孤独から抜け出せなくてもそれが私の現実だから

olria

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もう一度信じる気になれたら

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 学校から戻っている途中、忘れ物をしたのを思い出したけど取りに行くのが面倒だったのでそのまま家に向かうことにした。
 なぜ私がそんな学校のことなんて気にしないと行けないなんて思わずにはいられない。
 人が作り上げたものが人を超えてしまうと、人に寄生して生き延びようとする。同時に人も自分より大きい何かから得られる恩恵があるので、共存関係にあると言えるだろうけど。
 何を言っているのかと言うと、学校とか教育とか、義務教育ではなくても、教師なんてただの公務員で、大人になってみたらただの人でしかないものを、権威の延長線上に立ってはそれに振る舞わせる様が何とも滑稽に思えてきてならない。
 だから普段は学校には行かずに動画を見て過ごしている。英語の動画。日本語の動画は、日本人のナイーブさと相まって比較せずにはいられない。
 外国に比べて攻撃性が低いのはいいのか悪いのかはわからないけど。悪い人がたくさんいるのはわかるけど、ナイーブさを前面に押し出してでもそれが悪いことに気が付いていないだけ、なんて人たちと違って日本語の掲示板とかでは悪さを攻撃性に変換することが苦手で。
 多分、英語圏で悪いことをしている人は銃を握ることもジムに通うことも格闘技を学ぶことも人を殴りつけることも人を自殺に追い込むことも人の死を笑いものにすることも大して悪いとは思っていないだろう、英語圏の悪い人はそんな感じ。
 日本では意味のない単語を羅列するだけで、寄ってたかっては人を罵倒することはあっても、自分が責任を取る立場にならないと思っていて、感情のはけ口を求めているだけだから。積極的に体を張って殺しに行く人なんて、全くいないから。
 どうかしていると思う。何がどうかしているのかって、どこへ行っても人がまともに物事をコントロール出来ている状況なんて見つけられないのである。
 集団になっては、何か悪だくみをしたくてそうしているわけでもなく、いわゆる支持層のためにろくでもないことをしでかす政治家とか。
 それで英語圏の動画で見た話しをすると。
 学校で学ぶべきこととして、税金の払い方や金融の仕組み。
 護身術、女性を尊重する方法。
 モチベーションを維持する方法とか、法的問題とか。
 心理的衝撃やトラウマに対処する方法。
 オランダのどこかでは学校で授業なんて概念を廃止して自ら学びたいものを学ぶようにしているんだとか言う話を見たけど。
 そんな感じで私たちがどれだけ劣悪な環境にいるのかを思わずにはいられないから、学校に行くと苛立ちだけが募る。だからといい意味でも悪い意味でも純真無垢
な連中に向かって怒りを爆発させたらこっちが悪者にされるのだ。
 じゃあどうするかなんて、考えても答えは出ずに堂々巡りで。
 そんな中、私は自分の性的趣向のことを考えてみることになった。男の子は普通に無理。だって自分たちが家父長制の恩恵を受けていることも知らずに、ほぼすべての分野においての権限で性差別が行われているけど、それが問題だと言っている人は少ないからと、そんな現実を受け入れているなんて。
 しかも女性側だって外に出て面倒な仕事でストレスを受けないようにする生き方を受け入れては現実に文句も言わずに黙って従っていて。
 だけど女性側には結局選択肢がないからそういう結果に繋がるけど、男性側はシステムを変えることが出来る立場なのにストレスで潰れそうになっても女性に暴力を振るうことはあっても性別による社会での権力差を埋めようとはしない。
 だから男性を好きになるのは論外。外国人なら考えられるけど、いないし。飛行機乗るの?こっちから行くの?ネットで出会う?
 現実的じゃないのだ。
 じゃあ女性はどうなのか。嫌いじゃない。受動的であっても私たちの条件を受け入れてはそれを当たり前だと思い込んでいる奴はどうかしていると思うけど、そんな現実を不条理だと思えるまともな精神を持っているなら、付き合ってみるのも悪くないと思う。
 と言っても、私の少ない人生経験からいくつかわかったことがあって、それは人が心の中で願いを秘めて生きていると、どっかの神様がその願いをかなえてくれる。対価はないのか。ない。
 だって私だって誰かの願いの結果に生まれては色んな行動をしているはずだから。つまり願いの経済と言うのがあって、皆が皆を願いによって利用できる関係。もちろん矛盾する願いで溢れているから、厳密に精査して矛盾を最小限にしないと行けないから、願いを願ったってかなわないことのほうが多いと思う。
 そうそう、だから私はこの世界がシミュレーション世界なんだと思っている。だってこんな、願いのシステムなんてものがある世界なんて、物質だけで偶然出来た世界なはずがないでしょう?
 今の科学では生命がなぜ存在しているのかなぜ生まれたのかなんてものも仮設だらけで納得のできる説明をすることも困難だから。
 オッカムのカミソリですべてのややこしい可能性を切り捨てていくと自然とたどり着くのだ。この世界には管理者と言うか、管理している何かがある。それがコンピューターの演算なのか超越存在達なのかまでは定かではないけど。
 だから私は神様は信じていても神様に人格があるのかないのかなんてわかるわけがないと思うから、信仰心や感謝なんて出来るわけがない。
 一時期感謝をしていたこともあったけど、これは感謝をする自分の心に何か良からなぬ化学反応が起きている気がして、気持ちよくなる神経伝達物質が分泌されるのが自分でもわかっちゃうというか、それで神に祈りをささげるのはやめた。むしろ祈りをささげるのなら悪魔や邪神の方がいいと思う。そいつらは人格を持っていそうじゃない?例えば連続殺人犯とか腐敗した政治家を無残に死なせて、次に生まれ変わったら最も貧しい国で最も厳しい人生を生きるようにしてください、なんて、神様に願うより悪魔に願ったほうがいいんじゃない?
 そう思いながら家に戻ることをせずに喫茶店に座ってお茶を飲んでいた。もちろん一人。
 誰かが隣にいてくれたらいいとは思うけど、気になる人なんているわけがない。誰かに自分のことを言えるわけがない。誰かに自分を受け入れて欲しいなんて図々しい思いを抱きたいわけでもない。
 友達の作り方ぐらいは知っている。誰だってトラウマに苛まれたり、親がまともじゃなかったりする場合を除けば、人に話をかけては話を合わせることなんてできるのだ。やるとやるだけ疲れるからやってないだけっで。これをやってて疲れない人はきっと心が鈍重なんだと思う。何かを深く考えるなんて、最初から頭の中に選択肢に存在しない、ただ好きなだけ生きる。惰性に任せて。皆そうしているからそうする、なんて、どこまでも無責任で馬鹿げた話なんだろう。
 私もそこまで無責任にはなれない。私の無責任さはせいぜいプラスチックの製品を消費して環境に優しくない程度で。
 人を傷つけることはしょっちゅうやっている気はするけどいちいち気にしていたらきりがないし、私がどうにかできるわけでもない。私が例えば告白されて付き合わないことを選んでも、それは私たちが望んでもないのに同じ空間にいて勝手にそっちで思いを抱くようになったからで、私だってこんなところにはいたくないの。
 別に愛し合うことに偏見を持っているわけでも性的なことに無関心だったりトラウマがあるわけでもない。
 イライラすることはそれなりに経験したけど、無自覚な男性たちの性的な視線やさりげないセクハラとかね。よかったね、きっと女性の発言権が男性と同等になる未来にはそんなセクハラも出来なくなるから今のうちにしておかないとね。
 そして悪魔に願うのだ。奴らが生まれ変わったら女の子に生まれて生理の痛みで死ぬほど苦しめばいいと思う。重い時は死ぬほど痛いから死ぬほど苦しんでいれば多少は気が晴れるだろうし。
 私がそれを観察できるわけでもないのになぜそう断言できるのかは私にもよくわかってない。多分、いつも怒っている私はこういう想像でもしないと心のバランスが崩れてしまうのだろう。
 だから愛し合うことは重要なのだ。怒りに理性を失いたくないからろくでもないものを引き付けないためにも。きっとろくでもないことを想像しているとこの世界の管理システムが私をろくでもない存在として判断し、ろくでもない願いの対価として支払われることになるだろう、私自身が。他人の願いに対して。
 私にも願いはあるけど、そんなに大した願いではない。死ぬときは誰にも見られず、少ない痛みでひっそり死にたいとか、そんなことを思っている。
 またイライラしてきた。だって、私がこんな素朴な(?)願いを胸に抱いている間に、ろくに考えることもせずにバカな価値観しか持ってない、差別と偏見と礼儀の無さでは定評のある上の世代とかは大して悩んだわけでもないのに時代の波に乗ってはどうでもいいことを考えながら社会のリソースを全部持ってて。
 子供は持ってないけど、努力をしたら得られる?親を自分で選べないのに?自分が親を選べないならそれはまともなシステムじゃない。
 子供は子供のうちに死なない限り大人になることが決まっているのに、大人が子供に命令するのはどうかしている。
 しかも本人がそこまで考えて生きているわけではなく、システムがそうなってるから富をたくさん持つようになってるくせに。
 別にお金があったら何かがしたいわけではないけど、せめて自分が社会にどれくらいの影響力を持っているのかを自覚しているのならろくでもないことしか言わない代わりに物事の因果関係を調べてから喋るようにすると思う。
 それと無能なままで時代の変化に追いついていないのなら、そんな自分を恥じることはあっても変化を受け入れずに昔がよかったなどと、数えきれない人たちが日々働いて手に入れた技術やインフラを侮辱することはないようにすると思う。
 こんなことを考えていたら時間が少し過ぎてて、席から立って外に出たら雨が降り始めていた。
 雨は好きだけど、人に雨に濡れた姿を見られるのは好きではない。別に透けるからとかじゃなく、私が雨を楽しんでいるなんてことを人に納得させたくない。
 雨は楽しむものではないなんて言われるのも鬱陶しい。
 私は一昔前の、私が本当に小さかった頃に流行っていた英語の歌を口ずさんだ。
 『孤独が私を殺している。それでも信じていたから、わかり安い答えが欲しいの。もう一度私に近づいてきて欲しい。』
 だけど誰も来てはくれない。
 私が誰も望んでいないから。
 じゃあ誰も望んでない人を望む人の願いの対象になってしまうのではないか。
 多分そうなると思うから、そういう例外すらも拒絶するようにするのである。
 すべてをそうやって拒絶していくうちにも時間は流れているから、私は生きていると言えなくもないけど。
 積極的に生きようとしているわけでもない。
 積極的に生きたいはずがない、こんな馬鹿な世界なんて。
 二回の大戦から冷戦時代を経て、やっと落ち着いたと思ったら文化的対立とか新しい独裁国家とか途上国の資源を略奪するように企業を回している先進国とか、女性が今でも家族の名誉とかの理由で無残に殺害されるその途上国とか。
 皆嫌いだ。死ねばいい。
 こういう願いが空気中を漂っているから、人は死んでしまうのだろう。
 私だけじゃないと思う、世界中の人間に死の呪いをばらまいている人は。
 ただ私は同時にこうも願うのだ。虐げられている人たちに癒しを。ひと時の安らぎを。祝福を。
 そうしたら許される気がする。
 誰に?死の呪いをばらまく人間を不幸にしてください、なんて願っている人たちにだ。
 
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