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あなたはだぁれ?
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教室を見渡しても、アズサの姿はなかった。
[ねエねえ、ソこの方よ]
ふと、足元で小さな声がした。
見てみると、とても小さなイモムシがいた。薄い緑と、黄色と白と…いろんな色が入っている、ハデハデなイモムシ。
イモムシは大きな瞳をパチパチさせて、私たちを見上げている。
[君たちのトモダチサァ、あっちニイッタッポイカモー?ッテナカンジー ワラ]
見た目も派手だし、喋るし。一体このイモムシはなんなんだ?
[イカナイノ?]
イモムシは首をかしげた。イモムシに対して言うことじゃないと思うけど、すごく可愛い。
「あなたはだぁれ?」
私は、イモムシに話しかけた。
すると、イモムシは自慢げに話し始めた。
[ワシはイモムシの"イシ"ってイウンダ!イモムシ界のプリンス?っていうやつダヨ]
イモムシなのに、石とはこれまた不思議。
[じゃァ、伝タカラナ。ワイはモウイクデ。]
イモムシは腕?をヒラヒラさせながら、のっそのっそと帰っていった。
それにしても、口調がコロコロ変わるイモムシだな。
「すーちゃん、教室出てみよう」
私の隣にいたヒナは言った。
ヒナの言う通りに教室を出る。
[ねエねえ、ソこの方よ]
ふと、足元で小さな声がした。
見てみると、とても小さなイモムシがいた。薄い緑と、黄色と白と…いろんな色が入っている、ハデハデなイモムシ。
イモムシは大きな瞳をパチパチさせて、私たちを見上げている。
[君たちのトモダチサァ、あっちニイッタッポイカモー?ッテナカンジー ワラ]
見た目も派手だし、喋るし。一体このイモムシはなんなんだ?
[イカナイノ?]
イモムシは首をかしげた。イモムシに対して言うことじゃないと思うけど、すごく可愛い。
「あなたはだぁれ?」
私は、イモムシに話しかけた。
すると、イモムシは自慢げに話し始めた。
[ワシはイモムシの"イシ"ってイウンダ!イモムシ界のプリンス?っていうやつダヨ]
イモムシなのに、石とはこれまた不思議。
[じゃァ、伝タカラナ。ワイはモウイクデ。]
イモムシは腕?をヒラヒラさせながら、のっそのっそと帰っていった。
それにしても、口調がコロコロ変わるイモムシだな。
「すーちゃん、教室出てみよう」
私の隣にいたヒナは言った。
ヒナの言う通りに教室を出る。
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