薔薇の間に挟まる腐女子

月江堂

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でかいオナホ

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 俺はぎりぎりと歯噛みする。

 しかしそれしかできない。なぜなら俺もソラ抜きでマミヤとえっちしてしまっているからだ。そもそもこの怒りが誰に対するものなのか、それがイマイチ分からない。

「ということで、台本を用意したっス」

「台本?」

 しかし怒っていても仕方ない。ぶっちゃけて言えば別に浮気したとか、そういうわけじゃないしな。しかしえっちするのに台本とはどういうことだ。マミヤはノートを取り出し、それを開いて見せた。

「他のページは見ないで下さいよ? 自作小説のネタメモなんで」

 俺とソラはノートを覗き込み、そして同時に首を傾げる。台本というか……プレイの流れ……? 覚え書き? こいつイメクラとか好きそうだな。

「全体的に見てさ……」

 ノートを見たソラが口を開く。

「前々から思ってたけど、マミヤさんMなの? というかレイプ願望が……?」

「まあ……」

 マミヤはそれにゆっくりと答える。

「あるスね」

 あるのか。

「女って言うのはスね……皆犯されたがってるんスよ」

 お前本当に発言に気をつけろよ。

「ふざけんなレイプされたいだけなら全裸で上野公園でも行ってホームレスと盛ってくりゃいいじゃねえか」

「違うッスよ、分かってないスね! 女が本当にレイプをされたがってるとでも思ってるんスか!?」

 ……ちょっと何言ってるか分からなくなってきたぞ。

「あくまでも気心の知れた安心できる相手、そういう人にちょっと無茶苦茶にされたいっていうだけッスよ。分からないスかね? たとえば……」

 やっぱり分からない。マミヤは少し考えこんでから言葉を続ける。

「あっ、そうだ。こないだアキラくんとした時両腕を押さえつけられてアキラくんすごく興奮してたじゃないスか。ああいうのをされたいんスよ」

 ちょ、ちょっと……

 やめてくれないかな。ソラがいる前でソラ抜きでしたプレイの内容を詳細に話すのは。隣にいるソラの視線が痛いんですけど。

「あ、そうそう。それとソラくんと二人きりでした時に手をぎゅって強く握られたじゃないスか。あの時『ああ、このまま力づくで無茶苦茶に犯されたい』って思ったんスよ。こう見えてソラ君もやっぱり男の子なんスねぇ……」

 やめてくれないかな。俺がいる前で俺抜きでソラとしたプレイの内容を詳細に話すのは。俺はじとりとソラに視線を送る。ソラは視線を逸らして口笛を吹いていた。

 この女なんなの? サークルクラッシャーなの?

「あと……なに? ボクとアキラはキス禁止なの?」

 気を取り直して、いや誤魔化すようにソラが尋ねる。

「そこは譲れないッスよ。せっかく三人でプレイしてても私の頭越しに二人でキスなんかされたら疎外感半端ないッス」

 まあ大体わかった。細かい流れはともかく。俺はノートをパタンと閉じて、そして無言で後ろからマミヤを羽交い絞めにした。

「え? え?」

 唐突にプレイに入ったことにマミヤは戸惑いを隠せない。ソラは俺の意図を汲んでマミヤのブラウスのボタンをぷちぷちと外し始める。

「やっ、ちょっと! いやっ、ダメェ!!」

「え? やめる……?」

「あ、やめないで下さいス」

 この女本当に面倒くさい。ソラとマミヤのやり取りの間に俺は彼女のブレザーを脱がし、再び腕を拘束してプレイに戻る。すぐにマミヤは全裸にされてソファに投げられた。

「きゃん!」

 小さい悲鳴を上げるマミヤ。俺とソラは縮こまっているマミヤの目の前で悠々と自分の衣服を脱ぎ捨てる。

 しかし、本当におっぱいが大きい。もうちょっとまともな性格で、腐女子じゃなければコイツ結構モテたんじゃないのか。まあ、オタクじゃないマミヤなんて今更想像もできないけど。

「ユウちゃんは乳首ちょっと強めに吸われた方が感じるよね?」

 ソラがそう話しかけてから少し荒めに彼女の乳房を揉み、そしてその先端に吸い付く。台本に描いてあった内容に沿っているが、今日は苗字呼びは禁止らしい。

「ふんっ♡ ……んんぅ♡」

 乳首に刺激が贈られるたびにユウはくぐもった声を響かせている。喋っていなければ、本当に可愛いんだよな……俺の方は下半身に移動して、彼女の足を開かせた。

 股間に刺激を与える前に、暖かい彼女の太ももに抱きつくように感触を確かめる。

 暖かい。床暖房が動いてるとはいえ、部屋は少し肌寒い。興奮したユウの太ももは暖かく、そしてすべすべとしていてとても肌触りがいい。俺は思わず彼女の太ももに頬ずりしてしまった。

 内またに軽くキスをして、そしてゆっくりと脚の根元に舌を這わせて移動していく。腰骨に繋がる腱を噛むようにしゃぶる様に舐めあげると、一層彼女の喘ぎ声が大きくなった気がした。

 きれいに毛を剃って処理してある陰部は既にびちゃびちゃに濡れている。ユウが濡れやすいのは別に今に始まったことじゃないけれど、ダイレクトに素直に反応してくれるのは少し嬉しい。

 名前の呼び方も変えて、先入観を捨てて彼女を見てみれば、なんだか随分と魅力的な女性に見えてきた気がした。

 小陰唇に舌を這わせ、膣に舌先を押し込む。いつもの、もう慣れた味。しょっぱくて酸っぱくて不味い。でもなぜか大好きな味。たまに舐めたくなる、不思議な味。

「んん♡ ん~♡♡」

 ユウの方ももうだいぶ盛り上がってきてるみたいだ。ひょっとしたらすでに軽くイってるかもしれない。

 俺が一番好きなのはソラだし、ソラに持つ感情とユウへのそれは違う。だが、やっぱりこの感情は『ユウの事が好き』ってことなんじゃないのか。そんな気がした。

 俺は姿勢を変えて、すでにびしょびしょに濡れそぼっているユウのまんこに自分のペニスを当てがった。

 ゆっくりと、感触を味わう様に。初めての時のように少しずつ挿入していく。

「ふああ♡♡ 入ってくる♡ おちんぽが奥まで入ってきてるッス♡」
「おまんこ気持ちいいの? ユウ♡」

 にっこりと笑ってソラが尋ねるが、彼女の方はいっぱいいっぱいで返答は返ってこない。ユウは立ち上がってペニスを彼女に見せつける。

 それは、完全に勃起して脈打っていた。

 最初の頃はソラはユウの身体を見たり、胸を触っても勃起はしていなかったような気がする。彼女の身体にあまり興味がなかったように感じられた。

 ソラは勃起したちんぽでぺちぺちとユウの顔を叩きながら話しかける。

「ホラ、こんなになっちゃった。最近じゃ直接触って刺激しなくてもユウちゃんの身体触ったり匂い嗅いだりすると勃つ様になっちゃったんだよ? ユウちゃんのせいだからね?」

 ソラは再びしゃがみ、ユウの耳元で淫らに囁く。

「ボクの身体が覚えちゃったんだよ。ユウちゃんのおまんこが気持ちいいってことを。こんな気持ちいい穴がここにあるよ、ってボクの身体が教えてくれてるんだよ」

 そう言ってソラは立ち上がってユウの頭の方に移動する。長ソファに寝そべっているユウの頭側に。彼女の頭をちょっと引っ張り、ソファのひじ掛けから彼女の頭を仰向けのまま上に向かせる。

「ユウちゃんに責任取ってもらわないとね……」

 ユウは逆さまのまま、期待と恐怖の入り混じった以上に興奮した表情でユウのペニスを見つめている。

 台本ではイラマチオとあったが、本当にやる気なのか。ソラの超巨根で。死ぬぞ。

「ほ、本当にやるの……?」

 台本とはいえ、自分で言っておきながらソラはユウに聞き直す。だが俺も同じ事を思う。台本に書いてあった内容は……

「もちろんス。喉の奥までぶち込んで思いっきり射精してほしいス。」

 この人頭おかしいんじゃないのかな。

「私の事はデカいオナホかなんかだと思って、遠慮無用っス」

 頭おかしいんだった。

「もし本当に無理だと思った時は二回タップするッスから、思いっきりやってほしいッス」

 この女の覚悟は一体どこから来るんだろう。

「じゃ、じゃあ……いくよ……」

 ユウの口にソラの巨根が挿入されていく。無茶苦茶な性格で蛮勇な性欲を持て余すユウだけど、その口はやはり女の子らしく小さい。

 その小さなお口に野太いペニスが押し込まれていく。

「んごっ、おぶぇ……」

 苦しそうな嗚咽に、喉奥までそれが達したのだと分かる。

 これ本当にできるのか!?
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