事態に全くついていけない。しかし、アルグスだけが、その表情を絶望に染めていた。
壁に寄りかかってようやく立ち、顔からは脂汗がとめどなく溢れ出て、瞳孔は開き、その呼吸は麻の如く乱れている。
「わたし、ほんとうに、みんなに会えて……ドラーガさんに会えて、よかったです……」
ドラーガは彼女の髪を撫で、体力の落ちた彼女でも聞こえるように、耳元で呟く。
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最期にひとしずく、涙を流して、彼女は息絶えた。
ドラーガはしばらく彼女を抱きしめたままであったが、やがてゆっくりとその体を横たわらせ、そして最後にその瞼を掌で閉じた。
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アンセがそう言って、すぐに自分の口を押えて、そしてアルグスの方を見た。そう。戦っていたのがクオスならば、その少女を殺したのは……アルグスなのだ。
「ぼくが……」
もはや壁に寄りかかってすら自分の体を支えられず、とうとうアルグスは地面に膝をついた。
すでに汗なのか、涙なのか涎なのか、全く分からないが、顔はぐしょぐしょに濡れており、それと同時に目の周りはひび割れるほどに乾燥している。
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もはや誰も声をかけられない。
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聖女ティアグラ。
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