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終わり
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私は今線路の上に立っている。
だんだんと地面が揺れて、私の心を揺らし、足に絡みつくような恐怖を与えながら列車が近ずいてくる。
「私…死ぬんだ…」
そんなことをボソッと言った瞬間だった。
音がある世界に引き戻されるように金網を揺らす音が聞こえた。
そんなことを思った瞬間私の視界は別の場所にあった。
気づくと横で電車が走っていた。
私の目の先には1人の女性の顔があった。
「どうして…助けたんですか!」
私はこの世界が嫌だった。この地獄が嫌だった。
だから死にたかった。
彼女は何も言わず、私より震えが強い手で私の手を握っているだけだった。
そして彼女は立ちこう放った。
「ごめんね…これ私の連絡先だから」
やけに弱々しい声だった。
私は何も言わなかった。いいや、言えなかった。
そして彼女は去っていった。
彼女の先には真っ赤なバラのような夕日があった。
彼女の左腕のグレーの服に赤い滲みが見えた。
だんだんと地面が揺れて、私の心を揺らし、足に絡みつくような恐怖を与えながら列車が近ずいてくる。
「私…死ぬんだ…」
そんなことをボソッと言った瞬間だった。
音がある世界に引き戻されるように金網を揺らす音が聞こえた。
そんなことを思った瞬間私の視界は別の場所にあった。
気づくと横で電車が走っていた。
私の目の先には1人の女性の顔があった。
「どうして…助けたんですか!」
私はこの世界が嫌だった。この地獄が嫌だった。
だから死にたかった。
彼女は何も言わず、私より震えが強い手で私の手を握っているだけだった。
そして彼女は立ちこう放った。
「ごめんね…これ私の連絡先だから」
やけに弱々しい声だった。
私は何も言わなかった。いいや、言えなかった。
そして彼女は去っていった。
彼女の先には真っ赤なバラのような夕日があった。
彼女の左腕のグレーの服に赤い滲みが見えた。
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