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1章
転生
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俺の名前は城田士郎。漫画を読むことが趣味のしがない高校生だ。代わり映えのしない日々だが楽しくやってる。今日もいつも通り学校が終わり家に帰る。
「また明日!」
そう言って俺は友達の青木葵と帰り道のT字路で別れた。こいつも俺と同じ漫画オタクの高校生だ。口数は少ないが悪いやつじゃあない。
別れた道から少し進み大通りへと抜けた。この大通りを進んだところにいつも漫画を買っている本屋がある。デジタル化の進むこの時代だが本は紙媒体に限る。今日も新刊のチョンプを買って帰る予定だ。本屋は車道を挟んで反対側にある。ここは車がよく通るから信号街の時間が長い。何本かある横断歩道からタイミングを見極め一本選び渡る。何年もここを通ってきたから慣れたもんだ。そうして横断歩道を渡っている最中
キキーッ
ドン
鈍い音とともに俺の体は宙に浮いた。そう、俺はトラックにはねられたのだ。宙に浮いた数秒間俺は驚きで何も考えられなかった。
感じたことのないような痛みとともに地面に叩きつけられた。痛いなんてものじゃない。言うことを聞かない体と流れる大量の血を見て俺は死を覚悟した。それから俺はいろんなことを考えた。家族、友達、思い出、そして新刊のチョンプ。まぶたは次第に重くなり、寒気がしてきた。恋愛とかはできなかったけど案外悪い人生じゃなかったなと思う。でも俺が死んでみんなが悲しむ姿は見たくないな。もう見たくても見れない。悲しい。淋しい。怖い。孤独だ。そんな負の感情とともに俺の意識は途切れた。
「おはようございます殿下」
聞き覚えのない女性の声で俺は目を覚ました。カッカ?何をいってんだこいつは。何をしていたのか全く記憶がない。とにかく頭がひどく痛くて考えることができない。ここはどこだろうか。うっすらと見える目で周りを観察してみる。よく見えないが家ではなさそうだ。俺の部屋はこんなに広くないしこんなシュミの悪いデザインではない。何よりこんな女性は見たことがない。見た目は20代前半ぐらい?しかし顔立ちは日本人という感じではない。どちらかと言うとヨーロッパな感じの女性だ。えらく美人だ。ナースさんなのだろうか?倒れでもして病院にでも運ばれたのか?
「あなたは誰ですか?」
俺がそう聞くと女性は笑ってみせた。しかしどう見ても愛想笑い。緊張で顔がこわばっている。
「今日から身辺の手伝いをさせていただくワイスです」
そう言ったワイスと言う女性はかすかに震えていた。緊張と恐怖が混じり合ったような顔をして。そんなに俺の顔が怖いのか?まあいい、とにかく水分を取りたい。ずっと寝ていたのか俺の喉は渇ききっていた。
「頂いてもいいですか?」
俺はワイスが持ってきていたコップを指さした。
「もちろんです」
そう言うワイスはまだ何かに怯えているようだった。オレ何かした?確かに人相が悪いと人こらよく言われるがそこまで怯えなくても…
とりあえず喉を潤すためにもらったコップに口をつけた
。
「オエーッ!!!」
余りのまずさに俺は吐き出してしまった。酒をまともに飲んだことがない俺でもわかる。これは酒だ。なんてものを飲ませようとしたんだこの女は!そうしてワイスを問いただそうとして顔を向けた。めちゃくちゃ怯えている。目をうるわせてガクガクと震えてこちらを向いていた。
「申し訳ありません!」
そう言ってワイスはひたすら頭を下げていた。何かを言うのも忍びないくらいに。
「そんなに謝らなくても…」
「ロクマノーフ家当主にしてルーシャ帝国の総統であらせられるロクマノーフ三世様!この私めのご無礼に何卒!何卒寛大な処置を!」
ワイスはものすごい勢いでそう言うと額を床に擦り付けた。なんだって?ろくまのうふ?るうしあ帝国?言葉の意味はわからないが漫画を読み続けてきた俺なら分かる。これはいわゆる転生ってやつだ。ってことは俺が王様ってこと?
「俺がロクマノウフ家当主、ロクマノウフ三世だって?」
「はい!あなた様こそ我らの偉大なる王、ロクマノーフ三世様であらせられます!」
オペラみたいだな。俺はそう思った。しかしワイスは自分に必死に許しを請うているということはよくわかった。つまり俺の転生先のロクマノーフ三世とやらは随分と恐れられているみたいだな…それも畏敬の念ではなく恐怖の対象としてだ。
「処罰なんてしないよ」
「ああ…なんと慈悲深いお方なのでしょう!」
「そんな堅苦しくなくていいよ」
「私を試されているのですか?」
「そんな人聞きの悪いこと…」
「申し訳ありません!」
「…」
めんどくさい。俺も転生だとか王様だとかに憧れていたけど、こんなのは望んでいなかった。もっと慕われる名君!とかそういうのに憧れていたんだけどなぁ…ワイスは今日が初めてって言ってたからただ単に緊張しているだけかもな。
「なぜそんなに怖がっている?」
「いえ!怖がってなど…」
ワイスは顔によく出るタイプだ。恐らくロクマノーフ三世は悪い評判が立っているに違いない。本当のことを言うべきだろうか?いや、また怖がられるだけだ。とりあえずは情報を集めて状況を把握しないと何も始まらないな。
「外へ出たい」
「何をなされるのですか?抜き打ち財産没収ゲーム?縄縛り川上りゲーム?それともヤコーノフ山装備無し登山ゲームですか?」
「…」
ロクマノーフ三世がロクでもないやつだということはよくわかった。
「いや…少し人と話がしたい」
「人であれば部屋の外にメイドや家臣達が待機しておりますが誰とお話を?」
「全員…かな?」
「急用ですか?」
「ああ」
「ではこちらを」
そう言ってワイスは服を着せてくれた。どうやら他の服と比べてラフな服装のようだ。しかしそれでも重厚なデザインとなっている。軽く身だしなみを整えてもらい部屋の外へと出た。
「殿下!おはようございます!」
メイド達や家臣達が一斉に挨拶をしてきた。
「おはよう」
俺がそう言うと彼らは動揺しているようだった。表面上では隠しているつもりだろうが俺にはわかるぞ。
「…殿下が我らに挨拶を…」
ロクマノーフは挨拶もしなかったのか。どれだけ横暴なやつなのだろうか。
「では殿下。我らはこれにて。何か御用がございましたらなんなりとお申し付けくださいませ。」
そう言うと家臣たちは部屋を去っていった。
「食事の準備ができています。朝食にいたしましょうか?」
家臣たちが去った後、ワイスが俺にそう聞いた。そういえばこの世界の食べ物はどのようなものなのだろうか?気になる。
「そうしようか」
「では」
そう一人の年を取ったメイドが言うと料理が運ばれてきた。硬そうな肉にこれまた硬そうな白色のパン、味の薄そうな赤色のスープ。そして恐らくワイン。王様にしては質素な食事だと思った。王様でも朝ごはんはこのぐらいなのか?しかしここで俺がこの食事にケチをつけたらまた怖がられてしまう。これ以上怖がられたらもう俺の良心が持たない。
「ありがとう」
「ありがとう…!?」
メイド達はひどく動揺していた。もう俺は驚かないぞ
「いただきます」
「イタダキマス?」
どうやらいただきますという言葉を知らないらしい。教えてやりたいところだがとりあえず料理を食べよう。
まずい。肉は固く獣臭い。パンも固く美味いとは言えない。スープは味が薄く入っている野菜もなんとも言えない。ワインを飲みたいが俺未成年だしなぁ…ってこの世界じゃ俺は20歳超えてるか。第一こんな王様がいる国にそんな法律もないか。でも何故か飲みたいとは思わない。
「すまないが水を持ってきてくれるか?」
「ワインがお気に召さないのですか?殿下が毎日飲まれていたものと同じものを今日も用意させていただきましたが…」
そういえば寝起きに出されたのもワインだったな。ロクマノーフはどれだけ酒好きなんだよ。
「いや…そういうわけではないんだがな…とにかく今は水がいいんだ」
「では用意させていただきます」
相変わらず水はうまい。少し古い水のようだがこの食事の中だったら一番うまい。
残りの料理も無理矢理腹へ詰め込み俺は食事を済ませた。こんな食事が続くのかと思うと涙が出てくる。唐揚げに油淋鶏、チキン南蛮が恋しい。そう思うとなぜだか涙が出てきた。俺は死んだ。その事実をこの世界で目覚めてからしばらく経った今、俺は深く噛み締めている。しかしこの世界ではまだ生きている。俺はこの世界で夢のような生活を送ってやる!この世界で俺は前世の分まで生きてやる!そう決意を新たに俺は家臣たちの待つ大広間の扉を開けた。
「また明日!」
そう言って俺は友達の青木葵と帰り道のT字路で別れた。こいつも俺と同じ漫画オタクの高校生だ。口数は少ないが悪いやつじゃあない。
別れた道から少し進み大通りへと抜けた。この大通りを進んだところにいつも漫画を買っている本屋がある。デジタル化の進むこの時代だが本は紙媒体に限る。今日も新刊のチョンプを買って帰る予定だ。本屋は車道を挟んで反対側にある。ここは車がよく通るから信号街の時間が長い。何本かある横断歩道からタイミングを見極め一本選び渡る。何年もここを通ってきたから慣れたもんだ。そうして横断歩道を渡っている最中
キキーッ
ドン
鈍い音とともに俺の体は宙に浮いた。そう、俺はトラックにはねられたのだ。宙に浮いた数秒間俺は驚きで何も考えられなかった。
感じたことのないような痛みとともに地面に叩きつけられた。痛いなんてものじゃない。言うことを聞かない体と流れる大量の血を見て俺は死を覚悟した。それから俺はいろんなことを考えた。家族、友達、思い出、そして新刊のチョンプ。まぶたは次第に重くなり、寒気がしてきた。恋愛とかはできなかったけど案外悪い人生じゃなかったなと思う。でも俺が死んでみんなが悲しむ姿は見たくないな。もう見たくても見れない。悲しい。淋しい。怖い。孤独だ。そんな負の感情とともに俺の意識は途切れた。
「おはようございます殿下」
聞き覚えのない女性の声で俺は目を覚ました。カッカ?何をいってんだこいつは。何をしていたのか全く記憶がない。とにかく頭がひどく痛くて考えることができない。ここはどこだろうか。うっすらと見える目で周りを観察してみる。よく見えないが家ではなさそうだ。俺の部屋はこんなに広くないしこんなシュミの悪いデザインではない。何よりこんな女性は見たことがない。見た目は20代前半ぐらい?しかし顔立ちは日本人という感じではない。どちらかと言うとヨーロッパな感じの女性だ。えらく美人だ。ナースさんなのだろうか?倒れでもして病院にでも運ばれたのか?
「あなたは誰ですか?」
俺がそう聞くと女性は笑ってみせた。しかしどう見ても愛想笑い。緊張で顔がこわばっている。
「今日から身辺の手伝いをさせていただくワイスです」
そう言ったワイスと言う女性はかすかに震えていた。緊張と恐怖が混じり合ったような顔をして。そんなに俺の顔が怖いのか?まあいい、とにかく水分を取りたい。ずっと寝ていたのか俺の喉は渇ききっていた。
「頂いてもいいですか?」
俺はワイスが持ってきていたコップを指さした。
「もちろんです」
そう言うワイスはまだ何かに怯えているようだった。オレ何かした?確かに人相が悪いと人こらよく言われるがそこまで怯えなくても…
とりあえず喉を潤すためにもらったコップに口をつけた
。
「オエーッ!!!」
余りのまずさに俺は吐き出してしまった。酒をまともに飲んだことがない俺でもわかる。これは酒だ。なんてものを飲ませようとしたんだこの女は!そうしてワイスを問いただそうとして顔を向けた。めちゃくちゃ怯えている。目をうるわせてガクガクと震えてこちらを向いていた。
「申し訳ありません!」
そう言ってワイスはひたすら頭を下げていた。何かを言うのも忍びないくらいに。
「そんなに謝らなくても…」
「ロクマノーフ家当主にしてルーシャ帝国の総統であらせられるロクマノーフ三世様!この私めのご無礼に何卒!何卒寛大な処置を!」
ワイスはものすごい勢いでそう言うと額を床に擦り付けた。なんだって?ろくまのうふ?るうしあ帝国?言葉の意味はわからないが漫画を読み続けてきた俺なら分かる。これはいわゆる転生ってやつだ。ってことは俺が王様ってこと?
「俺がロクマノウフ家当主、ロクマノウフ三世だって?」
「はい!あなた様こそ我らの偉大なる王、ロクマノーフ三世様であらせられます!」
オペラみたいだな。俺はそう思った。しかしワイスは自分に必死に許しを請うているということはよくわかった。つまり俺の転生先のロクマノーフ三世とやらは随分と恐れられているみたいだな…それも畏敬の念ではなく恐怖の対象としてだ。
「処罰なんてしないよ」
「ああ…なんと慈悲深いお方なのでしょう!」
「そんな堅苦しくなくていいよ」
「私を試されているのですか?」
「そんな人聞きの悪いこと…」
「申し訳ありません!」
「…」
めんどくさい。俺も転生だとか王様だとかに憧れていたけど、こんなのは望んでいなかった。もっと慕われる名君!とかそういうのに憧れていたんだけどなぁ…ワイスは今日が初めてって言ってたからただ単に緊張しているだけかもな。
「なぜそんなに怖がっている?」
「いえ!怖がってなど…」
ワイスは顔によく出るタイプだ。恐らくロクマノーフ三世は悪い評判が立っているに違いない。本当のことを言うべきだろうか?いや、また怖がられるだけだ。とりあえずは情報を集めて状況を把握しないと何も始まらないな。
「外へ出たい」
「何をなされるのですか?抜き打ち財産没収ゲーム?縄縛り川上りゲーム?それともヤコーノフ山装備無し登山ゲームですか?」
「…」
ロクマノーフ三世がロクでもないやつだということはよくわかった。
「いや…少し人と話がしたい」
「人であれば部屋の外にメイドや家臣達が待機しておりますが誰とお話を?」
「全員…かな?」
「急用ですか?」
「ああ」
「ではこちらを」
そう言ってワイスは服を着せてくれた。どうやら他の服と比べてラフな服装のようだ。しかしそれでも重厚なデザインとなっている。軽く身だしなみを整えてもらい部屋の外へと出た。
「殿下!おはようございます!」
メイド達や家臣達が一斉に挨拶をしてきた。
「おはよう」
俺がそう言うと彼らは動揺しているようだった。表面上では隠しているつもりだろうが俺にはわかるぞ。
「…殿下が我らに挨拶を…」
ロクマノーフは挨拶もしなかったのか。どれだけ横暴なやつなのだろうか。
「では殿下。我らはこれにて。何か御用がございましたらなんなりとお申し付けくださいませ。」
そう言うと家臣たちは部屋を去っていった。
「食事の準備ができています。朝食にいたしましょうか?」
家臣たちが去った後、ワイスが俺にそう聞いた。そういえばこの世界の食べ物はどのようなものなのだろうか?気になる。
「そうしようか」
「では」
そう一人の年を取ったメイドが言うと料理が運ばれてきた。硬そうな肉にこれまた硬そうな白色のパン、味の薄そうな赤色のスープ。そして恐らくワイン。王様にしては質素な食事だと思った。王様でも朝ごはんはこのぐらいなのか?しかしここで俺がこの食事にケチをつけたらまた怖がられてしまう。これ以上怖がられたらもう俺の良心が持たない。
「ありがとう」
「ありがとう…!?」
メイド達はひどく動揺していた。もう俺は驚かないぞ
「いただきます」
「イタダキマス?」
どうやらいただきますという言葉を知らないらしい。教えてやりたいところだがとりあえず料理を食べよう。
まずい。肉は固く獣臭い。パンも固く美味いとは言えない。スープは味が薄く入っている野菜もなんとも言えない。ワインを飲みたいが俺未成年だしなぁ…ってこの世界じゃ俺は20歳超えてるか。第一こんな王様がいる国にそんな法律もないか。でも何故か飲みたいとは思わない。
「すまないが水を持ってきてくれるか?」
「ワインがお気に召さないのですか?殿下が毎日飲まれていたものと同じものを今日も用意させていただきましたが…」
そういえば寝起きに出されたのもワインだったな。ロクマノーフはどれだけ酒好きなんだよ。
「いや…そういうわけではないんだがな…とにかく今は水がいいんだ」
「では用意させていただきます」
相変わらず水はうまい。少し古い水のようだがこの食事の中だったら一番うまい。
残りの料理も無理矢理腹へ詰め込み俺は食事を済ませた。こんな食事が続くのかと思うと涙が出てくる。唐揚げに油淋鶏、チキン南蛮が恋しい。そう思うとなぜだか涙が出てきた。俺は死んだ。その事実をこの世界で目覚めてからしばらく経った今、俺は深く噛み締めている。しかしこの世界ではまだ生きている。俺はこの世界で夢のような生活を送ってやる!この世界で俺は前世の分まで生きてやる!そう決意を新たに俺は家臣たちの待つ大広間の扉を開けた。
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