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1章 Vampire girl
#3 部屋の外
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ルリアはゆっくりと目蓋を開け、血よりも、庭に咲くバラよりも鮮やかな紅の瞳で声をかけてきた人物を見つめる。
視界は、先程まで目蓋を綴じていたせいか少しぼやけていたが、彼女はぼんやりとした頭で声の主が誰なのか分かると口を開く。
「……おねぇ、さま……?」
『えぇ。ルリア、おはよう……?』
"お姉様"
そう呼ばれた少女の名前は、セリーヌ・W・カーディナル。
彼女はルリアの姉であり、カーディナル家の当主である。
────そして、夜の王と呼ばれる吸血鬼の長という務めを果たしているのだ。
セリーヌは、少し掠れた声で自らを呼ぶルリアと目線を合わせるようにかがみ、笑みを向けながら挨拶をすると、ルリアは人形から手を離し、目を擦りながら、"おはよう…"と答えた。
『眠れてなかったの?』
「んーん……たいくつだったから、ぼーっとしてたら寝ちゃってたの………」
セリーヌは目を擦っているルリアの頭を撫でながら問いかけ、ルリアはまだ眠たいのか、ふわふわとしている声色で答えると、ぐいーっと伸びをする。
『ほら、外の空気を吸ったら眠気も消えるわ?』
セリーヌはルリアがぐいーっと伸びをしている間に足枷に触れると、足枷はカチャリと音を立てて外れる。
『じゃ、行きましょうか』「うん……」
そして、外れた足枷を端に寄せると、セリーヌはルリアに手を差し出し、ルリアは小さく頷くとセリーヌの手をとった。
とった手を優しく握ると彼女は立ち上がり、ルリアを立ちあがせると、扉に向かって歩いていった。
「……何して、遊ぶ……?」
2人は扉から外に出、ルリアは満天に輝く星空と、その中心にある金色に輝く満月──彼女達、吸血鬼の瞳には紅く輝いて見える満月を見た後、セリーヌの方を向き首を傾げながら問う。
『そうね……ルリアは何がしたい?』
セリーヌはルリアに問われ、少し悩んでいたが逆に問いかけ、ルリアは困った様な顔をする。
「……かくれんぼ……?」
そして手を繋いでない方の手を頬に当て少し黙った後、顔を上げ答えると、不意に風で飛んできたバラの花弁に手をのばす。
花弁に指先が触れた途端、何故か花弁は一瞬で粉々に散り、更に小さくなった花弁は風で何処かに飛んでいく。
ルリアは粉々に散った花弁を悲しそうに見つめ、そっと、セリーヌから手を離した。
『………それは、2人では出来ないわね』
彼女が手を離した理由を分かっているらしく、セリーヌはルリアの頭を撫でると、困った様に笑いながら答えるが、遠くにいる人影を見つける。
そして、ルリアに、"そこで待っていて" と、伝えると、人影の方に向かっていった。
1人になったルリアは、段々離れていく姉の背中を少し見つめた後、近くに咲いているバラを見るためにしゃがみこむ。
そっと、小さな手でバラの花弁に触れると、つるつるとした瑞々しい感触が手に伝わり、彼女はゆっくりと花弁から手を離すと、膝に手を置きじっとバラを見つめる。
「……バラは、赤以外にないのかな………?」
そして、小さく呟くと、庭全体を見るために顔を上げる。
庭は全て、赤いバラが咲き乱れており、バラで覆われた門や屋敷にのびている、つるバラの色も全て赤だった。
赤いバラ以外の色を見たことがない彼女は、クレヨンにある色を思い出しながら、赤いバラ以外の色を思い浮かべた。
視界は、先程まで目蓋を綴じていたせいか少しぼやけていたが、彼女はぼんやりとした頭で声の主が誰なのか分かると口を開く。
「……おねぇ、さま……?」
『えぇ。ルリア、おはよう……?』
"お姉様"
そう呼ばれた少女の名前は、セリーヌ・W・カーディナル。
彼女はルリアの姉であり、カーディナル家の当主である。
────そして、夜の王と呼ばれる吸血鬼の長という務めを果たしているのだ。
セリーヌは、少し掠れた声で自らを呼ぶルリアと目線を合わせるようにかがみ、笑みを向けながら挨拶をすると、ルリアは人形から手を離し、目を擦りながら、"おはよう…"と答えた。
『眠れてなかったの?』
「んーん……たいくつだったから、ぼーっとしてたら寝ちゃってたの………」
セリーヌは目を擦っているルリアの頭を撫でながら問いかけ、ルリアはまだ眠たいのか、ふわふわとしている声色で答えると、ぐいーっと伸びをする。
『ほら、外の空気を吸ったら眠気も消えるわ?』
セリーヌはルリアがぐいーっと伸びをしている間に足枷に触れると、足枷はカチャリと音を立てて外れる。
『じゃ、行きましょうか』「うん……」
そして、外れた足枷を端に寄せると、セリーヌはルリアに手を差し出し、ルリアは小さく頷くとセリーヌの手をとった。
とった手を優しく握ると彼女は立ち上がり、ルリアを立ちあがせると、扉に向かって歩いていった。
「……何して、遊ぶ……?」
2人は扉から外に出、ルリアは満天に輝く星空と、その中心にある金色に輝く満月──彼女達、吸血鬼の瞳には紅く輝いて見える満月を見た後、セリーヌの方を向き首を傾げながら問う。
『そうね……ルリアは何がしたい?』
セリーヌはルリアに問われ、少し悩んでいたが逆に問いかけ、ルリアは困った様な顔をする。
「……かくれんぼ……?」
そして手を繋いでない方の手を頬に当て少し黙った後、顔を上げ答えると、不意に風で飛んできたバラの花弁に手をのばす。
花弁に指先が触れた途端、何故か花弁は一瞬で粉々に散り、更に小さくなった花弁は風で何処かに飛んでいく。
ルリアは粉々に散った花弁を悲しそうに見つめ、そっと、セリーヌから手を離した。
『………それは、2人では出来ないわね』
彼女が手を離した理由を分かっているらしく、セリーヌはルリアの頭を撫でると、困った様に笑いながら答えるが、遠くにいる人影を見つける。
そして、ルリアに、"そこで待っていて" と、伝えると、人影の方に向かっていった。
1人になったルリアは、段々離れていく姉の背中を少し見つめた後、近くに咲いているバラを見るためにしゃがみこむ。
そっと、小さな手でバラの花弁に触れると、つるつるとした瑞々しい感触が手に伝わり、彼女はゆっくりと花弁から手を離すと、膝に手を置きじっとバラを見つめる。
「……バラは、赤以外にないのかな………?」
そして、小さく呟くと、庭全体を見るために顔を上げる。
庭は全て、赤いバラが咲き乱れており、バラで覆われた門や屋敷にのびている、つるバラの色も全て赤だった。
赤いバラ以外の色を見たことがない彼女は、クレヨンにある色を思い出しながら、赤いバラ以外の色を思い浮かべた。
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