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もぐら

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1話 配信開始

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「ここはどこ?」

暗闇の中に一人の少女がいた。
手探りで辺りにあるものを確認する。

カチッ

何かの電源が入った。
暗闇の中に少しの光が現れた。

「パソコン?」

モニターには
[配信を開始しますか? YES or YES]
とだけ出た。

彼女は訳がわからなかった。しかし、 YES以外の選択肢がなく不本意ながらYESをクリックした。

[視聴者0人]

少女は首を傾げながらパソコンを見つめている。

[視聴者1人]

[~初見です。暗くて見えないよ]

画面上にコメントが流れた。

「え?そうですよね。暗くて見えませんよね。私も見えないんです」

[~どこにいるの?]

「どこでしょうか?教えてください」

[視聴者0人]

「何で!?」

暗闇は彼女を悲しく包み込んでいる。

「本当にどこなのここ?」

彼女はパソコンの僅かな明かりで周囲を確認した。
周囲は岩に囲まれており前後はどこまでも続いていた。

少し進むとこの空間に似合わない見慣れた物が置いてあった。

「コーラと.....メントス?食料ってこと?」

[視聴者1人]

空腹だった彼女はメントスを頬張りコーラで流し込もうとした。

「おぼぼぼぼぼぼぼ」

彼女はメントスコーラを知らなかった。

「何で...どうして...」

[視聴者5人]

[~何で一緒に口に入れたww]

[~コーラの中に直接入れるんだよw]

「コーラの中に入れる?」

視聴者は彼女がメントスコーラをやりたがっているんだと感じがいしていた。

コーラはボトルから勢いよく飛び出す。それを塞ごうとボトルの先を口で抑える。

「おぼぼぼぼぼ」

[視聴者10人]

[~この子は暗がりで何をやってんだww]

[~鼻に入って痛いだろw]

「何で、普通に飲みたいだけなのに...」

ボトルの中は炭酸が抜けたごく僅かのコーラだけが残っていた。

[~チャンネル登録しました!]

<登録者数1人>

ボトッ

何かが落ちた方向を見ると懐中電灯が落ちていた。

「やった、やっとまともな明かりが手に入った。でも、光るのかな?」

懐中電灯の光る部分を直視しながらボタンを押した。

「目が!!」

[~それ世界一明るいライトじゃん]

[~なぜ顔に向けながらライトを点けるw]

彼女が手にしたライトは黒く少し大きめの爆光のライトだった。

「目がチカチカする。けど、やっと明かりが手に入ったよ」

[~カメラ(俺たち)には向けるなよ]

「このライト、チャンネル登録されたら出てきたよね。もっと増やせばもっといいものが
 みんな!チャンネル登録よろしく!」




to be continued
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