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勇者の帰還
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灰が降りしきる、曇り空。
秋も深まってきて太陽の力も随分と弱まってきた昼下がり。ムカフ島から巻き上げられた噴煙によってその太陽も遮られ、私達の心の内を現すように冷え冷えとした空気が漂う。
そんな私達の前に、アルテグラは大きなトランクケースを出し、指し示したのだ。
「アルグス……?」
「そうデス。ご確認を」
言ってる意味が、全く分からない。
アンセさんが訝しげな眼でアルテグラを見ながら恐る恐る近づき、しゃがんでトランクケースに手を添える。しかしやはり彼女の意図が分からないのか、罠を警戒してか、アルテグラの方を見上げる。
「どういう意味なの?」
「だから」
アルテグラはふう、と小さくため息をついて、フードの位置をなおす。目深に被ったフードにより、目元が暗くなって一層不気味だ。
「アルグスさんは」
私も彼女が何を言っているのか全く意味が分からない。アルグスさんからの贈り物?
「この、トランクケースの、中です」
パチン、とアンセさんがケースの金具を外す。
もうこいつと話していても無駄だし、確認した方が早い。しかし、いやな予感がするのか、自然と動きはゆっくりと、恐る恐るケースを開ける。
空気が一変したような気配があった。
アンセさんは半ばくらいまでケースを開けて、勢いよくバンッ、とそれを再び閉じた。
「アンセさん?」
何が起きたの!? ケースの中には何が……
「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
アンセさんは苦しそうに胸元を手で押さえて、浅い呼吸を繰り返している。
「嘘……嘘よ、そんな……」
「おやおや、自分の目でたしかに確認したのに『嘘』とはおかしいでしょウ」
アルテグラはその反応を見て、妙に楽し気な口調で話す。ゆっくりとトランクケースの隣まで移動し、しゃがんでアンセさんに視線を合わせる。
「現実をよく見てください。このケースの中に入っているのは、確かに」
アルテグラの白い手が、ゆっくりとトランクケースを開ける。
「アルグスさんです」
ケースの中に入っていたのは、
力なく目を閉じた上顎から上しかない頭部、千切れた四肢、どこの部位か分からない内臓、粉々になった肋骨。
しかし確かにその涼しげな眼もと、柔らかく美しい金髪、整った鼻梁、それはアルグスさんの物であった。
「嘘よッ!!」
パタン、とトランクケースの蓋が反対側まで開かれる。
血生臭い香りが漂う。
降灰にくすむ視界の中、確かにそのちっぽけなトランクケースの中に収められていたのはアルグスさんだった。
「嘘よ!! こんなの!! ほんとうの訳がない!!」
半狂乱になって叫ぶアンセさん。
「アル……グスさん……」
クオスさんはよろけながらもトランクケースに近づき、四つん這いになってその残骸を見つめる。涙を浮かべて、ケースに縋りつくように手を添えた。
「そんな……なぜ私みたいなのが生き残って……アルグスさんが……
こんなの……こんなの、間違ってる」
イリスウーフさんは、何も言葉を発せずただただ怯えた目をして、野風の笛を抱きしめる様に胸の前に握っている。
私は、あまりの事態に腰が抜けてその場にへたり込んでしまった。
信じられない。
あのアルグスさんが、死んだ……?
まさか、そんな。
あり得ない。現実のはずがない。
偽物に決まってる。
何か企みがあって、“悪女”アルテグラが、私達をだますためにこんな手の込んだイミテーションを作って騙そうとしてる。間違いない。
だって、アルグスさんが死ぬはずないもの。
そうだ。アンセさんの言うとおり、本当のはずがない。
現実のはずがない。質の悪いジョークだ。
私は、半笑いの表情で振り向き、ドラーガさんの方を見た。
そうだ。彼ならきっと、この状況にも余裕の笑みで以て構えているはず。
いつものムカつく薄ら笑いを浮かべているはず。
「バカな……」
開いた瞳孔。小刻みに震えている手。
口に手を当てて後ずさりする。
彼の明らかに動揺しているその態度が、今私の目の前で起きている事態が「現実」であると物語っていたのだ。
「そんな……」
私は力なく両手をだらりと下げた。
信じられない。本当に、あのアルグスさんが。
「嘘よこんなの!!」
アンセさんがひと際大きな声で叫んで立ち上がった。その表情は怒りに曇っている。
ぶわりと風が吹いたような気がして、彼女の髪の毛が揺らめく。
「何を企んでるの!! こんな手の込んだ悪戯をして!!」
構えを取って右手を引く彼女の腕には目視できるほどの魔力が集まっている。
「ま、待って下さい!!」
アルテグラが後退しながら両手を前に出して逃げようとするが、しかし当然アンセさんの怒りは収まらない。今にも魔法を発動しそう、というところでイリスウーフさんが後ろから抱きついてそれを止めた。
「落ち着いて、落ち着いてくださいアンセさん!!」
「うぐっ……」
物理攻撃と違って体を拘束しても魔法の発動は止められない。しかしアンセさんにはそれで十分だった。
彼女も心のどこかでは分かっているのだ。
これが現実なのだと。
八つ当たりしたところでそれが変わることはないのだと。
イリスウーフさんに止められたことで気持ちが折れてしまったらしく、そのまま崩れ落ちて大声で泣き始めた。
「うそ……こんな、こんなの……こんな事、あるはずが……ううっ、うああ……ッ!!」
アンセさんが落ち着きを取り戻し……というよりは攻撃の意思を見せなくなったことでようやくアルテグラも安心したのか、もたもたと立ち上がりながら話しかけてくる。
「ふぅ……残念ながら、アルグスさんはガスタルデッロとの戦闘中に彼の刃を受け、動きの止まったところに噴石の直撃を受けて亡くなってしまいました。それは変えようのない事実です」
「お前が……何かしたんじゃないの」
アンセさんが怒気を孕ませて睨みつけるが、しかしアルテグラはそんなことは気にも留めないようだ。
「おや、私の実力であの化け物二人の戦いに何か干渉できるとでも? 確かにその場には居合わせましたがね」
あまりにも毒気の無い彼女の語り口に、アンセさんは怒りをぶつける気持ちも失せ、ただその場でさめざめと泣くのみであった。
「うそだろ……こんな、あのアルグスが死ぬだなんて……」
ドラーガさんにも流石にこれは想定外だったのだろう。涙こそ流していないものの、力なくよろよろとトランクケースの傍まで歩み寄り、その中身を確認した。
この状況でアルテグラがイミテーションなどを見せることはないだろうけれど、しかしそれが本物なのを確認しようとしているのだろう。
箱の中身にドラーガさんが手を伸ばしたところでアルテグラがそれを止めた。
「おっと、触れないでくださいネ? せっかく保存状態がいいンですから!」
その言葉にドラーガさんは何か気づいたようで目を丸くして驚いた。
「なにか……するつもりか?」
その問いかけにアルテグラは鼻を鳴らすように笑って応える。
「フッフッフ、アルグスさんは非常に興味深い人間です。自らの命も顧みず、勝てないと分かっている敵にも立ち向かい、今回は失敗しましたが、どんな絶望的な状況でも諦めることなく逆転を狙う。
私としてモ、彼を失うのはもったいないんですヨ」
「……何が、言いたいの」
アンセさんが尋ねる。この少しの間に彼女の目は落ちくぼみ、まるで十年も年を取ったように見える。
「私の力なら、アルグスさんを蘇らせることもできる、と、言いたいンです」
秋も深まってきて太陽の力も随分と弱まってきた昼下がり。ムカフ島から巻き上げられた噴煙によってその太陽も遮られ、私達の心の内を現すように冷え冷えとした空気が漂う。
そんな私達の前に、アルテグラは大きなトランクケースを出し、指し示したのだ。
「アルグス……?」
「そうデス。ご確認を」
言ってる意味が、全く分からない。
アンセさんが訝しげな眼でアルテグラを見ながら恐る恐る近づき、しゃがんでトランクケースに手を添える。しかしやはり彼女の意図が分からないのか、罠を警戒してか、アルテグラの方を見上げる。
「どういう意味なの?」
「だから」
アルテグラはふう、と小さくため息をついて、フードの位置をなおす。目深に被ったフードにより、目元が暗くなって一層不気味だ。
「アルグスさんは」
私も彼女が何を言っているのか全く意味が分からない。アルグスさんからの贈り物?
「この、トランクケースの、中です」
パチン、とアンセさんがケースの金具を外す。
もうこいつと話していても無駄だし、確認した方が早い。しかし、いやな予感がするのか、自然と動きはゆっくりと、恐る恐るケースを開ける。
空気が一変したような気配があった。
アンセさんは半ばくらいまでケースを開けて、勢いよくバンッ、とそれを再び閉じた。
「アンセさん?」
何が起きたの!? ケースの中には何が……
「はぁっ、はぁっ、はぁ……」
アンセさんは苦しそうに胸元を手で押さえて、浅い呼吸を繰り返している。
「嘘……嘘よ、そんな……」
「おやおや、自分の目でたしかに確認したのに『嘘』とはおかしいでしょウ」
アルテグラはその反応を見て、妙に楽し気な口調で話す。ゆっくりとトランクケースの隣まで移動し、しゃがんでアンセさんに視線を合わせる。
「現実をよく見てください。このケースの中に入っているのは、確かに」
アルテグラの白い手が、ゆっくりとトランクケースを開ける。
「アルグスさんです」
ケースの中に入っていたのは、
力なく目を閉じた上顎から上しかない頭部、千切れた四肢、どこの部位か分からない内臓、粉々になった肋骨。
しかし確かにその涼しげな眼もと、柔らかく美しい金髪、整った鼻梁、それはアルグスさんの物であった。
「嘘よッ!!」
パタン、とトランクケースの蓋が反対側まで開かれる。
血生臭い香りが漂う。
降灰にくすむ視界の中、確かにそのちっぽけなトランクケースの中に収められていたのはアルグスさんだった。
「嘘よ!! こんなの!! ほんとうの訳がない!!」
半狂乱になって叫ぶアンセさん。
「アル……グスさん……」
クオスさんはよろけながらもトランクケースに近づき、四つん這いになってその残骸を見つめる。涙を浮かべて、ケースに縋りつくように手を添えた。
「そんな……なぜ私みたいなのが生き残って……アルグスさんが……
こんなの……こんなの、間違ってる」
イリスウーフさんは、何も言葉を発せずただただ怯えた目をして、野風の笛を抱きしめる様に胸の前に握っている。
私は、あまりの事態に腰が抜けてその場にへたり込んでしまった。
信じられない。
あのアルグスさんが、死んだ……?
まさか、そんな。
あり得ない。現実のはずがない。
偽物に決まってる。
何か企みがあって、“悪女”アルテグラが、私達をだますためにこんな手の込んだイミテーションを作って騙そうとしてる。間違いない。
だって、アルグスさんが死ぬはずないもの。
そうだ。アンセさんの言うとおり、本当のはずがない。
現実のはずがない。質の悪いジョークだ。
私は、半笑いの表情で振り向き、ドラーガさんの方を見た。
そうだ。彼ならきっと、この状況にも余裕の笑みで以て構えているはず。
いつものムカつく薄ら笑いを浮かべているはず。
「バカな……」
開いた瞳孔。小刻みに震えている手。
口に手を当てて後ずさりする。
彼の明らかに動揺しているその態度が、今私の目の前で起きている事態が「現実」であると物語っていたのだ。
「そんな……」
私は力なく両手をだらりと下げた。
信じられない。本当に、あのアルグスさんが。
「嘘よこんなの!!」
アンセさんがひと際大きな声で叫んで立ち上がった。その表情は怒りに曇っている。
ぶわりと風が吹いたような気がして、彼女の髪の毛が揺らめく。
「何を企んでるの!! こんな手の込んだ悪戯をして!!」
構えを取って右手を引く彼女の腕には目視できるほどの魔力が集まっている。
「ま、待って下さい!!」
アルテグラが後退しながら両手を前に出して逃げようとするが、しかし当然アンセさんの怒りは収まらない。今にも魔法を発動しそう、というところでイリスウーフさんが後ろから抱きついてそれを止めた。
「落ち着いて、落ち着いてくださいアンセさん!!」
「うぐっ……」
物理攻撃と違って体を拘束しても魔法の発動は止められない。しかしアンセさんにはそれで十分だった。
彼女も心のどこかでは分かっているのだ。
これが現実なのだと。
八つ当たりしたところでそれが変わることはないのだと。
イリスウーフさんに止められたことで気持ちが折れてしまったらしく、そのまま崩れ落ちて大声で泣き始めた。
「うそ……こんな、こんなの……こんな事、あるはずが……ううっ、うああ……ッ!!」
アンセさんが落ち着きを取り戻し……というよりは攻撃の意思を見せなくなったことでようやくアルテグラも安心したのか、もたもたと立ち上がりながら話しかけてくる。
「ふぅ……残念ながら、アルグスさんはガスタルデッロとの戦闘中に彼の刃を受け、動きの止まったところに噴石の直撃を受けて亡くなってしまいました。それは変えようのない事実です」
「お前が……何かしたんじゃないの」
アンセさんが怒気を孕ませて睨みつけるが、しかしアルテグラはそんなことは気にも留めないようだ。
「おや、私の実力であの化け物二人の戦いに何か干渉できるとでも? 確かにその場には居合わせましたがね」
あまりにも毒気の無い彼女の語り口に、アンセさんは怒りをぶつける気持ちも失せ、ただその場でさめざめと泣くのみであった。
「うそだろ……こんな、あのアルグスが死ぬだなんて……」
ドラーガさんにも流石にこれは想定外だったのだろう。涙こそ流していないものの、力なくよろよろとトランクケースの傍まで歩み寄り、その中身を確認した。
この状況でアルテグラがイミテーションなどを見せることはないだろうけれど、しかしそれが本物なのを確認しようとしているのだろう。
箱の中身にドラーガさんが手を伸ばしたところでアルテグラがそれを止めた。
「おっと、触れないでくださいネ? せっかく保存状態がいいンですから!」
その言葉にドラーガさんは何か気づいたようで目を丸くして驚いた。
「なにか……するつもりか?」
その問いかけにアルテグラは鼻を鳴らすように笑って応える。
「フッフッフ、アルグスさんは非常に興味深い人間です。自らの命も顧みず、勝てないと分かっている敵にも立ち向かい、今回は失敗しましたが、どんな絶望的な状況でも諦めることなく逆転を狙う。
私としてモ、彼を失うのはもったいないんですヨ」
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